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本日の話題
■国境の島・与那国町の町長選挙
■宜野湾市役所の「違法テント村」
■講演会の御知らせ
■【おまけ】国境の島・資料
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本日(11日)は与那国町長選挙の投開票日である。
「自衛隊配備賛成」か「反戦平和」か。
日本最西端の国境の島の小さな選挙は日本の国防に関わる重要な選挙でもある。
さらに与那国町長選挙は、年明け早々行われる名護市長選挙にも大きな影響を及ぼすといわれたいる。
自衛隊配備は是か非か、という国防について極めてわかりやすい争点の選挙のはずだったが、保守支持層の分断工作に失敗した革新候補は、このままでは形勢不利と察知し、外間候補の「自衛隊誘致賛成」に対し、「自衛隊配備反対」の対立構図を避け「住民投票で決着」と作戦変更をした。
直近の参院選で保守系候補が敗北はしたもの当選した糸数氏の得票数は前回に比べて低減しており、名護市長選で稲嶺氏が当選したときの島袋候補との票差(1500余票)も、今回の参院選の名護市での保革得票差は僅か151票とほぼ伯仲になっている。 自民党県連が自民党本部の「辺野古移設」に反旗を翻したこと反発し、保守系支持票が白票や相手候補に流れたことを勘案すれば、民意は保守に追い風となっていることがわかる。
与那国町を含む八重山地域はいずれも参院選では、保守票が革新票を圧倒していた。
与那国町長選で、「小さな島に基地はいらない」などと「反戦平和」を叫んでいた、崎原候補が急遽「(自衛隊配備の是非は)住民投票で決着」などと作戦変更を余儀なくされたのは、安倍内閣に吹く追い風を敏感に察したからだろう。
この崎原氏の「転向」を外間候補は「これまで自衛隊配備に反対していたが、主張を引っ込め、あらゆる手で可等としている」と指摘している。
ちなみに今朝の沖縄タイムス社会面トップの見出しはこれ。
きょう与那国町長選
島のかじ取り誰に
崎原氏「町政変える」
外間氏「配備進める」
こなるほど、崎原氏の公約が「自衛隊反対」から「町政変える」などと曖昧な表現に変更されている。
この時点で勝負はあったと見るべきだろう。
この選挙の持つ意義は「国境の町の選挙」という他に、保守系候補者が「自衛隊配備賛成」を掲げ、沖縄2紙の逆鱗に触れるような政策を正面から主張している点で、沖縄では稀な選挙ということだ。
参院選で沖縄2紙の顔色を窺う自民党県連が、政府の方針の「辺野古移設」に反旗を翻し、新聞論調と同じ「県外移設」を掲げ、保守系支持層の反発を受けたことは周知のとおりだ。
今回の与那国町長選挙で、「自衛隊配備賛成」を掲げた保守系候補が「自衛隊反対」を主張する革新候補に圧勝したら、どういう影響を今後の選挙に及ぼすか。
沖縄紙の顔色を窺わなければ勝てないという「沖縄の神話」が、今では全く根拠のない大嘘ということになる。
ということは来るべき名護市長選挙では、一刻も早く「辺野古移設」を主張する候補者を立て、自民党県連の支援を排除し、正々堂々と「辺野古移設賛成」を掲げて戦えば、安倍政権の追い風が、「『県外移設』が県民の総意」という大嘘を木っ端微塵に粉砕してくれるものと確信する。
■宜野湾市役所の「違法テント村」
筆者は普天間基地の近隣に住んでいるので、新聞が連日報じる「オスプレイの絶えがたき騒音」が、大嘘であることは身を以って証言できるが、野嵩ゲートの老害活動家はこの連日の猛暑に熱中症などにはどのように対処しているのかが興味の的であった。
ところが一昨日宜野湾市役所に行って驚いた。
野嵩ゲートとは目と鼻の先にある市役所の正面に「野嵩暴徒のテント村」が出来ているではないか。
違法なテント村といえば「辺野古テント村」が有名だが、極左市長の稲嶺市長が「表現の自由」などと理不尽なお墨付きを与えたからに今でも平気でのさばっているのだ。
ところが宜野湾市の佐喜真市長は保守層の支持で市長になった保守系市長のはずだ。
仮に保守系市長でなくても、市役所の正面玄関前に極左活動家のテント村を堂々と設置し、極左団体の幟が翻っている状況を見たら、宜野湾市役所は極左勢力の巣窟であると判断されても仕方がない。
宜野湾市役所は極左政治家の伊波元首相の旧アジトであるから、その影響で組合員が我が者顔のテント村を黙認しているとしたら由々しき問題である。
宜野湾市民は組合員出身の極左市長にノーを突きつけて、保守系の佐喜真市長を選んだはずだ。
テント村に跋扈する暴徒はテント村と市役所を行き来し、市役所の冷房で昼寝したりとトイレ使用など市役所構内で我が者顔に振舞っているという。
県民の皆様、特に宜野湾市民の皆様に告ぐ!
宜野湾市役所は公共の場であり、一部の「野嵩ゲートの暴徒たち」の巣窟ではない。
こんな違法行為を看過したら、そのうち沖縄中の市町村役所の正門前には「違法テント村」が続出するという恥ずべき事態になりかねない。
宜野湾市に抗議の電話を入れましょう。
【 宜野湾市役所 】
【住所】〒901-2710 沖縄県宜野湾市野嵩1-1-1
【電話】(代表)098-893-4411
【開庁時間】平日(月〜金)8時30分〜17時15分 土日・祝日・年末年始を除く
沖縄縄タイムス
5日の沖縄タイムス テント村に区が退去要求 辺野古
【名護】名護市辺野古区(大城康昌区長)は4日までに、米軍普天間飛行場の辺野古への移設に反対する市民団体のメンバーらが座り込みを続けている通称「テント村」の立ち退きを求めた。
区役員らが3日、テント村を訪れ、ヘリ基地反対協議会に対し、口頭で説明した。同区行政委員会で立ち退きするよう求める議決しているという。同協議会は「討議して結論を出す」としている。
テント村は辺野古漁港近くにあり、市が土地を管理している。撤去可能なテントに県内外から連日、座り込みの支援者らが集まっている。
同区は地域住民の散歩コースであること、夜間に未成年者がテント内に立ち入り飲酒などの行為をする恐れがあることなどを理由に退去を求め、市を仲介役に話し合いを続けてきた。
市は憲法で集会、結社、表現の自由が認められていることから同区に「撤去を強要できない」と伝えていた。市議会9月定例会の一般質問では辺野古区出身の宮城安秀市議が「区民運動を展開してでも、撤去させたい」と述べていた。
テント村での座り込みは移設計画で国がボーリング調査に乗り出した2004年4月19日に始まった。
辺野古テント村の様子
■■御知らせ■■
【中山恭子女史来る】
基地統合縮小実現県民の会 結成式
基地統合縮小実現県民の会(辺野古移設を推進する署名を行う県民の会)の結成式を、18日の日曜日に行います。
日米同盟を維持しつつ、安全性を確保するには「辺野古」への移設しかありません。
日時 8月18日(日)14時~15時30分
会場 JAジュビランス4階(宜野湾市野嵩)
参加費 無料
登壇 中山恭子(元拉致問題担当大臣 参議院議員)
西銘恒三郎(衆議院議員)
ほか名護・宜野湾から登壇者多数。
「県民の会」とは、要するに「県民感に現実的な『辺野古移設』を推進する声もある」ということを署名を集めてアピールする民間団体です。
もはや受け入れ意志を表明している候補地が辺野古しか無いのに、沖縄県内では「辺野古」「県内移設」という言葉は言い出しにくいのが現状です。
SACO合意から17年も経過して、普天間基地が動かないのは理想論ばかりが飛び交う県内の言論空間が原因であると思われます。
私たちは県民の健全な世論を取り戻すためにも県知事、首相宛の県民署名活動を開始しました。今回、「県民の会」として正式に発足させ、活動を推進して参ります。
結成式には、閉鎖された言論空間にもひるまず闘ってきたお二人が登壇します。
一人でも多くの方にご参加頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。
シリーズ2「2丁拳銃で島を護れ・与那国島」
日本最西端の島・与那国島。国境の島なのだが実は上空は日本だけのものではないある事情がある。 最西端ゆえに国民の関心が低いこの島には領土と言う観点からは非常に大きな意味を持つ島だ。 しかし国の配慮はきわめて薄い。苦渋の末に決断した町長の考えとは。与那国島が考えた「国境の島の生きる道」を通し日本のプレゼンスを検証する。
「はっきり申し上げてわが国、国境政策は無いと思うんですよ」
こう語った人はその翌日入院し帰らぬ人となった。 町長として訴えた最後のメッセージ。それは日本の国境政策が全くの丸腰といって言いことを指摘するものだった。
沖縄県与那国町。那覇空港からプロペラ機は随分時間を掛けて真っ青な海を渡る。 石垣島から127キロ。沖縄県与那国島。 人口1700人余りのこの島は黒潮の真ん中に位置し、カジキマグロが上がり美しい海を求めて多くの観光客が訪れる。 ドラマ「Drコトー」の舞台にもなった美しい島だ。 しかし同時にこの島は国境の島でもある。最も近い陸地は台湾、その距離は石垣島よりも近く僅か111キロだ。日本最先端に位置するのが与那国島なのだ。
島の西端にある日本最西端の碑
国境の島。それを最も意識するのはこの島の空港を離発着する航空機のパイロットだろう。 この空港を運行する航空会社のパイロットに聞いてみた。
「どうですか国境を意識しますか?」 「そうですね、やはり毎回プランを出していますし特殊ですから」
間違いなく日本の領土である与那国島なのだが、実は上空には島からわずか100キロ、台湾の防空識別圏が設定されている。
防空識別圏(ADIZ:Air Defense Identification Zone)とは国が設定する防衛上のラインのことで 通常は領空より外側に警戒線の様に設定する。 防空識別圏を越えて進入する航空機は相手国に事前に通報しなくてはならない。 万が一防空識別圏を越えて航空機が進入してきた場合 迎撃戦闘機が出動し、退去を求め、 それでも侵入してくる場合には撃墜もあり得る。 台湾と日本の防空識別圏は東経132度。つまりこ与那国島の上空に設定されているのだ。
2004年の衆議院外務委員会でこの問題がやり取りされている。 議事録 質疑映像
防衛庁大古運用局長(当時)
現在の防空識別圏を与那国島の部分において見直すことにつきましては、 台湾との関係等諸般の事情を考慮しつつ慎重に検討する必要があると思っています。 ただ、御理解いただきたいのは、防空識別圏といいますのは、 基本的に自衛隊の飛行機がそのそばに入るときにいろいろレーダーサイトなりに通報するための線引きの線でございます。 与那国島の上空につきましては、これは領土、領空でございますので、そういうところに、防空の観点から、 進入するような飛行機があればいずれ適切に侵犯の対処をするということは当然だと思っております。
これに対し与那国島の尾辻町長は不安を隠さない。
「他国の防空識別圏がわが国の領空上に設定されているのは 甚だ遺憾だと思っています。なぜ台湾のものがなぜ日本の中にという思いなんですね」
実はこの防空識別圏の設定に日本は関わっていない。現在設定されているラインは、 戦後アメリカが日本を占領下に置いた際に設定したもので、昭和47年の沖縄返還時にそのまま継承されたものなのだ。
「アメリカが台湾を承認していた頃の置き土産だろうという風に考えていますね」
尾辻町長はそう表現した。 既に長い間設定されていること、まだ日常生活には大きな影響は無いため、島民もある意味当たり前の存在だ。 さらに日本と台湾は友好関係にあるため特に国家間の争いとはなっていない。先の衆議院外務委員会で 当時の町村外務大臣の答弁に国のスタンスが示されている。
「防空識別圏の件、大変重要な点でございます。 また、さらに、これは日中関係ということも念頭に置きながら、しかし、さはさりながら、 日本のまさにこれも国益という観点から、しっかりと取り組んでいきたいと思っております」
島民の一人は「与那国島であって上空は台湾のものという感じですよね。それが普通になっちゃってる」と言う。
しかし、その存在を無視できない出来事が起きた。 1996年、台湾初の総統選挙をめぐって中国と台湾の軍事的緊張が高まり中国は台湾近海に弾道ミサイルを撃ち込んだ。 そのうちの一発は与那国島の西およそ60キロの海域に着弾したのだ。天候さえ良ければ肉眼でも確認できる距離である。 台湾は自国の領土だと主張する中国。 この時、防空識別圏も自国のラインだと主張する可能性も在り得なくは無い。 島民もさすがにこの事件の時には不安を隠さなかった。
「台湾と中国が色々こう有事問題で与那国島も非常に被害があるんですよね。そういうことで是非何か対策を立てて欲しい」
日本最西端の場所から台湾を望む。この場所の上空は台湾の防空識別圏。
日本は台湾を国家として認めておらず防空識別圏の問題も公式に話し合うことは困難な状況だ。 日本の領土なのに上空は台湾の防空識別圏という矛盾。しかし島民にとってさらに不安な要素があるのだ。 国境の島なのに護る者がいないという事態だ。 仮に上空から航空機が侵入してきた場合、最も近い自衛隊の基地は500キロもある沖縄本島となる。 僅か100キロあまりの台湾から戦闘機が飛び立った場合打つ手は無い。
与那国島に駐在するのは沖縄県警の警察官2名のみ。 警察官の持つ2丁の拳銃だけがこの島にある武器だ。 勿論警察官が司法権のみで国境を直接護れる訳ではなく与那国島は防人不在という状況にある。
防空識別圏の問題を防衛庁にも陳情した尾辻町長は領海の警備に当たる海上保安庁や自衛隊の部隊を、誘致しようと考えたこともある。 私はですね、自衛隊容認派でもあります。容認する方なんですけど即自衛隊を誘致するしないは今の町民に問いかけたこともないし ただ国境の町ですから島の活性化にしていく動きはこれは無視できないですからね」
防衛上の目的で自衛隊誘致の声は上げられなくても、島の活性化を考えると無視はできないと語った尾辻町長。 軍隊アレルギーが特に強い沖縄県。「自衛隊反対」の声があるのは事実だ。 しかし尾辻町長の考えは決して「タカ派」的な思考ではない。これには島を取り巻くある問題が根底にある。
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