※お願い
人気ブログランキングの投票が分散されるのを防ぐため、次のバナーをクリックお願いします。
よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします ロシアが空爆開始 米「慎重に見極め」 NHKニュース 10月1日 4時28分 アメリカ軍が主導して過激派組織IS=イスラミックステートに対する戦いが続く中東のシリアで、ロシア軍が対ISを理由に空爆を開始しましたが、アメリカ政府は、空爆がISに対して行われているのか、慎重に見極めていく姿勢を示しました。 ロシア国防省の報道官は30日、シリア国内でロシア軍がISの拠点にある軍用車両や武器の倉庫などに対して空爆を行ったと明らかにしました。シリアの国営テレビは、空爆は中部のホムスやハマを含む少なくとも7つの地域で行われたとしています。ロシアのプーチン大統領は、今回の作戦はISと戦うアサド政権を支援するもので、空爆に限定し、ロシア国内でのテロを未然に防ぐことにもつながると強調しました。
これについてアメリカのケリー国務長官は30日、国連の安全保障理事会で開かれた外相級の会合で、「アメリカはISなどに対する戦いは支援しており、ロシアの行動が純粋にこうした目的であれば歓迎したい。しかし、ロシアの作戦がISが活動する地域で行ったものでなければ重大な懸念をもつことになる」と述べ、空爆がISに対して行われているのか、慎重に見極めていく姿勢を示しました。
また、ホワイトハウスのアーネスト報道官は30日の記者会見で、シリアでアメリカ軍とロシア軍が偶発的に衝突するのを回避することが優先事項だと強調し、ロシア側と協議を急ぐ考えを示しました。 ☆ 翁長沖縄県知事が、スイス・ジュネーブの国連人権理事会で、日米合意による「米軍基地」を「人権問題」と訴えたが、日本政府代表にお門違いと否定され、沖縄生まれの我那覇真子さんに「知事の発言は嘘です」と止めを刺された。 その一週間後、ニューヨークの国連本部では、習近平中国国家主席の演説、翁長知事の「人権発言」が人々の記憶から消え去った。 人権問題がジュネーブからニューヨークへ移ったのだ。 日米首脳会議で習近中国国家主席と人権問題に厳しいオバマ大統領が人権問題で対立した。 そして人権弾圧の元祖・習近平国家主席が、国連本部で女性の権利向上に関する会合を開催したことについて、世界中の物笑いとなった。 民主党の次期大統領候補のヒラリークリントン氏が、習近平国家主席の国連での白々しいパーフォーマンスに対し、「恥を知れ」と批判した。 ⇒「悪辣な敵」「恥を知れ」米大統領選候補による中国批判がエスカレート―米国配信日時:2015年9月30日 だが、厚顔無恥の国家主席に伝わったかどうかは疑問である。 日本人なら「お前にだけは言われたくない」と続ける所だろう。 ボーイング旅客機300機の「爆買い」などで、歓迎される魂胆だった皇帝・習近平は、アメリカで
まったく歓迎されなかった。
メディアも、「ローマ法王」訪米ばかりを取り上げ、習は「脇役」扱い。 そりゃそうだろう。 キリスト教国家のアメリカだ。 宗教弾圧を繰り返す「中国皇帝」より「ローマ法王」を歓迎するのは当然である。
米テレビは、22日から米国を訪問しているローマ法王フランシスコの話題で持ちきりとなっており、習氏のニュースはかすんでいる。
中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏は「習氏にとって一番の期待外れは、全く歓迎されなかったことだろう」と述べた。
では、米ロ関係はどうか。
クリミア併合で「世界の孤児」になったはずのプーチンは、9月に北京で行われた「抗日70年軍事パレード」には、主要国のなかでは、朴韓国大統領と習主席のスリーショットでお立ち台に建ち、「新三国同盟」の印象を世界に発信した。
そのプーチンが国連総会で演説し、その後オバマと90分会談を行った。 ウクライナ問題では、今年2月の「停戦合意」を維持することで一致。
シリア問題では、「テロ組織を退治しなければならない」ことで一致した。
しかし、プーチンは、「アサド政権を支援、強化することで過激派組織ISと戦うべきだ」と主張したのに対し、オバマは、従来から「アサド政権を支援できない」という立場。
アメリカのケリー国務長官は27日、国連総会が開かれているニューヨークでロシアのラブロフ外相と会談した。
この中で、ラブロフ外相は、ロシアが、イランとともに、過激派組織ISが拠点を置くシリアやイラクとの間で、情報の共有などの協力関係を強化する動きを見せていることについて、「ISに対抗するために関係国の間の調整を進めている」と説明した。
これに対して、ケリー長官は「ロシアがイラクやシリア、それにイランと独自に連携を強めているとして、懸念を示した。
そんな矢先のロシアによるシリア空爆のニュースである。
アメリカが、ロシアのシリア空爆が、結果的にアサド政権の支援に繋がることに警戒心を持つのは当然である。
ロシアの本当の狙いは、アサド政権の存続支援にある。 ロシアのシリア空爆が過激派集団ISではない他の反政府勢力(アメリカが支援している自由シリア軍系列)に対して行われている上、誤爆により多くの民間人に犠牲者が出ている。
【おまけ】
当日記は既に2年前にこのようなエントリーをしてオバマ弱腰を批判していた。
⇒シリアを空爆せよ!「宥和政策」の愚を繰り返すな 2013-09-01「融和政策」の轍を踏んではいけない。
【ワシントン共同=吉浦寛仁】オバマ米政権はシリアのアサド政権が化学兵器を使い多数の市民を殺害したと結論付ける報告書を8月30日に公表し、軍事介入に向けた国内手続きをほぼ終えた。議会との最終調整が終われば武力攻撃が可能となり、オバマ大統領の決断は秒読み段階に入った。
シリアで化学兵器使用疑惑の調査を行った国連調査団は31日に出国、米軍はいつでも攻撃可能な状況になった。外交筋の間では、ロシア・サンクトペテルブルクで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合などに出席のためオバマ氏が外遊に出発する9月3日までに開始するとの観測が出ている。
ただ、米国内には攻撃に慎重な意見も根強い。米メディアによると、共和党のベイナー下院議長は政権側の8月30日の報告に関し、不十分だと不満を伝えた。オバマ氏は化学兵器使用に「強い確信」があるとした報告書への世論の動向も見極めつつ、最終判断するとみられる。
ロシアのプーチン大統領は31日、米報告書を念頭にアサド政権による化学兵器使用情報を否定。9月5日からのG20首脳会合の場でオバマ氏とシリア情勢を協議する用意があると語った。
米軍は大統領から命令が出れば速やかに攻撃に着手する構え。シリア西方沖の地中海に巡航ミサイル・トマホークが搭載可能な駆逐艦「マハン」「ラメージ」「スタウト」など5隻を配置。いずれも数十発のトマホークを発射できるとされ、攻撃の中心を担う。
米兵に危険が及ぶのを避けるため、地上部隊の展開を想定していない。武力行使に踏み切った場合、攻撃対象を限定した短期間の作戦になるとみられている。
☆ オバマ米大統領がシリアへの軍事介入を決断した。当初米国と足並みをそろえていたイギリス、フランスだが、イギリスが議会の反対により軍事介入から脱落した。(フランスは米国と行動を共にするという)
シリアはは日本から遠いこともあり米国の軍事介入に関心は薄いようだが、原油の80%を中東に頼っている。 その一方で原発反対の声が大きいので、経済に対する影響はきわめて大きい。
日本への影響は原油だけではない。 このままシリアの暴挙を各国が傍観していたら、シリアと友好国である北朝鮮が、化学兵器や生物兵器を使用しても罰を受けないと考える恐れがあるという。
ケリー米国務長官は、シリアに対して厳しい姿勢をとるよう主張していた。ある政権高官によると、ケリー氏はホワイトハウスの危機管理室で行われた会議で、シリア以外にも危険が広がっていると述べ、イランが「レッドラインについてのわれわれの真剣さ」を疑うようなことがあれば戦略にも影響すると指摘した。http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323779204579046170058681810.htmlイギリスと同じく日本にも、米国の軍事介入に反対の声は多い。
マスコミは例によって「イラク戦争のブッシュの過ちを繰り返すな」などと、「羹に懲りて膾を吹く」状況にある。
だが国連が世界の警察としての機能を果たしていない以上、無法者に対処する自警団のように米国の軍事力に頼らざるを得ないのが現実だ。
今回の「化学兵器疑惑」と「イラクの大量破壊兵器疑惑と」を同列に論じるべきではない。
結局、オバマはプーチンの反対で腰砕けになり空爆をあきらめることになる。
その瞬間アメリカが世界の警察としての立場を明け渡したことを世界に知らしめた。
【おまけ】2
ロシア空爆の本当の狙いについて、軍事ブログ「週刊オブイェクト」さんが詳しく解説しているので、紹介する。
以下引用 2015年10月01日 ロシア国防省がシリア空爆の動画を公開 2015年9月30日、ロシア軍がシリアでの本格介入に踏み切り空爆を開始しました。ロシアは対イスラム国連合を唱えていますがその本当の狙いはアサド政権の存続にあり、ロシア空軍の戦闘機による空爆はイスラム国ではない他の反政府勢力(アメリカが支援している自由シリア軍系列)に実施されている上に、さっそく誤爆で民間人に大量の犠牲者が出ました。それでもロシア国防省はあくまでイスラム国の拠点に対してピンポイント精密爆撃をしていると発表しています。Воздушные удары по объектам террористической группировки ИГИЛ
ロシア国防省がシリアでの空爆動画をいち早く公開したのは、ロシア軍が精密爆撃を行っており無差別爆撃はしていないと国際社会にアピールする為かと思いました。しかし、公開された動画の最初の方に、地表に多数の小さな爆発が起きている様子が見えます。
これはクラスター爆弾から拡散した多数の子弾が着弾している様子に見えます。つまりピンポイント攻撃ではなく、精密誘導無しで広範囲を面制圧しているのではないでしょうか? クラスター爆弾ではなくロケット弾ポッドから発射された多数のロケット攻撃の可能性もありますが、どちらにせよ無誘導兵器を用いた面制圧攻撃であり、ピンポイント攻撃ではありません。
クラスター爆弾の使用は国際的に非難される対象であり、クラスター爆弾だったとした場合には、この動画自体が使用の証拠になります。
動画の空爆は3シーンあり、2シーン目の攻撃も同様に地表に多数の小さな爆発が見えます。ピンポイント攻撃をしているようには見えません。そして3シーン目の攻撃は単弾頭の爆弾を投下しています。
建造物を狙って外しているように見えます。精密誘導爆弾ではなく、誘導装置の無い自由落下爆弾の可能性が有ります。この動画からはピンポイント精密爆撃をしているとは全く受け取る事が出来ません。アメリカ軍の爆撃と比べて、ロシア軍は非常に大雑把な爆撃を行っているようです。ロシア国防省は公式声明でピンポイント精密爆撃をしていると言いつつ、自ら発表した動画でそうではない事を明かしました。言っている事とやっている事が全く異なるロシアという国を理解することは、困難を伴うと認識せざるを得ません。
参考:アメリカ軍による対イスラム国シリア空爆、12発の精密誘導兵器による面制圧攻撃(2014年9月14日)
一方でアメリカ軍は誘導兵器による精密爆撃で面制圧しつつ付随被害を局限するという、非常に高度な事を実行しています よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします