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民主主義を国是とするわが国では、ルールに基づき決められた事項は、たとえそれが自分の気に入らないものであっても甘んじて受け入れなければならぬ。
自分が気に入らない人物が市長や知事に当選しても、気に入らないという理由だけで反対運動や抗議大会をすれば、民主主義を否定する者として世の顰蹙を買うこと必定である。
気に入らなければ次の機会に自分の気に入る人物が当選するのを待つのが民主主義のルールである。
今回の八重山教科書問題も八重山採択地区協会が選定した育鵬社版教科書が気に入らなければ、4年後の採択時期に希望する東京書籍版が採択されるのを待つのが民主主義のルールのはずだ。
育鵬社に反対する「戦争賛美の教科書云々」の記述は育鵬社版教科書のどの部分を読んでも見つけることは出来ないが、沖縄タイムスなどの「発狂新聞」に洗脳された読者にはそのように読めるらしい。
一例を挙げよう。
■沖縄タイムス オピニオン面 読者の声
育鵬社の公民 容認できない O・R=44歳 (那覇市介護職)
(前略)育鵬社版の中学公民教科書は、どう読んでみても、その内容は戦前の日本の姿を賞賛するものでしかない。 私には現在の日本や特に沖縄の社会には少しもそぐわない印象しか受けない。 戦後民主主義のあり方を根本的に否定する内容である。(中略)誤った歴史に後戻りさせて日本帝国主義を復活させようとすることなら到底容認することは出来ない。
このお方、最後に育鵬社版を指して「日本帝国主義を復活させる教科書は到底容認できない」と書こうとしたが、どこを探してもそのような記述はないので「なら」と条件をつけ、「発狂新聞」の扇動記事が事実「なら」という文言を入れて言い逃れているのはいかにも苦しい。(笑)
ここで改めて留意すべきは、八重山採択地区協会が選定した育鵬社版教科書は発禁処分の文書でもなければ地下組織が発行する秘密文書でもないという事実である。
育鵬社版教科書も国の教科書検定制度で合格した、紛れもない政府公認の教科書なのである。
それをまるで違法文書が選定されたかのように反対勢力が騒ぐ理由は、どうやら尖閣諸島の領有権に関する記述と自衛隊に関する記述が気に入らないからだと見られている。
石垣市の行政管理地区である尖閣諸島を育鵬社版教科書は日本の領土であると明言し、中国の主張を根拠がないと一蹴している。
反体制勢力が指示する東京書籍は「中国が自分の領土であると主張している」ことを掲載している。
自衛隊についても育鵬社と東京書籍では是認、反対とニュアンスが極端に異なっている。
教科書問題と尖閣問題・自衛隊配備問題が根っこで繋がっているという所以である。
こうして見ると沖縄2紙や八重山毎日が育鵬版に狂ったように反対し、東京書籍版の採択を必死で求めている構図や自衛隊の与那国配備に「子どもまで巻き込んで反対している報道は、中国が見たら、沖縄は、いや、少なくとも八重山地区は、中国が八重山地区を日本の悪政から解放するため占領してくれるのを希望しているかのような誤った印象を世界にばら撒くことになる。
ニューヨークタイムズが「尖閣の領有は中国の主張に分がある」と報道するのもむべなるかな、である。
八重山地区で火花を散らして報道合戦を続けている八重山日報と八重山毎日新聞の20日の関連記事を紹介する。
中国の当局者が見出しだけを見れば、八重山住民は中国の援軍を待っているか誤ったメッセージを受取るだろう。
■八重山日報 11月20日
「自衛隊配備白紙撤回を」
与那国で初の反対集会
与那国改革会議(崎原正吉議長)の自衛隊配備反対集会が19日
夜、同会議事務所で開かれ、150人(主催者発表)が参加、自衛
隊配備を「不当な計画」と断じ「白紙撤回させるまで連携し戦い続
ける」とする決議を採択した。自衛隊配備の反対集会が開かれるの
は初めて。島内だけではなく、石垣市や宮古島市、本島、東京から
も約60人が駆けつけた。崎原議長のあいさつに続き、糸数慶子参
院議員や県議3人、住民代表、中学生代表などがマイクを握り、配
備反対を訴えた。最後はガンバロー三唱で気勢を上げた。
この日は集会に先立ちデモ行進も予定していたが、悪天候のため
20日に順延した。集会後、与那国改革会議事務局長の田里千代基町
議は「集会は成功だった。今後は外間守吉町長の住民を無視した無
謀な行政と断固闘い、民意を問う住民投票の実施を強く求める」と
主張。当面の目標として、防衛省が来年度の予算要求に盛り込んだ
自衛隊配備の用地取得費15億円の撤回を求める考えを示した。
防衛省は17日、町内で住民説明会を開き、駐屯地の候補地とし
て町南西部の南牧場(久部良地区)を明示。2015年度までの実
現に向け配備計画が着々と進んでいる。
東京Gazette
日本出版労連が?同調?
日本出版労連(日本出版労働連合会、大谷充・中央執行委員長)
は18日、2011年秋季・年末闘争の第2波統一行動として「教科
書制度の改善を求める国会議員要請行動&活字議員連盟への要請行
動」を行った。12時15分からは文科省への要請と庁舎前での
シュプレヒコール。2時から衆議院第1議員会館で集会したあと、教
科書関係の国会議員120名と活字文化議員連盟の理事10名への
要請が、計30班に分かれて行われた。この日延べ参加数約120
名。要請の主要内容はは次の通り。
教科書の検定審議に、
透明性をもたせること。
文科省から独立させた審議とすること。
検定意見は勧告にとどめること。
義務教育教科書の広域採択を廃止し、学校ごとの採択とすること。
教員の意向が反映されること。
教科書価格を適正なものとすること。
「文字・活字文化を振興するための要請」は、
公立・大学・学校図書館の整備と増設、資料費の増額、司書の資格
を持った専門職職員の配置など。
「八重山教科書問題の民主的な解決を求める要請書」では、竹富町
が採択した公民教科書を有償とする中川文科相の発言を撤回するこ
と。9月8日の決定を尊重すること。「答申と採択は別で(中略)採
択地区協議会が教育委員会を拘束するものではない」という山中伸
一初等中等教育局長の発言に準じるべきで、これまでの実例からも
「拘束しない」が当然だから、中川文科相発言は撤回すべきという
もの。出版労連は八重山教科書問題支援の思いから、地元としての
説明者も招いていたが、既に参会者には事情が十分呑み込めている
ようだった。教科書の適正価格問題も深刻で、「買い取る側である
文科省の価格抑制のため収支が取れずに出版社が減っていき、文科
省はより?統制?しやすくなっていると、出版労連・副中央執行委
員長の吉田典裕・教科書対策部部長は訴えた。
文科省を要請訪問した寺川徹・書記長から「文科省の態度はかた
くなでしたね」と、竹富町の有償と石垣市・与那国町の無償の方針
に今のところ変化がないことを伝えられた。
「僕たち労組に対応するのはみんな係長クラスばっかり」と、そこ
で貰った名刺をパラパラ見せてくれたのが、事態の深刻さとは別
に、どこかユーモラスだった。 (浦崎浩寛)
■八重山毎日新聞 11月20日
問題の根っこを知ろう!
〜事実(規約改正)は真実を語る〜
このたび、憲法の定める三権分立のもと、わたしたち国民に与え
られた権利を行使して、司法の場で、この混迷を極める一連の教科
書問題を明らかにしようと、普通の一市民であり一母親である2人
が、勇気を持って行動を起こしました。彼女たちをそこまで動かし
たのは、何か?彼女たちは語ります。「日々、新聞報道が伝える現
状に、疑問を抱き、不安を感じているのに、ただ、ことの成り行き
を見守ることしかできない、それでいいのだろうか、何かできるこ
とはないだろうかという思いでいっぱいだった…」と。そして、彼
女たちが始めたことは、主義主張、思想などにとらわれず、子ども
の教育のことを純粋に考え、今、起こっていることの実際を知るこ
とでした。議事録は開示された。しかし、それは、すでに幹の部分
です。では、この問題の根っこはどこにあるのか?それは、問題の
起こり、教科用図書八重山採択地区協議会の規約改正に始まりま
す。それが、この一連の教科書問題の根っこの部分です。わたしは
彼女たちとともに、独自に、資料、情報を収集し、整理分析、事の
実際を把握していきました。
事実(規約改正の変遷)は、何よりも真実を語りかけます。私た
ちは、教育行政の仕組みの基本的なことから、調べ学びました。ま
た規約の見方は、その専門性を持った人に学びました。そして、さ
まざまな情報を得る中で、ある衝撃的な事実に遭遇!!規約改正の
意図するものが、ここに⁉規約改正は、何のために行われたのだろ
う?やはり、仕組まれたものであったのか?多くの八重山の住民の
皆さまにも、この事実を共有していただこうと、規約改正の変遷を
時系列に並べ、その概要と考察をまとめた資料をもとに、各地で、
勉強会を開催致します。事実と一般市民の視点からの意見(見解)
を明確にして、お伝えしたいと思います教育行政さえよく知らな
かった一市民である私たちが作成した資料ですから、決して難しく
ありません。八重山の住民の皆さま、ぜひ、お近くで開催される勉
強会に足をお運びください。健全な民主主義社会は、何が起こって
いるのか積極的に知ろうとするところから始まります。多くの住民
の皆さまの参加を心よりお待ち致します。また、未来の民主主義社
会を支える小中高生の皆さんも、ぜひ参加ください。
見出しのみ
「自衛隊はいらない」
与那国で初の反対集会
【おまけ】
沖縄紙が決して報道することのない尖閣諸島関連のニュースを【桜・ニュース・ダイジェスト】第260号から抜粋して紹介する。
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SAKURA NEWS DIGEST 第260号 − 平成23年11月19日
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【巻頭エッセイ】
「尖閣諸島が沈黙で伝えるもの」
日本文化チャンネル桜代表 水島 総
十一月十五日、参院議員会館で、超党派の「日本の領土を守るため
行動する議員連盟」が、「尖閣の魚を食す会」を催し、民主、自民、
国民新党などの有志議員が尖閣諸島近海で二日前獲れたばかりの
新鮮なカツオやマグロ、サワラ、ヤコウ貝等の魚介料理を味わった。
この魚は、私が幹事長を務める「頑張れ日本!全国行動委員会」が、
十二日と十三日、石垣島の漁船六隻と宮古島五隻、与那国島二隻の
「連合艦隊」で尖閣諸島に出漁し、獲ってきた魚介類だった。
多くの国会議員や関係者が会場に来て、
誰もが「美味しい」「美味い」を連発してくれ嬉しかった。
私自身も食べてみたが、黒潮にもまれた魚は本当に美味かった。
先島諸島の漁師たちが漁をし、水揚げした魚を空輸し、翌日、東京
の寿司業者が刺身やてんぷら、煮物にして、会場内で寿司を握り、
国会議員とその関係者、政府の役人、メディアがそれを食したという
事実、これは、尖閣諸島が紛れもない日本の領土、領海であり、
実効支配されている力強い実証となった。
「領土議連」の催しの前半は、各省の政府役人を交えた一種の学習会
で、領土問題についての関係省庁との質疑応答や議論がされる。
私と中山義隆石垣市長も招かれて出席し、中山市長は、
「尖閣周辺の魚は種類も豊富で、非常に大きい。
尖閣に避難港を作るなどして、八重山の漁業関係者が
安心して漁を出来るようにしてほしい」
と挨拶した。
続いて私が、二日前の尖閣諸島の映像を議員諸氏に見せながら、
豊かな尖閣諸島海域における漁師達の安全操業支援、尖閣諸島の
環境保全、尖閣実効支配の実行を訴えた。
ビデオ映像には、荒海を行く私たちの漁船「第一桜丸」や魚釣島の
様子だけではなく、海からの映像としては初めてだろう大正島や
久場島も映し出され、一部、尖閣の海中撮影映像も流された。
多くの議員から握手を求められ、尖閣映像の提供を依頼された。
議連会長の山谷えり子参院議員が、「いのちがけでしたね」と、
私や日本最初の尖閣女性レポーターとして同行した葛城奈海さんを
ねぎらい、記者団に「尖閣諸島に避難港を整備しなければならない」と
改めて力説した。
翌日、この催しは産経新聞や時事通信の記事となった。
今夏より準備したこの尖閣企画が、多くの関係者の皆さんのおかげで
実現し、成功裏に完了出来た。
皆さんが笑顔で尖閣の鮮魚類を食べる姿を見ながら、つい数日前、
これらの魚を獲る為に出掛けた尖閣諸島航海を思い出していた。
開会直前、葛城さんから、携帯電話に入っていた
石垣でお世話になった漁師砂川さんからの留守電を聞かせてもらい、
心を打たれたからだ。
それは、酔っぱらって、ちょっと淋しそうな塩辛声だった。
「……多分、さくらチャンネル、あと、一年くらいは(石垣には)
来んと思うけど……頑張ってな……応援してます」
短いが心のこもったメッセージだった。
砂川さんをはじめ、第一桜丸船長の吉本さん、八重山・宮古の漁師
さんたちの赤銅色の笑顔が次々に目に浮かんだ。
そうか、これが日本だと思った。
ああ、よくぞ日本に生まれけり、日本の漁師たちと、同じ時と場所を
過ごし、素晴らしい国日本に生まれた僥倖を改めて思った。
今回の八重山・宮古連合漁船団には、「漁師見習い」として、私の他、
葛城さん、スタッフ三名、カメラマンの山本皓一さん、共同通信の原田
さんが同乗した。
出航前、原田さんから、
「水島さんは、なぜ、そんなに尖閣にこだわるんですか」と聞かれた。
直ぐに頭に浮かんだのは、製作途中の映画「南京の真実」の第二部
だった。
「南京大虐殺」が、戦後の詳細な歴史研究によって、中国側の歴史
捏造であると明らかになりながら、中国共産党のでっち上げ証人や
捏造映像の大宣伝によって、未だ無実の罪と汚名を着せられている
現実だった。
「今年の七月以来、尖閣はもう四度行きました。
ちょっと離れた大正島や久場島も含め、尖閣諸島の全ての島に
行きました。
今回は八重山・宮古の各島の漁師たちが連合して日の丸を掲げ、
尖閣諸島に漁に出ます。
潜水漁も行います。
これを映像化して、英語や中国語、ロシア語などのナレーションを
入れ、インターネットで『日本国民は中国の尖閣侵略を許さない!』
と、日本の実効支配の現実と決意を、世界中にアピールしたいと
思っています。
私は日本人として、命を懸けても、尖閣を守りたいと思ってますが、
今の政府や政治家のことを考えると、ちょっと覚束ない。
あってはならないが、中国に侵略を許す可能性もある。
だから、映像できちんと、日本政府も民間も、尖閣諸島を実効支配
していた映像の絶対証拠を、後世の日本の子供たちに遺しておき
たいのです。
万が一、尖閣がやられても、口先ばかりの根性無しの日本人ばかり
ではなかった、身体を張っても尖閣を守ろうとした大人たちもいた、
生活の場を守ろうとした日本の漁師がいた、誇りと勇気を持った
日本人もいたと、未来の子供たちは、きっと誇りを持ってくれるでしょう。
日本人としての誇りさえあれば、日本にどんな事態が起きようと、
日本の子孫たちは必ず起ち上がってくれます。
私たち日本人は、必ず、侵略者たちを日本の国土から叩き出して
くれると信じています」
原田さんは、微かに頷くように目を伏せたが、
何も言わずにインタビューを終えた。
東京に戻り、荒海の中に姿を現した尖閣諸島を思い出している。
東シナ海の荒波と風雨に耐えながら、大陸からの侵略に、雄々しく
立ち向かおうとする孤独な防人たち……何度、尖閣を訪ねても、
そんな印象を受ける。
そして、言葉にならぬありがたさと愛おしさが、胸の内に湧き上がる。
皇后陛下の御歌
海陸(うみくが)の いづえを知らず 姿なき
あまたの御霊 国守るらむ
(平成八年八月十五日)
平成の絶唱のひとつとも言うべき皇后陛下の御歌が、
尖閣の島々と群青色の海と重なり、そして万葉の大伴家持の歌に、
深く重なっていくのである。
海行かば 水漬く屍 山行かば 草生す屍
大君の辺にこそ死なめ かへりみはせじ
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