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有名人の被災地への寄付金が話題になっている。
金額の大きさもさることながら、思いついたら即座に、それも過去に稼いだ金(ポケットマネー)を寄付することこそ寄付としての値打ちがある。 いくら大金を寄付しても後出しジャンケンのような寄付や、将来の稼ぎからの寄付宣言は、売名行為ととられる場合もある。
その一方で、孫正義氏のような桁外れの金額(100億円)をポケットマネーから寄付したとなると、例えそれが売名行為であっても誰も文句を挟むものいない。
だが世界的にも知名度のある孫氏が放射能カの危機を煽るパフォーマンスをするとなると、もろ手を挙げて賛意を送るわけには行かない。
孫正義氏は、『放射線量実際は政府発表の2倍以上』とTwitterで勧告するにあき足らず、今度は全国のソフトバンクショップにガイガーカウンターを置くという。 福島原発事故は「チェルノブイリ並みの7」という政府発表が世界中に拡散し被災地のみならず全国各地が風評被害を被っている。そらに火に油のような孫氏のスタンドプレーでは、日本全国が放射能汚染していると不安を誘い、風評被害が国内のみならず世界各国に拡散されてしまう。
結局困るのは被災者であり日本国民である。
上海自動車ショーでは日本製の自動車の放射能検査をしているが(上海当局は全メーカーに行っているというが)、今後は自動車に限らず日本製品を輸入する国では、すべてに放射能検査の証明書を要求する場合も予想される。 検査コストを国が負担するといっているが、そうなれば結局国民が負担することになる。
そうなれば、孫氏が寄付した100億円等一瞬にして消し飛んでしまう。
前のエントリー紹介した、稲博士の「低レベル(低線量率)の放射線は怖くない」という理論を振り返ってみる。
⇒ 【動画】福島原発事故の医学的科学的真実: テレビニュース報道 稲博士の講演のポイントは次のように要約できる。 *低レベル(低線量率)の放射線は怖くない。
* ラドンやラジウム温泉の中の放射線で健康になるのと同じ。
* また海産物を一杯食べている日本人は、チェルノブイリやスリーマイルに住んでいた大陸の人々より圧倒的にヨウ素を多く摂取していて甲状腺ガンになる恐れはない。 * 福島の放射線は、まったく問題ない。 いま政府やマスコミなどで報道していることは、チェルノブイリを基準にした計算であり大間違いである。
* 福島原発現場の湯気もまったく心配ない。
* 野菜、牛乳・・どれもまったく心配ない。
* 今までどおりで大丈夫。 放射線を浴びると元氣になり、福島も日本も元気になる 国民が、メディアを通じて流される原発・放射能の専門家の解説のどれを信じてよいのか判断に迷っている現状。 それは嘘八百の入り混じったネット情報から真実の情報を見つけ出すより困難な状況である。 * 塩を摂取することは人間の健康にとって不可欠であるが、「ある量」を超すと逆に健康に害をもたらし、ついには死に至ることは周知のこと。
放射能の場合も低レベルの被曝は健康によい効果をもたらすが、「ある量」を超すと健康に害をもたらし、死に至る。
この「ある量」のことを閾値(しきいち)という。
一般的に閾値とは、その値を境にして、動作や意味などが変わる値のことをいう。
稲博士の放射能理論で強調されのは、原爆のような大量の放射線の影響と、原発のような微弱な放射線の影響は本質的に違うということだ。
日本は世界で唯一の被爆国なので被爆者についてのデータは大量にある。
したがって即死するような大量の放射線の影響はわかっているが、微量の放射線の影響は癌にかかる確率が上がるだけなので、検出がむずかしい。 日本人の約50%は癌にかかるので、放射能と癌との因果関係を調べるのも困難だからである。
■ノーベル賞学者の仮説は誤りであった
福島原発事故で突然注目されてきた放射能の暫定基準値が、ノーノーベル賞学者の間違った理論に基づく極めていい加減な学説に基づくことを知る人は少ない。
広島、長崎に原爆が投下された翌年の1946年度ノーベル生理学・医学賞受賞者のH.J.マラー博士が、LNT(Linear No Treshold)という仮説を打ち立てた。
これは「放射線の害は高レベルから低レベル、さらに0に向かって線状に連続している」という仮説である。
言い換えれば放射能被害には「閾(しきい)値がなく、被曝線量と発癌性には線形の関係が成り立つ」という仮説である。
マラー博士はショウジョウバエのオスへの放射線照射によってこの仮説を検証したのだが、実験にはとんでもない落とし穴があった。
現代の細胞学では、人間の体内には何百というDNA修復酵素があり、1日当たり100万ものDNAの損傷を修復してことが分かっている。
低線量放射線はこの修復酵素を刺激し、修復機能を強化し、免疫力を高める作用があることが明らかとなっている。
ところが、マラー博士の実験で使用したショウジョウバエのオスの精子は、 「DNA修復力」を持たない極めてまれな例であったというのだ。
マラー博士の閾値なし線形仮説(LNT仮説)は、こういう異常な生物を実験対象にした仮説であり、学術的普遍性は「ゼロ」であることが今では明らかになっている。
ところが国際放射線防護委員会(ICRP)は1958年に、医学界の反対を押し切ってノーベル賞学者の仮説「閾値なし線形仮説(LNT仮説)」を採択し、これが今でも各国の安全基準に採用されている。
わが国の暫定基準値もこれに準じて作られており、これは科学的に実証されていない仮説である。 被爆者のデータでも200ミリシーベルト以上では線形の関係が見られるが、それ以下では見られない。
ノーベル賞の弊害といえば最近では高名なノーベル賞受賞作家の権威の前に最高裁判所が平伏したばかりだが、科学の分野でも こういう間違った理論が「ノーベル賞」の権威で、世界の世論を支配しているというのが現実のようである。
自然界には放射のが自然発生する場所があり、そこに住む人は健康な人が多いと力説する稲博士の理論を素人的に理解するには、ラジウム温泉の例があるが、その他に宇宙飛行士の例がわかりやすい。
宇宙飛行士が、地球上の300倍くらいの放射線があるという宇宙船で、何カ月も過ごしている事実である。
仮にマラー博士のLNT仮説が正しいとしたら、高レベルの放射能がある宇宙船内に長期間いることが許されるはずはない。
つまり、国際的にLNTは完全に否定されている仮説にしがみついているのが我が国の暫定安全基準だということになる。
それにしても孫正義氏の放射能風評加害にも困ったものである。
【おまけ】
LNT仮説に異議を唱えているミズーリ大学のラッキー博士の論文です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2592990/pdf/drp-06-0369.pdf
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2592990/
どなたか翻訳の得意得意な方和訳をお願いします。
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