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文科省が有効と認める8月23日の八重山採択協議会による教科書選定から昨日で二ヶ月も経過してしまった。 その間県教委は文科省が無効とする9月8日の全教委協による選定を有効と主張し文科省と真っ向から対立する姿勢で、自身ではなんら解決策を提示することが出来ていない。 指導力のなさというより、己の無知無能を県民、いや、全国に晒し続けている。 沖縄タイムス、琉球新報、沖教組等で構成する「極悪複合体」の一員である県教委は、いまさら後に引けぬ状況に陥っている。 閣議決議をした政府を相手に訴訟に持ち込んで、極悪複合体共々「集団自決」でも仕掛けるつもりなのだろうか。 琉球新報等は社説で早い時期から「行政訴訟」をするべきと煽っていた。 だが、これまで「極悪複合体」の仲間に思わぬ動きが見られる。 「極悪複合体」に加担して玉津バッシングに現を抜かしていた八重山毎日新聞が今頃になって目が覚めたのか、「訴訟反対」の論陣を張りだした。 ⇒避けたい訴訟 八重山毎日は、文科省と内閣法制局の共同作業で閣議決定した政府答弁を相手に訴訟を起こしても9分9厘勝ち目がないと判断し、「極悪複合体」と集団自決をするのは勘弁して欲しいとでも思ったのであろうか。 教科書問題は現在、8月と9月に行われてきた教科書選定が文科省と県教委で意見が対立したまま膠着状態にあるが、沖縄2紙も以前に比べてまるで教科書問題はウソだったかのように、沈黙を守り続けている。 閣議決定を伴った文科省の見解を持ち出したり、法律問題で争うと不利と判断したのか、地元メディアは教育改革の張本人である玉津石垣市教育長を「独断専行の悪代官」のイメージ造り、という当初の戦略にに専念し始めた。 先日(21日)のNHKの「きんくる」でもそうだったが、一見中立を装う体裁ではあったが、議論が白熱し玉津氏が大声で意見を述べている映像をことさら強調し、事情を知らない人が見たら「議論を無視し、相手を大声で威嚇する悪代官」のイメージ造りには成功していた。 一方、八重山日報の記事を見た筆者の知人からは、「八重山日報のような小さくとも保守系の新聞が沖縄に一つでもあるのは頼もしい」などの意見を聞く。 だが、筆者が八重山教育問題に関する記事で知る限り、八重山日報の論調はあくまで中立であり、極左に徹する「発狂3紙」が徹頭徹尾「不都合な事実」を隠蔽、歪曲報道しているのに対し、これまで隠蔽されてきた沖教組の旧悪等を次々報道して県民の知る権利に対し社会の木鐸としての責任を果たしたのに過ぎないのである。 極左の視点に馴らされた読者にとっては八重山日報の中立な記事は新鮮ではあるが保守系に見えるのだろう。 げに恐ろしきは沖縄メディアが作り上げた「全体主義の島沖縄」の論壇である。 中立を持って保守系というのなら八重山日報も、甘んじて「保守系」を受け入れるべきだろう。 「発狂新聞」といわれるほど常軌を逸した沖縄紙がデタラメ記事を垂れ流して、玉津氏のイメージを「悪代官」に仕立てている。 「発狂新聞」にとっては「不都合な事実」を次々暴露して「県民の知る権利」を守ってきた八重山日報が、舌鋒鋭く玉津氏の「独断専行」の神話を見事に検証している。 ■八重山日報 10月23日 育鵬社選定から2ヵ月 「密室」「独断」の検証 イデオロギー脱却を育鵬社の公民教科書を選定した八重山採択地区協議会(会長・玉 津博克石垣市教育長)から今日23日で2ヵ月。協議会には、早 くも2つの「神話」が生まれている。「密室で教科書が選定され た」「協議会規約が会長の独断で改正され、委員が入れ替えられ た」というものだ。育鵬社版選定の有効性を攻撃する論拠になって おり、改めて検証する必要がありそうだ。
△密室での選定 育鵬社版を選定した8月23日の協議会は非公開、選定方法は無 記名投票だった。そのことが「密室で選定された」という批判を招 く。 しかし、内部流出したと思われる議事録を読むと、協議会や委員 名の公開をめぐり、こんなやり取りがある。 A委員「私は非公開です。(中略)ある人から夜は歩くなと言われ た」 B委員「私は、どこから名前がもれたのか、いろいろ電話が来て(中略)文章も来ました。正直言って一つの脅迫ですよ」 保守系の教科書に対する反対運動の過熱に、委員が強いプレッ シャーを受けていたことがうかがえる。協議会が公開されれば、反 対派が大挙して傍聴に押しかけ、有形無形の圧力を加える事態も有 り得た。非公開は協議会の自主的な判断を保証する一つの選択だっ た。 非公開とはいえ、会議の様子は録音されており、議事録も作成さ れている。3市町での教科書採択終了後は公開することも確認され ていた。そういう手続きを踏まえた会合を「密室」とは通常言わない。 「密室」という言葉は、昨年以前の教科書選定作業にこそ使われ るべきではないか。どのように行われていたのか、多くの住民が知 らなかった。議事録も作っていなかったのだから、当時の論議を正 確に知るすべもない。住民関心がなかったせいもある。 記者として私は数年前、市教委の職員に「教科書の選定はどう なっているのか」と質問したことがある。「もう選定された」とい う答だった。 「保守系の教科書は選ばれていないでしょうね」と聞くと、職員 は「当然だ」と笑い、そこで話しは終わった。教科書選定の情報公 開とか説明責任について、職員の意識とはその程度のものだった。そういう職員が協議会の委員でもあったのだから「委員から教育委 員会職員を外す」という玉津教育長の改革は、理由なしとしない。
△独断の人選か 協議会委員は従来、3市町の教育長、教育委員会職員5人、PTA 代表(八重山地区PTA連合会会長)1人の9人で構成されていた。 玉津会長が主導した規約改正で、教育委員会職員が外され、代わ りに3市町の教育委員各1人と学識経験者1人が加わり、委員は総 勢8人になった。 職員が外されたことの是非は前述した通りだが、問題なのは3市 町を代表する教育委員の人選だ。結論から言うと、市教委と与那国 町教委から別の委員が協議会に送られていたら、教科書の選定結果 は変わっていた。 その協議会委員は、玉津会長が指名したのではなく、3市町教委 がそれぞれ自主的に人選したことが判明している。 もし玉津氏が「育鵬社版ありき」で委員の入れ替えをごり押しし たなら、協議会委員の人選までコントロールし、過半数の委員を押 さえまいと意味がない。「委員は会長が指名する」という規約改正 でもあれば、それこそ会長の「独断」「独善」だったはずだ。 会長が人選をコントロールできなかったからこそ、規約改正は協 議会総会で承認されたのではないか。 玉津氏の改革は、調査員(教員)の教科書選定を追認していた従 来の協議会のあり方を改め、協議会独自の判断で教科書を選定でき るようにすることが目的だった。 実際の経緯は、育鵬社版を選ぶために教科書選定方法を改革した のではなく、改革の結果として育鵬社版が選ばれた、という説明が より事実に近い。それが会長の「独断」「独善」だったかどうかの 判断は結局、論者の価値観やイデオロギーに左右される。 (仲新城誠) ☆ 取材に基づく仲新城記者の鋭い分析に反論できる者はいないだろうし、これ以上筆者がコメントしても蛇足になる。 従って蛇足は省略し、「おまけ」に続く。 【おまけ】 よく沖縄2紙が玉津氏に対して使ったフレーズに「説明責任を果たしていない」というのがあるが、これに対し八重山日報の初期の記事は次のように報じている。 8月26日(金) マスコミVS玉津教育長 「一方的な報道」に懸念も
来春以降使用される中学校社会科の「公民」教科書に育鵬社版が選ばれたことをめぐり、マスコミを巻き込んだ反対運動が過熱している。新聞は選定の約1カ月前から猛烈な批判報道を展開。教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)が進めている改革の意義についてはほとんど報道されていない。識者は「新聞社は賛成、反対双方の意見を書かなくてはいけない」と一方的な報道に懸念を示す。
▽報道されず
「説明責任の重さを受け止めて、しっかり取材に対応してきたが、新聞社によっては、思うように私の説明が市民や県民に届かない」。22日の記者会見で玉津教育長は、自らが進めてきた改革の意義が報道されないことに対する「やるせなさ」を訴えた。
玉津教育長は、教科書が事実上、現場の教員によって選定されてきた実情を問題視。2005年には各地区に対し、県の是正通知があったことを明らかにするなど「教科書は誰が選ぶのか」という問題提起に努めてきた。
一方、マスコミの多くは保守系の教科書が選定される可能性を懸念。教科書選定方法の改革を進める玉津教育長を「強引」と批判しており、玉津教育長の主張はほとんど報道されていない。両者の姿勢が全くかみ合わない状況が続いている。
保守系教科書への反対運動を展開する市民団体も連日の投稿で、マスコミを「活用」。教科書選定後は、保守市政の誕生による八重山の「右傾化」を指摘するなど、政治問題化をあおるような報道も出現した。
「マスコミを選別したいくらいだ」とこぼしていた玉津教育長だが、各社の取材依頼には「真意を伝えたい」とすべて応じた。しかし記者会見では「取材先の伝えたいことを、正確に伝えることがあなた方の仕事だと思う」と口調を荒げる場面もあった。
▽賛成、反対の両論を
玉津教育長や、育鵬社版の教科書に対する批判報道が激化している現状を、放送大学客員教授の徳松信男さんは「新聞社は賛成、反対の両論を書くべきだ」と疑問視する。
従来の教科書選定の問題点や、育鵬社版の教科書の長所に一切触れない報道について「新聞社が世論を誘導しているように感じられ、公正中立を欠いている」と冷静な対応を求めた。
育鵬社版が選定された背景となった保守市政を批判する論調については「市長が変われば教育長が変わるのは当たり前。何を追及しようとしているのか分からない」と首をかしげた。
教科書採択の反対運動と報道が連動して過熱する沖縄、八重山の現状に、取材で来島したある本土紙の記者は「異常だ」とあきれた表情を見せた。
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