秦 郁彦
PHP研究所
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<知事「全基地閉鎖」言及>
オスプレイ配備に警告
防衛相と会談 拒否表明
これは今朝の沖縄タイムスの一面トップを飾る大見出しだが、仲井真県知事が森本防衛相との会談で、権限外の「全基地閉鎖」に言及し、警告したわけではない。
勿論恫喝したわけでもない。
いつもの沖縄紙の印象操作である。
県知事は会談後記者団に取り囲まれ、ついポロッと口に出した「全基地閉鎖」を、鬼の首でも取ったように騒ぎ立てるのは沖縄紙の特徴なので、賢明な読者は騙されることはない。
社会面トップもオスプレイ関係の大見出しで占められ、沖縄紙だけで情報を得ているお年寄りたちは沖縄県人でさえも、昨日は全島が抗議の怒りで燃え上がった印象を受けるかもしれない。
このお方々も怒り心頭のご様子。
【追記】07:15
某本土紙の記者が語った次のひと言をふと想いだした。
前泊沖国大教授が、琉球新報記者時代にこんなことを豪語していたという。
「○○(新聞名)さんがいくら「沖縄の真実」と張り切って書いても、沖縄の世論は私たち地元紙が作るのですよ。まぁ、精々頑張って真実を書いてください」
その言葉を投げかけたときの前泊記者の傲岸不遜な態度が今でも忘れられない、とその本土紙記者は漏らしていた。
☆
ん・ん・ん?
第二社会面に「県庁前で200人抗議」と四段抜きの見出しが踊っているが・・・
新聞報道で200人とあれば実数は半分以下と相場が決まっているが、200人にしても新聞が大騒動する割には、少なすぎはしないか。
抗議団は抗議の矛先を変えて普天間基地にでも雪崩れ込んだのか・・・と紙面の何処を探しても普天間基地の昨日の「出来事」は一行も報じられていない。
実は昨日は万単位の県民が普天間基地に雪崩れ込んでいたのだ!
とはいっても赤旗に赤鉢巻のおなじみの面々ではなく、毎年「普天間フェスタ」を楽しみにして、親子連れで普天間基地を訪問する善男善女の沖縄人のことだ。
タイミングよく提案者さんが普天間フェスタ参加したようなので、以下に引用する。(太字強調は引用者)
<本日は久しぶりに羽を伸ばそうと、普天間基地で開催されていた「普天間フライトラインフェア2012」に参加。
開場時間の10分前に到着するも、笑顔でゲートを通過させてくれました。
さて、普天間基地は「世界一危険で近寄るのもおぞましい」飛行場であり、沖縄県民全員の総意として「県外移設」を望んでいると報道されているので、人っ子一人いないだろうと思いきや、そこには驚くほどの多くの車と人々がいました。
カップルやマニアの数にも負けないほどの親子連れの数!
数え切れない子供たちが開場に溢れていました。
このような現実は全く報道されません。
奥のパーラーまでは行きませんでしたが、そこまで足を伸ばせば、普段赤旗を押し立て普天間基地撤去を叫ぶ面々が子や孫を連れ、PIZZAやハンバーガーを頬張っているのを見ることが出来たのかもしれません。
この飛行場の立地を見て思ったことがあります。
この標高なら、万が一南西諸島近海で大きな地震が起き、巨大な津波が押し寄せようとも、飛行場としての機能は失われないのでは。
そして広大な敷地は、万が一の際の沖縄県民の退避場所にもなり得るのではと。
沖縄戦で傷を負ったおじい、おばあを利用して、県民感情を煽り、感情に任せた決断をし、このような場所を失ってもよいのか?
津波が押し寄せた仙台空港、小松基地の姿を、沖縄県民は忘れたのであろうか?
私たち自身、そして日本という国を守っている「力」があること、その「場所」がここにあることのありがたさを冷静になって、考え直すべきではないのかと思った次第。
さて、新聞の記事のことですが、
わが細君は、産経の記事を見て「沖縄のことなのに、沖縄で報道されないって怖い」と申しております。
法も都合よく曲げられ、ダブルスタンダードが横行し、本土からの報道でしか大切な情報を知ることの出来ない沖縄。
こんな沖縄を子供たちに残したいのですか?
私は嫌です。>
筆者は昨日、あまりの好天気に早くも夏ばて気味で、一日中家にこもっていたが、過去に普天間フェスタを楽しんだことがあり、それをエントリーしたこともある。
それがこれ。
普天間飛行場でドライブ?普天間フェスタ 夏の宵の幻?普天間基地フェア 【追記】基地外と基地内、ホットドッグ早食い競争が人気−普天間基地フェア一部加筆して再現するとこうなる。
☆
沖縄の情報をを地元新聞のみで得ている人たちに、次のキーワードを与えると、これからどのような情景を想像するであろうか。「普天間基地」、「米軍」、「地元民」
そして「基地内」と「基地外」(気違いではない)
大雑把にいって次のような情景を描く人は多いだろう。
≪金網をはられた、基地の外から拳を突き上げて「基地撤去」を叫ぶ地元住民。 これを基地の中から銃をもって冷ややかに見る米兵≫
最近でも、仲井真県知事のアメリカ訪問に対して「基地の固定化に繋がる折衝」をする虞があるという理由で、渡航費の予算を県議会で拒否されている。
⇒訪米費削除を可決 県議会総務企画委(2008.10.7)
連日の新聞報道でも、沖縄住民は島ぐるみで米軍基地に反対しており、「事件を多発させる米兵と地元住民は険悪な関係にある」といった印象操作をしている。
従って、「市民」が基地に向かって抗議するシーンは派手に報道しても、米軍と住民が親しく交流するシーンは黙殺される。
以下の引用記事は世界日報の記事だが、地元マスコミは完全スルーである。
2008年9月13日フォトニュース ホットドッグ早食い競争が人気−普天間基地フェア(写真省略)
宜野湾市にある米軍普天間飛行場で先月の23、24の両日、毎年恒例のフライトライン・フェアが開催され、約22000人(主催者発表)が参加した。開放された飛行場では軍用機、軍用車両に乗って触ることができ、航空ファンらはコックピットに入るため長蛇の列を作った。ステージではエイサー演舞、ロックバンド演奏などのエンターテインメントがあり、十分楽しめた。中でも海兵隊員によるホットドック早食い競争(写真)が最も注目を集め、会場が盛り上がった。次回の米軍基地のキャンプ・フェアは今月20日と21日、キャンプ・キンザー(浦添市)で開かれる。 http://www.worldtimes.co.jp/j/okinawa/ph080913.html
◇
地元新聞の使命を放棄した沖縄タイムス、琉球新報が決して報じない基地内イベントの情報を、地元住民はどのようにして入手ているのか。
米軍が基地を開放して地元民と交流を行うイベントは沖縄返還前から行われていた。
それを現在も継続しているわけだが、その告知は基地の側を通ると近く行われるイベントの広告は横断幕で告知されている。
外にもこのようなサイトが告知しているので、沖縄に詳しい観光客は前もって情報を仕入れて、旅程の中に「基地内イベント見学」を組み込んでる沖縄通もみられる。
基地内イベントhttp://www.kanji.okinawa.usmc.mil/Base%20Events/Base%20Events.html
イベント中には「わナンバー」(レンタカー)の観光客らしきグループも基地内イベントをエンジョイしている。
地元住民も基地内イベントを楽しみにしている人は多く、これを扱ったエントリーを一部紹介したい。
何しろ地元マスコミは報じてくれないので。
◆http://ameblo.jp/hirocknlife/entry-10131138788.html
◆2008普天間フライトラインフェア(2)
◆2008普天間フライトラインフェア(3)
お定まりのプラカードに赤鉢巻でシュプレッヒコールする基地外の市民団体。
一方米兵たちと楽しげにイベントを楽しむ基地内の一般住民。
同じ沖縄住民でもマスコミ報道は、基地外は針小棒大。
基地内は完全無視。
天と地の差の報道姿勢である。
県外の人々にとっては、これだけでも奇妙に感じる出来事だが、これで驚いては沖縄は理解できない。
基地外から徒党を組んで「基地出て行け!」と叫んだ同じ人物が、別の日には家族連れで基地内でイベントを楽しむ姿もあるから不思議なのである。
中学教師が、「教科書を真面目に勉強すればどんな高校にも入れる」と父兄に対しては塾の弊害を述べながら、その一方自分の子供は密かに塾に通わせる心理と相通ずるものがある。
本音と建前で行動する「市民」もかなりいる。
まぁ、基地撤去を叫びながらその一方安定収入のある「軍用地」に投資する教師がいるのと同じ構図でしょう。
偏向マスコミを通じて報道される沖縄情報は、
真実の沖縄を伝えていない。
【おまけ】
沖縄人が起こした事件はよっぽどの大事件で無いと、記事にもならないので、今夜も、さ〜ふ〜ふ〜さんがせっせと拾って報じている。↓
ところが犯人が米人となると新聞記事で騒ぐだけに留まらない。
⇒米兵、タクシー盗み事故/沖縄署 容疑で2人逮捕【10月06日】
そして自治体が抗議文を出すのが定番。
⇒米兵タクシー窃盗に抗議/北谷町が米軍に 「再発防止策公表を」【10月08日】
場合によっては議会決議から「抗議集会」にまで発展する場合もある。
ちなみに新聞記事の「タクシー窃盗」とは「タクシー強盗」ではなく、
エンジンをかけっぱなしで放置してあったタクシーを乗り回して交通事故を起こしたという。
酒が入っての行為ゆえ酒気運転と「タクシー窃盗」が問われる模様。
誰がやっても犯罪には違いないので、厳重に罰するべきだとは思うのだが、自治体が抗議するほどの大事件とも思えないのだがね。
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琉球新報の言論封殺に戦いを挑んでいる上原さんの訴訟へのカンパ協力は支援団体の三善会へお願いしております。
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桜坂劇場特別企画
シンポジウム「教育とは!」
日 時: 2012年7月8日(日)午後1時30分開場
午後2時より「スパルタの海」上映開始
午後4時より シンポジウム「教育とは」開始
午後6時終了
場 所: 桜坂劇場
〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3-6-10 電話 098-860-9555
登壇者: 南出喜久治(弁護士)
伊藤玲子(「建て直そう日本・女性塾」幹事長)
戸塚 宏(戸塚ヨットスクール校長)
金城テル(沖縄県婦人平和懇話会会長、元はなぞの保育園園長)
手登根安則(FM21パーソナリティー、前県立高校PTA会長)
稲垣純一(沖縄県専修学校各種学校協会副会長)コーディネーター
チケット代: 前売り2,000円(無くなり次第終了)
主 催: 桜坂劇場
共 催: 体罰を考える会、全国勝手連連合会
沖縄戦「集団自決」の謎と真実秦 郁彦
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