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大失敗の「翁長外交」、「辺野古は両政府が決める」

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 【追記】

【朝生・動画】朝まで生テレビ 2015年5月30日 150530 沖縄基地問題と日本

 

結果が事前から予測されたという点で、今回の「翁長・訪米団」ほど明々白々な例を筆者は寡聞にして知らない。

翁長知事の訪米前に菅官房長官、安倍首相、中谷防衛相と立て続けに政府首脳に面会したが、結果が予測されるという点では今回の知事の訪米と全く同じであった。

日本時間の30日、翁長知事はイゲ・ハワイ州知事と会談した。

本日(31日)の沖縄タイムスは、これをどのように伝えているか。

■一面トップ

海兵隊移転に一定の理解

イゲ・ハワイ知事 翁氏と会談

大爆笑で思わずコーヒーを吹いた。

安慶田副知事が先遣隊としてイゲ知事と面会した時と同じく「(辺野古移設は)国の問題」と答えたにも関わらず「一定に理解」とは驚きだ。

理解したとされる海兵隊移転も「日米両政府が決めれば、受け入れる」と条件付である。

さらに海兵隊移転は、辺野古移設が前提となっていることに、記事はひと言も触れていない。

そもそも鳴り物入りでやってきた翁長知事が、沖縄の米軍基地の状況を「情」をもって訴えたのにイゲ・州知事が「理解できない」などというはずはない。 「沖縄の状況は理解する」とは一種のリップサービス、それも一定の条件付である。

ハワイ・イゲ知事「国と国の問題」翁長知事と会談 沖縄タイムス 2015年5月30日 10:28  

イゲ・ハワイ州知事との会談後に記者の質問に答える翁長雄志知事(中央)ら=29日、ハワイ州庁

イゲ・ハワイ州知事との会談後に記者の質問に答える翁長雄志知事(中央)ら=29日、ハワイ州庁

【ホノルル29日=福元大輔】米ハワイ州を訪問中の翁長雄志知事は29日午前(日本時間30日午前)、祖父母が県出身の県系3世デービッド・イゲ州知事と、ホノルル市の州庁で会談した。非公開の会談後、翁長氏は記者団に対し、名護市辺野古の新基地建設について、イゲ氏は「国と国との問題。ワシントンでしっかり伝えてください」と答えたという。

 翁長氏はイゲ氏の言葉にはなかったものの、「私の言っていることを同じウチナーンチュのルーツを持つ知事なので理解している表情だった。私が逆の立場でもそうしていた」と前向きに受け止めた。

 アジア太平洋地域の海兵隊分散移転計画で、沖縄の海兵隊約2700人がハワイへ移転する計画があることに、イゲ氏は「日米両政府が決めれば、受け入れる準備がある」と理解を示したという。

                  ☆

>イゲ氏は「国と国との問題。ワシントンでしっかり伝えてください」と答えたという。

イゲ氏の本音は「自分の国の政府を説得できずに、外国の知事に協力を求めても無駄なこと。ワシントンでも精々頑張って下さい」といったものだろう。(涙)

では琉球新報はどうか。

ハワイ移転2700人「協力して進めたい」 イゲ知事、翁長知事に表明 琉球新報 2015年5月30日 11:23 

イゲ氏は「沖縄の米軍基地の状況を紹介いただき感謝する」とした上で、「沖縄の米軍基地に関することは日米両政府が決める。(米側では)ワシントンが決めることになる」と述べ、州政府としては直接は関与できないとの考えを説明した。

>「沖縄の米軍基地に関することは日米両政府が決める。(米側では)ワシントンが決めることになる」と述べ、州政府としては直接は関与できない

取り付く島もない、とはこのことである。

本日の沖縄タイムスの見出しに戻ってみよう。

■二面トップ

翁長氏、「理」と「情」で訴え

ハワイ行動終了

反辺野古「理解得た」

来月3日米政府面談

国防総省 副次官補代行に格上げ

 

>翁長氏、「理」と「情」で訴え

あれ?翁長知事の訴えは「理」では勝ち目がないので、「上から目線」「高飛車」などと「情」に訴えるのが定番ではなかったのか

>反辺野古「理解得た」

どこが「理解得た」なのか。

負け犬の遠吠えではないのか。

これも一種の捏造報道である。

>来月3日米政府面談

>国防総省 副次官補代行に格上げ

当初アポなしだったのが30日になって国務省、国防総省ともに日本部長の対応でお茶を濁すつもりだったが、国防総省の副次官補代行が面会することになって「格上げ」と大はしゃぎの報道だ。

アポが取れたのは、国防長官はともかく、国防次官でもなく、国防次官補でもない。 さらに格下の副次官補で、おまけに「代行」が付いてくる。 こんな肩書き見たこともない。 

翁長知事との面会のため急遽作った臨時のポストかと勘ぐりたくもなる。

米国務省は予定通り日本部長が面会するらしいが、面会する前からこの有様だ。

訪米の沖縄知事には国務、国防日本部長が対応 辺野古移設が「唯一の解決策」と国務省

 【ワシントン=加納宏幸】米国務省のラスキー報道部長は28日の記者会見で、30日からワシントンを訪問する沖縄県の翁長雄志知事に同省のヤング日本部長が面会することを明らかにした。国防総省もウィンターニッツ日本部長が翁長氏に対応する。

 翁長氏は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対しているが、ラスキー氏は移設計画の実現が普天間飛行場の固定化を避けるための「唯一の解決策」だと強調。計画通りに進める日米両政府の立場は揺るぎがないものであると述べた。

貧乏くじを引かされた日本部長は「辺野古移設が唯一の解決策」などとオウムのように繰り返すだけだろう。 お気の毒である。

沖縄タイムスの見出しに戻る。

■三面トップ

普天間「閉鎖は移設後」

米長官、防衛相に伝達

「力による変更」反対

南シナ海 防衛相、米豪とも一致

辺野古移設が普天間移設の代替機能を果たす基地の縮小統合である。 

したがって、普天間の閉鎖は普天間移設後ということは小学生でもわかる理屈。 

それがわからないのは「反辺野古」派の面々だけである。

>「力による変更」反対

>南シナ海 防衛相、米豪とも一致

翁長氏の一連の発言の中で欠けているは中国が東シナ海や南シナ海で行っている領海侵犯についてだ。

翁長氏の訪米と前後して中谷防衛相はシンガポールを訪問した。

中谷防衛相は日本時間の30日午前、各国の防衛相らが参加するアジア安全保障会議に出席し、演説を行った。

中谷大臣は、中国が南シナ海や東シナ海で海洋進出を強行している現状にについて、「極めて残念だが、今この瞬間も、南シナ海で大規模な埋め立てや滑走路の建設が急速に進められている。東シナ海でも現状変更を試みる動きがあり、日本を含め周辺諸国は不安を抱いている」と中国をけん制した。

本日の沖縄タイムスの社会面最下部にベタ記事でこんな見出しが。

尖閣周辺に 中国公船3隻

記事によると、中国当局の船が確認されるのは17日連続、とのこと。

 

 【おまけ】

翁長知事が訪米行脚で那覇空港を出発した翌日。28日の沖縄タイムスの<見出しを検証してみる。

 

その日の沖縄タイムスの一面トップは、翁長知事の出発を、まるで出征兵士を見送るような派手な見出しで飾っている。

 

見出しはこうだ。

 

■一面トップ

 

辺野古阻止、知事渡米

 

「当事者意識求める」

 

訪問団、アピールに意欲

 

■社会面トップ

 

訪米団「必ず成果」

 

拍手沸く空港「県民が付いている」

 

民意背に知事自信

 

出発しただけで、このバカ騒ぎだ!

 

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