Quantcast
Channel: 狼魔人日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 9761

隠蔽したい事実!ペテン会議の内幕

$
0
0

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いしま

「不都合な事実」は徹底的に国民の目から隠蔽するという点において・・・。

玉津教育改革は八重山地区に巣食う反日左翼極悪複合体と玉津・崎原両教育長の戦いであった。

極悪複合体の大本営を自認する発狂新聞は事実の隠蔽に撤した。

「発狂3紙」がデタラメ記事を垂れ流す一方で、読者に知れては都合の悪い情報は「報道しない自由」という編集権を最大限に利用し、徹頭徹尾読者の目から事実を遮断した。

それどころか八重山毎日などは、過去にウェブサイトに掲載した記事さえも削除する有様であった。 

「発狂3紙」のみに情報を依存する哀れな読者は、玉津氏側が情報を隠していると誤解し、時折見当違いなカキコでコメント欄を荒らすが、いずれも発狂新聞に情報を遮断された被害者たちである。 

が、レベルの高い当日記の読者に一蹴されているのはお気の毒である。

「発狂3紙」のメンバー八重山毎日が教科書問題の行政訴訟のポイントを整理すると聞けば、一種の先入観に襲われる

当然歪曲と捏造、そして情報の隠蔽という発狂3点セットが予感されるので、11日の八重山毎日・土曜レポートも、つい習慣的に眉に唾しながら読んだのだが・・・。

八重山毎日にしては比較的まともなレポートに接し、妙に感動してしまった。

八重山毎日にも、ごく普通の記者が居るということに感動するとは・・・。

■八重山毎日 土曜リポート2012年2月11日

採択手続き実質審理へ
次回で争点明確に

Pic1第一回口頭弁論終了後、取材に応じる原告ら=8日午前11時半ごろ、那覇地裁

   昨年9月8日の3市町教育委員による協議で「採択」された東京書籍版公民教科書を、無償で受け取る権利がある―。八重山地区の中学校公民教科書の採択手続きをめぐる問題で、石垣市内の保護者2人と小中学生2人の計4人が石垣市と県を相手に起こした行政訴訟は8日、那覇地裁で幕を開けた。採択手続きを問う全国初の行政訴訟では何がポイントとなるのか、整理してみた。(比嘉盛友記者)

■9・8協議
 今年4月から郡内の中学校で使用される公民教科書は昨年8月23日、教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)で8票のうち、5票を獲得した育鵬社が選定され、その後、3市町教委に答申された。

 市教委(教育委員5人)は3対2の賛成多数で、与那国町教委(同3人)も実質的に2対1で答申通りの採択。竹富町教委(同5人)は答申とは違う東京書籍を全会一致で採択し、採択地区内で同一教科書にしなければならないとする無償措置法の規定に反する結果に。協議会の規約に基づいて再協議を行った8月31日の役員会(3教育長)でも意見の一致をみず、これで協議会の業務は完了した。
 そこで開かれたのが、9月8日の八重山教育委員会協会(会長・仲本英立石垣市教育委員長=当時、3市町教育委員13人)の臨時総会。終了後、県教委の担当者らの立ち会いのもと、教科書の一本化について「協議」が行われ、答申教科書の育鵬社は賛成少数で退けられ、賛成多数で東京書籍を採択教科書として決めた。

 これに先立ち、3市町教委は、どのように協議を進めるかについてそれぞれ話し合いを持ち、市教委は「協議の形態についてはまとまらなかったが、採択結果(育鵬社)は変えない」、竹教委は「全員で協議する」、与教委は「合議(全会一致)を前提に全員で協議する」と報告している。

 進行役を務めていた竹盛洋一竹教委委員長は「全員で話し合いをする、決めるということでよろしいですね」と諮ったところ、異論はなかったが、多数決による採択方法に対して崎原教育長、玉津教育長が反発して退席。玉津教育長はその後、自席についたが、採決には加わらない態度を表明した。

■双方の主張
 両教育長は直後に9・8協議の無効を訴え、文科省もこれを根拠に「協議が整っていない」との判断を下し、有効とする竹教委・県教委との溝は現在も埋まっていない。
 市側は「採択協議を行うことが決定されていたわけではない」「多数決による採択は各教委の合意ではない」と主張。原告側は「採択を同一にするための協議とすることで出席委員で合意がなされた」「採決方法として多数決によることに合意があった」と訴える。

 市側は第1回口頭弁論で、転出などの可能性があることから、原告になる資格がないとして却下を求めたが、酒井良介裁判長は中身の審議に入る意向を示した。双方が詳細な主張と裏付け資料を書面で提出する3月21日の次回以降、争点が明確になる。

             ☆

■「隠したい事実」その1

「発狂3紙」が最も知られたくない情報は「9・8全教委協議」の協議の内幕である。

比嘉盛友記者は八重山毎日の記者にしては珍しく、「9・8全教委協」の様子を、簡略では有るが、ありのままにレポートしているのは好感が持てる。

比嘉記者は「9・8全教委協」について次のように報じている。

1)市教委は「協議の形態についてはまとまらなかったが、採択結果(育鵬社)は変えない」、竹教委は「全員で協議する」、与教委は「合議(全会一致)を前提に全員で協議する」と報告している。

2)進行役を務めていた竹盛洋一竹教委委員長は「全員で話し合いをする、決めるということでよろしいですね」と諮ったところ、異論はなかったが、多数決による採択方法に対して崎原教育長、玉津教育長が反発して退席。玉津教育長はその後、自席についたが、採決には加わらない態度を表明した。

読む人が読めばこれだけでも「9・8全教委協」の違法性は充分指摘できる。

そもそも石垣市、竹富町、与那国町の3教育委員会は、それぞれ独立した教育行政ををする自治体である。 一方「全教委協」はその独立した教育委員会が懇親や情報交換のために時々集う「井戸端会議」のようなものであり、それぞれの教育行政には何の影響力も持たない。

「全教委協」の召集権は仲本英立石垣市教育委員長にあるので、狩俣県教育課長の「指導」により仲本教育委員長が招集をした。同協議の性格に精通している玉津市教育長は「8・23協議会の採択結果(育鵬社)は変えない」という条件付で参加しているし、崎原教育長は最初から「多数決による採択方法」に対して反対しており、採決には加わっていない。

このように玉津、崎原両教育長を騙して一旦「全教委協」に参加させ、仲本市教育長が一旦開会を宣言した後、すぐに「全教委協」の閉会を宣言し、今度は議長を竹盛竹富教育長に変わって、「全教委協(井戸端会議)」の2次会を多数決で「教科書採択会議」と看做し、それを宣言したのが狩俣課長というから驚きである。

「発狂3紙」がこのだまし討ちの様子を隠蔽したが、八重山日報のみが「逆転採択の現場」と題する6回シリーズの特集記事で、この協議で行われた数々の違法行為を白日の下に晒している。

会議録さえ具備していない「9・8全教委協議」の内幕をボイスレコーダーからCD提供を受けた石垣市民のコメントを一部紹介する。

≪あの日9/8の雑談会(引用者注:「9・8全教委協」)の模様の音声記録、
情報公開によりCD提供を受けて「長時間ドラマ」の山場として聴いています。

ルール無視平気な「ケダモノ」訂正「けだもり」教育長、
9/8の雑談会休憩中、ワイワイガヤガヤする中で、
隣の者に「あー、きょうのサッカー、どうなってる?どなったんかー?」
と聞いていたのが、可笑しくて印象に残っていますね。

ルールに則ってプレーするサッカーが大好きなようですね。
自らのルール無視会議の記事運営に不満タラタラの野卑な言に、
その人となりを感ずるものがありました。≫

「9・8全教委協」というペテン会議の詳細は八重山日報の「逆転採択の現場」シリーズを再読して頂くとして、「発狂3紙」が次に読者の目から隠しておきたいのが、11月28日に行われた4教育長にようる「意見交換会」の詳細である。

■「隠したい事実」その2

沖縄タイムスと琉球新報は「不調」とだけ伝えて会議の詳細は隠蔽したつもりだが、またしても八重山日報が会議の詳細を暴露し、極悪複合体が連携して玉津氏らに圧力を加えているのが明らかとなった。

普通の人の比嘉盛友記者は、さすがに4教育長の「意見交換」会については触れていないが、これが「普通の記者」の限界なのだろう。(涙)

さらに県教委が頑なに振り上げた拳を下ろさずにいる理由として、市民団体に訴えられるのが怖いから、と白状しているのには失笑してしまった。

そう、県教委の判断は当初から「適法かどうか」よりも「マスコミに睨まれるかどうか」を基準に不当介入を繰り返してきたのだ。

ところが、ここまで追い詰められると、今度は「訴えられるのが怖い」というのが判断基準とは、いまさらながら呆れ果ててしまう。

以下引用の八重山日報を読んで、県教委のデタラメな態度とと「発狂3紙」の歪曲・捏造にによる情報隠蔽を改めて確認して頂きたい。

 
■八重山日報 12月7日

教科書問題
「文科省の指導は違法」
県担当者が可能性指摘
国と法解釈が対立
 八重山地区の公民教科書問題をめぐる県と3市町の教育長による
非公開の意見交換会で、県の担当者が、育鵬社版の採択で教科書を
まとめるよう文科省の見解について「違法の可能性がある」と述べ
ていたことが6日までに、出席者への取材で分かった。担当者は
「私たちが育鵬社を採択するように求めると、必ず住民から訴訟が
起こります」とも主張。県が文科省方針に対し「徹底抗戦」の構え
であることも改めて浮き彫りになった。
 意見交換会は11月28日、県庁で開かれた。大城浩県教育長をは
じめ、玉津博克石垣市教育長、慶田盛安三竹富町教育長、崎原用能
与那国町教育長のほか、県教委から義務教育課の狩俣智課長らが同
席した。出席者によると、玉津、崎原教育長は、文科省の指導に
従って、県が竹富町を指導し、育鵬社版で教科書をまとめるべきだ
と求めた。
 これに対し、狩俣義務教育課長は、訴訟の可能性に言及した上で
「訴訟が起こった場合は、県が責任を取る。文科省ではない」と
突っぱね「私たちは合法でないと指導助言しない。文科省の指導は
違法の可能性があるというのが弁護士の話だ」と述べた。
 崎原教育長は「訴えられるとか、そんな問題ではないでしょう。
文科省は違法なことを指導助言するか」と疑問を投げ掛けた。
 教科書無償措置法によって、3市町は「協議」して同一の教科書
を採択しなくてはならない。一方、地方教育行政法は採択権は教委
にあると定めている。
 大城教育長は、育鵬社版を選定した八重山採択地区協議会の答申
について「答申そのものは、いわゆる協議の結果とみなすことには
無理がある」と発言。協議会の答申は「協議」の結果ではないとい
う解釈も示した。
 文科省は、協議会の答申が「協議」の結果に当たるという解釈に
基づき、育鵬社版でまとめるよう指導している。県と文科省の法解
釈は完全に対立している。
 玉津、崎原教育長は「協議は終わっている」などと反論。県が求
める「再協議には」応じない考えを示し、議論は平行線をたどっ
た。


教科書問題
4教育長、対立続く
意見交換会、終始平行線
 関係者への取材で再現した県教委と3市町教委の意見交換の主な
やりとりは次の通り。

〈全教育委員による協議の有効性〉
狩俣県教委義務教育課課長
 八重山地区教育委員協会で協議しましょうと確認した。

玉津石垣市教育長
 われわれは同意していない。

狩俣課長
 個別に(3市町の教委の)会議が行われ、意見が集約されて、話
 し合いましょうと決まっている。これで同意されている。

玉津教育長
 その前に狩俣課長が、必ず(協議をするために)戻って来い、戻
 らないことは許しませんと言っているでしょう。

崎原教育長
 3教委が同意しなければ協議自体が無効だ。

〈採択地区協議会の答申〉
玉津教育長
 協議会は教科書無償措置法に基づいて作られた。教科書の無償措
 置を受けるための手続きとして、同一の教科書を採択しなければ
 ならないという義務規定だ。育鵬社に決まったならば、関係市町
 村は、それを採択しないと法律を犯すことになる。

大城教育長
 県が答申に基づいて採択せよと指導することは、採択権の侵害、 
 協議の妨害になる可能性がある。法的拘束力を有さない答申の通
 り採択を決めることは答申に事実上の強制力を持たせることで、
 違法である。

〈竹富町の教科書「有償化」〉
慶田盛竹富町教育長
 私は第三者に、なぜ竹富町は有償かという説明ができない。

玉津教育長
 無償措置してほしければ、無償措置法の手続きをしないといけな
 い。私たちは無償措置してほしいから、法に従って同一の教科書
 を採択した。

〈育鵬社版採択の是非〉
慶田盛教育長
 石垣市の4月以降を考えてみよう。学校現場でも大半が(育鵬社
 の)教科書には批判的。父母も訴訟を起こしている。沖縄タイム
 ス、琉球新報を見ても地域は6割以上反対している。信頼関係は
 どうなるのか。

玉津教育長
 行政は法に基づいてやる。それが私の原則だ。

崎原教育長
 マスコミありきの話をするとおかしくなる。

〈再協議〉
狩俣課長
 私たちが育鵬社を採択するように求めると、必ず住民から訴訟が起こ
 ります。起こった場合は、県が責任を取る。文科省ではない。私
 たちは合法な方法でないと指導助言はしない。文科省の指導が、
 法的に妥当か検討する必要がある。違法の可能性があるというの
 が弁護士の話だ。

大城教育長
 再協議することを考えてほしい。

崎原教育長
 竹富町を指導するほかない。再協議しても同じことだ。

玉津教育長
 再協議はいたしません。ぜひ、文科省が言うように竹富町を指導
 してほしい。

慶田盛教育長
 竹富町は法律で決められている採択権を行使している。

            ☆

県教委が文科省の意見と対立する根拠は、訴えられるのが怖いからだったり、三百代言の左翼弁護士が言ったからであり、自分の判断は皆無なのが「意見交換会」から垣間見えるのはいかにも情けない。

法令を基に行動するはずの県教委が関連法令に関する自分の判断は全くないまま、イデオロギーに従って行動したから今回のような騒動が起きたのだ。

狩俣課長は「9・8全教委協」に法的根拠を持たせようとして、半ば脅迫的態度で玉津氏を無理やり出席させたことが赤裸々と語られている。

同意できないとして退席した玉津氏を脅して出席させた後、狩俣課長の「有効宣言」で「井戸端会議」が一転して「採択会議」に変わったことは前にも書いたが、その時、法令に従がって行動すべき狩俣課長が、己の分もわきまえず自分で法を作るのかと批判したことが記憶に新しい。

その当時(9月10日)のエントリーで次のような怒りのコメントを書いている。

≪一昨日(8日)石垣市で行われた全教委協の茶番劇の詳細を見て、それまで抱いていた慶田盛氏は黒幕に操られているのではないかという疑念が確信に変わった。

そう、慶田盛氏の確信に満ちた言動は、すべて県教委の指導の下に動いた結果なのである。

本物の独裁者は、県教委であり、その代弁者が狩俣智義務教育課長。そして県教委と地下茎で深く結びついているのが、沖教組、沖縄タイムス、琉球新報という四大極悪複合体ということになる。 慶田盛氏はその太い地下茎のから出た枝に咲いた一輪のアダ花にすぎないことがわかったのだ。

沖縄の教育界をダメにしてきた四大極悪複合体の中でも、今回の騒動の元凶は県教委だと断言できる。

「朕は国家なり」

フランス絶対主義の最盛期、専制君主“ルイ14世”が発した言葉である。

ルイ14世も顔色無しの「私がルールブックだ」と大勘違いした県義務教育課の狩俣課長が、教科書採択現場に不当介入し「法と民主主義」を踏みにじっただけでなく、新たなルール作りを独断で行ったことは、8日の茶番劇での狩俣課長の傲慢不遜な発言を検証すれば自明である。

QABテレビのインタビューで、茶番劇終了後の狩俣課長はこうコメントしている。

「厳しい協議ではあったと考えております。しかし、ルールに基づいてしっかり結論を出していったというふうに理解しております」。

この男のどこを突いたらこんな大嘘が出てくるのか。(怒)

自分で独断的に、しかも即決で都合のいい新ルールを作っておきながら「ルールに基づいて」などと抜け抜けと公言するとは「私がルール・ブック」の専制君主そのものではないか。

この発言は八重山住民を、いや、県民を、いやいや全国民を愚弄している発言である。

石垣市は前極左市長の16年にも及ぶ独裁政権の下に南の島の「ペンギン王国」と揶揄されてこともあったが、その一方で今回の県教委(狩俣課長)の、独裁的ルール破りとルール作りには専制君主の代名詞ともいえるルイ王朝に例えられるくらいだ。≫

【おまけ】1

県教委が沖縄の教育をダメにした「極悪複合体」の一味であることは4年前の「11万人集会」を思い起こせば、納得できる。

「教科書検定意見撤回を要請する県民大会」と名付けた同集会の動員のため、当時の仲村守和県教育長は校長会の席で同集会への参加を「指導」し、当時行われていた高校野球大会も急遽中止して球児たちの集会への参加を「指導」していた。

当時から県教委は「極悪複合体」の構成員であることを平気で白状していたことになる。

またこの異常とも思える県教育長の「政治集会」への動員「指導」を、マスコミは批判するどころか、自慢げに報じるほどの恥知らずであった。

 ⇒教科書県民大会 断固譲れない検定意見撤回 琉球新報社説2007年9月8日

大城県教育長は、極悪複合体の一員であるマスコミの監視の目だけが気になるのであり、適法か否かについてそれほど気にしていないのには驚きである。

大城・狩俣両氏が、時々寝言を言うのは、「極悪複合体」の悪夢にうなされているのだろう。

 

【おまけ】2

■ 八重山日報 9月9日(金)

特集記事/教科書選定問題?/育鵬社逆転不採択  東京書籍に一本化

 全教育委員で多数決 竹富町教育委員会が育鵬社の公民教科書を不採択とし、石垣市、与那国町教委と判断が異なった問題で、3市町の全教育委員13人 は8日、市教委で教科書採択に向けた会議を開き、多数決で3市町とも育鵬社版を不採択とすることを決定。育鵬社版に代わり、東京書籍版を採択した。県教育 委員会義務教育課の狩俣智課長らがオブザーバーとして会議を指導し「ここで話し合ったことは拘束力がある」と明言した。しかし、八重山採択地区協議会の答 申に従い、正規の手続きで育鵬社版を採択した石垣市、与那国町教委の決定覆されたことに、両市町は強く反発している。

 

市教委の玉津博克教育長は会議終了後、報道陣に対し「決まったことに法的根拠はない」と疑問視。最終的に、文部科学省の判断を仰ぐ考えを示した。

 

 この日はまず、同協会の臨時総会が開かれ、会長の仲本石垣市教育委員長が、全教育委員13人で教科書を一本化する採択会議を開くよう提案。県教委の狩俣課長も「教育委員には責任と義務がある」と、この場で採択するよう求めた。

 

 これを受け、3市町の教育委員はそれぞれ別個に集まって検討し、竹富町教委は提案通り賛成、与那国町教委は「合意を前提」に、市教委は「(育鵬社版の)採択の意見は曲げない」という条件で、それぞれ賛成した。

 

 臨時総会は終了し、そのまま教科書採択に向けた会議に移行。しかし、育鵬社版の採択をめぐって委員の意見が大きく割れたため、仲本委員長に代わって議長役になった竹盛洋一竹富町教育委員長が「この状況では、合議(全会一致)では決められない」として多数決を提案。

 

玉津教育長、崎原用能与那国町教育長は「数の暴力だ」などと強く反発し、退席した。玉津教育長は休憩後、説得に応じて席に戻ったが、裁決には加わらないと宣言した。

 

 多数決の結果、議長役の竹盛氏を除き、市教委の仲本委員長、嵩田美代子委員、竹富町教委の慶田盛教育長、大田綾子委員、石垣安信委員、内盛正聖委員、与那国町の入慶田本朝政委員が育鵬社版の「不採択」と、東京書籍版の「採択」に賛成。7対4で決定した。

 
教科書攻防約6時間、「強引」結末 多数決に崎原氏反発  「公正な目で」訴え届かず 多数決による決定に抗議し、退席する崎原教育長=8日午後、市教委 教科書採択をめぐり、8日午後2時から始まった3市町の全教育委員13人による攻防は、休憩を挟み、午後7時40分過ぎまで6時間近くに及んだ。教科書採択のルールにのっとって決まった石垣市、与那国町の採択が覆されるという不可解な結末。「多数決」で決めることそのものを「多数決」で決めるという強引な手法に、崎原用能与那国町教育長が「与那国町の委員は少ない。明らかに不利な状況で採決するのはおかしい」と、憤然として席を立つなど、今後に大きなわだかまりを残した。会場には、育鵬社版に反対する「子どもと教科書を考える銃民の会」メンバー約50人が傍聴に詰め掛けた。

 

 議論は、全教育委員13人の話し合いの場で、教科書の採択を決めることの是非から始まった。「採択の一本化に向けた協議の場にしたい」と八重山教育委員協会会長の仲本英立石垣市委員長。県教委の狩俣智義務教育課長が発言を求め、賛意を示した。

 

 多数決の是非も議題に。石垣市の徳松節子委員は、すでに市教委が採択作業を終えていることを挙げ「多数決の原理を超えている。こういうところで、一つにまとめるということに大きな無理がある」と疑問視。

 

 崎原教育長が「(与那国町は)多数決では負けるからやらない」と多数決に反対すると、住民の会メンバーが、どっと大きな笑い声を上げた。

 

一方、竹富町の慶田盛安三教育長は「協議会の役員会でも多数決だった」、大田綾子委員は「県の指導でも、多数決での採択は認められている。多数決も民主主義だ」と主張。議長役を交代された竹盛洋一竹富町教育委員長も「もう合議(全会一致)は有り得ない。八重山の子どもたちはどうなるのか。一刻も早い採択をしなくてはならない」と多数決を求めた。

 

玉津教育長が「各教育委員会の独立権の侵害だ」と気色ばむと、慶田盛教育長が「何を侵害するのか」とさえぎった。

 

 竹盛氏は、多数決を取るかどうかを採決。反発した玉津博克石垣市教育長、崎原教育長が退席する中、多数決で「多数決」が決まった。

 

 育鵬社版の是非については、与那国町の具志堅学子委員が「子どもたちに渡せない悪い教科書なら、どうして県も国も認めたのか。公正な目で見てほしい」、石垣朝子委員も「現代社会の見方や道徳の観点から、私は育鵬社のものがいいと思った」と訴えた。

 

一方、大田委員は「調査員の先生の調査資料を大切にしたい」、慶田盛委員が「調査員が推薦してない教科書が上がってきたことの客観的な説明がない」と批判。従来と同様に、調査員が育鵬社版を推薦しなかったことが改めて問題視されただけで、教科書の内容に踏み込んだ討論はなかった。

 
疑問多い多数決 「なし崩し」の不採択決定 採択地区協議会の答申に従って採択するというルールを順守した市教委、与那国町教委の決定が覆され、答申を拒否した竹富町の決定が結果として優先される事態。育鵬社版の「逆転不採択」を決めた8日の会議には、識者から「採択をひっくり返すために、あとからルールを作るのは違法だ」という指摘が上がるなど「なし崩し」的な結論は、重大な疑問を残した。

 

 決着の方法として多数決が採用されたが、人口で10倍以上の格差がある石垣市と竹富町の委員が同数の5人。一方で与那国町は3人しかいない。

 

単純に委員の頭数で決定する方法は不平等との指摘を招きかねず、与那国町の崎原用能教育長は「与那国町の委員が少ないと分かりながら多数決に持っていくのは、どういう魂胆か」と、議事運営に猛然と抗議した。

 

採択地区協議会、市教委で育鵬社版を選定、採択した際も多数決だったが、協議会規約や市教委会議規則では、議事がまとまらない場合は採決することを定めている。この日の会議は「多数決を多数決で決める」という問答無用にも近い方法だった。

 

教科書の内容について議論が深まらず、十分な説明責任も果たされないまま「なし崩し」的に多数決で議論が進だ。

 

自由社版歴史教科書の代表執筆者で、拓殖大客員教授の藤岡信勝氏は「(石垣市、与那国町の)採択事務に違法性がない限り、それをひっくり返すために、あとからルールを作るのは違法だ。会議で何を決定しようと、すでに採択事務は完了している」と疑問視。

 

「石垣市、与那国町教委が教育委員会を開き、会議は無効だと決議すればいい。申告されれば文科省も判断せざるを得ない。会議自体が無効だ」という見解を示した。 

 
県教委、会議を主導 「ごり押し」批判も 会議で発言を求める県教委義務教育課の狩俣課長(中央)=8日午後、市教委  中学校公民教科書で、育鵬社版の不採択と東京書籍版の採択を決めた8日の会議には、県教育委員会義務教育課の狩俣智課長ら、県教委から4人がオブザーバーとして出席。たびたび発言を求め、事実上、会議を主導した。教科書採択の法的根拠がないと指摘された会議が一転、「採択会議」になったのは、県教委の「お墨付き」が大きい。ごり押しを認めたとの批判も招きそうだ。

 

 県教委は7日に作成した文書で、教科書を採択する法的権限がない3市町の教育委員全員の会議について、3市町教育委員会の了解のもと、採択権限のある会議に位置づけることができる―という見解を示した。

 

 8日の会議で狩俣課長は「教育委員全員が参加している、この形が(採択には)最も望ましい。もし協議ができないと、県として招集をしなければいけなくなる」と言い切り、採択権限を公認する形になった。

 

 採択地区協議会が育鵬社版を選定する答申を出したことについては「答申はあくまで答申。各教育委員会を拘束しない。答申と異なる教科書であっても、一本化していればいい」と強調。「ここ(会議)で決めたことには拘束力がある」と念を押した。

 

 玉津博克石垣市教育長が「協議会では、あらかじめルールを決めて教科書選定を協議する。この場で採択するなら、各教育委員会が合意しなくてはならない」とただすと「ここでルールを決めればいい。協議をしないという選択肢はない」と、この場での採択を強く要求。「協議の方法は、この場で多数決で決めてほしい」とも述べ、多数決での決着を決定づけた。

 

 玉津教育長が「私たちは協議会の答申に基づいて採択しているので、何ら違法性はない」と、なおも難色を示すと「事実誤認だ。採択が異なれば協議しなくてはいけない」と突っぱねた。

 

 八重山教育事務所の宮良学所長は、地区小・中校長会とPTA連合会が調査員(教員)の意見を尊重することを求める要望書を出したことを挙げ「教育は保護者、学校、地域の信頼があって成り立つ。校長会、PTAの主張を、各委員がどう判断したか聞きたい」と、育鵬社版の教科書採択に反対する考えを示唆した。

 

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします


Viewing all articles
Browse latest Browse all 9761

Trending Articles