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国破れて憲法残る、七博士と曲学阿世の輩

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今朝の沖縄タイムス一面を見ると、安倍内閣の「安保法制」により、まるでわが国でも近々戦争が始まるかのような物々しい様相である。

■一面トップ

安保法制廃案 憲法学者訴え

全国連盟226人 沖縄5人の声

「戦争法案の呼称、根拠十分

憲法への「下刻上」 仲地博氏 沖大学長

専守防衛から逸脱 高良鉄美氏 琉大教授

何から何まで違憲 井端正幸氏 沖国大教授

戦後の歩みを否定 高良沙哉氏 沖大准教授

徴兵制にも可能性 小林武氏 沖大客員教授

■三面トップ

「現憲法で許される」

高村氏 安保「砂川」根拠に

長妻氏「判決を曲解」

与野党 攻防佳境に

17日国会再び党首討論

安保法案撤回を

国会内外で高まる「違憲」

解釈の変更「無理筋」

■社会面トップ

「違憲」学者スクラム

安保法案 強気の政府に意義

民主主義の根幹問う

                 ☆

沖縄タイムスが突発性発狂したのにはわけがある。

理由は、与野党が、衆院憲法審査会で、安全保障関連法案が「合憲か、違憲か」をめぐって議論。 この議論で参考人の憲法学者が、関連法案を「違憲」と指摘したことがきっかけだ。

自民党の高村副総裁は、「安全保障環境が大きく変化している。国民の命と平和な暮らしを守り抜くために、自衛のための必要な措置を考え抜く責務がある。これを行うのは、憲法学者でなく政治家だ」と主張した。

 一方、民主党の枝野幹事長は、「憲法は権力が守らなければならない基本となる法。その解釈についての専門家の指摘を無視して、都合よく否定する姿勢は、法の支配とは対極そのものだ」と批判した。

沖縄タイムスの発狂は、民主党の主張を鵜呑みにしたもの。

自民党の平沢勝栄氏は、「憲法があって国があるわけではない。国があって憲法がある。『憲法栄えて国滅ぶ』の愚を犯してはならない」と述べた。

平沢氏の意見はもっともだ。

国が滅べば憲法の意味はない。

反安保法制論者や護憲論者には、「主権の概念が欠けている」ことが問題だ。

日本国憲法には「国民主権」が明記されているが、現在は憲法9条の規定により、主権者である国民が国を守ろうとしてもそれができない。

つまり、憲法9条自体が、上位概念である国民主権に違反している条文なのだ。

個別だろうが集団だろうが自衛権を行使できないという考えこそ教条主義の学者バカではないのか。

安保法制を「違憲」と主張する学者は、九条と自衛隊(軍隊)との整合性をどのように説明するのだ。

机上の空論に走りがちな学者の意見はあくまでも判断の材料であり、最終的な決断は政府・国会が行う。 

学者の意見に政府が縛られるなら、政治家など必要はない。

明治期の「七博士事件」で、学者バカの意見に従がったら国を滅ぼしていただろう。

「七博士事件」とは、戸水寛人ら東大教授を中心とする七人の博士が,対露強硬外交を主張した事件。

七人の博士は、桂内閣を軟弱外交として批判,1903年(明治36)開戦の建白書を提出,新聞に発表するなど積極的に行動した。

日露戦争を継続したら日露の国力の差で不利と判断した政府は、小村寿太郎をポーツマスでの和平交渉に派遣、和平交渉を成功させた。

だが、七博士の強硬論に煽られた国民は、交渉結果に納得できず、日比谷公会堂での報告会が焼き討ちにあった。

さらに学者バカの例をもう一つ。

サンフランシスコ条約で、我が国が独立し、国際社会に復帰する際、自由主義諸国だけでなく、ソ連など共産主義国家も含めた全面講和でなければならないと主張した学者を、当時の吉田茂首相は「曲学阿 世の徒」と批判し、単独講和を実行した。 

当時、学者の意見に従って全面講和を実行していたら、アメリカに代わってソ連が北海道を占領し、東西ドイツ分断のように、わが国の分割を図った可能性もある。

今回、国会で憲法学者が集団的自衛権は違憲と意見陳述した。 

「七博士事件」や「曲学阿 世の徒」で学者が行った愚行を今一度想いおこすすべきではないか。

もう一度繰り返す。

護憲学者に「自衛隊は合憲か」と質問したら、恐らく彼等は「違憲」と言うに違いない。

ならば野党は自衛隊の存在そのものを否定するのか。

「合憲か違憲か」など重箱の隅を穿り返すのは、変化する安全保障の国際環境の現実より学説を優先する本末転倒の議論。

大事なことは国民の生命と財産を守る安保関連法案が日本にとって必要かどうかをまず検証すること。

万一それが「違憲」であるなら、憲法の方を変えるべきだ。 国は個別か集団かを問わず自衛権があり、それを行使する権利も併せ持つ。 それが違憲なら憲法そのものがおかしいのだ。

子供でもわかる論理ではないか。


               ☆

一面左トップにはこんな見出しも

2万5000人が国会包囲

うるまの会の玉城さんマイク

「命奪われたくない」

安保法制に反対の市民ら、国会包囲し抗議集会 2015年6月14日 19:33  集団的自衛権の行使容認を含む新たな安全保障関連法案に反対する市民らが14日、国会を取り囲んで抗議集会を開き、「戦争法案今すぐ廃案」「安倍政権の暴走止めよう」などと訴えた。

 毎週木曜に国会前で抗議している「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が主催。この日は主催者発表で約2万5千人が集まった。

 沖縄県うるま市の大学3年玉城愛さん(20)がマイクを手に「戦争で人に命を奪われたくないし、人の命を奪う手伝いもしたくない」と訴えると、市民らから大きな拍手が起こった。

 集会には有識者や政治家も加わった。(共同通信)

                   ☆

 

>「命奪われたくない」

思わずコーヒーを吹いてしまった。

 

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