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佐喜真、デニー両氏の事実上の一騎打ちといわれた今回の県知事選をめぐり、沖縄2紙は「最大の争点は新基地建設の是非」だと、連日煽り立てた。
そして、辺野古阻止を公約の筆頭に掲げる玉城氏に対し、県民の経済・福祉の向上を第一と主張する佐喜真氏を「争点から逃げた」「争点隠し」などと批判した。
【追記】
2日付沖縄タイムスに面に元沖タイ記者の屋良朝博氏が「安倍政権へのしっぺ返し」と題する小論を書いているが、その最終部分で「争点を隠し」について、次のように批判している。
「選挙の争点を隠し、歴史さえも隠蔽する為政者に民主主義を語る資格は無い。 本土の反対は容認し、沖縄の反対は容赦なく押さえ込む。 そんな不平等にあがなう沖縄の声に本土は向きあえるのか。」
知事の法的権限を考えれば、沖縄2紙の言う「最大の争点」は明らかに間違いであり、知事選の参考意見としては取り上げることはあっても、最大の争点になるはずは無い。
そもそも知事の職務は県民の経済・福祉の向上など、県民の生活を豊にするためのものであるはず。
沖縄2紙が争点に仕立て上げる基地問題は、安全保障と国防に属する国の専権事項であり、県知事の権限外である。
くだいて言えば知事にはできることとできないことがあり、本来安全保障と外交問題には立ち入ることは出来ないはずだ。
翁長知事が反対してきた辺野古移設に関しては、埋め立て工事が当初国の計画書にあったような環境対策などに適応しているかどうかをチェックすることに限定される。
翁長知事が行った「承認取消し」は、仲井真前知事が行った埋め立て承認に法的瑕疵が有った場合に限り,行政判断で取り消しが可能だった。 だが周知の通り、2015年の最高裁で「法的瑕疵」が無いと確定し、自分の判断ミスに気がついた翁長知事が「「取り消し」を自ら取り消した。つまり、取り消しは、仲井真前知事が行った行政手続きを、自分の行政判断が間違っていと気が付いて取り消した行政手続きである。
では、謝花知事が行った「撤回」とは何か。
埋め立て承認に瑕疵は無くても、後で公共の利益に反することが判明した場合に限って撤回できるとされている。
だが安全保障、国防のための埋め立てに公共の利益に反するはずは無い。
そこで、県は後付けで環境保全が不備、とか軟弱地盤、活断層の存在など、いちゃもんを付け、これが公共の不利益と主張している。 一方、防衛局側は環境保全などすべての県の主張に「十分配慮済み」としてことごとく反論している。
埋め立て承認を県が止める権限は無いが、県の守備範囲の公有水面における工法の問題でいちゃもんをつけているに過ぎない。
少なくとも安全保障、国防に関する案件を差し止める権限を地方自治法は知事に与えていない。
沖縄2紙は、佐喜真氏は辺野古移設から「逃げている」などと批判するが、記者の質問に対しては的確に答えており、逃げも隠れもしていない。
それを示す沖縄タイムスの記事を紹介しよう。
沖縄タイムス紙面掲載記事 [9.30 知事選]/辺野古巡り激論/(3面と見開き) 2018年9月6日 00:00安全保障 国が決めること
佐喜真淳氏玉城氏から佐喜真氏へ 質問と回答
−2017年の衆院公聴会で「日米が辺野古が唯一としている。市民の生命・財産を預かる市長として否定できない」と発言した。辺野古推進ではないか。
「安全保障は国が決めることで地方自治体は外交権限がない。市民のため尽くすのが宜野湾市長の役割だ。政府がそれしかないと言ったら『駄目だ』と言うと「普天間の」固定化を目指していると言われかねない。 本来なら玉城氏のような人(国会議員)が努力すればよい」
−翁長前知事は日米安保は国民全体の問題だと発進し、問題を全国と共有しようとした。 全国知事会でも地位協定改定で一致した。翁長氏の首長としての姿勢の評価と、地方自治の本来の有り方をどう考えるか。
「過重な在沖米軍は現実的にある。 日本は独立国家で周辺に多くの隣国があり安全保障という概念は必要不可欠だ。 翁長氏が発信した安全保障を国民が等しく負担するのは当然で、政府に話ししている。 これからもその件はしっかりやる」
−佐喜真氏は国に高率補助の予算を要求するというが沖縄は一括交付金で財源を移譲された。 交付金の成果や効能をどう考えるか。
「一括交付金はソフトとハード事業に使えるため各市町村が慶んでいるが、ピークの1700億円から570億円減らされた。 知事としては本来は闘ってでも内閣府に「予算規模の維持を」要求するべきだった。 私は全力で県民のための予算を取りに行く。県民の暮らしが最優先だ」
「撤回」地方自治体の権限
佐喜真氏から玉城氏への質問と回答
−玉城氏は普天間飛行場を最低でも県外と約束した民主党にいたが、民主が辺野古に回帰した説明をしていない。 県民の中には納得していない人もいる。
「県選出議員として鳩山由紀夫首相と2週間に1度話し合ったが対応が官房長官、秘書官と徐々に変わり会えなくなった。 米側の圧力なのか外務、防衛両相も首相の方向と異なった。鳩山氏も『官僚に騙された』と発言するようにさまざまな障害があった」
−那覇軍港は浦添に移設することになるが県、那覇、浦添の四年間進んでいない。 3者が同じデーブルについていない中で知事になった場合にイニシアチブをどう取るか。 移設は賛成か反対か。
「那覇軍港は移設協議会の中で議論が進められている。これが行政的には手順だ。(移設は)県政の立場を引き継ぎ着実な実施を求める。那覇軍港を含めて嘉手納以南の土地が返還後に跡地で利益が出るので地権者の不利益にならないよう跡地法の適用をを国に求める」
−県が辺野古埋め立て承認を撤回し、法廷闘争に入ろうとしている。 仮に敗訴したら、どうやって基地を作らせないのか。
「負けた何の手が有るのではなく、軟弱地盤などの問題をどうするか防衛局が県と協議しなかったので、共有水面埋め立て法に基づき埋め立て承認は認められないと撤回した。この撤回は、法に基づいた法治国家の地方自体が取るべき手続きだと考える」
☆
佐喜真氏の逃げない答弁に比べて、デニー氏の「逃げ」の答弁と、支離滅裂な論旨には呆れる。
何よりも日本語として論理的に破綻していることに当人は気が付いているのだろうか。
>県選出議員として鳩山由紀夫首相と2週間に1度話し合ったが対応が官房長官、秘書官と徐々に変わり会えなくなった。 米側の圧力なのか外務、防衛両相も首相の方向と異なった。鳩山氏も『官僚に騙された』と発言するようにさまざまな障害があった」
民主党出身のデニー氏に、民主党は当初「最低でも県外」と主張したが、最終的に辺野古移設を承認している。 その整合性を問われているのに、答えになっていないではないか。(怒)
>「那覇軍港は移設協議会の中で議論が進められている。これが行政的には手順だ。(移設は)県政の立場を引き継ぎ着実な実施を求める。那覇軍港を含めて嘉手納以南の土地が返還後に跡地で利益が出るので地権者の不利益にならないよう跡地法の適用をを国に求める」
辺野古ではキャンプシュワブ内への移設であるのに「新基地反対」と叫び、浦添への那覇軍港移設は正真正銘の「新基地建設」であるのに、賛成するのはおかしい。 軍港移設の賛成か反対かを問われ、意味不明の言葉を羅列で摩り替えた挙句、結局賛成なのではないか。整合性の説明を逃げたらあかん。
>負けた何の手が有るのではなく、軟弱地盤などの問題をどうするか防衛局が県と協議しなかったので、共有水面埋め立て法に基づき埋め立て承認は認められないと撤回した。この撤回は、法に基づいた法治国家の地方自体が取るべき手続きだと考える」
これも答弁になっていないどころか、日本語としてもおかしい。
謝花副知事が行った「撤回」は、国が法的対処で99%県の敗訴といわれている。
国との裁判闘争に負けた場合を問われ、「この撤回は、法に基づいた法治国家の地方自体が取るべき手続きだと考える」と答えているが、法廷で撤回が否定された場合に、「法治国家だから撤回は正当」では話にならない。
デニー氏は別の場面で同じ趣旨の質問を受け「自己決定権を認めるよう世界に訴える」などと、県知事の権限もへちまも無い支離滅裂の答弁をしている。
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