秦 郁彦
PHP研究所
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■ 日本中に広がる二つの「売国運動」
いま、二つの反日左翼運動が大きなうねりとなって全国へ広がりつつある。
一つは福島の原発事故に端を発する「反原発運動」。
そしてもう一つは沖縄の普天間移設問題に端を発する「反オスプレイ運動」だ。
この二つの運動に参加している人達は本人が意識しているか否かはさておいて、結果的には日本を破滅に導く売国運動に加担していることになる。
日米戦争の直接の引き金になったのは、当時のABCD包囲網による石油の輸出禁止だった。
資源弱小国の日本がエネルギーをとめられたら亡国の道を転げ落ちる。 これは今も昔も変わりはない。
わが国の経済安全保障の骨格をなすエネルギー問題の議論を省略し、ただ「反原発」を叫ぶ愚かな文化人には胸糞が悪くなるだけなので、当日記は沖縄発の「反オスプレイ運動」に今後も焦点を当てる所存だが、反原発運動についてひと言だけ触れておく。
自分は電子音楽を操り、電子音楽をバネに世界的名声を勝ち得た文化人が「反原発運動」の先頭に立って「たかが電気」などと妄言を吐いたのには言葉を失った。
この手の文化人の「思想」の薄っぺらさを示す妄言である。
産経新聞が、教授と呼ばれ、一見頭のよさそうに見える坂本龍一氏を見事に皮肉っているので紹介する。
2012.7.21 03:13
いまどきのおしゃれな文化人になるためにはどうすればいいのだろうか。若いときに電気をふんだんに使ったコンサートをやって人気者になり、ニューヨークの高級マンションに住む。もちろん税金は大好きな米国に払って日本には払わない。
▼菜食主義を一度は試し、電気自動車のコマーシャルに出る。還暦を過ぎれば流行の「反原発デモ」の先頭に立って、アジ演説をぶって拍手喝采される。目立ちたいのは文化人の業だが、もう少し本業に専念しては、と望むのは古くからのファンのないものねだりだ。
▼いままで書いてきたのは架空の人物の話。ただ、ミュージシャンの坂本龍一さん(60)が、16日に17万人集まったと称する(実際は7万5千人程度だったが)反原発集会での演説は、おしゃれな文化人そのものだった。
▼彼は、「たかが電気のために、この美しい日本の未来である子供の命を危険にさらすべきではない」とのたまった。確かに、たかが電気である。命には代えられない、と思わずうなずきたくなる甘いささやきではあるが、「たかが電気」がどれだけ多くの命を救ってきたことか。
▼東日本大震災でも17年前の阪神大震災でも真っ暗だった被災地に明かりが蘇(よみがえ)ったとき、どれだけの人々が感涙にむせんだことか。大震災直後の昨年春、たかが数時間の計画停電で、病院に影響が及び、どれだけの病人が困ったかを坂本教授は知らないのだろう。
▼昨日の首相官邸周辺でのデモには鳩山由紀夫元首相も参加した。原発への恐怖心を利用して騒ぎを大きくしようと画策する左翼団体や金持ち文化人、それに選挙目当ての政治屋どもに踊らされていることに参加者はそろそろ気付かれた方がいい。
☆
ちなみに坂本氏が聴衆の前でケイタイを見ながらマイクにしゃべっている映像を見たが、「たかが電気」が無くなったらマイクもケイタイもただの廃棄物になってしまうことに気がつかないとは、なんとも想像力の欠落した文化人である。
★
■ 「反オスプレイ運動」は「安保反対運動」である。
さて「反オスプレイ運動」に首題を戻す。
今朝の沖縄タイムスの発狂振りは1、2,3、6,9、23、29の合計7面を使った大発狂。
何時ものように発狂見出しを紹介しようと思ったが・・・この異常な見出しの羅列を紹介することは少々疲れるので省略する。
ひと言で言えば、日米安保に基づく米軍基地の軍用輸送機の機種更新を、まるで「起爆装置を外した核爆弾」でも日本に持ち込んだような狂い振りである。
NHKニュース7月24日 4時56分
政府は、23日、山口県の岩国基地に搬入されたアメリカ軍の最新型輸送機「オスプレイ」について、安全性が確認されるまで日本での飛行は行わない方針だとしていますが、地元側は、搬入自体に強く反発しており、試験飛行や沖縄への配備に向けて理解が得られる打開策は見いだせていません。
アメリカ軍は、23日、山口県の岩国基地に「オスプレイ」12機を搬入し、来月中にも基地周辺で試験飛行を行ったうえで、10月上旬には沖縄県の普天間基地で本格的に運用したいとしています。
これについて、地元・岩国市の福田市長が、「非常に憤りを覚える。国には試験飛行をしないという約束を明確にしていただきたい」と述べるなど、関係する自治体からは批判が相次いでいます。
こうしたなか、政府は安全性が確認されるまでは、試験飛行を含む一切の飛行を行わないことでアメリカと合意しており、野田総理大臣は、記者団に対し、「きちんと安全性が確認されるまで、日本での飛行は行わないという方針だ」と強調しました。
また、オスプレイが普天間基地に配備された場合の安全対策について、日米の外務・防衛の担当者による「日米合同委員会」で具体策を検討するようアメリカ側に求めており、住宅密集地をできるだけ避けるため、海上を中心とした新しい飛行ルートを提案することなども検討されています。
ただ、地元側は、安全性に不安があるとして、搬入を延期するよう求めていただけに、搬入自体に強く反発しており、試験飛行や沖縄への配備に向けた地元の理解が得られる打開策は見いだせていません。
☆
>安全性が確認されるまで日本での飛行は行わない方針だとしていますが、地元側は、搬入自体に強く反発しており、試験飛行や沖縄への配備に向けて理解が得られる打開策は見いだせていません。
打開策も何も必要は無い。
日米当局は粛々と安全確認をし、粛々と沖縄配備を実行すれば済むことである。
国防問題の中でも極めて高度の専門的かつ技術的問題の検証を一々民意に計っていたら、国防など実行できるものではない。
>地元・岩国市の福田市長が、「非常に憤りを覚える。国には試験飛行をしないという約束を明確にしていただきたい」と述べるなど、関係する自治体からは批判が相次いでいます。
デタラメなマスコミ報道で翻弄されれば誰だって危険を感じるだろう。 福田岩国市長が怒りを覚えてもある程度仕方の無いことである。
■イデオロギー運動化した「反オスプレイ運動」
「反オスプレイ運動」は元外交官の田中均氏が憂慮したように、危険性の科学的検証ではなく、普天間移設反対運動と結びついて、政治運動、イデオロギー運動になってしまったことが問題なのである。
■ 沖縄紙のデタラメ報道
沖縄紙の裏取りもしないデタラメ報道は「メア発言」の際の発狂報道で実証済みだが、そのデタラメ報道を本土マスコミが鵜呑みにし、デタラメ情報を全国にばら撒くのだから一般の国民が不安がるのも無理も無い。
沖縄タイムスなどは、オスプレイのことを現在アメリカでは使われていない「未亡人製造機」と名指ししたり社会面のトップで「欠陥機」と決め付けている。
反日左翼勢力が真剣にオスプレイの危険性を論じるなら、沖国大に墜落したCH-53Dヘリの反対運動が起きてしかるべきだ。
CH-53Dヘリは、危険な米軍基地の象徴として頻繁に映像などが紹介されているが、米軍基地撤去運動はあったが、墜落したCH-53Dヘリが、オスプレイよりも事故率の高い機種があるにもかかわらず、欠陥機として反対運動が起きないの不思議だ。
1964年以降の事故率(10万飛行時間あたり)
V-22オスプレイ (MV22B + CV22B)
3.65
CH-46*
5.74
CH-53D
7.76
CH-53E
2.40
AV-8B
10.29
オスプレイが欠陥機なら、それより事故率の高い他の機体もすべて欠陥機ということになる。
上の事故率 表で見てもCH53Dの事故率はオスプレイの2倍以上。
しかも宜野湾市民の目の前で落ちているわけですから、その衝撃も相当なものだったはずだ。
沖国大米軍ヘリ墜落事件
墜落現場となった沖縄国際大学1号館
神ならぬ身の人間が作った機器に100%故障が無いはずがない。 ましてや重力に逆らって空中を飛行する機器に100%の安全を求められるはずが無い。
オスプレイばかり報道するわりに、より事故率の高いほかの機種について反対運動が起きないのは、これがイデオロギー運動に形を変えた証左である。
TBSの杉尾解説員などは「オスプレイが100%安全でない限り反対すべき」などと寝言をいっていたが、ならば100%安全とはいえない民間飛行機には乗るな!(怒)
■ オスプレイを最も危険と考える国
オスプレイに恐怖感を持つ一般人とは別に、オスプレイの沖縄配備に心底から恐怖感を覚える国がある。
尖閣を自国領土として虎視眈々と実効支配を目論む中国のことだ。
南シナ海の制覇に続いて東シナ海の制覇が中国の狙いであり、その第一歩が尖閣の実効支配である。尖閣の実効支配は中国の「核心的利益」である。
尖閣の略奪を狙う中国にとって、オスプレイの性能は脅威であり、”危険”だと感じるのは当然である。
中国の工作員といわれる沖縄2紙やその賛同者の反日左翼勢力が、オスプレイを「欠陥機」として喧伝する理由はここにある。
普天間基地に現行配備の老朽機・CH-46が、最新鋭機のオスプレイに置き換えられると、アメリカ海兵隊の行動可能半径が一気に広がることになる。
海兵隊の行動半径は中国や台湾まで届く。山口県の岩国基地からなら、北朝鮮まで届く。
これでは一時叫ばれた「海兵隊無用論」も色あせてくる。
飛行速度が2倍、航続距離が8倍、往復できる距離なら4倍という性能の差。
→【特集】垂直離着陸機オスプレイ 時事ドットコム
MV-22とCH46の性能比較
MV22オスプレイ
CH46シーナイト
最大速力
509 km/h
265 km/h
航続距離
3334 km
426 km
作戦行動半径
600 km
150 km
【おまけ】
【動画】「オートローテーション」について岡部 いさく氏に聞きました。
沖縄へ配備予定のアメリカ軍の垂直離着陸輸送機「オスプレイ」。日本側の防衛省作成のパンフレットでは、緊急時には「オートローテーション」を行えるとしています。この「オートローテーション」について、軍事評論家の岡部 いさく氏に話を聞きました。(オートローテーションとは、一体どういう機能なのか?)
こちらにオスプレイの模型があります。
普通のヘリコプターですと、エンジンが止まると機体が落下しますよね。
その時、下から風を受けるわけです。
その風の力でもって、この回転翼を回す。
それで、その回転翼で揚力を作って、機体を支えて、ゆっくり不時着するというものなんですね。
言ってみれば、カエデの種が、くるくる回りながら落ちるというようなところを考えていただければいいと。
(ふんわりしたイメージなんですね)
ええ。
(万が一のときは、それを使って着陸するということ?)
ただし、それはもう、エンジンの力のなくなった非常事態ですから、これで必ず無事に着陸できるというものではありません。
その点、実はこのオスプレイは、2つエンジンがありますよね。
このエンジン、実は翼の中のシャフトでつながっているんです。
ですから、例えば、片方のエンジンが止まった場合、もう片方のエンジンの力でもって、両方の回転翼を回すことができるんですね。
ですから、それを使って、たいていの場合には対処しようというわけなんですよ。
そしてまた、オスプレイは主翼がありますから、普通の飛行機のように滑空して、着陸するということもできるわけです。
(オートローテーション以外にも機能があるということだが、これで安全は担保されたと言えるのか?)
アメリカの国防省のパンフレットに「オートローテーションに頼らない」というのは、つまり、ほかの機能で十分対処できるんだと考えているんでしょう。
実際、オスプレイの事故率は、海兵隊が使っているほかのヘリコプターより、決して高くないんです。
ただし、ただしですよ、問題は、その配備先が普天間基地だってところですよね。
市街地が隣接していますから、もしあそこで墜落すれば、大きな問題になる可能性があるわけです。
ですから、その意味で、沖縄の人たちの反発っていうのもわからないではないですよね。
(地元の方からすると、ほとんど安全というのは、安全のうちに入らないっていう気持ちになりますよね)
そうですね。ですから、日本側が独自に調査チームを送るって言ってるのはいいんですけれども、やはり問題の本質として、普天間基地の移設問題をどうするんだということを、忘れてはいけないんじゃないでしょうか。
☆
■カンパ協力のお願い■
琉球新報の言論封殺に戦いを挑んでいる上原さんの訴訟へのカンパ協力は支援団体の三善会へお願いしております。
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ゆうちょ銀行からの振込の場合
【金融機関】ゆうちょ銀行
【口座番号】記号:17010 口座番号:10347971
【名 義】サンゼンカイ.
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ゆうちょ銀行以外の金融機関からの振込の場合
【金融機関】ゆうちょ銀行
【店 名】七〇八(読み:ナナゼロハチ)
【店 番】708
【口座番号】普通:1034797
【名 義】サンゼンカイ.
秦 郁彦
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■【拡散依頼】
8・8辺野古区民の真実の声を全国に広げる市民集会
「普天間基地の辺野古移設は地元の反対が強いから不可能である。」
これは、真っ赤な嘘です。プロパガンダです。
移設先の本当の地元とは、移設先の米軍キャンプのある名護市辺野古区です。
<名護市辺野古区のホームページ>
http://www.henoko.uchina.jp/
辺野古区のホームページには、
「私たちは今まで基地との交流によりまちを発展させてきました。」
と書かれています。
実際にキャンプ・シュワブの米海兵隊隊員と辺野古区住民は溶け込んだように生活しているようで、辺野古区の恒例の運動会では、キャンプシュワブの隊員は第11班の住
民として参加しているとのことです。
<写真:辺野古区運動会に参加している米海兵隊隊員とその家族>
http://goo.gl/otxat
辺野古区民は首尾一貫して、普天間飛行場の危険性の除去を願い、代替地として受け入れを容認(条件付き)してきたのです。
しかし沖縄のマスコミ、全国のマスコミはその事実と辺野古区民の思いを一切報道せず、辺野古区民の意志を黙殺した情報操作が繰り返され、結果として全国民も国会議
員さえその事実をしらず、国家の利益を大きく失うことになってしまいました。
そのような中、名護市民が立ち上がり8月8日に「辺野古区民の真実の声を全国に広げる市民集会」が再開される事になりました。
地元マスコミに封殺されてきた辺野古区民の真実の声、そして辺野古テント村の実態や被害状況などを直接聞くことができます。
沖縄在住の方は、万障お繰り合わせの上是非、ご参加ください。
そして、沖縄のマスコミの報道が嘘だらけであることを多くの沖縄県民にお伝え下さい。
また、沖縄県外にお住まいの方も、ご都合のつく方は是非沖縄まで足を運ぶようお願い申し上げます。
マスコミの報道と沖縄の真実のギャップを体で感じ取り、その事実を全国に広げていただきたく存じます。
特に辺野古区民の真実の声を全国に広げていただきたく切にお願い申しあげます。
◇関連ブログ記事◇
<■立ち上がった「辺野古漁港の不法占拠を許さない名護市民の会」>
http://goo.gl/bP3AB
<■辺野古テント村の不法占拠を許すな!不法占拠を応援する名護市長を許すな!>
http://goo.gl/8gRFk
<■韓国の左翼団体と連帯している辺野古テント村>
http://goo.gl/KHUu7
(仲村覚)
チラシのダウンロードはこちらから http://goo.gl/WBccb
【拡散依頼】
◆辺野古区民の真実の声を全国に広げる市民集会◆
◎日時:8月8日(水) 開場 午後6:30 開演 午後07:00
◎場所:名護市民会館・大ホール
( 〒905-0014 沖縄県名護市港2丁目1番1号電話:0980-53-5427 )
◎参加費:無料・カンパ大歓迎
◎主な登壇予定者:
◇前名護市長 島袋吉和氏
◇名護市議会議員 宮城安秀氏
辺野古移設拒否の根底には、マスメディアと左翼勢力による「辺野古区民の声黙殺工作」がありました。
辺野古区民は、首尾一貫して、住宅が密集する宜野湾市の危険性の除去を、心から願い、そのために基地の代替地として受け入れを容認(条件付き)してきたのです、ま
さに沖縄のウムイ(思い)そのものです。
しかしマスコミはその思いを一切報道せず、沖縄県民だけではなく、多くの国民・国会議員にもその事実を知らせないまま、辺野古区民の意志を黙殺した情報操作が繰り
返され、結果として日本の安全保障を揺るがす大きな問題へと炎上させてしまいました。
今こそ良識ある沖縄県民は、報道されない沖縄県民の声を、そして辺野古区民の声を、力あわせて全国に発信し、日本国における沖縄の果たすべき役割を自ら宣言すべき
なのです。
いままで、辺野古区民が自ら先頭に立ち表明しようとすると、反対する勢力による多くの妨害や嫌がらせが発生し、辺野古の人間関係や住民の方々の精神を蝕んできまし
た。
今こそ、沖縄県民有志による、「辺野古区民の真実の声を全国に広げる県民集会」実行委員会の設立を提案し、マスコミが報道しない沖縄の真の声を全国に発信できるよ
う、関係各位と力を合わせていきたいと考えておりますので、ご賛同、ご協力を心からお願い申し上げます。
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