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与那国「民意」二分 陸自説明会紛糾
沖縄タイムス 2011年11月18日 11時56分
【与那国】夜の公民館に怒号が飛び交った。「誘致ありきじゃないか」「町民無視だ」―。17日、与那国島への自衛隊部隊配備について防衛省と与那国町が開いた住民説明会。賛成派を上回る町民556人の署名を集め、誘致は町民全体で合意されていないとする反対派町民に対し、2009年の町長選で民意は示されたとする外間守吉町長の主張は平行線。島内を二分したまま、配備が着々と進み島民の反発と危機感が強まっている。(又吉嘉例)
説明会冒頭。反対派町民でつくる与那国改革会議の崎原正吉議長が、防衛省職員の紹介を制し「町民全体の議論がなされていない。町民の合意を基に、防衛省が説明するのが筋だ」と発言。「どうして誘致か、町長が説明会を持て」「誘致反対の署名数をどう受け止めるのか」と続いた。
外間町長は「誘致について町長選と別に民意を問うつもりだったが、皆さん(反対派)が争点にして私が当選した。すでに民意は出ている。町として説明することは何もない」と拒否。
与党多数の町議会9月定例会で、自衛隊誘致活動の中止を求める要請決議案が否決されたことも挙げ「(否決は)誘致に向けて頑張ってくれ、という意思表示だ」と述べた。
反対派町民は「防衛省の説明を受けたら、既成事実づくりになる」と数十人が退席。公民館の外で集会を開き、「町長は住民の声を聞け」「防衛省は帰れ」と気勢を上げた。
崎原議長は「町民全員が納得した上で説明会をやったと思われたらたまらない。賛成、反対はあっても議論に基づき決めるのが民主主義のルール。町民を無視したやり方で進めるのはおかしい」と町側を批判。
集会では牧野トヨ子さん(88)が「沖縄戦では与那国も空襲を受けた。何もないところに弾は飛んでこない。平和な島に自衛隊はいらない」と訴えた。
集会に参加した与那国中学校の2年生は「島の将来を守るのは僕たち中学生。自衛隊に任せるのはおかしい」と誘致を疑う。
一方、集会後に与那国防衛協会の金城信浩会長は「賛成派、反対派が話し合う機会ができてよかった。皆さん納得したと思う」と配備計画が進むよう期待した。
☆
又吉嘉例記者が与那国自衛隊配備問題で、久し振りに張り切っている。
八重山教科書問題では、自分で火を点けておきながら、逆風が吹いて自分が火傷しそうになると、今度は攻撃の相手を「与那国自衛隊配備」にスウィッチし、またぞろ発狂記事をばら撒く予定らしい。
教科書問題で不利なってくると「教育に政治が介入した」などといいながら、その実、教育に政治・イデオロギーを絡ませるのは沖教組ら「極悪複合体」の専売特許であり、政治闘争に子どもを引っ張り込むのも彼らの得意技である。
八重山毎日に投稿した女子高生の文章を琉球新報が使いまわして、左翼集会でもヒロインとして祭り上げられ政治利用されたことは記憶に新しい。
今回の「与那国自衛隊配備問題」でも、又吉嘉例記者は調子に乗って中学2年生のこんな意見を紹介しているが大丈夫なのだろうかか。
「島の将来を守るのは僕たち中学生。自衛隊に任せるのはおかしい」
有事の際は子どもたちが自衛隊に取って代わって子どもたちが、竹やりを持って立ち上がるのだろうか。
その一方で本日(19日)の沖縄タイムスは「生徒の権利侵害」だってさ。(笑)
署名没収「学校にそぐわない」「生徒の権利侵害」
沖縄タイムス 2011年11月19日 09時27分
【与那国】与那国島への自衛隊配備に関し、与那国中学校の東迎和芳校長が、生徒が自主的に進めていた自衛隊誘致に反対する署名活動の用紙を無断で没収した問題で、東迎校長は18日、沖縄タイムスの取材に応じ、「署名活動の内容が政治、宗教的に中立性を求められる学校にそぐわない」と釈明した。誘致に反対している町民らでつくる「与那国改革会議」が使用していた署名用紙だったことも問題視したという。(八重山支局・又吉嘉例、社会部・儀間多美子)
東迎校長は同日朝、署名活動をした生徒に対し、没収の理由を説明した。「活動に関する否定ではないが、校内で活動したのが一番の問題。(誘致の賛否をめぐり)町が二分されている状態を、学校に持ち込ませたくなかった」と語った。
校外での署名活動については「止めるものではない」とする一方、没収した用紙は返却しないとした。
同町教育委員会によると、17日に生徒の保護者から町の崎原用能教育長に対し、署名活動を問題視する電話があった。その後、町教委から事実確認を求められた東迎校長が署名を没収したという。
崎原教育長は「(反対派町民による)物事の『いろは』が分からない子どもを利用した自衛隊反対活動じゃないか」と批判した。
これに対し、同会議の崎原正吉議長は「こちらから署名活動をさせたということはない」と否定。「生徒も与那国の住民。自分たちで島のことを考えてやったことなのに、学校側で束縛するのはおかしい」と反発し、町教委に没収した用紙を返すよう求めるとした。
「生徒の権利侵害」
琉球大学の島袋純教授(政治学)は「中学生も、政治的、社会的な出来事について考え、意思表示する権利は十分ある。校長がそれを取り上げるのは越権行為だ」と指摘した。
与那国町では2004年、市町村合併に関する住民投票権を15歳以上に設定した。また静岡県では、中学1年生が議会に出した禁煙条例の陳情が、採択されたケースもあるという。
島袋教授は「物事を考えるいい機会でもあるはずなのに、政治に巻き込みたくないからと彼らの意思を取り上げ、口出しさせないようにするのはおかしい。教育的にも違うのではないか」と語り、同教委と学校の対応を疑問視した。
政治に子どもを巻き込むなと叫びながら、政争に子どもを常に巻き込んでいるのは左翼勢力の方である。
■政争の犠牲者は常に子ども
八重山毎日新聞に『八重山の民主主義の行方は?』と題する投稿をした八重山高校の三年生は、その犠牲者の典型である。
万策尽きて藁ををも掴む思いの沖縄2紙は恥もなく、高校生の投稿記事を使い回しして、被害の傷口をさらに大きくした。
投稿主の女子高校生、米国留学の経験で民主主義を学んだとのことで、文章の大半を生固い民主主義用語で占め、後半からやっと教科書問題に触れ次のように述べている。
≪さて、日本に帰ってきて、連日地元マスコミをにぎわしている教科書の採択問題を目にして「八重山の民主主義は大丈夫?」と大きな不安を感じずにはいられなかった。≫
アメリカ留学で民主主義を学んだという高校生が「八重山の民主主義は大丈夫?」と疑念を抱くのだから、民主主義のルール破りをした慶田盛教育長の行為を諌めるのかと思いきや、「説明責任」を果たすべきだとして玉津教育長に批判の矢を向けている。
結局はこの女子高生、新聞報道を鵜呑みにして、説明を繰り返す玉津教育長の姿は目に入らなかったのだろう。
民主主義を勉強する意欲だけは充分のようだが、この高校生にとっての不幸は、「連日地元マスコミをにぎわしている」とあるように彼女の唯一の情報源がデタラメヲをばら撒く地元紙だったこと。
彼女のような高校生が、いくら賢いとはいえ、新聞に書かれていることは常に正しいと信じ込み、それを根拠に投稿するのはやむを得ないことではある。
いつの日にか、信じていた新聞がデタラメを垂れ流す発狂新聞であると知ったときの彼女の驚きはいかばかりかと考えると、気が重くなる。
八重山日報や複数の地元紙、ネット情報等を教材にして「メディアリテラシィー」(新聞に騙されないために)を、高校の授業にも取り入れるべきと主張する所以である。
八重山日報の仲新城記者は、教科書問題で「発狂2紙」が騒ぎ始めた8月初旬には、八重山教科書問題は政治問題であり、特に自衛隊の与那国配備とは切り離しては考えられないとして、教科書問題の「本質は『自衛隊問題』」と喝破していた。
「発狂3紙」が与那国自衛隊配備で発狂し始めたこの時期に、仲新城記者の筆になる「コラム」を改めて熟読して欲しい。
■八重山日報 8月4日コラム
教科書問題を読み解く
本質は「自衛隊問題」
教科書問題に対する一般住民の関心は高いものの「では、どう思いますか」と聞くと「何が問題になっているか分からない」と答える人が多い。 教科書の話となると何となく難しいきがして議論は教育の専門家に任せましょうという風潮すら感じる。
しかし教科書問題の本質を読み解くと「教科書問題」は「自衛隊問題」にほかならないと気づく。 教科書をめぐる攻防は「自衛隊の存在をどう考えるか」「八重山への自衛隊誘致を認めるか」という問題と底流でつながっているのだ。
反対派から問題視されている育鵬社の公民教科書。 「自衛隊は日本の国防に不可欠な存在であり、また災害の救助活動などの面でも国民から大きくきたいされています」「戦後の日本の平和は自衛隊の存在とともにアメリカ軍の抑止力に負うところも大きいといえます」と自衛隊の役割を積極的に評価している。
一方、八重山採択地区協議会の調査員(教員)が推薦し、竹富町教育委員会が採択した東京書籍版は「平和を安全を守るためであっても、武器をもたないというのが日本国憲法の立場ではなかったという意見もあります」(ママ)とあり、自衛隊が憲法違反だとする指摘に重点を置いているようにも読めます。
調査員の報告書を詠むと、育鵬社、自由社が相応しくない理由として「軍事力に頼らない平和への努力や、憲法9条が果たしてきた役割がほとんど記述されていない」「自衛隊による軍事抑止力を強調し、憲法9条を改正する方向へ誘導する内容」などと自衛隊についての書き方が槍玉に上がっていることが分かる。
この報告書の指摘は育鵬社、自由社の採択に反対するパンフレットから丸写しした文章であることが判明、報告書としての信頼度が揺らいでいるのだが、それは別にしても、両者の教科書に反対する人がイコール自衛隊に批判的な人だという図式は見える。
事実、八重山で育鵬社、自由社版に対する反対行動を繰り広げている人たちはは「反自衛隊」を訴える人たちとぴったり重なる。 反対派が3日に開いた集会の決議でも、「自衛隊の存在についても最近の先島への自衛隊配備問題を見越してか、それを教育の場に持ち込み、戦争を容認する子どもを育てる」と育鵬社版を非難する一節があった。
教科書問題の議論を分かりにくくしているのは、自衛隊の評価をめぐる考え方の違いが、実は最大の論点であるだということが、覆い隠されているからだ。
この日の集会では、教科書問題について、「調査員が推薦しない教科書が選定されたから問題」「育鵬社版の教科書はふさわしくない」という議論がメイン。 それでは、一般住民には手の届かない議論にになりかねない。まさに「何が問題化分からない」という話になってしまう。
与那国町では、基地建設計画が本格化し、石垣島、宮古島でも自衛隊配備計画が取りざたされるなど、自衛隊をめぐる議論は、八重山の住民にとってもはや避けられない。
尖閣諸島を」めぐる中国などとの摩擦、東日本大震災で自衛隊が示した存在感も、議論の必要性を後押しする。
防災訓練で自衛官が続々と石垣市入りした中で、教科書問題がヒートアップしたのは、いかにも象徴的だ。
一般住民がより良く教科書問題を理解し、自分たちの問題として考えるにはこうした視点も必要になる。(仲新城 誠)
☆
【おまけ】
本日の沖縄タイムスの「与那国自衛隊配備」に関する見出し。
★第一面
自衛隊配備へ気勢
与那国町民ら150人集会
★社会面トップ
「平和な島守る」団結
自衛隊誘致反対で集会
住民投票求める
★社説
八重山・署名活動
島を思う心受け止めよ
★
見出しを見ただけで大爆笑である。
「平和な島を守る」ため、中学生を先頭に立てて中国軍に立ち向かうつもりなのか。
いやいや、中国軍を援軍と考える沖縄タイムスなら、立ち向かうどころか黄色い旗を振って中国軍を解放軍として歓迎するつもりなのだろう。
現在でも「中国の軍艦が沖縄解放のためやってくる」といった意味のコラムを平気で掲載する有様だから。
何度も再掲するが、その証拠がこれ。
⇒沖縄タイムスの妄想、黄色い戦艦が沖縄解放に来る! ◆<2005年5月16日> 沖縄タイムス
[大弦小弦]
黄色軍艦がやってくる…。船体に黄色の龍の文様を描き、黄龍旗を掲げる清国の南洋艦隊は黄色軍艦と呼ばれたという。知人とこの話をしていたら、黄色軍艦が沖縄を侵略すると、勘違いして話がややこしくなった▼実際は逆で、明治の琉球人にとって清国軍艦は援軍だった。武力で琉球国を併合した明治政府に対し、琉球の首脳らは清へ使者を送って救援を求めている。そして、沖縄側はその黄色軍艦を待ちわびたのだった▼一八八六(明治十九)年に大迫貞清県知事が上申した「事変準備ノ件」が残る。清が軍艦を派遣するとの報に対し、政府派遣の知事は、対策十項目を提案。政府も北洋艦隊から戦艦九隻が派遣されると情報を得て、県に指示を出した▼日清戦争時にも清国の援軍は話題になった。それから百余年が経過し、あれほど待ちわびた援軍をも敵と間違うところに今の位置があるのか。林泉忠著『「辺境東アジア」のアイデンティティ・ポリティクス』は当時の言葉を紹介する▼「生きて日本国の属人と為るを願はす、死して日本国の属鬼と為るを願はす」。生きても死んでも日本とは一緒にならないという激しい決意。中国で死んだ幸地朝常が李鴻章へ送った書簡に残る言葉。歴史の反転は大きかったようだ▼百余年前はともかく、少なくとも最近の銃口や占領者を忘れてはいけない。境で揺れる島だからこそ、平和の選択肢を選び取る覚悟も必要だろう。(後田多敦)
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