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労組の「政治集会」を「県民集会」だって!!

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八重山教科書:「子のため」登壇
沖縄タイムス 社会 2011年11月24日 09時53分

 八重山教科書問題で、文部科学省が一本化の期限を切った11月末まであと1週間と迫った23日の県民集会。東京書籍版を採択した3市町の全教育委員協議の正当性を確認し、登壇した竹富町の元教員や石垣市民らは、育鵬社版の内容やそれを選んだ八重山採択地区協議会の経過をあらためて問題視した。陸上自衛隊の配備計画も絡んで賛否が二分する与那国町。小さな島がゆえに自分の声を抑え込んできた父親も「子どもたちのために」と初めてマイクの前に立った。

与那国保護者・稲川宏二さん
「素敵な島に嫌な空気」

 「自然豊かな島、緩やかな時間が流れる素敵(すてき)な島に、軍事力という恐ろしく嫌な空気が漂ってきています」。与那国町で酒造所に勤める稲川宏二さん(45)は島への自衛隊配備計画と絡めて、小中学生の保護者として育鵬社版の採択反対を訴えた。

 大勢の前で意見を述べるなど以前なら考えもしなかった。大阪府出身。サトウキビ収穫のアルバイトで18年ほど前に来島し、北海道出身の妻(45)との結婚を機に本格移住。「人口約1600人の小さな島。しかも自分は外から来たヤマトンチュ。家族や人間関係を守るため、賛否が分かれる問題での発言は避け、距離をわきまえ生活してきた」という。

 だが、中学2年の長女(13)、小学6年の長男(11)は、問題の中学公民教科書を来年度から手にする当事者。「軍事力で日本の平和を守っている」という育鵬社版の見方に同意できず、何より選定方法が「ずるい」と感じる。意を決して反対の立場を打ち出した。

 島に高校がないため、子どもたちは15歳で島を離れる。「それまでにわれわれ大人は生きる力、生きる目的、生きる素晴らしさを教えなくてはいけない。子どもたちのために何ができるか。ぶれることなく日々暮らしていきたい」と聴衆に語り掛けた。

竹富の会・仲村貞子さん
「回れ右はさせない」

 「子どもたちに“回れ右”をさせたくない」―。元小学校教諭で「竹富町の子どもに真理を教える教科書採択を求める会」の代表世話人を務める仲村貞子さん(82)=同町=は、自身の沖縄戦体験を振り返りながら言い切った。

 子どものころに学んだ教科書は、兵隊を美化し、日本は絶対に負けない神の国だとする内容だった。「教科書で教えられた通りに子どもは進む。私が歩んだような過去ではなく、まっすぐ進んでほしい」と願った。

 戦後、教員となり、沖縄本島や西表島で教壇へ。退職後は西表島を拠点に平和学習ボランティアとして戦争体験を語り続けている。

 中川正春文部科学相の「竹富は有償」発言を受けて会を発足。「町や国が使う金は八重山の保護者も一生懸命払ってきた税金だ。竹富以外を無償とするのはひいきだ」と憤った。

 13日に西表島で開いた町民集会では、島内外から約80人が集まった。「離島が多いので住民が集まりにくい環境だが、文科省に思いが届くまで何回でも集会を開きたい」と今後の活動に意欲を燃やした。

八重山住民の会・藤井幸子さん
「憲法生かす結果作る」

 「自衛隊配備、戦争賛美。最初から政治的な思惑があった」

 子どもと教科書を考える八重山住民の会事務局の藤井幸子さん(63)=石垣市=は、「憲法改正に肯定的」な育鵬社版公民教科書が子どもたちに渡る懸念を訴えた。

 大阪府出身の藤井さんは憲法が施行された1947年生まれ。広島県呉市で原爆被害者の看護に当たった母の経験を聴き、「平和」の大切さを教わった。

 父は戦時中の軍作業の無理がたたり、藤井さんが2歳のころに他界。母が女手一つで育ててくれた。

 「平和」「男女平等」。中学の授業で学んだ憲法の「尊さ」は「母」と重なった。

 基地がなく、豊かな自然が残る石垣島に引かれ6年前に移住。いしがき女性9条の会事務局長として国境に近い八重山でこそ武力ではなく、交流で平和を築くべきだと強く思う。

 多感な中学生が使用する教科書に「改正ありき」の内容で記述するのは「次代を憲法を変える方向に導く」という危機感を抱く。

 「(石垣市教育長が)自らと異なる意見に耳を貸さないのはおかしい。民主主義、憲法が生かされる結果を作り出すため頑張りたい」と全県的な連携を呼び掛けた。

石垣市立中教諭・上原邦夫さん
「これでは授業できない」

 石垣市立中学校で社会科を教える上原邦夫教諭は「八重山は一つという気持ち」を訴え、東京書籍版の無償配布を繰り返し求めた。

 今年6月、上原教諭が市教委から各社の教科書の特徴を調べる教科書調査員を依頼された後、一転外されたことが、特定の教科書を採択する動きとして市民が警戒する端緒となった。

 上原教諭は、育鵬社版を読み込むうち「いくら何でもこれでは授業はできない」と確信。育鵬社版の前身となる新しい歴史教科書をつくる会系教科書を使った県外のケースを例に「(育鵬社版に決まれば)教員が教材研究して自由に教えることはできない。学校教育に持ち込んではいけない」などと危機感を募らせた。


八重山教科書:県民集会 一本化要求
沖縄タイムス  2011年11月24日 09時49分
              ☆

朝のエントリーで沖縄タイムスの記事がウェブサイトに載ったら突込みを入れると書いた。

だが、労組が組織動員で集めた「政治集会」に一々突っ込むのもる疲れるので、スルーすることにして、発言者の名前を拾うつもりでタイムス記事を引用した。

結論が出てレイムダック状況の「県民大会」でいまさら何を決議しようが興味がなくなったのだ。

ところがプロ市民の目取真俊氏がブログで「県民集会」のプログラムを公開したのでそこから名前を拾わせてもらう。

【資料1】
「9月8日八重山全教育委員協議の決定を認めさせる県民集会」プログラム

2011年11月23日(水) 午後2時より
かでな文化センター

司会:平 哲男(高教組)

1.開会のあいさつ 
  玉那覇 哲(高教組)
2.県民集会実行委員会からのあいさつ
  山本 隆司(沖教組)
3.八重山住民のあいさつ
 ?石垣市〜藤井 幸子(子どもと教科書を考える八重山住民の会事務局)
 ?竹富町〜仲村 貞子(竹富町の子どもに真理を教える教科書採択を求める会代表世話人)
 ?与那国町〜稲川 宏二(与那国町保護者)
4.八重山の学校現場から
  上原 邦夫(石垣市中学校社会科教員)
5.この間の情勢分析と今後の見通し
  高島 伸欣(沖縄から平和教育をすすめる会共同代表)
6.出席国会議員・県会議員・首長紹介、メッセージ紹介
7.団体からの決意表明
 ?玉寄 哲永(9・29県民大会決議を実現させる会世話人)
 ?高良 恵一(連合沖縄事務局長)
8.アピール採択
  井樋口 美香子(統一連)
9.団結ガンバロウ・閉会のあいさつ
  崎山 嗣幸(平和運動センター議長)


               ☆

「県民集会」と名乗ってはいるが、参加者は県内各労組により組織動員されたプロ市民がほとんどだと書いた。

さて、プログラムから発言者の肩書きを列挙してみよう。

高教組、沖教組、九条の会、「平和学習」語り部、教員、左翼学者、統一連、平和運動センター議長等々・・・馴染みの魑魅魍魎勢ぞろいである。

プログラムを一瞥すれば、発言者は1〜9まで見事に組合関係者で占められているではないか。

これでは、あまりにも正直過ぎではないか。(爆)

3は「八重山住民」を騙ってはいるが、3人ともプロ市民であることは言うまでもない。

藤井幸子氏は大阪地区で共産党公認で国政選挙や市長選挙で落選したが、その後石垣市に移住しやえやま九条の会の事務局長を務める左翼活動家である。

仲村貞子氏は元教員で現在は「平和教育」の語り部をしている。

稲川宏二氏は本土よりの移住者で自衛隊反対運動の急先鋒である崎元俊男町議が経営する酒造所のスタッフである。 ちなみに中学校内で自衛隊反対の署名活動をした与那国中学2年生の崎元君は崎元俊男与那国町議会議員のご子息である。

 

 会自衛隊反対集会で演説する誘致反対派の崎元町議会議員 

Img_0810

「過去数十年軍隊がなくても国境を守って来ました。」

「なぜ今自衛隊配備が必要なのですか?」 崎元俊男議員  

          ☆

県内各労組により組織動員された「政治集会」を「県民集会」と名付け、そこで決議したことをあたかも県民の総意であるかのようにデタラメを垂れ流す沖縄タイムスは、労組の宣伝ビラである、

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【おまけ】

11/23

■八重山日報 11月23日
関連記事なし

■八重山毎日新聞 11月23日

選定前に育鵬社に情報
教科書勉強会で判明
真相知りたいと原告ら
 教科書採択問題をめぐり、石垣市教育委員会を相手に東京書籍を
採択した全員協議の有効性の確認を求めて行政訴訟をおこしている
保護者ら原告側は22日夜、市健康福祉センターで開いた教科書勉
強会で、教科用図書八重山採択地区協議会で教科書が選定される以
前に育鵬社側に選定見通しの連絡が入っていたことを紹介、「おか
しいのではないか。本当のことが知りたい」と訴えた。
 協議会は8月10日に最終的な規約改正を行い、8月23日に9教
科15種の教科書を選定している。歴史は帝国書院4票、育鵬社3
票、東京書籍1票、公民は育鵬社5票、東京書籍3票の結果だっ
た。勉強会で紹介された内容は、育鵬社版教科書を執筆日本教育再
生機構の八木秀次理事長(高崎経済大教授)の発言。8月29日の
動画配信サイト「チャンネル桜」で「8月1日の段階で八重山地区
で育鵬社の歴史・公民とも取ってくれそうだという情報が、ある筋
から入った」と話している。また、「正直言うと八重山については
ノータッチ。通常は教科書会社や側面支援する会のメンバーが教育
委員になり、委員会事務局なり、現場の先生なりに働きかけをする
中で育鵬社がいいなということで全国でいくつか採択してもらっ
た」とも述べている。勉強会で原告らは「8月10日に規約が最終
決定され、8月23日に教科書が選定されたのに、8月1日に情報
が入っている」と疑問を投げかけた。
 一方、原告らは、役員会を定めた協議会の規約5条で「会長1
人、副会長2人、監査員会2人」とされている内容について「規約
では役員は5人ではないか」と指摘、3市町教育長の3人で再協議
した8月31日の有効性を疑問視した。

社説
なぜ後戻りできぬ
–町長は良きトップリーダーとして島分断避けよ–
〈住民説明会と反対集会〉
 陸上自衛隊の沿岸監視部隊配備に関する住民説明会が去る17
日、防衛省と与那国町の主催で初めて開かれた。これを受けて19
日に反対住民らによる「自衛隊にNO!与那国島を守る大集会」が
開かれ、さらに20日は町内で反対のデモ行進も行われた。いよい
よ与那国では15年度の自衛隊配備をめぐって島は2分され、賛
成・反対両派の対立が激化の様相を示している。
 外間守吉町長は「もうスイッチは入っており、後戻りできない」
と自衛隊誘致撤回と住民投票実施を否定しているが、果たしてそう
だろうか。町長が誘致要請の根拠にした08年9月の民意は、その
後、反対署名が566人と賛成署名を52人上回り、当時と比べ民
意は逆転した。これは町長流に言えば十分後戻りできる根拠のはず
だ。もし国に要請した結果で既に次年度での概算要求も決まったか
ら後戻りできないというなら、住民投票を実施していま一度はっき
りと民意を問い、その上で最終決断すべきだ。さらに自衛隊配備へ
の影響なども十分な説明がないまま見切り発車されるべきではな
い。自衛隊は小さな島を2分して住民同士の対立と亀裂を生み、そ
して島の人々にのちのちまでしこりを残してまで誘致する価値があ
るものとは思えない。さらにいえば小さな島を対立や亀裂で分断す
るこうした町長は、島にとって果たして立派なトップリーダーとい
えるだろうか。それは今回の教科書採択問題で地域や島に対立と亀
裂を作り出した教育長にもいえることだ。
〈対立を好まなかった ”盟友”〉
 国境の小さな島は今、あちこちに賛否の横断幕などが張られ、自
衛隊反対の農業委員を町長が承認しないとか、中学生の反対署名を
校長が取り上げるとか、さらに教科書問題も自衛隊誘致問題が根底
にあるといわれるなど、その真相や理由はともかくすべてが自衛隊
配備と結びついての異様だ。一方でこの時期の自衛隊員100人余
を動員しての防災訓練、与那国マラソンの野外入浴施設提供も「自
衛隊の宣ぶ工作」と反対派は反発を強め、対立はエスカレートの様
相だ。
 任期中に急逝し結局外間現町長が跡を引き継ぐことになった同町
長の”盟友”の尾辻吉兼前町長は、「常に住民を主体に考えていた。
住民の間で賛否が分かれたときは踏み切ることはしなかった。前町
長であれば性急に自衛隊誘致に走ることはしなかっただろう」(沖
縄タイムス紙・池間龍一氏)という。その前町長は、今の与那国町
の事態をどう見ているのだろうか。
〈いま一度立ち止まって考えて〉
 陸自の沿岸監視部隊は100人規模が想定されているようだ。外
間町長は自衛隊誘致に関して「中国の抑止力からではなく、あくま
で落ち込んだ人口の回復策だ」と主張しているが、人口さえ増えれ
ば自衛隊誘致で派生するその他の弊害などはどうでもいいというよ
うな、あとは野となれ山となれの姿勢は政治家としていかがなもの
か。しかもその人口も、その他の島の事例ではその後減少に転じ、
島の活性化に自衛隊誘致は結びついていないという。誘致派には施
設整備やインフラ整備で景気対策への思惑もあるだろうが、それも
一時的にすぎないはずだ。
 外間町長は賛否が2分する中、やみくもに突っ走るのではなく、
「いまさら後戻りできない」というなら後悔先立たずという、せめ
ていま一度立ち止まって考えてもらいたい。小さな島での対立が島
の発展を阻害していることは賢明な町長ならよく承知しているはず
だ。


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