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教科書採択をめぐる今回の保護者の提訴は、地元紙の報道対決の
立場から見ると沖縄タイムス、琉球新報、八重山毎日新聞の「発狂3紙」vs八重山日報の対決ということが出来る。
発狂新聞という理由は、事実を歪曲・捏造での印象操作は言うまでもなく、重要な事実を隠蔽し、例えばどうでもいいような個人メールを社会お面のトップを大々的に飾り、異論は封殺するという常軌を逸した報道姿勢に桁外れの狂気を感じたからである。
発行部数に限れば「発狂3紙」に立ち向かう八重山日報は蟷螂の斧の感をぬぐい得ないが、ネットの普及は八重山日報の発行部数の少なさを補って余りあるほどの追い風になった。
県内に限れば圧倒的発行部数を誇る発狂新聞軍団に洗脳された原告の保護者が、裁判を通じて八重山教科書騒動の真相が理解できれば、この裁判を沖縄し巣食う左翼集団の墓標と位置づけることが出来る。
メディアリテラシーの生きた教材ともいえる八重山日報と八重山毎日新聞をじっくり読み比べて頂きたい。
■八重山日報 11月10日
教科書問題
母親2人「東書版を」
那覇地裁に提訴 新たな段階に
八重山地区の中学校公民教科書採択問題で、石垣市の公立校に
子どもを通わせる母親2人が石垣市教育委員会を相手取り、東京
書籍版教科書の無償配布を求め9日、那覇地裁に提訴した。国、
県、八重山の教育委員会を巻き込んだ教科書問題は、提訴によっ
て司法の場で争われることになり新たな段階を迎えた。原告代理
人によると、年末から年明けにかけ、第1回頭弁論が開かれる見
込み。教科書の採択手続きをめぐる訴訟は全国初という。訴状に
よると、公立校の教科書は、地方教育行政法と教科書無償措置法
によって、地域内で同一の図書を利用し、無償で提供しなくては
ならない法的義務があると指摘。その上で、教科書採択の経緯を
時系列で記述し、育鵬社版を選定した協議会(8月23日)は無
効と主張。東京書籍版を採択した地区の全員協議会(9月8日)
が有効としている。原告の母親は、親権者として法的に有効な選
定を経た、子どもの教科書(東京版)を無償で受け取る権利があ
るとして、石垣市教育委員会に権利の確認を求めている。市役所
で会見した原告の母親2人は匿名を希望し「新聞を読んでも教科
書選定の経緯が分からない思想にとらわれず法廷の場で明らかに
したい。家族も応援してくれる」とそれぞれの言葉で語った。代
理人の井口博弁護士は「教科書の内容は裁判では問わない。どの
協議会の採択が法的に有効かと、原告の訴えの利益の存在が争
点。原告は今後増える可能性がある」と述べた。原告団は、玉津
博克市教育長と与那国町の崎原用能教育長、県と文科省の教科書
担当者を証人要請していく。市教育委員会は「訴状を見ていない
のでコメントできない」としている。
危険な公民教育の変質
教科書は中道が必要
てんぶす/遥かなる教科書…(下)
▲思い出したのは、中学1年の時、家庭科の中に道徳の時間みた
いなのが組み込まれてきたこと。私の記憶が確かなら学期半ば
の、いかにも唐突な登場。確か、最初に先生はこう言ったと思
う、「道徳が必要ということになって、修身みたいなものですか
ね」。先生も”戦後の修身”に手探り状態ではなかったか。文部省
(当時)が、やんわりと下達したのだろう。半世紀以上前のあれ
が戦後の「公民」の”母胎”だったのかと思うと感慨なしとしな
い。▲家人の姪のツレアイがイギリス人なので、母国に「公民」
のような教科書があるのか問うと、記憶にない、と言う。校長が
毎日、朝礼で訓示する程度だったとのこと。姪はもっと若い世代
の人物にも尋ねてくれたようで、その人も、少なくとも必修科目
としてはなかった、とのこと。▲平凡社版百科事典をひもとくと
、、公民科(CIVICS)はフランス革命(1789〜99)
後、宗教科に代わるものとして登場したが、イギリスは学科を特
設せずに学校教育の全体を通じて行った、とある。姪のツレの言
う、校長の朝礼の訓示はその一環か。日本の学校はこれを真似た
のかも、と姪。▲アメリカ、ドイツの例も記されているが、日本
の公民教育は戦時下に「国家主義的な色彩を強め、ついに修身科
に」包含されて変質した、とあった。前述の中学1年の時の先生
がはからずも口にした”修身”だが、戦前の(変質した)「公民」
の名称の継承は、今日の紛糾の運命をも担ったことになろうか。
公民権の「公民」というより、「公地公民」か。ワタクシより、
オオヤケ(の重視)!▲と、ここまで記して告白しなければなら
ないが、ワタクシ、”右”なのです。「忠臣蔵」など泣きっぱな
し。ロイヤリティ(忠誠、忠義のほう)なんて言葉に酔い、東映
任侠映画の”右翼美学”にシビれる。少なくとも幕末動乱期以来の
日本の”右”は言動、決断の美しさを信条とした。奇手奇策は”右”
の取るところではなかったのです。▲で、またしてもヒトラーで
恐縮ながら、今ふと、三島由紀夫の芝居「わが友ヒットラー」
(表記はタイトル通り)のラストのセリフを思い浮かべた。「そ
うです、政治は中道を行かねばなりません」と。この”中道”には
シニカルな含意があるはずだが(何しろヒトラーが言うのだ)、
さて教科書も、また限りなく”中道”(ここはリアリズムの含意を
込めたい)でなければ、と… (浦崎浩幹實)
尖閣、貴重な財産に
市の今後に重要なキーワード
無関心の一因教育に
○…尖閣諸島は石垣市の豊かな将来を開く可能性がある。市の
「第4次総合計画基本構想」案に、市が石垣島と尖閣諸島で構成
されていることが初めて明記された。間接的ではあるが、将来的
に尖閣諸島周辺の豊富な海洋資源を、地域振興に向けた貴重な財
産として活用する決意を示したものだ。市の今後を考える上で
「尖閣」重要なキーワードの1つになりつつある。
○…しかし、尖閣諸島に「石垣市登野城」という地番がついてい
ることは、意外に知られていない。周辺に豊富な資源が埋蔵され
ていると指摘されながら、市民が尖閣諸島に無関心だった一因は
教育にある。学校関係者でさえ「学校現場で、尖閣諸島はほとん
ど教えられていなかった」と認める。昨年の中国漁船衝突事件が
起こった閉経を考える上で、市民の領土に対する意識の低さは、
反省点になるだろう。
○…石垣市と与那国町は、来春以降、中学生が使用する公民教科
書として、尖閣諸島が日本の領土であることを詳述した育鵬社版
を採択した。八重山を取り巻く国際環境が厳しさを増しているこ
とを踏まえ、時代の変化に敏感に即応した判断だった。
○…子どもたちに自由で繁栄した社会を引き継ぐためには、他国
に領土を侵されないことは当然の大前提になる。大人のエゴでな
く、子どもたち自身の将来のためにも、尖閣諸島をめぐる問題は
きちんと教えてほしい。 (仲新城誠)
★
■八重山毎日 11月10日
保護者2人が提訴
教科書問題
東京書籍版の無償供与求める
採択手続き問う裁判は全国初
八重山地区の公民教科書問題で、石垣市内の児童生徒の保護者
2人が9日、市教育委員会(玉津博克教育長)を相手に、9月8日
の「全員協議」で採択された東京書籍が無償給付されることの確
認を求める訴訟を那覇地裁に起こした。玉津教育長や文科省は全
員協議の有効性を否定しており、全員協議が法的に有効かどう
か、法廷の場で争われる見通しとなった。原告代理人の井口博弁
護士によると、採択手続きを問う裁判は全国初という。
訴状によると、全員協議について原告側は「公民教科書の採択
を同一にするための協議として合意があった」と指摘。採択の結
果、賛成手数で決まった東京書籍について無償措置法13条4項
の「協議して同一教科書を採択した」ことが明らかだと主張。一
方、育鵬社を選定した8月23日の教科用図書採択地区協議会の
協議結果や役員会の再協議については、同法13条4項に当たら
ないと退けている。井口弁護士は、今訴訟はまず確認の利益が存
在するかどうかが問われることになるとの見通しを示し、「石垣
市が来年4月に育鵬社を配布する可能性が高いことをまず立証し
なければならない」と述べ、玉津教育長や文科省、県教委の担当
者らを証人として申請する考えを示した。
井口弁護士は提訴後、市役所記者クラブで会見し、「石垣市の
子どもたちに、ルールに従って採択された教科書の無償給付を実
現したい」と訴訟の目的を強調、同席した保護者は「憲法の定め
る三権分立のもと、国民に与えられた権利を行使し、司法の場で
混迷を極める一連の教科書問題を明らかにしたい」と語った。
市教委は「訴状を見ていないのでコメントできない」としてい
る。
事態打開の手段として訴え
国への異議申し立て
審理の行方に注目
《解説》混迷が続く八重山地区の公民教科書問題で、実際に教科
書を使うことになる児童生徒の保護者が石垣市教育委員会を相手
に行政訴訟に踏み切ったのは、このままだと事態を打開すること
はできないとの危機感があったからだ。文科省が県教委に求める
需要冊数の報告期限は11月末。タイムリミットを前に、司法の
場に解決を求める最終手段に出た。
玉津教育長は全員協議を無効と主張、文科省もこれに基づく見
解をとる。これが、8月23日の採択地区協議会の答申に基づい
た採択をした石垣市、与那国町両教委に無償給付し、答申と異な
る採択をした竹富町教委には無償給付しないとの判断につながっ
た。訴訟の相手は市教委だが、文科省の判断が妥当かどうか問わ
れることになり、保護者らの訴えは国に対する異議申し立てでも
ある。
9月8日に行われた全員協議は、まず3教育委が協議の方法に
ついて別々に委員会を開き、竹教委は「全委員による協議」、与
教委は「合議を前提に全委員による協議」と報告、石教委は協議
の形態について意見がまとまらず、「採択結果は曲げない」とだ
け伝えた。このあと協議に入ったが、決し方をめぐって紛糾。崎
原用能与教育長、玉津博克石教育長は合意がないとして退席、玉
津氏はその後、採択には加わらないとの立場で自席に戻った。結
果は賛成多数で育鵬社を不採択とし、東京書籍を採択。これに崎
原、玉津両教育長が両教委の合意がないと訴え、文科省も「協議
は整っていない」と判断した。
これに対し県教委は「全委員の了解の下で行われた協議」との
見解を示し、原告側も「合意がされた」として無償措置法13条
4項の「協議して同一教科書を採択した」ことに当たると主張す
る。無償措置法は、採択地区内の教育委員会は協議して種目ごと
に同一の教科書にしなければならないと規定する。対立する双方
の主張のどちらかに妥当性があるか、法廷の場で明らかになる。
採択手続きをめぐる行政訴訟は全国初のケース。審理の行方が注
目されよう。 (比嘉盛友記者)
教育の「中立」とは
公民教科書問題をめぐる採択手続きの有効性は9日、保護者の
提訴で法廷の場に判断が委ねられることになったが、裁判とは別
に本質的な問題も見落としてはならないだろう。教科書の内容
が、これから公民を学ぼうとする子どもたちにふさわしいかどう
かという視点だ。どの教科書も文科省の検定を通っているが、検
定は事実関係のチェックがメーン。したがって、さまざまな考え
方、とらえ方をする教科書が出てくるのは当然で、その中から何
を選ぶかが問われた。育鵬社版は自民党の国会議員が「保守色の
強い、きわめてまともな教科書」と言ってはばからないのだか
ら、逆の立場から異論が出るのは無理もない。一連の教科書騒動
は、「中立的」な教科書とは何か、あるいは教育の「中立性」と
は何か、を考えさせてくれる。
竹富町の教科書無償給付を
中川文科相に要請
1フィート運動の会
【那覇】八重山地区の教科書採択問題で、NPO法人沖縄戦記録
フィルム1フィート運動の会(福地曠昭代表)は9日、「竹富町
への教科書無償給付を求める」要請文を発表、竹富町に対する教
科書有償化と育鵬社の公民教科書採択への介入を撤回するよう、
同日付で中川正春文科相に郵送した。
同会では、中川文科相が8月23日に開かれた八重山採択地区
協議会の答申を有効とし、答申に従わない東京書籍版を採択した
竹教委だけ教科書の無償給付の対象にならないとの見解を受け、
保護者の教育負担軽減を目的で制定された「義務教育の無償を定
めた憲法」に違反し、国民の教育を受ける権利を奪うもので、
「教育委員会制度を否定しかねない」と反発の声を挙げている。
福地代表は「政府が竹富町の選択した教科書を有償化するという
ことは、保護者や児童生徒に罰を与えることにしかならない。教
育長はあくまでも事務的立場であり教育委員会に決定権がある。
権限上からも全員協議の結果が有効であることを訴えたい」と話
した。
【付記】
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今回の八重山教科書騒動が起きるまで、筆者は恥ずかしながら八重山日報の存在さえ知らなかった。
国境の島で小さいながら奮戦する八重山日報に意気を感じ支援します。
そして、勝手に購読案内をさせて頂きます。
1050円であの内容は安いと推薦しますので、試しに半年でも、1年でもご購読をお願いします。
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