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■新石垣空港の教訓
[大弦小弦]仲井真弘多知事をよく知る…2014年12月6日 06:00仲井真弘多知事をよく知る県幹部や与党幹部、支持者らは口をそろえて言う。「仲井真氏は人の話を聞くタイプではない」。知事選で10万票差で敗れた仲井真氏には辺野古新基地に反対する県民の民意も届かなかった
▼新基地建設に向けた埋め立て工事の変更申請で、仲井真氏は5日午後、工事用の仮設道路の追加など2件を承認した。変更申請の一部承認は県内で過去に例がない
▼元県幹部は「知事の胸の内は誰も分からない。選挙結果などの政治的要素は関係なく、『行政手続きが整ったから承認した』というだけだろう」と事務的な判断に終始したとみる
▼知事や市町村長が代わるとき、次期トップ就任まで、重要な政治判断は示されないのが暗黙の了解になっている。重要な決定や人事などを決めれば、「食い逃げ」と批判されるのが常だ
▼自民党県連幹部は「知事の判断次第だが、任期がほとんどない時期にあえて承認しなくてもいいのではないか」と知事に伝えていた。承認に「自分の考えを押し通す性格としか言えない」と話し、衆院選への影響を懸念した
▼先週の小欄で、承認は県政の汚点になると指摘した。政治家が民主主義の根幹となる選挙で示された民意を踏みにじることは自らを否定することだ。仲井真氏は口つぐんだまま。怒りを通り越して、情けない。(与那原良彦)
☆
沖縄タイムスが仲井真県知事に送る言葉は、コラムまで動員しての罵詈雑言とは執筆者の品位を疑う。
>「仲井真氏は人の話を聞くタイプではない」。
これは仲井真知事の決済時の手法であり、選挙に負けたからと言って取ってつけたようなポピュリストになる必要はない。
最後まで粛々と自分のスタイルをまっとうしたのは、むしろさわやかさを感じる。
コラムの筆者は「怒りを通り越して、情けない」と結んでいるが、こんな紋切り型のおくるる言葉しか書けない記者こそ情けない。
本日の沖縄タイムスの特集記事「承認強行の衝撃 (上)」にこんなくだりがある。
<知事が承認した2件は軽微な工法変更で「逆立ちしても不承認できない」(県幹部)。 自民党県連内には「次期政権に先送りすれば、就任早々立ち往生してしまう、との配慮があったのでは」(幹部)との「見立てもある。>
確かに先送りしたら、一番困るのは新知事だ。 しかし、「あらゆる手段」で不承認にして問題が長引く可能性が出てくるのも事実だ。
現在の仲井真知事は「立ち往生させる」などの些末な話しを切り捨て、「普天間の危険負担削減」にのみに専心する、いわば明鏡止水の境地に至っていると推察する。
<社説>辺野古知事承認 民意に背く「押し逃げ」 晩節汚す愚行 将来に禍根
琉球新報 2014年12月6日
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて沖縄防衛局が提出した埋め立てに関する工法変更申請について、仲井真弘多知事が3件のうち2件を承認した。
前日には不承認を求める県民大行動が県庁周辺で開催され、2200人(主催者発表)が雨の中で「(印鑑)押し逃げは許さない」と訴えた。世論調査でも80%の県民が「移設作業を中止すべきだ」と答えている。
多くの県民から「押し逃げ」と批判されても仕方ない。
説明責任果たさず
知事は公舎で書類に捺(なつ)印し、その後は県庁に立ち寄らなかった。記者会見も開かず、担当部局が知事談話と承認を記した資料を報道陣に配布し、土木建築部長が廊下で立ちながら取材に応じただけだ。沖縄の将来にとって重大な決断をしたというのに、知事本人が十分な説明責任を果たさないのは甚だ疑問だ。
知事は談話で「申請の標準的な処理期間の44日間を大幅に超過している状況にあることから、承認または不承認の判断をするべき時期に来ていると考えた」と記している。しかし10日に新知事に就任する翁長雄志氏は「知事の権限をしっかりと検証し、(承認の)取り消しや撤回も視野に入れていく」との方針を示している。知事の承認は明らかに県民から負託を受けた次期知事の方針に反している。処理期間は大幅に超過しているのだから、5日後に誕生する新県政に委ねても良かったはずだ。
11月の県知事選は辺野古移設の是非が最大の争点だった。辺野古移設推進を掲げる仲井真氏は移設反対を掲げた翁長氏に約10万票の大差で敗れた。知事は自らの県政を「レームダック(死に体)」と称した。「死に体」ならば判断を先送りするのが筋ではないか。
1990年11月、当時知事を務めていた西銘順治氏は新石垣空港の設置許可申請の準備が完了したことを事務方から聞いた。しかし申請を保留する。1週間後に知事選を控えていたからだ。西銘氏は選挙に敗れたため「次の知事の判断を仰ぐ」として設置申請を見送った。その後、空港予定地は別の場所に変更され、2013年3月に開港している。
仲井真知事の行動は西銘氏が次期知事に潔く判断を委ねた対応とはあまりに対象的だ。承認という判断に正当性があると思うのなら、知事は正々堂々と自身の言葉で県民に理由を述べるべきだ。翁長氏は承認について「大変残念だ」と述べ、稲嶺進名護市長は会見しなかったことについて「県民に顔向けできないんじゃないか。恥ずかしいこと」と述べている。知事はどう反論できるのだろうか。
県民を代表せず
知事は昨年12月、安倍晋三首相との会談で「普天間」の5年以内の運用停止に言及しない安倍首相の基地負担軽減策に対して「驚くべき立派な内容に140万県民を代表して感謝する」と述べた。そして数日後に辺野古移設の埋め立て申請を承認した。直後の琉球新報の世論調査では7割以上が辺野古移設に反対していた。ことし4、11月の調査でも反対が7割を超えている。1年前の時点で知事はもはや「県民を代表する」資格を失っていたと言わざるを得ない。
県は申請3件のうち、中仕切り護岸の追加と仮設道路の新設について承認した。残り1件の土砂運搬方法の変更については審査がまだ終了していないとして、承認可否の判断を先送りにした。申請の一部だけの審査報告書を先に作成して承認することは「前例がない」(県関係者)という。国の作業を中断させないために「恣意(しい)的な手続き」(野党関係者)を進めたと見られても仕方ない。仲井真知事は県民の代表というよりも、新知事の権限を奪って移設推進の政府のお先棒を担いでいるとしか思えない。沖縄の将来に禍根を残した。晩節を汚す愚行だ。
☆
琉球新報も仲井真知事への送る言葉として社説で罵詈雑言を浴びせているが、沖縄紙は購読しない仲井真知事は痛くもかゆくもないだろう。
ただ、罵詈雑言にまぎれてデタラメを行っているので一つだけ指摘しておこう。
社説は、辺野古移設と同じく県知事が公有水面の埋め立てを承認するか否かで揉めにもめた新石垣空港を例に挙げ、仲井真知事が判子を押したことを、「沖縄の将来に禍根を残した。晩節を汚す愚行だ」などと罵倒している。
だが、将来に禍根を残したのは、判子を「置き逃げ」した西銘知事であったことを指摘しておく。
>1990年11月、当時知事を務めていた西銘順治氏は新石垣空港の設置許可申請の準備が完了したことを事務方から聞いた。しかし申請を保留する。1週間後に知事選を控えていたからだ。西銘氏は選挙に敗れたため「次の知事の判断を仰ぐ」として設置申請を見送った。その後、空港予定地は別の場所に変更され、2013年3月に開港している
先ず西銘知事の判子の「置き逃げ」(1990年)から空港開港(2013年)まで実に23年間も無駄な時間を費やしたことを忘れてはいけない。
当時、西銘知事が公有水面の埋め立てを承認すれば着工する段階になっていた。
ところが集落住民や自然保護団体、サヨク学者などのお決まりの「プロ市民」が「八重山・白保の海を守る会」等の反対組織を結成し、マスコミへの取材依頼、空港反対の署名運動などを始めた。
そしてサンゴ保護団体や守る会による一坪地主運動が行われる中、埋め立て案は撤回された。
その後も計画は二転三転し、白保海上案の代わりにカラ岳案(カラ岳東側案)が発表されたが、これも白保と連続したサンゴ礁の海域を埋め立てる案であり、反対の声はなおも続いた。
1990年大田昌秀沖縄県知事は複数の立地案を住民や専門家に示し、1992年に白保から離れた島内陸部の農業地帯である宮良牧中に建設する案が選定されたが、これも騒音に晒される地元農民の反対で計画が進まず頓挫した。
西銘知事が承認を大田新知事に先送りしたツケが23年間の迷走を招いた。
判子を「置き逃げ」して将来に禍根を残したのは西銘知事だった。
仲井真知事は西銘知事の教訓を胸に刻み、将来に禍根を残さないように判子を押した。
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