安倍首相は一連の問題発言に関し「党本部で行われた勉強会であり、最終的には私に責任がある」と述べ、党総裁としての責任を認めた。
その上で、安倍首相は「報道の自由を軽視し、沖縄の負担軽減や振興に力を尽くしてきたこれまでの党の努力を無にするような発言だと認識している」と説明。「大変遺憾で非常識な発言。国民の信頼を損ねる発言であり看過することはできない」と述べ、若手議員の発言を非難した。
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首相の本音は次の見出しが言い当てて入るとおりだろう。
>安保法案にらみ火消し >首相謝罪「上っ面」
本日は沖縄タイムス左トップと社会面トップを飾る次の見出しに注目したい。
■一面左トップ
弁護士会、反安保案デモ
30年ぶり那覇で
■社会面トップ
法のプロ 危機に連帯
沖縄弁護士会 100人「違憲」訴え
安保法案「戦争加担するな」
コメント欄では既に話題になっているこの記事を読んでいただきたい。
「政治的な声明は違法だ」 弁護士が日弁連などを提訴(7/1産経)
日本弁護士連合会や弁護士会による特定の政治的な主張について「弁護士自治とは全く無縁な『目的外行為』であり違法だ」などとして、南出喜久治弁護士が1日、日弁連や所属する京都弁護士会、それぞれの会長などを相手取り、ホームページ上の意見書や会長談話の削除と100万円の慰謝料を求める訴訟を東京地裁に起こした。
問題となったのは今年6月の「安全保障法制改定法案に反対する意見書」や平成26年7月の「集団的自衛権の行使等を容認する閣議決定に抗議し撤回を求める会長声明」など計15本。
原告側は訴状で、弁護士法で弁護士は日弁連と弁護士会への強制加入が義務づけられているとした上で、「(声明として出される)文書は正規の機関決議を経たものではなく、文章を作成して発信する権限は日弁連や京都弁護士会にはない」と主張している。
提訴後に会見した南出弁護士は「日弁連は特定の意見を表明する政治団体になっている。主張したいならば強制加入の団体ではなく、賛同者を集めて任意団体を作ってやるべきだ」と訴えた。
日弁連は「訴状は届いていないが、受領したら内容をよく検討して適切に対応したい」とコメント。京都弁護士会も「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
☆
職業による団体である日教組、自治労などが政治活動は禁じられているにも関わらず、政治活動をしている隠然たる事実である。
一方、法律の専門家である弁護士の団体である日弁連が政治活動や政治的発言をしても誰もとがめる者はいなかった。
「弁護士先生にも思想・信条の自由がある」などと勝手に思い込んで・・・。
ところが日弁連の政治活動は違法だとして日弁連を提訴したというのだ。
目からうろこである。
要約するとこうだ。
南出喜久治弁護士が日弁連や弁護士会の政治的主張について違法だとして、東京地裁に訴訟を起こした(HP上の意見書や会長談話削除と100万円の慰謝料を求める)。
弁護士法で、弁護士は日弁連と弁護士会への強制加入が義務付けられている。
南出喜久治氏は「日弁連は特定の意見を表明する政治団体になっている」と批判している。
弁護士会が任意に入れる団体ならともかく、強制加入しなければならない団体が、加盟員の意志とは関係なく勝手に政治的主張を繰り返すのは、確かに問題がある。
今まで誰も問題提起してこなかったのが不思議なくらいで、南出弁護士の提訴は目からウロコなのだ。
百田発言に誘発されたかどうかはともかく、思想信条の自由にも関わることゆえ、日弁連はきちんと対応しなければ、日弁連が敗訴ではシャレにもならない。
日弁連や各都道府県の弁護士会が、日教組や自治労などの公務員の組合と同様、本来の自治目的とはかけ離れた「特定の政治活動」を行って来たのは周知の事実。
分かり易い例でいえば、日本共産党推薦で都知事選挙に立候補した宇都宮健児元日弁連会長の言動だ。
「弁護士の会」という言葉の持つ印象とはかけ離れた特定思想に基づく声明などの乱発しは、国民の司法に対する疑念を湧き立たせた。
これが一般国民の有志の会なら言論・表現の自由で通るであろう。
だが、弁護士会は弁護士にとって強制加入の団体であり、所属しなければ業務が遂行できない。
強制加入の上、会員の総意を確認せずに勝手な特定思想を拡散されては、会員個人の言論・表現の自由を侵害することになる。
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