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5年ほど前だが、ハリウッドの戦争映画「パールハーバー」を見て、あまりにもデタラメなその内容に憤慨した記憶がある。
題名からわかるように、真珠湾攻撃を舞台背景にした、一種のラブロマンスであったが、日本軍が真珠湾に停泊中の米戦艦と軍事施設のみを攻撃目標にし、軍事以外の施設には一切攻撃しなかったという史実を全く無視し、残虐卑劣な日本軍に描かれたことに腹が立った。
映画の中の日本の戦闘機は、病院を攻撃、破壊し、入院中の患者が機銃掃射を避け右往左往するシーンには思わず「ウソをつくな」と怒鳴ってしまった。
ストーリーの詳細は、記憶が薄れてしまったが、とにかく「真珠湾奇襲攻撃」のことをアメリカ人が「Sneak Attack on Pearl Harbor」と表現するとおり、映画は終始、卑劣な日本軍の印象で描かれていた。
アメリカが描く対日戦争映画は所詮はこの程度のものと半ば諦めていた。
先月も沖縄の慰霊の日に合わせるように、「太平洋戦争」を描いたドキュメンタリータッチのアメリカ映画が全国に先駆けて沖縄で試写会が催されたらしい。
「らしい」、というのは通常この手の映画を上映された場合、沖縄紙がいち記事に早く取り上げて、無料宣伝を努める慣わしなのだが、今回に限って沖縄タイムス、琉球新報の2紙共これを報道した形跡がないので、未だ上映されていないとも考えたから。
住民の証言をねじ曲げてまで「残虐非道の日本軍」の報道に血道を上げている沖縄紙がこの映画を報道を取り上げないはずはない。
しかも「ザ・パシフィック」と題するこの映画は、エグゼクティブプロデューサーにトム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグが名を連ね、総製作費200億円を掛け太平洋戦争での米兵と日本兵を客観的に描くドラマという。
だとすれば『鉄の暴風』で「人道的米軍」と「残虐非道の日本軍」を報じた沖縄タイムスが沖縄での試写会を見逃すはずがない。
ところが、最近シネマトゥデイの配信記事を見て沖縄タイムスの沈黙の理由が判明した。 その記事がこれだ。 日本が負けた戦争描く「ザ・パシフィック」を沖縄で試写上映!「米兵が日本人にしたこと知るべき」トム・ハンクス激白! 6月10日22時2分配信 シネマトゥデイ 拡大写真 「ザ・パシフィック」のエグゼクティブプロデューサー、トム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグ
エグゼクティブプロデューサーにトム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグが名を連ね、総製作費200億円を掛け太平洋戦争での米兵と日本兵を客観的に描くドラマ「ザ・パシフィック」が、6月11日に沖縄で試写会上映される。
「ザ・パシフィック」は3人のアメリカ海兵隊員の物語をベースに描かれるが、驚くことにアメリカ人が描いたドラマであるにもかかわらず、アメリカ兵の残酷な行いがリアルに描写されている。アメリカ軍にとって日本軍は「夜に攻撃してくる。また、降伏をしない得体の知れない存在」とされ、その恐怖ゆえの裏返しで、アメリカ兵が日本人に後に行った仕打ちは日本人として目を覆いたくなる描写だ。日本兵の生き残りを調べているときに見つけた日本兵を銃で撃ってもてあそんだり、兵士か一般人かわからない少年を銃殺したりとあまりにもむごい。
アメリカ人がアメリカ兵を英雄としてではなく、まるで悪人のように描く映画を作ることはタブーであったはずだが、トム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグというメジャーな二人がこの物語の陣頭指揮をとっていることに驚く。トムはこの物語に関して「太平洋戦線で戦ったアメリカ兵たちの勇敢さを称えたい気持ちはある。しかし同時に、アメリカ兵が日本の人々に何をしたか、ということも知ってもらいたい」と」コメントしている。
「ザ・パシフィック」は全10話の大作ドラマで7月18日より、WOWOWにて放映されることが決まっており、今回の試写会はそのプロモーションの一環でもある。制作費は高額であるがエンターテインメント性に特化しただけのドラマではなく「戦争がいかに人間性を奪ってしまうのか」に物語のテーマが絞られており、敗戦国の日本人として深く考えさせられる内容だ。また、今回アメリカ軍の基地問題に翻弄され続けている沖縄で試写上映することは物議を醸しそうだ。
「ザ・パシフィック」はWOWOWにて7月18日(日)より毎週日曜日22:00〜日本初放送
2010/06/10 「【関連記事】
「ザ・パシフィック」オフィシャルサイト ◇ たかが映画というが、されど映画である。 ましてやあの高名なスピルバーグとアメリカの良心を演じさせたら比類のないトム・ハンクスが日米戦争で行った米軍の残虐行為を告発したのだ。 その影響力の大きさは計り知れない。 この映画に逆の効果、つまり「人道的米軍」と「残虐非道の日本軍」を、期待した沖縄タイムスが期待はずれに動転し、沈黙してしまったのも理解できる。 沖縄タイムスが、都合の悪いものには頬被り作戦を取ることは、『うらそえ文藝』の告発や「大城澄江証言」の黙殺でも自明の通り、常套手段であるが、 今回の「ザ・パシフィック」の沖縄試写会に対する黙殺もその典型である。 慰霊の日にあわせて全国に先駆けて試写会を催したスピルバーグのドキュメンタリータッチの戦争映画を沖縄タイムスを筆頭に沖縄マスコミ全てが黙殺するとは摩訶不思議なことである。 やはり沖縄は「全体主義の島」といわれても仕方がない。(続く) よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします ブログセンターランキングへクリックで応援願います。
ところが、最近シネマトゥデイの配信記事を見て沖縄タイムスの沈黙の理由が判明した。 その記事がこれだ。 日本が負けた戦争描く「ザ・パシフィック」を沖縄で試写上映!「米兵が日本人にしたこと知るべき」トム・ハンクス激白! 6月10日22時2分配信 シネマトゥデイ 拡大写真 「ザ・パシフィック」のエグゼクティブプロデューサー、トム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグ
エグゼクティブプロデューサーにトム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグが名を連ね、総製作費200億円を掛け太平洋戦争での米兵と日本兵を客観的に描くドラマ「ザ・パシフィック」が、6月11日に沖縄で試写会上映される。
「ザ・パシフィック」は3人のアメリカ海兵隊員の物語をベースに描かれるが、驚くことにアメリカ人が描いたドラマであるにもかかわらず、アメリカ兵の残酷な行いがリアルに描写されている。アメリカ軍にとって日本軍は「夜に攻撃してくる。また、降伏をしない得体の知れない存在」とされ、その恐怖ゆえの裏返しで、アメリカ兵が日本人に後に行った仕打ちは日本人として目を覆いたくなる描写だ。日本兵の生き残りを調べているときに見つけた日本兵を銃で撃ってもてあそんだり、兵士か一般人かわからない少年を銃殺したりとあまりにもむごい。
アメリカ人がアメリカ兵を英雄としてではなく、まるで悪人のように描く映画を作ることはタブーであったはずだが、トム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグというメジャーな二人がこの物語の陣頭指揮をとっていることに驚く。トムはこの物語に関して「太平洋戦線で戦ったアメリカ兵たちの勇敢さを称えたい気持ちはある。しかし同時に、アメリカ兵が日本の人々に何をしたか、ということも知ってもらいたい」と」コメントしている。
「ザ・パシフィック」は全10話の大作ドラマで7月18日より、WOWOWにて放映されることが決まっており、今回の試写会はそのプロモーションの一環でもある。制作費は高額であるがエンターテインメント性に特化しただけのドラマではなく「戦争がいかに人間性を奪ってしまうのか」に物語のテーマが絞られており、敗戦国の日本人として深く考えさせられる内容だ。また、今回アメリカ軍の基地問題に翻弄され続けている沖縄で試写上映することは物議を醸しそうだ。
「ザ・パシフィック」はWOWOWにて7月18日(日)より毎週日曜日22:00〜日本初放送
2010/06/10 「【関連記事】
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