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似て非なる沖縄県と石川県、育鵬社逆転不採択

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石川県の中学教科書採択でも育鵬社版教科書の逆転不採択が行われた。

逆転不採択の背景には県の不当介入があったことは、八重山地区の逆転不採択と酷似している。

が、沖縄県と石川県の教科書採択には大きな違いがあった。

「発狂新聞」の存在である。

【エディターズEye】
不可解な石川県の育鵬社逆転不採択
2011.10.8 19:05
 石川県の小松市、能美(のみ)市、川北町で同じ教科書を選ぶ小松・能美採択地区が、教科書改善の会(屋山太郎代表世話人)のメンバーが執筆した育鵬社の中学校歴史・公民教科書を市町教育委員会の採決結果に反して逆転不採択にしていたことが分かった。

 9月21日の県議会予算特別委員会で宮元陸(りく)氏(自民)が追及した。小松・能美地区では、7月20日に能美市教育委員会が採決の結果、5対0で帝国書院を採択すべきだと決定。一方で、21日に小松市教育委員会が4対1で育鵬社、22日に川北町教育委員会が5対0で育鵬社を決めて、26日の採択協議会に臨んだ。

 3市町のうち2市町が育鵬社を推したことで、採択協議会では育鵬社が選ばれるはずだが、結果は不採択になった。協議会は3市町の教育長、学校教育課長と保護者代表で構成されており、小松市と川北町の学校教育課長は教育委員会の採決結果を伝達すべき立場にありながら、育鵬社を推さなかったという。

 宮元氏は関係者の話として、この過程で県教委事務局が育鵬社を採択しないよう市町教委事務局に対して圧力をかけたと明らかにした。

 採択協議会を事務方中心で構成することは、採択の権限が教育委員にあるという法の趣旨に反している。沖縄県八重山地区(石垣市、竹富町、与那国町)が育鵬社の公民教科書を採択したのは、協議会の構成を教育委員中心に改めた結果だった。

 小松・能美採択地区協議会の構成を定めた設置要綱を、市町教委員事務局が教育委員に諮らずに決めていたことも判明。課長が教育委員会の採決結果を代弁しなかった問題とともに、教育委員会制度を否定する違法性の強い採択といえそうだ。

 また、県立中高一貫校の金沢錦丘中(金沢市)の教科書を決めた8月9、11日の県教育委員会で、竹中博康教育長が育鵬社の教科書について「必ずしも適当な教科書ではないと感じる」と、不採択を誘導する発言をしていたことも明らかになった。

 宮元氏の質疑は石川県のホームページで動画で見ることができる(http://www.pref.ishikawa.lg.jp/gikai/cyukei/documents/g110921a.asx)。

 (渡辺浩)

                         ☆

石川県の中学校教科書採択騒動は、県の教育委が採択地区協議会に不当介入し、育鵬社版教科書の採択をひっくり返したと言う点で、沖縄県の八重山教科書騒動と酷似していが、石川県の場合は自民党県議・宮元陸氏の県議会での質問で事件が公になった。

一方、八重山地区の場合、県の不当介入に対しネットが騒ぎ出し自民党県議が見て見ぬ振りしている間に、いきなり国会質疑で自民党議員の古屋圭司氏が県の行指導は不当介入ではないかと質したことから全国に飛び火した。

その間、沖縄の自民党県議は、八重山採択地区に県教委が行った不当介入に対し「触らぬ神」を決め込んでいた。

早くから「発狂新聞」とネットが騒いでいたため、見て見ぬ振りをしていたのだ。

本来教科書採択権を持たない県の教育委が、採択地区協議会の教科書採択に不当介入したという「事件」だが、異論を許さぬ「全体主義の島沖縄」では従来、沖縄2紙に逆らう者は「紙爆弾」と言われる激しい新聞のバッシングを受けることを覚悟せねばならぬ。

大抵の者は、新聞の猛攻撃に耐え切れず、抵抗を無くすのが常だった(最近も某大学教授血祭りにあげられている)が、今回、「発狂新聞」にとって想定外だったのは教育改革の信念に燃える鉄の意志を持つ玉津教育長の存在がある。

「発狂3紙」が束になってキチガイじみた個人攻撃を浴びせたもかかわらず、玉津氏の信念は些かもも揺らぐこともな、2ヶ月以上にも及ぶ個人攻撃に耐え抜いた。

玉津氏の教育改革を妨害する県教委に対し、本来なら沖縄の自民党県議が、石川県議会の宮元議員のように、県議会で援護射撃をしてしかるべきだった。

だが、沖縄2紙に迎合する自民党県連は援護射撃どころか、玉津氏が余計なことを仕出かしたでも言わんばかりの冷たい対応で終始し現在に至っている。

翁長政俊県連副会長は、「この問題(教科書)で軽々に一緒になることはない」などと発言し、石垣支部が9月13日、県教育委員会に「指導・助言の枠を超えた違法な介入だ」として8日の協議の無効性を要請した際も、求められた役員の同席を断っている。

自民党県連の態度は、玉津教育長の一連の教育改革を支援することは、まるで「犯罪行為」に加担するかのような認識で「軽々しく一緒になることはない」と切り捨てている。

今回の玉津教育改革を支援したのは自民党八重山支部の市会議員であり、自民党本部の義家議員など文部行政に関心のある国会議員たちだった。 

それに比べて自民党沖縄県連は、終始沖縄新聞の顔色ばかり窺い、むしろ足を引っ張るような発言さえしていたのである。

前ににも書いたがそんなに沖縄2紙が怖いのならいっそ共産党に宗旨替えでもして「反戦平和」のお題目でも唱えたらどうだろうかと言いたくもなる。(怒)

 さらに自民党本部が文部科学部会に玉津教育長を招待した件についても、「どうしてこの時期に部会を開く必要があるのか」などと、13日の会議に先立ち、県連幹部が党政調に電話で苦言を呈する有様であった。

背景には教科書問題が「発狂新聞」の逆鱗に触れるテーマであり、来年に控える県議選への影響も考えて、触らぬ神に祟りなしを決め込んだ結果と言われている。

この時点で県連は保守党としての誇りをかなぐり捨て、「発狂3紙」と沖教組の下僕に成り下がったと公表したことになる。

自民党の義家議員が関連法規の解釈でアドバイスしたり、文部科学合同会議に玉津教育長を招待したときも、県議からは「県連がこれだけ気配りしているというのに、党本部は沖縄の空気を分かっていない」とのぼやきも漏れていたというから、「空気を読めないのはどっちだ」と怒りの言葉を投げつけたくもなる。

沖教組の言いなりになって違法な介入をを続ける県教委に対し、自民党県議が意見も言えず恭順の意をあらわしているのは一にも沖縄2紙に逆らったら議員としての地位さえ危ないと言う恐れがあるからである。

沖縄県が異論を許さぬ「全体主義の島」と言われる所以である。

これまで沖縄では教科書採択に口を挟むことはタブーとされてきた。

教科書問題で「違法は違法」として、自民党県議が堂々と県教育長の違法行為を追及できる石川県が羨ましく思う今日この頃である。

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