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「お前だけには言われたくない」
相手からの批判やコメントを押さえ込む為に用いる必殺技である。
だが、相手がその道の経験者であれば、この必殺技もと急にだらしなくなり次のように変わってしまう。
「お前がそう言うのなら、そうなんだろう」と。
今回の日本政府の「レベル7(チェルノブイリ並み)」発表に対し、ロシアに「福島第一原発の状況は思ったほどには悪化しておらず、われわれの評価ではレベル6にも達しない」と
言われた。
相手はチェルノブイリで地獄を体験したロシアだ。
「お前がそう言うのなら、そうなんだろう」と、言わざるを得ないだろう。
ロシア レベル7の判断疑問視
4月14日 4時32分
福島第一原子力発電所の事故が旧ソビエトで起きたチェルノブイリ原発事故と同じ「レベル7」と評価されたことについて、ロシアの原子力公社のトップは日本政府の判断を疑問視する考えを示しました。
ロシアの原子力公社「ロスアトム」のキリエンコ総裁は、13日、訪問先の中国で記者団に対し、「福島第一原発の状況は思ったほどには悪化しておらず、われわれの評価ではレベル6にも達しない」と述べ、原子力開発史上、最悪の惨事となったチェルノブイリ原発の事故と同じレベルと評価した日本政府の判断を疑問視する考えを示しました。そのうえで、キリエンコ総裁は日本が厳しい評価を決めた理由について、「原子力とは別の財政上の問題があるのではないかという疑いも残る」と述べ、事故のレベルを引き上げることで、事故に伴う巨額の保険金などの支払いを免れようとする意図があるのではないかという見方を示しました。
☆
今回のような世界が注目する原発事故の場合、全く隠蔽してしまう中国は論外としても、世界の常識で言えば国益ににマイナスを及ぼす発言は避けるのが常である。
ところが世界的風評被害で国益を大きく損なう恐れがあるにも関わらず、逆に最悪の評定である「チェルノブイリ並み」と菅政府が自ら公表した理由は何なのか。
やはり菅直人は売国奴なのか。
「諸国民の公正と信義」にとっては、想定外ともいえる日本の態度に、ロシアは当初から疑念を呈していた。
何らかの思惑があるのではないか、と。
「レベル7」発表の第一報でロシアは次のように反応していた。
レベル7は「行き過ぎ」=ロシア原子力企業
【モスクワ時事】ロシア国営原子力企業ロスアトムのノビコフ広報局長は12日、福島第1原発事故について経済産業省原子力安全・保安院が国際原子力事故評価尺度(INES)の評価で最悪のレベル7としたことについて、「行き過ぎ」との見方を示した。タス通信が伝えた。
同局長は「原子炉の損傷程度はレベル5を超えていない」と指摘。今回の評価変更には「政府がこれ以上批判されるのを避けようとする政治的思惑が働いている」と述べた。(2011/04/13-01:25)
☆
日本側の「レベル7発表」に対し、ロシアは当初「政府がこれ以上批判されるのを避けようとする政治的思惑が働いている」と判断していたようだが、13日の見解では次のように変化している。
「事故のレベルを引き上げることで、事故に伴う巨額の保険金などの支払いを免れようとする意図があるのではないか」。
チェルノブイリの惨劇で地獄を体験したロシアだけに、注目に値する発言だが「保険金の免責のため」という意味はよく理解できない。
素人考えで言えば、レベルが上がり事故の程度が大きくなればなるほど(東電に対する)保険金支払いは多くなると考える。 それに東電は住民に対する賠償金支払いの義務は生じても、保険金を支払うのは東電ではなく保険会社のほうだろう。 その一方、地震保険は保険会社と国が共同で支払いを担保するとも聞く。
保険に詳しくない頭脳で「ロシアの見解」を論評していたら保険の迷路に入り込んでしまった。
これについては勉強しなおして再度エントリーしてみたい。
共同通信によると、ロシア側要人は、「福島の事故で住民が浴びている放射線量は、日常生活で自然環境から受ける量の10分の1程度であり『健康への影響から判断すればレベル4にも届かない』と述べた」という。
放射能の流出で国民が一番懸念するのは「健康への影響」だろう。
だとすれば「健康への影響」は考慮に入れず、世界中に風評被害を撒き散らすような「チェルノブイリ並み」を発表した菅内閣は売国奴内閣である、
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【追記】(追記のほうが重要?笑)
以下に「レベル7」についての青山繁晴さんの解説ををぼやきくっくりさんより抜粋引用します。
村西利恵
「原子力安全・保安院の西山審議官はきのう、INES、国際原子力機関などが定めた国際的な評価尺度について、レベル7と暫定評価しましたと発表しました」
青山繁晴
「・・・・・このアイネス、INESね、は、その国際原子力機関、この事故のお陰で日本でもすっかり知られるようになりましたけど、IAEAですね、で、その国際原子力機関、IAEAなど、ま、OECDの原子力部門と一緒になって決めた、国際的な評価尺度、基準なんですが、だからと言って正しいとは全く限りません。このIAEA自体がもう思惑いっぱいの国際機関ですから。日本ですと、その、国連も含めて国際機関ってのは綺麗な物っていうように学校でも教えるし、メディアでもそうなってるけど、とんでもないですよ、現場に行けば、もう各国の思惑がもうガチガチにぶつかる所ですから。IAEAも思惑だらけで、従ってこの尺度っていうやつもですね、その、基準はあるけれどもかなり思惑含みになるわけですよ。で、この原子力安全・保安院は実はその実態よく分かってるから、実はこのレベル7にしたってのも、思惑なんですよ、本当は。だからこそ暫定になってるわけですよ、仮にこうやりましたと。つまりはっきり言うと、この、国際社会の方に合わせようっていう、実は意図があるんですが、それは後ほどさらに詳しく見ますけど、まず皆さん、これ見ていただいただけで、健全な視聴者は、あれ?と思うでしょ。岡安さんどこですか?…時間ないんです、早く」
(略)
岡安譲
「えー、原子力安全委員会、はあはあ、なるほど、63と37では全然違うってこと…」
青山繁晴
「そうでしょ。これ、要するに、原子力安全・保安院の発表によればですよ、その、国際原子力機関などが決めた基準の、その放射線量をもう超えちゃったので、大気中に放出された放射性物質が多いってことになったから、もうしょうがない、レベル7だと言っておきながらですよ、保安院と、原子力安全委員会の出した数字が、全然違うじゃないですか。これ、倍ぐらい違うわけですよ。で、テラっていうのは、ね、馴染みのない数字だけども、滅茶苦茶大きいわけですから。ま、漢字で書くと、京都の京になるわけですよ。普段見ないでしょ?だから同じ倍でもあまりにも違う。で、保安院に僕は、あの、怒って電話しましたら、出てきた人が、その、西山さんじゃないんですよ、出てきた人がね、でも青山さん両方とも、その基準は超えてるからと言いましたが、いや、しかし、日本政府の統一見解が出ないまま、暫定と称してそんなもん出すのはおかしいでしょ。だから慌てて合わせたっていうことなんですね。で、それに加えてですね、実はそのレベル7と言ったから、さっきの韓国の報道でもチェルノブイリと同じじゃないかと、わーっとそれが世界中にあふれていって、もう世界の風評被害を巻き起こしてるんですが、チェルノブイリとは、福島第一原発の災害は全く違います。それを具体的に見ていただくと、こうです」
村西利恵
「同じ評価レベルでもこの2つの事故には大きな違いがあるということなんです」
青山繁晴
「・・・・・そのアイネス、INES、国際評価尺度っていうのは、この下に書いてある放射性物質の量だけじゃなくて、原子炉の状態も基準にしますとちゃんと書いてあるんですよ。もし見られる方はIAEAのホームページ見て下さいね。で、ですから、これ見ただけで、もう要するに全然違うわけですよ。そしてさらにもうひとつの基準の、放射性物質の量も、これ日本は2つあるのは困ったことですけれども、チェルノブイリと比べたら、これあくまで現時点ですよ、だから蓄積していったらっていう問題はもちろんありますけれども、少なくとも、日本政府は、きのうレベル7って言ってしまったんでしょ?これは蓄積されてから言うんじゃなくて、その、今の段階ですでに、その、チェルノブイリと同じだと言ってしまったんですが、全然数字違うじゃないですか。だから、これは実は誤った評価付けと言わざるを得ない、あの、さっきストレートニュースで、例えば客観的なイギリスの学者(インペリアル・カレッジ・ロンドンのゲリー・トーマス教授)、彼女わりと有名な人ですけれども、レベル6でしょうと言ってましたけども、僕もそう思います。というのは、スリーマイル島ってアメリカで事故あったんですけど、それレベル5なんですよ。スリーマイル島が悪化したものですから、レベル6で、で、その上のチェルノブイリとは全然違うってのが本当のところで、そしてじゃあ、国際社会はこれをどう見てるか、それどうして見ていただくかというと、日本政府がなぜこういう誤った判断をしたのか、謎解きがそこに隠されてるんです。はい、ちょっと見て下さい」
村西利恵
「レベル7が発表されたことに対する、世界各国の反応です」
青山繁晴
「はい。これ実はですね、ちょうどこのアメリカだけ赤になってて、他は青ですね。これあの、僕、事前に頼んだわけじゃないのに、よーく関テレは理解してくれたと思うんですけどね。つまりアメリカだけ言ってることが違うんですよ。ね。ここに出た中では。アメリカから行きますとね、アメリカは、国務省、ね、つまり外交、日本でいうと外務省のスポークスマンが、いや、日本政府の引き上げは妥当だったと言ってるわけですよ。ところがそれはアメリカだけであって、まず当のIAEAの事務次長のフローリーさんがね、チェルノブイリと福島では事故の構造や規模では全く異なると。もちろん深刻だってことも言ってんですよ。深刻だけどもチェルノブイリとは違う、全く違うって言ってるわけですよ。当のIAEAが。そしてさらに例えばフランス、フランスはもちろん原子力大国で、ここの研究所はフランスの原子力に関しては権威があります。で、そこの人体防護局長ですから、放射能が人間の身体をどうやって蝕むかってことを研究してる人ですが、福島はもちろん非常に深刻だ、IAEAと同じですね、しかしその被害はチェルノブイリとは違って、はるかに抑えられていると言ってて、これ要するに一緒にする話じゃないでしょうと言ってるわけですね。そしてロシアの、原子力アカデミー、いや、ごめんなさい、科学アカデミーの原子力部門の副所長さんはこう言ってます。福島の事故で住民が浴びている放射線量は日常生活で自然環境から受ける量の10分の1程度に過ぎないから、健康への影響から判断すれば、IAEAのアイネス、さっきの国際評価尺度からすればレベル4にも届かないんじゃないかと言ってるわけです」
山本浩之
「けっこうバラバラですね、こうやって聞くと」
青山繁晴
「ええ。で、この人の言ってることはちょっと極端だと思います。レベル4に届かないってことはない。レベル6という判断は僕はしなきゃいけないと思いますが、でもはっきりするのはアメリカだけが、日本は妥当だと言ってて」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「これに僕は引っかかりました。というのは、このコーナーで何度も申してますが、裏でやってることは意外に表ににじみ出てくる、表のニュースから実はばれますよってこと言いましたよね。これ見て、本当は話が逆さまじゃないかと僕は仮説を立てました。というのは、日本政府がいきなりレベル7にして、アメリカだけは友だちだから評価してくれたんじゃなくて、ほんとはそれ逆さまじゃないのかと。つまりこういうことです。はい、出して下さい」
村西利恵
「情報当局幹部によると、レベル7に引き上げた真相は、『アメリカのプレッシャーに媚びて、日本政府がレベル7を決めた』」
青山繁晴
「はい。実はこの、この情報当局ってのは日本です。日本政府の中の情報当局の現役の幹部ですが、この人に電話をして聞く前に、国務省であれ、それからアメリカの原子力規制委員会であれ、普段からお付き合いあるところに電話して聞いてるうちに、・・・略・・・、こっちが何かしないと何もやらないだろうって答えが返ってきたので、じゃあウラを取るためにもこの人に聞いてみると、そのとおりですと。アメリカからプレッシャーかかってきて、それに負けたというよりは、媚びたんですよねと。つまりどういうことかというと、アメリカではですね、例えばアメリカ政府の出した、その、日本国内のアメリカ人に対する避難地域、広すぎるんじゃないかってことは議会で問題にされたこともあるし、それから、膨大なお金がかかるアメリカ軍の核テロ部隊、核戦争にも対応する部隊、動かすのにたくさんの予算がかかって、あとで議会で追及されないようにするためには、レベル7にしてもらったらアメリカとしては非常に都合がいいわけですよ」