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2大自爆装置、小沢と与謝野

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  ▼人間誰でも痛いところを突かれると理性を失うもの。「集団自決」関連のエントリーをしているとき、反対派の急所を突く記事を書くと、必ず悪口雑言を書き込んでくるハエのような方々がいた。本日の沖縄タイムス文化面に反対派の親玉とも言える高嶋伸欣琉球大学名誉教授が「歴博展示見直し」と題する詳論を寄稿している。 内容の吟味は本日の主題ではないので別の機会に譲るが、概略は、こうだ。 ▼上告中の「集団自決訴訟」の裁判官に圧力を加える意図で、沖縄二紙を先頭にした多くの被告応援団が数を頼んで、国立歴史民族博物館の沖縄戦の展示説明を変更するように、圧力を加えた。 「集団自決は軍の命令や強制で起きた」という記述が欠落している、というのが圧力の趣旨だ。 ところが先日の歴博の展示説明文の変更は被告側応援団の意図とは逆に「軍の強制性」が後退しているというのが高嶋教授の「怒り」の趣旨である。 おまけに歴博側は記者会見で「軍の命令があったという証拠は無い」と明白に発言しており、被告側としては藪を突いて蛇を出した結果になったのだ。 これに怒りまくった高嶋教授、「新説明文さらなる修正を」として再度歴博側に修正を求めているのが本日の沖縄タイムスの論考である。 ▼冒頭の「痛いところを突かれる」話だが、小沢批判をするとかならず沸いてくるような小沢カルトの一群がある。 普通の人はマスコミ等で一方的にバッシングをされても反論する機会は与えられないものだが、小沢氏の場合テレビの対談は避けるし、国会で弁明の機会を与えるというのに「やましいことは何も無い」といいながら説明の機会を逃げ回っている。  強制起訴されるから国会での説明は不要というのが説明拒否の理由だが、国会での説明は国民が望んでいるものであり、しかも疑惑の根幹が国民の血税の使途に関わるもの。 本来なら自ら進んでででも国会での説明を求め国会議員としての説明責任を果たすべきではないのか。  司法の場での決着と、政治家としての決着は別問題である。 国民に政治を委ねられた公人として、国民の要望である説明責任を拒否するなら、国会議員としての地位を放棄してから拒否するのが筋ではないのか。 それにもうひとつ、小沢氏とその応援団は最近の検察の不祥事を追い風に「検察不信」を叫び続けているが、その論意は大きな矛盾を抱えている。 一方では「捜査のプロが不起訴にした」と検察を信頼し、都合が悪くなると「検察不信」に逃げ込む有様は、ダブスタ・二枚舌といわれても仕方が無いではないか。 筆者が小沢氏を批判するのは、何も「政治と金」だけではない。 批判の対象は安全保障、対中国観、皇室観等枚挙に暇が無いほどだ。 ▼その小沢氏をひたすら妄信する小沢カルトが当日記のコメント欄を荒らしたつもりらしいが、今朝は朝から駆除しておいた。 ただ比較的まともに見える擁護論はそのまま残しておいた。 カルトの特徴はHNも明示しないで悪口雑言を吐くが、それを指摘されると今度はHNを次々と変えて来る。 煩くなってID提示を求めるとそれっきり逃亡してしまう。 ご本尊様と同じ敵前逃亡がお得意のようである。 ▼本日は昨日から始まった「ねじれ国会」について書こうと思ったが、前振りが長くなった。 やはり台風の目は与謝野氏と小沢氏のお二人の動向である。 自民党の外部圧力が物足りないので、内部からの自爆の方が早そうである。 小沢氏と与謝野氏は菅政権の2大自爆装置である。 私事で恐縮だが、これから名護に向かうので、興味深い記事を3点紹介しエントリーに代えたい。 民主に早くも不協和音、与謝野が年金支給年齢引き上げ示唆
★「政策の整合性取れなくなる」
2011.01.24

 公的年金の支給開始年齢の引き上げをブチあげた与謝野馨経済財政担当相に対し、民主党内の不信感が増幅している。子ども手当など民主党政策を厳しく批判してきた急先鋒だっただけに、「与謝野氏の発言力が強まると政策の整合性が取れずに混乱する」(政調幹部)というわけだ。

 与謝野氏は21日、公的年金の支給開始年齢の引き上げを検討課題にする考えを表明。直後には「中長期のビジョンとして述べたものだ」とトーンダウンさせたものの、「与謝野氏の言動は一貫性を欠いている」(小沢鋭仁前環境相)との不安が的中した格好だ。

 玄葉光一郎政調会長は21日の政調幹部会で「社会保障と税の抜本改革調査会」の会長に仙谷由人代表代行が就任すると報告した。菅政権で社会保障と税の一体改革を担う与謝野氏のカウンターパートに官房長官だった仙谷氏を据えることで党側の主導権を確保しようとの思惑がのぞく。

 首相は政権の命運を左右する財政、社会保障政策での与謝野氏の実績を高く評価しているが、小沢氏は「与謝野氏は経済通ではなく経済音痴だ」とまで酷評。政調メンバーの1人は「党は党で政策をまとめていく」と言い切る。

 与謝野氏もこうした民主党内の冷たい視線は意識している。かつて「ばらまくだけの話をするのは不誠実だ」とこきおろしていた子ども手当についても、「(自公政権の)児童手当を拡充したものだ」と軌道修正に躍起となっている。

 ただ、「あそこまで露骨に主張がコロコロ変わると、政治家というより人間として信用してもらえなくなる」(中堅)と、逆効果になっているようだ。

自爆国会”開会 蠢く負の3点セット…すべて裏目
2011.01.24
通常国会を召集した菅首相。一種の“躁状態”といわれるが、足下には爆発寸前の地雷が…

 第177通常国会が24日午前、召集された。衆参ねじれの中、菅直人首相(64)は2011年度予算案と予算関連法案の早期成立に全力を挙げる。政権浮揚のため、菅執行部は近く強制起訴される民主党の小沢一郎元代表(68)を猛攻撃するとともに、与謝野馨経済財政担当相(72)を入閣させ、官僚機構との関係修復まで乗り出している。だが、場当たり的な政権運営は裏目裏目に出つつある。「自爆国会」の幕が上がった。

 「2011年度予算案は、日本の危機を突破していく第一歩になる。臨時国会は守りに徹したが通常国会はそうはさせない」

 国会召集前、菅首相はこう意気込んでいたという。

 通常国会の会期は6月22日までの150日間。政府は11年度予算案のほか、64本の新規法案を提出する予定。予算案は衆院の優越で成立確実だが、26本ある予算関連法案を成立させられるか否かで、菅政権の命運は決まる。

 政権浮揚のため、菅首相が執着している「小沢切り」だが、政治倫理審査会(政倫審)への出席は、小沢氏にのらりくらりと時間切れに持ち込まれた。代わりに、菅首相らが画策する証人喚問の実現も簡単ではない。

 菅執行部は先週末、証人喚問の舞台となる衆院予算委員会の委員から、小沢氏に近い議員をほぼ一掃して態勢を整えたが、証人喚問は「全会一致が原則」であり、亀井静香代表率いる国民新党が反対、社民党も慎重姿勢を崩していないのだ。

 このためか、菅執行部は小沢氏の強制起訴後、直ちに役員会を開いて「離党勧告」などの処分に踏み切る予定だが「小沢グループ議員が反発して党内の混乱が深まるのは必至。予算や関連法案の成立にも悪影響がでかねない」(党内中立派)。

 まさに、菅首相らが仕掛けた爆弾が、自らの政権を吹き飛ばしかねない情勢なのだ。

 当事者である小沢氏は23日、地元・岩手県内を統一地方選の応援のため回った際、菅執行部にいらだっていたのか、「東京にいると気分良くない」と漏らした。

 「最強布陣を敷いた」−。菅首相がこう豪語して発足させた菅第2次改造内閣だが、目玉閣僚である与謝野氏の存在も時限爆弾化しつつある。

 2009年の衆院選では自民党比例で議席を得ながら、昨年の参院選前に離党し、「打倒民主党」を掲げて「たちあがれ日本」を結党。1年もたたないうちに、たち日を離党して民主党内閣に入ったことに、世論調査でも50%前後が「評価しない」と答えている。

 自民党の谷垣禎一総裁も「貧すれば鈍す、菅内閣が政権の信頼性を自らおとしめるならば、われわれは与野党協議に応じるわけにいかない」と付き放し、みんなの党の渡辺喜美代表も「(与謝野氏は)『平成の増税王』『平成の渡り王』だ。議員を辞職して、民間人として、菅内閣の延命に協力するというのが正しいやり方だ」と批判する。





印象最悪、与謝野あだ名続々誕生「永田町のユダ・死神」
★慎太郎も参戦、大物の証し!?
2011.01.24

与謝野馨氏

 与謝野馨経済財政担当相にあだ名(=異名)が続々と誕生している。民主党の政策を口汚く批判しておきながら、舌の根も乾かぬうちに入閣する節操のなさに、永田町内外で痛烈な命名が続いているのだ。政治家にとって、国民周知のあだ名が付けば大物の証しだが…。

 「あれはやっぱり、『忠臣蔵で抜けちゃった侍』だよ」

 東京都の石原慎太郎知事は23日午前、テレビ朝日系「サンデーフロントライン」に出演し、与謝野氏についてこう評した。

 「打倒民主党!」を掲げて自民党を離党、平沼赳夫代表らと「たちあがれ日本」を結党しながら、早々に政権与党に擦り寄った政治行動を許せなかったようだ。

 別表のように、与謝野氏のあだ名は多い。「永田町のユダ」「大臣病患者」などをはじめ、与謝野氏が入閣した内閣は大半が短命となるジンクスを受けて、「死神」や「腐ったミカン」。消費税増税を企む財務官僚に近い政治姿勢をとらえて、「平成の増税王」や「増税請負人」「財務省の代理人」などもある。

 政治家にとってあだ名は大物の証。有名政治家には、歴史に残るあだ名も多い。しかし、与謝野氏の場合、それは批判の裏返しといえそうだ。

 政治評論家の小林吉弥氏は「田中角栄元首相は『コンピューター付きブルドーザー』など明るい異名が多かったが、与謝野氏はマイナスイメージばかり。『政治家として最後の花を』と思って入閣したのだろうが、今回の政治行動は矛盾だらけ。厳しい異名はやむを得ない。そもそも、現状で『税と社会保障の一体改革』が進む可能性は低い。どうして、こんなことをしたのか理解できない」と話している。


 菅首相は衆参ねじれの中、与謝野氏に「税と社会保障の一体改革」を主導させ、野党とのパイプを期待している。民主党の安住淳国対委員長も23日、NHKの報道番組で「議会がより良き修正の場になるのなら、折り合いを付けていくのも新しい国会の在り方だ」といい、予算案の修正協議に柔軟な姿勢を示したが、これも裏目だ。

■野党と小沢Gの挟み撃ち危機

 自民党ベテラン秘書は「与謝野氏の入閣で、菅政権の『増税路線』が際立ってきた。統一地方選前を間近に控え、野党も対決姿勢を崩せない。今後、与謝野氏の問責決議案提出のタイミングを図っていくことになる」と話す。

 墓穴を掘り続けている菅首相は、さらに、政権交代の旗印で、マニフェストにも掲げていた「脱官僚=政治主導」をも、事実上棚上げにしつつある。

 菅首相は21日午前、首相官邸に各府省の事務次官を集めて訓示し、民主党政権での政治主導について、「現実の政治運営の中では、反省や行き過ぎ、不十分があったことも事実だ」と発言。そのうえで、「より積極的な形の(「政と官」の)協力関係をつくり上げてほしい」と述べ、政策決定などに一層の協力を求めたのだ。

 政治評論家の浅川博忠氏は「菅首相の独り善がりの性格、救い難い過信が、政局の見極めを甘くしている。また、永田町や霞が関に信頼できる人間がいないため、情報不足に陥っている」といい、こう続ける。

 「この通常国会では、『小沢問題』と『与謝野問題』『マニフェストの軌道修正』が3点セットで菅政権に襲いかかってくる。3月末に予算関連法案を通すのは厳しく、4月の統一地方選も民主党は惨敗しかねない。そうなると、前門の虎・野党だけでなく、後門の狼・小沢グループから挟み撃ちにあい、菅首相は野垂れ死にするのでは。解散か総辞職に追い込まれる可能性は60%だ」

 菅政権自爆まで、残された時間は少なそうだ。

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