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三日戦争に突入した参院選について書いてみたい。
今回の選挙ほど誰に投票するか迷う選挙はない、と書いた。
翁長那覇市長の「オール沖縄」のせいである。
だが、よくよく考えてみると、県知事選にせよ、宜野湾市長選にせよ、候補者の意見を全面的に支持して投票した経験は記憶にない。
ほとんど全てが、消去法による投票だった。
この候補者にだけは当選してほしくない候補者を消去。
残った候補者に投票したら当選したのが、県知事選であり、宜野湾市長選だった。
全く同じ意見の候補者などいないのが当然かも知れぬ。
今朝の沖縄タイムスの社説・「『辺野古』を争点化せよ」を読んで、誰に投票するかの踏ん切りがついた。
社説は安里候補が「県外」を主張し、応援に駆けつけた安倍首相が、普天間飛行場の「一日も早い移設」を強調したが、「辺野古移設」は言及しなかったと批判している。
一方の糸数候補に関しては「沖縄には海にも陸にも軍事基地は造らせない」と訴えたことに対し、「論は明快だ」と賛辞を送っている。
だが、糸数氏は、「米軍基地全面撤去」「日米安保反対」であることには一言も触れていない。
そして社説は「普天間飛行場にはオスプレイが追加配備される見通しだ」と結んでいる。
繰り返すがオスプレイの沖縄配備は賞味期限の切れた旧型ヘリ2チーム(1チーム12機で計24機)の更新である。
したがって残りの12機配備も、「追加」ではなく、従来機の補充に過ぎない。
沖縄タイムスはこの事実を隠蔽し、選挙直前の糸数候補支援に利用している。 選挙直前に、県民に不都合な事実を隠蔽した時点でアウトである。
もう一つ選挙には無関係のようで、実は関係の深いニュースを。
戦時統制権移管を再延期 韓国、米に提案 2013.7.17 22:00【ソウル=加藤達也】韓国の聯合ニュースは17日、朝鮮半島有事の際、事実上米軍が韓国軍を指揮する現在の戦時作戦統制権の米軍から韓国軍への移管の時期について、韓国の金寛鎮(キム・クァンジン)国防相が最近、米国のヘーゲル国防長官に、予定されている2015年末から延期するよう提案したと報じた。
これについて韓国国防省は17日、「北朝鮮の核問題などの安全保障状況を重要な条件として考慮して移管準備をすることを提案し、両国で論議している」と発表した。
戦時作戦統制権の移管をめぐって米韓は当初、12年4月としていた。だが10年3月に韓国哨戒艦撃沈事件が発生するなど北朝鮮の軍事的脅威が高まったことを受け、15年12月に延期。韓国の朴槿恵大統領も5月の訪米時、オバマ米大統領との会談で「15年に移管を実現する」と強調していた。
だが、韓国内では移管が実現すれば現在北朝鮮の侵攻に対抗する強力な抑止力として機能している米韓連合司令部が解体されることになる、として強い反対論が出ている。
今回、韓国側から移管延期を提案した背景には、金正恩体制の北朝鮮が核兵器開発を継続、事実上の長距離弾道ミサイルを発射するなど米韓への挑発を強めていることから、当面、現状を維持する必要があるとの判断が働いたもようだ。
米韓国防相は6月1日、アジア安全保障会議が開かれたシンガポールで会談しており、移管延期はその際に提案したとみられる。
☆
要するに、韓国に返還予定の米韓連合軍の指揮権を、韓国の安全保障の見地から、米軍に委任することを延長してほしいということだ。
韓国紙「東亜日報」はこの件に関し次のように述べている。
<重要なのは、戦作権の返還が予定通りに行われようが少し遅れようが、北朝鮮の脅威に対処する韓国軍と米軍の連合作戦能力が弱まってはならないということだ。窮極的に韓国軍が国防の最終責任を負うという基本方向と覚悟は変わらない。向こう10年間で少なくとも4800億ドルから最大1兆ドルの国防費の削減を決めた米国が在韓米軍戦力を縮小しても、国防態勢に隙が生じないよう徹底して備えなければならない。>
韓国軍の指揮権は、朝鮮戦争中の1950年に国連軍司令官に移譲。78年に米韓連合軍司令官に移管し、現在も戦時については在韓米軍司令官を兼ねる米韓連合軍司令官が保持しているという。
06年9月、「自主国防」を掲げた韓国の盧武鉉元大統領がブッシュ前米大統領に指揮権の移管を提案し、いったん12年4月の移管で合意した。
しかし、韓国の保守勢力の間で戦闘能力低下を懸念する声が高まり、李明博前政権時の10年6月、移管時期を15年12月に延期することで合意していた。
今年3月の米韓合同軍事演習では初めて韓国軍が演習を主導するなど移管に向けた準備を進めてきた。
その矢先の指揮権返還時期の延長要請だ。
韓国としても自国の安全は自国軍で防衛するのがベストだが、現実を見ると米軍の指揮権下にあるのも仕方がないのだ。
参院選に話題を戻す。
沖縄タイムスと糸数候補は「米軍基地全面撤去」と理想論を述べるが、現実の安全保障の問題には一切言及しない。
これで「論は明快」などと豪語できるのか。
三日戦争に突入した本日になって、やっと誰に投票するかの決心がついた。
決心の契機は、沖縄タイムのあからさまな糸数候補支援の社説と、韓国軍の米軍の指揮権延長要請のニュースだ。
筆者が誰に投票しようがカラスの勝手(古い?)ではあるが、現実に目を逸らし「米軍基地撤去」「反安保」を叫ぶ候補に投票するわけには行かない。
二転三転したが、最終的には事実上の一騎打ちといわれる安里候補と糸数候補を並べ、消去法で残った候補者に投票する。
【おまけ】
照屋寛徳氏が応援する候補者に選挙違反が多いわけは、照屋氏はかつて「選挙違反の勧め」をやった経験があるから。
⇒「逮捕覚悟で選挙運動を」 弁護士の照屋議員2010-10-30 以下は、ブログ「光と影」さんの引用です。 ☆ 似非平和団体と参院選 大山ゲート前で行われているヘイトスピーチです。<iframe src="http://www.youtube.com/embed/CvnD9femdLg" frameborder="0" width="400" height="225"></iframe>
米兵向けのヘイトスピーチは沖縄のメディアで賞賛されていますが
在日朝鮮人に対するヘイトスピーチは糾弾される様です。
お気をつけ下さい。
この方たちは米軍にヘイトスピーチを行いながら参議院選挙候補者の名前の書かれたノボリをガードレールに固定しています。
選挙の際にノボリを固定する事は???
そもそもノボリって枚数制限がありませんでしたっけ?
辺野古のフェンスを汚す団体に挨拶しに行く候補者もアレですが
わざわざ取材にまで行くテレビ局もなんだかグルのような気がしますが、、、
公平な報道を期待する方がムリですけど。
こういった行動を正せるのは沖縄県民の一票の積み重ねであり、まともな政治家を選ぶ事がマスコミ正常化にも繋がるのではないかと期待しています。
選管ステッカーのないポスターは違法ですよ〜
沖縄の選挙が正常化するのは後何年掛かるのでしょうか。
★
『パンドラ訴訟』の高裁判決は、7月29日に下されます。
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