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追い詰められた県教委

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 八重山教科書 文科相、また見解転換

琉球新報 2011年10月1日      
 中川正春文部科学相は30日の閣議後会見で、八重山教科書採択問題に触れ、育鵬社の公民教科書を選定した8月23日の採択地区協議会の答申について「規則に従ってなされたと理解している」と述べた。28日の参院予算委員会で、23日の協議会と8日の全員協議のいずれも「コンセンサス(合意)に至っていない」とした自らの答弁を撤回、23日の答申を再び有効視する見解を示した。
 会見に先立ち30日早朝、自民党は文部科学部会を開き、文科省の審議官や教科書課長に、28日の中川文科相の発言と「法律に基づき設置した協議会の規約について答申がなされた」とする森裕子副文科相の発言の整合性を問い、中川文科相に同会見で、28日の発言を修正させるよう求めていた。
 中川文科相は会見で28日の発言を「23日の答申後も、各教委が納得していないことからコンセンサスをつくっていかなきゃいけないということ」などと弁明。また教科書無償措置法と地方教育行政法について「二つの法が整理できていない。法制局と相談しながら法律解釈について詰めているところ」とし、一本化できない状況が続けば「法律解釈を前提に、最終判断していきたい」と、文科省が指導する考えをあらためて示した。
 一方、自民党文部科学部会では文部科学省の徳久治彦審議官が、28日の中川文科相の発言を「3市町の採択結果が統一していないということ」と説明。義家弘介参院議員は文科省に対し、地方教育行政法第49条に基づく県への是正指導を求めた。

              ☆

新報がこの記事を大見出しで社会面のトップ飾っているのには驚いた。

自分で勝手に妄想して「また見解転換」はないだろう。

閣議決定で決まった政府見解をバカな文科相が失言したことを捉え、「また見解転換」などとしているが、総理大臣の名で出された閣議決定がそんなに簡単に転換できるとでも考えているのだろうか。

やはり新報は判断力を失った発狂新聞としか言いようがない。

新報の妄想などどうでもよいが、その下の県議会における県教育長の談話は重要である。

ウェブサイトには掲載されていないので、写真で紹介する。

文科省から指導助言のボールはすでに県教委の手に渡っている。

にも拘らず、大城教育長は「9月8日の協議に関して有効との認識を12日文科省に伝えている」などと寝言を言っている。

もはやそんな場合ではないはずだ。

これ以上無能な県教委が不作為を続けるなら、文科省としても奥の手を出さざるを得ないだろう。

奥の手とは。

県教委の誤った判断に対する是正措置の執行である。

義家弘介参院議員が、文科省に地方教育行政法49条に基づく県への是正措置をもとめているが、当該法令の抜粋がこれ。

(是正の要求の方式)
第49条 文部科学大臣は、都道府県委員会又は市町村委員会の教育に関する事務の管理及び執行が法令の規定に違反するものがある場合又は当該事務の管理及び執行を怠るものがある場合において、児童、生徒等の教育を受ける機会が妨げられていることその他の教育を受ける権利が侵害されていることが明らかであるとして地方自治法第245条の5第1項若しくは第4項の規定による求め又は同条第2項の指示を行うときは、当該教育委員会が講ずべき措置の内容を示して行うものとする。

義家議員の是正指導の要請に対し、文科省側は「著しい法令違反が明確な場合、是正の要求が出せるが、事実が認められる状況となって、是正の措置を発動するのが望ましいということになれば、そうした対応もあり得る」と答えるに止めている。

だが、採択期限の9月16日を大幅に越している現状に鑑み、期限後一ヶ月の10月15日までに決まらなければ、そろそろ伝家の宝刀を抜く時期だという見方が浮上している。

県が本来指導すべき竹富町に肩入れし、玉津改革に圧力を加える理由は、沖教組と親密な関係にある県教委自身が、育鵬社の教科書に異常なアレルギーを持っているせいであるが、ここまで来て文科省の見解に従うと沖縄2紙や沖教組から「裏切り者」として攻撃の的にされるのを恐れるからである。

県教委に残された道は次の二つ。

(1)文科省の見解に従い、竹富町を指導助言する。

(2)あくまで文科省見解を否定し、法解釈で訴訟に打って出る。

(1)の場合は八重山日報を除く全沖縄マスコミ、沖教組の連合軍の激しいバッシングを覚悟しなければならない。

(2)の場合は、法匪といわれる法解釈のプロ集団・法制局をバックに控えた文科省を相手に県教委が、勝つ見込みは限りなくゼロに近い。

内閣法制局の判断を待つまでもなく、これまでの経緯を検証すれば、県教委の主張する「全教委協有効論」はその法的根拠を失っている。

八重山日報が詳しく解説している。

■八重山日報 10月1日

「協議有効論」根拠失う

追い詰められた県教委

5月8日に開かれた全教育委員による協議について、石垣市教育委員会が無効を確認した。 与那国町教育委もすでに無効を確認しており、2市町教委の意思が正式な手続きで明確に示されたことになる。 「無効の主張は無効」と訴える3教育委員長文書も、仲本英立委員長が法的根拠のないことを認めたため、一角が崩れた。 協議を事実上指導した県教委は、県議会で「協議は有効」と主張。 3教育委員長連名の文書を重要視する考えを示していたが、有効論の根拠を失い、追い詰められた形になった。 文科省はすでに、育鵬社版を採択した八重山採択協地区協議会の答申に従って、教科書を一本化するよう県教委を指導。 しかし竹富町教育委の協議に固執し、指導に従わない県教委の姿勢が、問題を長引かせる最大の要因になっている。 県教委の指導力や中立性に改めて疑問の声が出そうだ。

「9月8日で協議終わった」

県の指導待つと慶田盛氏

教育長に再任した慶田盛安三氏は辞令交付後、記者陣のインタビューに答えた。 教科書採択問題について、「私は、9月8日の3市町教育委員で協議したことで終わったと考えている。 文科省の見解が日に日に変わるので戸惑っているが、県からの指導助言を待っている状況」と述べた。(略)

          ☆

>文科省の見解が日に日に変わるので戸惑っているが、

バカな大臣の意味不明な発言はあったが文科省の見解は当初から変わっておらず、それを都合の良いように解釈した発狂新聞のデタラメな記事を盲信したため「日に日に変わる」などと寝言を言うことになる。

慶田盛竹富町教育長は、覚悟を決めたような印象があるが、ある意味、県教委の不当介入と発狂新聞のデタラメ記事のため翻弄され「ルール破りの独裁者」に追い込まれた哀れな人物なのかもしれない。(涙)

 

今朝の沖縄タイムスから八重山教科書問題が完全に消えた。

同じく琉球新報の紙面からも消えた。(ウェブサイトで見る限り)

敗北宣言か。

わが国が民主主義を国是とし法治主義を採用する限り、八重山教科書問題は勝負あった。

「発狂3紙」・沖教組・県教委の極悪共同体の完敗である。

極悪共同体が取る道はただ一つ。

育鵬社版教科書の採択は「県民感情を逆なでする暴挙」とか「戦争への道」などと叫んで、「県民大会」でも強行する以外にない。

だが多くの県民は今回の八重山教科書騒動で、これまで極悪共同体が勝って気ままに行ってきた教科書採択の実態を出来、「県民大会」という名の「反日集会」に参加する者は「ゾンビの会」ら魑魅魍魎の集団くらいだろう。http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-182283-storytopic-1.html

さて、お待ちかね10月1日の八重山日報記事、そして、ついでに八重山毎日の見出しです。

■八重山日報 10月1日

” 逆転不採択 ”無効を確認
市教委 委員長名文書「根拠なし」
協議会委員人選は有効

 石垣市教育委員会(仲本英立委員長)の9月定例会が30日、市教
委会議室で開かれ、育鵬社版公民教科書の不採択を有効だと主張し
た3市町教育委員会委員長連名の文書から、仲本委員長の名前を削
除することを決めた。事実上、8日に開かれた全教育委員の協議その
ものの無効を確認したことになる。仲本委員長は「文書は委員長だ
け出せない。(教育委員会の)議決を経てないで文書を発送したの
はまずかった」と述べ、委員長名での文書発送に法的根拠がなかっ
たことを認めた。
 3市町の全教育委員は9月8日の協議で、公民教科書について、多
数決で育鵬社版の不採択と東京書籍版の採択を決定。しかし玉津教
育長と与那国町の崎原用能教育長は協議の無効を主張する文書を文
科省、県教委に送付していた。
 これに対し、3市町教委の教育委員長は同15日、協議を有効
とし、2教育長の文書を無効だとする文書を竹富町教委から文科
省、県教委に発送した。文書には、竹富町教委の公印のみ押され、
市教委、与那国町教委については「公印省略」となっている。
 教育長や教育委員長が文書を発送するには原則として法的根拠と
なる教育委員会の議決が必要になる。玉津教育長の文書は、育鵬社
版を採択した8月26日の議決などが法的根拠になっているが、仲
本委員長は文書を発送する際、必要とされる議決を経ず、公印省略
の手続きも踏んでいなかった。
 この日通常の議事のあと3市町教育長連名の文書について協議し
た。市教委は3市町教育委員長連名の文書から仲本委員長の名前を
削除する訂正文書を文科省、県教委に送付する。
 教科書を選定した八重山採択地区協議会(会長・玉津会長)に石
垣朝子委員を派遣した人選については、全会一致で有効性を確認し
た。
 市教委は非公式の場で、全会一致で石垣氏の派遣を決めたが、市
議会9月定例会一般質問では、教育委員会の議決を経なかったこと
に野党から強い批判の声が出ていた。
 この日の確認で、人選に法的な問題がなかったことが改めて立証
された形になったが、嵩田美代子委員は「教育委員会にかけるべき
だったと思う。規則がないからと言って(議決を経ないことが)通
るのか」と玉津教育長を批判した。
 玉津教育長は「始めてのことで、どう対応していいか分からない
中で、そういう決め方をした。今後はもう少し協議会と教育委員会
のあり方について検討する必要がある」という考えを示した。

新委員長に石垣朝子氏
「誠意持ち一生懸命」
 石垣市教育委員会は30日の定例会で、仲本英立委員長の任期切れ
に伴い、後任に石垣朝子氏(66)を選任した。
 石垣氏は「教育委員会が信頼されるように心したい。誠意意を持
って一生懸命やりたい」とあいさつした。石垣氏は昨年10月から
教育委員を務めている。

教科書問題
改革の「大義」アピール
玉津教育長、一般質問で論戦

 石垣市議会9月定例会では26日から4日間、一般質問で与野党の
市議が教科書問題を集中的に取り上げた。八重山採択地区協議会会
長の玉津博克教育長は野党の批判に対し、一貫して改革の「大義」
をアピール。用意周到な答弁で教科書採択の手続きに法的な問題が
なかったことを改めて強調し、大きな山場を乗り切った格好だ。

 ▽批判に反論
 野党は、玉津教育長の改革が、事前に関係者の十分なる理解を得
ないまま進められたとして「違法性」を立証しようとした。「調査
員制度の形骸化だ」(大浜哲夫氏)。
 協議会の調査員(教員)による各社の教科書の順位付けが廃止さ
れたことを不当だと訴える野党。
「採択は採択権者が自らの権限と責任において適正、公正に行う必
要がある」。玉津氏は文部省の90年の通知を引き合いに、逆に従
来の協議会の審議こそ形骸化されていたと主張し、一歩も譲らなか
った。
 協議会の委員の入れ替えについては、宮良操氏が「那覇市は教育
委員会の議決で人選している」と述べ、市教委が非公式の場で人選
したことを問題視。
 玉津氏は、協議会の委員については法律に何の規定もないとして
「県内のみならず、全国でも千差万別」と答弁し、人選の方法に法
的な問題はないと説明した。
 「教育の中立性を侵した」と批判された自民党文部科学部会への
出席も、年休を取得して自費で出向いたことや、県教委の担当者も
出席していたことを挙げ、問題ないという認識を示した。
 野党は、8日の全教育委員による協議が無効だと主張した玉津氏の
文書について、教育委員会の議決を経ていないと攻撃。
 玉津氏は、育鵬社版を採択した市教委の議決などが根拠になって
いると反論。逆に協議は有効だとする3市町教育長の文書こそ議決
を経ておらず、法的に疑問があることを浮かび上がらせた。

▽無用の批判招く
 一般質問を通じて野党は、玉津改革の「不当性」の強調に務めた
が「違法性」の立証には挫折した形。「あなたは非常に頑固な方
だ。逃げの答弁は用意されていて、自らの判断は正当だと言わんば
かりだ」(小底嗣洋氏)と、匙を投げたような発言まで飛び出し
た。
 ただ玉津教育長も27日、議場で過去の調査員(調査委員)の報告
を説明する際に「調査員という者ども」と口を滑らせ、調査員を蔑
視(べっし)するような発言だと指摘された。一般質問では過去の
軽率な発言も掘り起こされ、改革とは無関係な場面で、与野党から
無用の批判を招いた。教科書問題を機に反省が求められそうだ。
 市議会の議論のあり方も問題を残した。答弁者である玉津教育長
らを恫喝(どうかつ)するような野次が目立ち、伊良皆高信議長は
30日の議会運営委員会で「品位の維持に努めてほしい」と苦言を呈
した。 

見出し

竹富町教委
慶田盛氏へ辞令交付
教育長に再任

「9月8日で協議は終わった」
県の指導助言待つと慶田盛氏

「協議有効論」根拠失う
追い詰められた県教委

「法に基づき結論得たい」
教科書問題で文科省





■八重山毎日新聞 10月1日

見出し

育鵬社不採択、改めて有効性否定
八重山教科書問題で政府答弁書

教科書問題
新採択協での協議か
中川大臣発言で竹富町教委

教科書問題で調査特別委
市議会
3日の本会議に上程
議案の行方に注目

市教委定例会
仲本委員長名を取り下げ
3市町教育委員長連名の文書

委員選任の議事録なし
過去の採択地区協議会

竹富町
慶田盛教育長に辞令交付
川満教育長が手腕発揮を期待

新委員長に石垣朝子氏
市教育委定例会で選任

               ☆

二ヶ月以上に渡って展開された八重山教科書問題は、

「発狂新聞」ら極悪共同体の完敗である!

と思う方クリックお願いします。

 

【おまけ】

「品位に欠ける」
一般質問に市民から苦情

教科書問題で与野党が激しくぶつかった石垣市議会の一般質問に対し、テレビの視聴者らから苦情が市議会事務局に寄せられていたことが30分かった。 伊良皆高信議長が議会運営委員会で「苦情の電話があった」と報告した。 質問中の野次や怒号、品位に欠ける言葉、質問中の退席などに苦情があり、伊良皆議長は「議会の品位の維持に勤めて欲しい」と注意を喚起した。(八重山毎日 10月1日)



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西村眞悟氏 沖縄講演会のお知らせ

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