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10月26日の文科相による有償供与発言に発狂して以来しばらく静かにしていた沖縄タイムスが、今朝は久しぶりの「発狂記事」である。
★一面トップ
≪文科相「月内が期限」≫
不統一なら竹富有償
県側「再協議を」
★社会面トップ
教科書 歩み寄り困難
竹富教育長「県指導待つ」
住民、国に反発と失望
「文科相むちゃくちゃ」識者
★第二社会面トップ
県の直談判 国応じず
大城教育長 表情厳しく
文科相と県、見解に相違
☆
発狂新聞の狂った見出しに一々突っ込みを入れる余裕はないのでスルーするが、一つだけ言わせてもらえば、識者が「文科相むちゃくちゃ」というのは、そっくりそのままその識者にお返ししたい。
識者とは最近頻繁に紙面に登場する佐久間琉球大学教授のことだが、専門が教育行政だというから呆れた識者である。
発狂新聞の顔色ばかり窺っていると事の真偽見えなくなるのだろう。(涙)
今回の教科書騒動で2人の人物が注目を浴びた。
玉津石垣教育長と慶田盛竹富教育長のことである。
この2人ほど立場によって毀誉褒貶の評価の異なる人物も珍しい。
発狂新聞を筆頭にする極悪複合体の評価によれば、慶田盛氏は「戦争賛美の軍国主義者たちに敢然と立ち向かった英雄」であり、一方の玉津氏は、独裁的にルール無視で軍国主義的教育改革を目論む稀代の大悪党」ということになる。
逆の立場から見る玉津氏は、「極左前市長の長期政権の下で沖教組の違法な採択方にすっかり馴染んでしまった八重山採択地区で、教育改革目指す信念の男」である。一方の慶田盛氏は「自分のイデオロギーをごり押しするためルール破りをしている大悪党、で沖縄のヒトラーと呼ぶ人もいる」ということになる。
10月26日の文科相の有償給付発言のとき、当日記は次のようのエントリーをした。
⇒死刑宣告!竹富町教育へ、無償給付対象にならない今回の教科書騒動の直接の原因はルール破りの慶田盛氏であるから、直接の死刑宣告は慶田盛氏に対してではあるが、朝日新聞流に言えば「一寸待ってほしい」というところだ。
そもそも慶田盛氏がこれほど頑なにごり押しを続けられるのは単(ひとえ)に県の指導に従ったからだ。
県のお墨付きを得ていたからこそ、あのように違法なごり押しが出来たのである。
26日の大臣発言で死刑は確定しているのに県教委はわざわざ文科省に出向いて死刑の執行日を「11月末日まで」と決めてきたのである。
上京した大城教育長と狩俣課長に普通の判断力があるのなら、閣議決定された文科省の見解が、直談判したくらいで簡単に変えられるとは考えていなかったはずだ。
従って大城教育長の苦悶の表情は「発狂新聞」に対するパフォーマンスに過ぎない。
一方の慶田盛教育長は「町としては県の指導を受けるだけだ」(沖縄タイムス11月1日)述べている以上、県がこれまでの法規の解釈の過ちを素直に認めて「竹富町に八重山採択地区の答申に従う」ように指導すれば、一件落着となるはずである。
ところがそうは問屋が卸さないのが沖縄の摩訶不思議である。
異論を許さぬ「全体主義の島沖縄」の面目躍如ともいえる。
そもそも県教委が狩俣課長を急遽現地に派遣し、騙まし討ちのような手法で「井戸端会議」を召集させ、その「二次会」を採択会議と多数決で決めるという違法行為に対して「合法」のお墨付きを与えたことが騒動の発端である。
県が何ゆえこのような違法行為を強引に押し通そうとしたのか。
発狂3紙の激しい玉津バッシングの援護射撃を受ければ、従来通り容易に「極悪複合体」の意志が罷り通るものと考えたからである。
ところが県教委には二つの「想定外」があった。
一つは玉津氏が嵐のようなバッシングに怯むことなく教育改革の信念を押しとしたこと。
そしてもう一つの想定外は八重山日報が「発狂3紙」が隠蔽した不都合な事実を県民の前に報道したことである。
八重山日報は、「発狂3紙」が報道しなかった9月8日の井戸端会議(全教委協)での狩俣課長の行き過というより「違法な指導」の一部始終を暴露した。
八重山日報の記事は、仮に県教委が行政訴訟に持ち込んでも、合法と主張する「全教委協」が違法であることを証明する「決定的証拠」になり得る。
絶体絶命の県教委の心境は次の記事に表れている。
≪県教委側が同省に提出した資料では、同協議会「答申」について「法的拘束力はない。 答申通りに採択するように竹富に求めることは、かなりの無理があると同省の見解に反論している。(沖縄タイムス11月1日)≫
事態を甘く見ていた県教委は「発狂新聞」の援護射撃を受け、井戸端会議での違法な採択にお墨付きを与え、慶田盛氏をますます増長させた。
だが、死刑執行日を一ヵ月後に控えた慶田盛氏は県教委に下駄を預けた。
「県の指導を受ける」と。
結局竹富町は、「県の指導を受ける」と発言しているのに、県側が「発狂新聞」のバッシングを恐れ、上げた拳を下ろしきれないでいる、というのが現状である。
地元2紙のウェブ記事は更新が遅いので産経を引用しておく。
【採択の危機】
県教委、文科省に不当性訴え
2011.10.31 22:29
沖縄県八重山地区(石垣市、与那国町、竹富町)の中学公民教科書採択問題で、沖縄県の大城浩教育長が31日、文部科学省を訪れ、育鵬社を選定した採択地区協議会の答申に従わず、別の教科書を採択した竹富町教委を教科書無償措置の対象外とした文科省方針について、「法的拘束力を有しない答申を守るか否かによって無償か否かが決まる考えは理解しがたい」と不当性を訴えた。
森裕子文科副大臣らとの会談で、大城教育長は、育鵬社を逆転「不採択」とした3市町の教育委員全員による協議の有効性を改めて主張。教科書の一本化を図るための手段として、「新たに協議の場を設定する以外にない」と主張し、引き続き、3市町で合意形成を図っていく考えを示した。
一方、文科省は県教委に対し、11月末までに公民教科書の需要数を報告するよう求めた。
☆
■八重山日報 10月31日
混迷深まる教科書問題
憲法違反と教職員組合反発
八重山地方の中学公民教科書の選定をめぐる混乱が収まらない。
保守色の強い育鵬社版を拒む竹富町に対し、中川正春文部科学相が
町の予算での購入を促す事態に発展し、地元から「義務教育を無償
と定めた憲法に違反する」との批判も出ている。
「町で東書版購入を」文科相
3市町が無償給付を受けるには、同じ教科書に統一する必要があ
ると教科書無償措置法は規定。8月、八重山採択地区協議会は育鵬
社を選び各教育委員会に答申したが、竹富町教委は東京書籍を選択
した。地方教育行政法が採択権限は各教委にあると定めているため
に生じた「ねじれ」だ。
中川文科相は26日の衆院文部科学委員会で「(協議会の)結果
に基づき採択していない竹富町教委は無償給与の対象にならない」
と答弁。協議会の結論を重視する姿勢で、1963年の制定以来、
教科書無償措置法が適用されない初のケースになる可能性も出てき
た。
だが、協議会で教科書の内容について突っ込んだ議論のした形跡
はない。共同通信が入手した議事録によると、委員の一人は「(教
科書を)全部読むことはできない」と発言。協議会会長の玉津博克
石垣市教育長から「見なくても見たと言えばいい」と伝えられたと
語る委員もおり、現役教員が務める調査員が推薦しなかった育鵬社
が選ばれた理由は不明だ。教科書無償措置法は、無償給付する主体
を「国」と定める。「無償措置は国が責任を持ってやること。自治
体に負わせるのはおかしい」。沖縄県教委の狩俣智義務教育課長は
中川文科相の真意を測りかねている。県教職員組合も「有償で教科
書購入を強いるのは、義務教育の無償を定めた憲法に違反する」と、
発言撤回を求める声明を出した。
「予算問題ではない」竹富町
竹富町で必要な公民教科書は約40冊。財政を圧迫するわけでは
ないが、町教委は「お金のお問題ではない」と反発。一方、石垣市
教委の前花雄二教育部長は「やむを得ない措置」と文科相発言を歓
迎している。
竹富町が採択した後の9月8日、3市町の全教育委員が会合を開
き、東京書籍を多数決で選定。県教委はこの決定を有効としてる。
県教委幹部は週明けに上京して文科相に県の立場を説明する予定だ
が、決着の行方は見えない。 (共同)
■八重山毎日 10月31日
文科相発言撤回を求め特別決議
教科書採択問題 10・30連帯の集い
宜野湾市
【宜野湾市】「許すな!育鵬社版『公民』教科書の採択 防止しよ
う!自衛隊配備・安保強化 すべての原発を止めよう!」をテーマ
に「STOP!戦争への道10・30連帯の集い」(主催・同実行委員
会)が30日、宜野湾市ジュビランスで開かれ、八重山地区の教科
書採択問題で中川正春文科相が「竹富町は教科書の無償給付の対象
にならない」との発言を受け、見解の撤回を求める特別決議案を採
択した。決議文は同日付で中川文科相に送付した。
集いは全国、全世界の仲間たちと手をつなぎ、米・日両政府によ
る日米新安保の強化や辺野古新基地建設、先島への自衛隊の増配備
など南西諸島の軍事力強化を防止するとともに、すべての原発を直
ちに停止し廃炉にすることを目的に開かれ、350人(主催者発
表)が参加した。
主催者を代表して崎浜秀司氏が「福島の原発、宮古・八重山、辺
野古の問題も根っこはひとつ。将来、若い人たちを戦争に駆り出す
ことが狙いだ。すべて軍事的な問題で八重山の教科書問題はその一
番手であり、決して許してはいけない。頑張っていきましょう」と
参加者に呼び掛けた。
八重山地区の教科書問題では「子どもと教科書を考える八重山地
区住民の会」の大浜敏夫事務局長がこれまでの経緯や抗議活動を説
明、「子どもたちのためにも育鵬社の教科書が採用されないよう地
元でも取り組んでいる。辺野古の問題同様、全県的に運動を広げて
いきたい」と訴えた。
教科書採択の問題提起で佐久間正夫琉球大学教授が「地方教育行
政法」第48条の「文科相は教育委員会に対し、教育に関する事務
の適正な処理を図るため、必要な指導、助言、援助、を行うことが
できる」と記されている内容を挙げ、中川文科相の結論は「必要な
指導、助言または援助」に当たらないとし、全員協議を無効とする
発言も「法制度からの根拠はまったく述べられていない」と指摘し
た。
集会では、特別決議案も採択、集会アピール文を朗読し、ガンバ
ロー三唱で決意をひとつにした。
☆
左翼学者の扇動に乗って魑魅魍魎集団が、「行政訴訟」も辞さないと叫んでいるが、有償給付を憲法違反で争うのは無理だし、だからと言って関連法規の解釈でも勝ち目は皆無。
県教委に残された選択肢は次の三つしかない。
(1)「裏切り者!」と罵声を浴びるのを覚悟で、竹富教委に育鵬社版教科書の採択を指導する。
(3)「極悪複合体」の支援を受けて「県民大会」を開き、「民意」や「沖縄の心」を訴え、泥沼の政治闘争に突入する。
(3)国を相手に行政訴訟」を起こし、真っ向から対決する。
まぁ、どの選択肢を選んでも身から出た錆で、行き着く先が地獄であることだけは間違いのない事実である。
大城教育長と狩俣課長はお互いに手を繋ぎながら、冥府魔道を驀進中である。
自業自得とはいえ、地獄の閻魔様に舌を抜かれるのは大城教育長と狩俣課長のどちらが先だろうか。
ん?慶田盛氏の方が先?
★
■「パンドラの箱掲載拒否訴訟」
表現の自由と著作権の侵害を争点とした上原正稔氏の戦いは、沖縄の言論空間と歴史の偏向を糺す運動にも影響をあたえるものとなっています。
第四回口頭弁論と報告会を下記の通りおこないますので、ご参加下さいますようご案内申し上げます。
今回の口頭弁論は、決定的な証拠が提出されるはずです。 ご期待下さい。
なお、★上原正稔公式サイト で検索頂ければ、裁判の経緯も順次掲載されます。
記
第四回口頭弁論
日時: 11月8日(火) 午前11時
場所: 那覇地方裁判所
報告会
同日 正午
場所 沖縄県護国神社社務所内会議室
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