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八重山日報に連載の「ドキュメンタリー作家上原正稔の挑戦! 琉球新報の言論封殺との戦い」の最終回です。
表題及び文中の琉球新報と沖縄タイムスをそれぞれR紙、O紙と頭文字表記した以外は、全て原稿通り掲載して頂いた八重山日報の勇気に敬意を表します。
係争中の「パンドラの箱掲載拒否訴訟」については続編を八重山日報に寄稿予定ですのでご期待下さい。
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ドキュメンタリー作家上原正稔の挑戦!? R紙の言論封殺との戦い 江崎 孝 ■竜頭蛇尾の最終回■上原氏の「長い夏休み」が終わり休載中の記事が再開されたとき、私はR紙の言論封殺を直感的に感じながらも、執筆者の上原氏に対して一種の失望感を感じたことを記憶している。 ひと言で言えば「上原正稔よ、お前もか!」という心境だった。
その年2007年は新聞に登場する識者と言われる人達の「集団自決」についての論評は一斉に横並びで、例外なく「軍命があった」の大合唱だった。すくなくとも私の知る限り、「軍命」を否定する識者の論文は見たことがなかった。そんな風潮の中で「右も左も関係ない、反戦平和も関係ない」と「豪語」していた上原までもが、R紙の言論封殺に唯々諾々と従ったと考えたからだ。一読者であり上原氏とは面識のなかった私は、後に知ることになる上原さんとR紙との掲載拒否についての壮絶なバトルを知るよしもなかったのである。 従って肝心な部分で何の断りもなく四ヶ月も休載しておきながら白々しく「長期休暇」としか言い訳の出来ない上原氏に、やはり「全体主義の島」では実証的戦記を得意とする上原氏でも新聞の論調には迎合せざるを得ないのか、と落胆したのだ。
それでも、肝心の「慶良間で何が起きたか」を欠落したままでは画竜点睛を欠くと考え、最終回までには慶良間の記述に戻るだろうと失望しながらも淡い期待を抱きつつ、2008年の連載記事の最終回を迎えることになった。
「第13話 最終章そして人生は続く」と題する最終回は、「慶良間で何が起きたか」についての記述をフラッシュバックするどころか、本題とは外れる上原氏が始めた1フィート運動の経緯について紙面の大半を使っていた。
これでは「パンドラの箱を開ける時」というタイトルからしたら、まさに竜頭蛇尾の最終回であた。長期連載戦記「パンドラの箱が開くとき」は、皮肉にも箱のふたを閉じたまま最終回を迎えることになったのだ。
■読者を敵に回したR紙■
「慶良間で何が起きたか」の記述を欠落したまま終わるのでは、期待して最後まで読み続けた読者を裏切ったことになる。読者はR紙によって「知る権利」を奪われたことになるのだ。
その後、上原氏がR紙の言論封殺に対し提訴することを知った一読者としての偽らざる心境は、上原氏がR紙を相手取って起こした「パンドラの箱掲載拒否訴訟」は、上原とR紙の間の損害賠償の訴訟ではなく、R紙が自己のイデオロギーのため読者の「知る権利」を封殺したということになる。
つまりこの訴訟は、実質的にはR紙が全読者を敵に回した「言論封殺」訴訟ということが出来る。(宜野湾市、ezaki0222@.ne.jp) (了)
【付記】
上原正稔さんは、沖縄戦の研究の他に、得意の語学力を駆使しサンスクリット語によるウチナー口(沖縄語)の解明にも没頭しておられる様子。
詳しくは、上原正稔公式サイトをご覧いただくとして、とりあえず第2弾「ウチナー口の起源・序章」¥525(税込)の一部を紹介する。
電子書籍でも購入可との事ですから、沖縄語の解明に興味のある方は、ご一読をお勧めいたします。
これを読むと沖縄の論壇で持てはやされ、大城立裕氏もファンだという知念うし(ウシー)氏が、大きな勘違いをしていることがわかります。
第2弾「ウチナー口の起源・序章」¥525(税込)
上原正稔はこの数年、図書館に通い詰め、2011年初頭「ウチナー口の起源・序章」と題する小冊子を発行し友人、知人に配られた。新聞で紹介されることはなかった。その内容は正にアッと驚くものだった。これまで意味不明だった無数のウチナー口が見事に解明されたのだ。
カナー、カマドゥ、ウシー、カニメガなどの女性の奇妙な名前に神々しい意味があることが判明したのだ。さらに、北谷、伊是名、目取真、田名、我謝などの意味のつかみ所のなかった人名、地名100ほどの詞の神聖な意味を明らかにしたのである。これだけではない。極楽でもあれば地獄でもあるとされてきたニライカナイの真実が明らかにされたのだ。
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