



ところが、最近シネマトゥデイの配信記事を見て沖縄タイムスの沈黙の理由が判明した。 その記事がこれだ。 日本が負けた戦争描く「ザ・パシフィック」を沖縄で試写上映!「米兵が日本人にしたこと知るべき」トム・ハンクス激白! 6月10日22時2分配信 シネマトゥデイ

エグゼクティブプロデューサーにトム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグが名を連ね、総製作費200億円を掛け太平洋戦争での米兵と日本兵を客観的に描くドラマ「ザ・パシフィック」が、6月11日に沖縄で試写会上映される。
「ザ・パシフィック」は3人のアメリカ海兵隊員の物語をベースに描かれるが、驚くことにアメリカ人が描いたドラマであるにもかかわらず、アメリカ兵の残酷な行いがリアルに描写されている。アメリカ軍にとって日本軍は「夜に攻撃してくる。また、降伏をしない得体の知れない存在」とされ、その恐怖ゆえの裏返しで、アメリカ兵が日本人に後に行った仕打ちは日本人として目を覆いたくなる描写だ。日本兵の生き残りを調べているときに見つけた日本兵を銃で撃ってもてあそんだり、兵士か一般人かわからない少年を銃殺したりとあまりにもむごい。
アメリカ人がアメリカ兵を英雄としてではなく、まるで悪人のように描く映画を作ることはタブーであったはずだが、トム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグというメジャーな二人がこの物語の陣頭指揮をとっていることに驚く。トムはこの物語に関して「太平洋戦線で戦ったアメリカ兵たちの勇敢さを称えたい気持ちはある。しかし同時に、アメリカ兵が日本の人々に何をしたか、ということも知ってもらいたい」と」コメントしている。
「ザ・パシフィック」は全10話の大作ドラマで7月18日より、WOWOWにて放映されることが決まっており、今回の試写会はそのプロモーションの一環でもある。制作費は高額であるがエンターテインメント性に特化しただけのドラマではなく「戦争がいかに人間性を奪ってしまうのか」に物語のテーマが絞られており、敗戦国の日本人として深く考えさせられる内容だ。また、今回アメリカ軍の基地問題に翻弄され続けている沖縄で試写上映することは物議を醸しそうだ。
「ザ・パシフィック」はWOWOWにて7月18日(日)より毎週日曜日22:00〜日本初放送
2010/06/10 「【関連記事】
「ザ・パシフィック」オフィシャルサイト ◇ たかが映画というが、されど映画である。 ましてやあの高名なスピルバーグとアメリカの良心を演じさせたら比類のないトム・ハンクスが日米戦争で行った米軍の残虐行為を告発したのだ。 その影響力の大きさは計り知れない。 この映画に逆の効果、つまり「人道的米軍」と「残虐非道の日本軍」を、期待した沖縄タイムスが期待はずれに動転し、沈黙してしまったのも理解できる。 沖縄タイムスが、都合の悪いものには頬被り作戦を取ることは、『うらそえ文藝』の告発や「大城澄江証言」の黙殺でも自明の通り、常套手段であるが、 今回の「ザ・パシフィック」の沖縄試写会に対する黙殺もその典型である。 慰霊の日にあわせて全国に先駆けて試写会を催したスピルバーグのドキュメンタリータッチの戦争映画を沖縄タイムスを筆頭に沖縄マスコミ全てが黙殺するとは摩訶不思議なことである。 やはり沖縄は「全体主義の島」といわれても仕方がない。(続く)



