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翁長知事の進む道は、法令順守とイデオロギーの板ばさみ

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2017年12月1日付沖縄タイムスの二面トップの「県反発予想せず焦燥」に並んだ奇妙な見出しが目を引いた。

県反発予期せず焦燥

奥港使用許可 取り消し言及

「法令順守」裏目

翁長知事が輸送業者の「奥港使用許可申請」に対し、使用許可をだした。

「法令順守」の許可が左翼団体の反発を買ったというのだ。

それにしても、法令順守が職務のはずの県知事の許可が裏目とは・・・。

こんなバカげた見出し平気で書くとは、・・・沖タイの本領発揮である。

県 反発予期せず焦燥/奥港使用許可取り消し言及「法令順守」裏目/内部のみの判断 甘く 沖縄タイムス 2017年12月1日 00:00 2017年12月1日朝刊総合2面政治

 名護市辺野古の新基地建設を巡る国頭村奥港の使用で、翁長雄志知事が30日、許可の取り消しに初めて言及した。背景には市民の予想外の反発に焦り、沈静化を急ぐ県の思惑がにじむ。知事の生命線とも言える辺野古問題で、情報を内部にとどめ、独自に判断した「県の甘さ」を指摘する声も漏れる。

 

さらに記事はこう続く。

「県は時間をかけ、慎重に協議した結果、港湾法にもとづき許可するしかなく、埋め立て承認撤回という”大一番”前に、法令順守の姿勢を保持する必要が有るとの認識だった」

約4年前、仲井真前知事が行った埋め立て承認が脳裏を過る。

過去ブログ大爆笑「法令順守」裏目だって、港使用許可、取り消しも 辺野古工事で沖縄知事 2017-12-01 よりの引用である。

2013年12月、仲井真前知事は防衛局の辺野古埋め立て申請を承認した。

行政組織の責任者として申請に法的瑕疵がなければ申請せざるを得ない法規裁量(覊束裁量)である。

知事の恣意的判断で放置したら不作為で提訴され敗訴は確実だからだ。

仲井真前知事の埋め立て承認に対し沖縄2紙は一斉に反発し「金で沖縄を売った最悪の県知事」などと仲井真バッシングを展開した。

その逆風を受け、翌年の県知事選で仲井真氏は敗退、翁長新知事が登場した。 

 

翁長知事は仲井真前知事の埋め立て承認には法的瑕疵があるとして、「埋め立て承認」を取り消した。

これを不服として政府は知事の取り消しは違法であるとして違法確認で翁長知事を提訴した。

 

結局、最高裁で翁長知事が敗訴し、翁長知事の埋め立て取り消しは違法であると確定した。

 

これを受け翁長知事は、自分が下した「取り消し」を取り消し、辺野古移設は一件落着と思われた。・・・続きを読む・・・

引用終了。

                       ☆

翁長知事の「法令順守」が裏目に出たのは、奥港の使用許可だけでは無かった。

翁長知事は、辺野古のサンゴ移植のため防衛局が求めていた「サンゴ採捕申請」を許可したのだ。

昨日、2月20日の沖縄タイムス2面トップはこんな大見出し。

「法令のっとり判断」

知事サンゴ採捕許可で

権限行使 工事止まらず

最有力の「撤回」模索続く

 

沖縄タイムス+プラス ニュース

 

翁長知事「法令のっとり判断」 辺野古新基地・サンゴ採捕許可

 

沖縄タイムス 2018年2月20日 09:11 普天間移設問題・辺野古新基地サンゴ翁長雄志沖縄防衛局

 

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り県が沖縄防衛局のサンゴ特別採捕許可申請を認めたことに関し、翁長雄志知事は19日「関係法令にのっとり厳正、公正に審査した結果、許可が相当と判断した」と述べた。県庁で記者団に語った。

辺野古沿岸のサンゴ特別採捕許可などについて説明する翁長雄志知事=19日夕、沖縄県庁 拡大する

辺野古沿岸のサンゴ特別採捕許可などについて説明する翁長雄志知事=19日夕、沖縄県庁

今後も厳正対応強調

 一方、今後の申請に関しては「法令上の要件を満たしていなければ不許可を含め厳正に対応する」と語り、無条件で許可する考えはないとした。

 また今回、防衛局が申請したオキナワハマサンゴは生態的な知見が十分に集積されていないため、今回の採捕と移植によって得られるデータは重要だと指摘。「次回以降の申請は、今回の結果を踏まえた上でなされるべきだ」として、移植後のデータを今後の審査の参考にする考えを示した。

 幼サンゴの着床状況調査とジュゴンの生息調査に関する「公共用財産使用協議」への同意に関しても厳正な審査の結果、同意したとした。

 一方、新基地建設反対の県民の民意は「現時点でも生きているのは当然だ」と強調。今後も建設阻止に向け全力で取り組む姿勢を示した。

                           ☆

県知事としては法令順守は当然だが、法令順守をすると「オール沖縄」やプロ市民団体の猛反発を喰らう。

法令順守と支援団体の板ばさみで呻吟する翁長知事の唯一の選択肢は、

リスクの大きい「撤回」ではない。

知事立候補の断念である。

 

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