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■八重山日報社 8月28日
政府、市教委の主張支持
教科書問題
答弁書を閣議決定
無償措置法が ” 優先 ”
八重山地区の中学校公民教科書問題で、政府は27日、3市町の教
育委員会は教科書無償措置法に基づいて、同一の教科書を採択すべき
だとする見解を示した。政府として事実上、石垣市、与那国町教育委
員会の主張を支持し、八重山採択地区協議会が選定した育鵬社版での
決着を求めたことになる。また政府は同日、育鵬社版の逆転不採択を
決めた8日の全教育委員による協議について、無効とする見解も改め
て示した。
義家弘介参院議員が14日に提出した質問主意書に対し、政府が27
日、答弁書を閣議決定した。
教科書無償措置法13条4項では、採択地区の市町村教育委員会に
対し、協議として同一の教科書を採択するよう求めている。一方、地
方教育行政法23条6号では、教科書採択の権限は教育委員会にある
と定めている。
石垣市教委、与那国町教委は八重山採択地区協議で3市町が協議し
た結果、選定・答申された育鵬社版を採択した。
一方、竹富町教委は他教行法を根拠に、独自に東京書籍版を採択し
育鵬社版を不採択とした。このため、3市町で教科書が一本化できな
い状態が続いている。
答弁書では「(教科書無償措置法13条4項の)規定による協議の
結果に基づいて、同一の教科用図書を採択すべきものと考えている」
と指摘。事実上、無償措置法が他教行法に優先するとの見解を示し、
市教委、与那国町教委の主張を裏付けた形になった。
政府は同日、照屋寛徳衆院議員の質問主意書に対する答弁書で、市
教委、与那国町教委の合意がないことを理由に、全教育委員による協
議を改めて無効と判断。
無償措置法に基づく「協議の結果」が全教育委員による協議ではな
く、八重山採択地区協議会の答申であることを確認したことになる。
義家氏は質問主意書で、各教育員会は無償措置法の定める協議の
結果に基づき、他教行法による教科書採択権限を行使すべきだとして
政府の見解をただした。
☆
閣議決定により9月8日の全教委協の協議は無効、8月23日の八重山採択地区協議会の決議は有効とのお墨付きを得た。
ところが地元石垣市では開催中の石垣市議会で教科書採択をめぐって大論戦が行われている。
仲本英立教育委員長の「公文書偽造疑惑」に関連して、とりあえず八重山毎日新聞を引用する。
■八重山毎日新聞 9月28日
砥板氏 公印省略の責任追及
教育委員長の辞職迫る
石垣市議会の一般質問で教科書問題を取り上げた砥板芳行氏は、賛成多数で育鵬社を不採択とし東京書籍採択した8日の3市町教育委員による協議について、有効性を訴える要請文に公印を省略して国や県に提出していた仲本英立委員長の責任を追及、教育委員を辞任するよう迫った。 砥板氏は、8日の協議会について「問題がこじれた原因は県の不当介入によって教育委員協会の臨時総会が開催され、協議の答申が有効であると県がお墨付きを与え、マスコミが報道した」と批判。 仲本委員長は「臨時総会を終えて、13人による委員の協議の場として設定しようということ。無償措置法13条4項の規定に準じて実施した」と答弁したが、砥板氏は「臨時総会の名目は、答申を覆すためのカムフラージュだったのか」と指摘、さらに公印を省略した要請文について無効性を追求した。
仲本委員長は「公印を省略したのは、印鑑を押す場合は委員会の合議のもとでしかできない。委員長名で出すことは出来ないので効力うんぬんはどうかと思う」と述べ、教育委員会で事後承認されない限り無効であるとの認識を示した。
砥板氏は、市教委の公印規則を答弁で引き合いに出しながら「規則を無視した形で対外的な文書を送るのはゆゆしきこと。違反が明確になった。今後も教育委員として残るのか」と暗に辞任を迫った。
仲本委員長は今月30日で委員長としての任期が切れるが、教育委員としての任期は2年残っている。仲本委員長は「30日の定例会まで待とうと考えている」と述べるにとどめた。
☆
同じく仲本教育委員長の「公文書偽造疑惑」について、砥板議員の質問を八重山日報の記事で紹介する。
これも「発狂新聞」にとっては「不都合な真実」なので、完全にスルーである。
■八重山日報 9月28日
教科書問題
質問要旨
砥板氏 8月23日の協議会の答申、26日の市教委の採択が唯一
法的に有効だ。問題がこじれた最大の原因は県の不当介入
で、教育委員協会の臨時総会が開催され、その決定が有効
だという県のお墨付き、マスコミ報道だ。臨時総会の招集
の議題は何か。
仲本委員長 教育委員協会の議題は教科用図書採択の早期実現とい
うことだった。
砥板氏 それがどこで採択会議になったのか。
仲本氏 地区教育委員協会は、3市町の教育委員の13人で組織さ
れている。そこには法的なものはない。任意団体だ。臨時
総会はいったん終了して、13人による協議の場として設
定した。
砥板氏 あたかも教育委員臨時総会で一本化されたような報道がさ
れているが(協議が行われたのは)臨時総会のいわゆる二
次会だ。二次会で、なぜ教科書が採択されたのか。
仲本氏 私たちは二次会とは申し上げていない。
砥板氏 臨時総会後の二次会での決定は何ら有効性はないと断言で
きる。その後、教育委員長は与那国、竹富と連名で有効性
について要請を行っているが。
仲本氏 これは要請ということで出したが、先ほど前花部長から
あったように職務権限のところで。3人の委員で連名で出
したが、そこは公印省略だった。公印を押す場合は、教育
委員会の合議のもとでしかできない。
砥板氏 官公署には公印の規定が必ずある。公印省略に公印管守者
の決済はあったのか。
仲本氏 いただいていない。
砥板氏 規則を無視し形で対外的に文書が送られている。由々しき
ことだ。教育委員長は、個人の判断で教委の意志を対外的
に出してはいけない。市の公印規約に違反していることが
明白。委員長の任期が30日に切れ、辞意を伝えていると
いうことだが、教育委員として今後も残るのか。
仲本氏 30日の定例会まで待つ。
砥板氏 教科書問題の最大の混乱となった教育長と委員長の対立、
混乱に拍車をかけ、さまざまな規定違反されたことを踏ま
え、賢明な判断をしてほしい。育鵬社は今年、全国で5万
110冊採用されている。今回の採択地区協議会の答申、
市教委の採択については、市教委は堂々と胸を張ってほし
い。
石垣三雄氏 6月27日の採択地区協議会の総会で、突然規約全面
改正案が提案され成立した。よこしまな狙いが隠され
ているとは誰も思っていなかったと思う。運営に対す
る意見や批判が出されたが、玉津は強引な運営でそれ
らを退けた。教育行政にあるまじき非民主的な手法。
玉津教育長 6月27日の協議会総会で、規約をその日出したと誤
解されているが、事実はそうでない。6月10日の市
教委の勉強会の中で、今回の規約改正案を提示し、意
見をうかがっている。その中で、規約改正された際に
は、教委を代表する委員1人を選出していただきたい
ということで、市教委は委員を選出した。
石垣氏 協議会の調査員の内諾をもらっていた人を差し替えた理由
は。
玉津氏 内定という事実はない。
石垣氏 事務方から打診を受け、了解したが差し替えられたと本人
から聞いている。役員会の合議を経て調査員を決めたのか
順位付けの廃止、複数推薦制(の導入)は採択協議会の役
員会の合議を経てやったのか。
玉津氏 調査員に委嘱状を交付した際に、役員会への説明はしてい
ない。調査員についての業務内容は、会長の業務だと判断
した。
石垣氏 規約改正にしても、協議会の運営にしても、諮るべきとこ
ろにきちんと諮らないで独断専行しているようにしか見え
ない。
石垣氏 協議会では、教科書名を言わずに審議した。どうして教科
書のよしあしが判断できるのか。
玉津氏 協議会では、委員同士で討議をして教科書名を一本化する
という方式ではなく、あらかじめ準備した評価シートに評
価点や意見を書き込んで協議に臨み、どういう観点から選
定したのか意思表明する方式だった。種目によっては意思
表明なしで評価シートに基づく投票のみという事例もある
各自の意見と結論は協議のあとの投票と評価シートで表記
されておりその集計結果で教科書は選定された。
石垣氏 協議会で審議して決める意味が全くない。議論をして、自
分が考えたこと、新たに分かったことを通して選定される
のが民主的な形だ。協議会のまさに形骸化だ。こんな形で
子どもたちのための教科書が選定できるか。
玉津氏 昨年の協議会は議事録がない。議事がないからだと思われ
る。かかわった委員もほとんど協議していないと証言して
いる。それに比べると、立場によって賛否両論あると思う
が、協議会のもてる範囲内でしっかり協議した。
☆
砥板議員が仲本教育委員長を追及した結果、3教育長の連名で出した「有効」文書は、教育委員会の議を経ておらず、公印省略とした文書も、公印規定に違反し、公印管理者の了解を経ずに提出したことを仲本委員長自身が認めた。
これは教育委員長の職務権限を定めた地教行法12条違反であり、県や国に送付した文書は公文書偽造の責を問われても仕方がない。
この件に関し当日記は9月20日のエントリーで既に指摘してある。
⇒公文書偽造か!仲本教育委員長が、委員長連名文書でこの問題は、新報の女性記者が東京で投げたブーメランが、めぐりめぐって石垣市議会の仲本市教育委員長を直撃するという皮肉な結果になった。
9月15日、森裕子文科副大臣の会見に臨んだ琉球新報記者のブーメラン発言とは「石垣市教育長(玉津氏)が文科省に送付した抗議文は、石垣市教育委員長(仲本氏)は承知していない発言しているが、無効ではないのか」。
玉津教育長の送付した文書は全て教育長の職務権限に関する法規に則って発送されており、何の瑕疵もないことは前に説明した。
ところが玉津教育長の文書を違法として告発したつもりが、逆に仲本教育委員長ら3人の教育長にブーメラン直撃とはとんだ大笑いである。
ちなみに連名の1人入慶田本与那国町前教育委員長は、ブーメランに怯えたのか早々に辞任している。(爆)
☆
■■講演会のご案内■■
Sengoku38こと一色正春元海上保安官からの警告
「今、沖縄が危ない!」
講師: 一色正春・元海上保安官
日時:10月1日(土) 開演:13時30分〜
会場:沖縄県護国神社社務所二階
参加費:1000円
主催:一色正春講演会実行委員会
お問い合わせ:090‐6831‐0989
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