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与謝野氏入閣、年末に決断=揺れた仙谷氏処遇−菅首相
税財政改革の司令塔として与謝野馨経済財政担当相をサプライズ起用する一方、参院で問責決議を受けた仙谷由人前官房長官の続投は断念した菅直人首相。14日の再改造内閣発足までの舞台裏を探った。 ◇政権入り、電話で要請 「大変そうですね」。昨年12月26日、首相は、たちあがれ日本共同代表だった与謝野氏に電話を入れ、自らが打診した連立政権参加への党内の反応についてこう尋ねた。同僚議員の説得に動いていた与謝野氏は「頑張ってみます」と答えたが、この時点で同党の連立不参加は確定的になっていた。関係者によると、この電話で首相は「与謝野さんだけでも」と求め、同氏の「離党−入閣」が事実上決まった。
首相と与謝野氏は昨年11月から2度会談。「財政規律を回復しないと、日本の信用が失われる」と説く与謝野氏に、財政健全化を唱える首相も賛同。たちあがれの連立参加に向けた調整が始まり、同党の平沼赳夫代表が拉致問題担当相として入閣し、与謝野氏が税と社会保障改革に関する与野党協議会の座長に就く案が浮上した。
しかし、連立協議が表面化すると、同党内では「大義がない」と反対論が噴出。昨年末の議員総会で連立不参加が決まった。13日に同党を離党し、無所属となった与謝野氏は「たちあがれ日本は理念の政党。私は政策に現実性を与えることを中心に仕事をしてきた」とさばさばと語った。 ◇幻の「仙谷国対委員長」 仙谷氏は続投か交代か。ぎりぎりまで迷った首相は11日、同氏に「党の側で支えてほしい」と伝えた。前日に民主党出身の西岡武夫参院議長と会い、「仙谷氏続投なら、本会議を開けない」と仙谷氏の辞任を求められたことが決定打になったとみられる。
ただ、それ以前から、首相は仙谷氏交代に傾きつつあった。5日、都内のホテルで仙谷氏、岡田克也幹事長の3人で会食した際、岡田氏が仙谷氏を続投させて通常国会に臨んだ場合の国会の混乱に懸念を表明。翌6日の政府・民主党首脳会議では、輿石東参院議員会長も「このままで大丈夫か」と仙谷氏の交代を促した。
仙谷氏を党代表代行で処遇すると決めた首相は、同氏の突破力に期待して「ねじれ国会」を仕切る国対委員長の兼務を打診、仙谷氏もいったんは内諾した。ただ、野党から集中砲火を受けてきた仙谷氏自身、就任への迷いがあった。仙谷氏は13日、旧知の公明党幹部に「自分が国対委員長でいいだろうか」と電話で尋ねると、この幹部は「公明党も自民党もあなたの辞任を求めてきた。やめた方がいい」。
最終的に仙谷氏は首相に辞退を申し出て、ポストは代表代行のみになった。「『仙谷国対委員長』には岡田氏も難色を示した」と解説する党関係者もいる。(2011/01/15-19:35) ☆ 菅改造内閣の目玉といわれた与謝野経済財政省が政権交代の目玉とも言われる子供手当てに反対をしめした。 ⇒与謝野経済財政相「子ども手当」改めて批判 進むも地獄退がるも地獄、とはまっさにこのことだ。サプライズ人事で人気回復を狙う菅首相だが、財政再建論者の与謝野氏は、財政逼迫の主要原因である「子供手当て」や「農家の個別保障」を「バラマキだ」の象徴だと批判してきた。 時限立法である子供手当ては、2010年度の時限立法であり場合によっては3月一杯で支給が中止になるおそれもある。 菅首相は財政逼迫で沈みかかった泥舟をを救出するため、財政再建論者の与謝野氏を閣僚にし人気回復を図ったのだが、与謝野氏は自民時代に『民主党が日本経済を破壊する』と題する本を出版し、民主党のバラマキ政策を批判している。 民主党が日本経済を破壊する (文春新書) 与謝野 馨 文藝春秋 その論拠は、法人税の減税による国際間競争力の強化などの「経済成長」だけでなく消費税増税による「財政再建」が日本経済を立て直せるとし、民主党が子供手当て等の財源とする埋蔵金の活用には与謝野氏は批判的である。 したがって、与謝野氏が真っ先に仕分けする対象は、子供手当てであり農家の個別補償のはず。 さもなければわざわざ入閣した財政再建論者としての理論的整合性がきわめて怪しいことになってくる。 これで、与謝野氏が朱に交わってバラマキを容認する立場に豹変したら、それこそ「君、恥かきたまうことなかれ」(石原慎太郎都知事)ということになり、政治家としてより人間としての人格を疑う人も出てくるのも当然である。 ⇒「人として信用できない」自公、与謝野氏入閣を批判 「晩節を汚す」を地でいくのが、まさに現在の与謝野経済財政相である。 【おまけ】 菅内閣の人気回復を期待された与謝野氏だが、逆に菅内閣の命を縮める可能性が大である。 日本を救うために菅内閣へ潜入した刺客だという穿った見方もあるが、これはよくできたブラックジョークにすぎず、与謝野氏がそれほどの国士であるとは万に一つも無いだろう。(笑) よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします ブログセンターランキングへクリックで応援願います
税財政改革の司令塔として与謝野馨経済財政担当相をサプライズ起用する一方、参院で問責決議を受けた仙谷由人前官房長官の続投は断念した菅直人首相。14日の再改造内閣発足までの舞台裏を探った。 ◇政権入り、電話で要請 「大変そうですね」。昨年12月26日、首相は、たちあがれ日本共同代表だった与謝野氏に電話を入れ、自らが打診した連立政権参加への党内の反応についてこう尋ねた。同僚議員の説得に動いていた与謝野氏は「頑張ってみます」と答えたが、この時点で同党の連立不参加は確定的になっていた。関係者によると、この電話で首相は「与謝野さんだけでも」と求め、同氏の「離党−入閣」が事実上決まった。
首相と与謝野氏は昨年11月から2度会談。「財政規律を回復しないと、日本の信用が失われる」と説く与謝野氏に、財政健全化を唱える首相も賛同。たちあがれの連立参加に向けた調整が始まり、同党の平沼赳夫代表が拉致問題担当相として入閣し、与謝野氏が税と社会保障改革に関する与野党協議会の座長に就く案が浮上した。
しかし、連立協議が表面化すると、同党内では「大義がない」と反対論が噴出。昨年末の議員総会で連立不参加が決まった。13日に同党を離党し、無所属となった与謝野氏は「たちあがれ日本は理念の政党。私は政策に現実性を与えることを中心に仕事をしてきた」とさばさばと語った。 ◇幻の「仙谷国対委員長」 仙谷氏は続投か交代か。ぎりぎりまで迷った首相は11日、同氏に「党の側で支えてほしい」と伝えた。前日に民主党出身の西岡武夫参院議長と会い、「仙谷氏続投なら、本会議を開けない」と仙谷氏の辞任を求められたことが決定打になったとみられる。
ただ、それ以前から、首相は仙谷氏交代に傾きつつあった。5日、都内のホテルで仙谷氏、岡田克也幹事長の3人で会食した際、岡田氏が仙谷氏を続投させて通常国会に臨んだ場合の国会の混乱に懸念を表明。翌6日の政府・民主党首脳会議では、輿石東参院議員会長も「このままで大丈夫か」と仙谷氏の交代を促した。
仙谷氏を党代表代行で処遇すると決めた首相は、同氏の突破力に期待して「ねじれ国会」を仕切る国対委員長の兼務を打診、仙谷氏もいったんは内諾した。ただ、野党から集中砲火を受けてきた仙谷氏自身、就任への迷いがあった。仙谷氏は13日、旧知の公明党幹部に「自分が国対委員長でいいだろうか」と電話で尋ねると、この幹部は「公明党も自民党もあなたの辞任を求めてきた。やめた方がいい」。
最終的に仙谷氏は首相に辞退を申し出て、ポストは代表代行のみになった。「『仙谷国対委員長』には岡田氏も難色を示した」と解説する党関係者もいる。(2011/01/15-19:35) ☆ 菅改造内閣の目玉といわれた与謝野経済財政省が政権交代の目玉とも言われる子供手当てに反対をしめした。 ⇒与謝野経済財政相「子ども手当」改めて批判 進むも地獄退がるも地獄、とはまっさにこのことだ。サプライズ人事で人気回復を狙う菅首相だが、財政再建論者の与謝野氏は、財政逼迫の主要原因である「子供手当て」や「農家の個別保障」を「バラマキだ」の象徴だと批判してきた。 時限立法である子供手当ては、2010年度の時限立法であり場合によっては3月一杯で支給が中止になるおそれもある。 菅首相は財政逼迫で沈みかかった泥舟をを救出するため、財政再建論者の与謝野氏を閣僚にし人気回復を図ったのだが、与謝野氏は自民時代に『民主党が日本経済を破壊する』と題する本を出版し、民主党のバラマキ政策を批判している。 民主党が日本経済を破壊する (文春新書) 与謝野 馨 文藝春秋 その論拠は、法人税の減税による国際間競争力の強化などの「経済成長」だけでなく消費税増税による「財政再建」が日本経済を立て直せるとし、民主党が子供手当て等の財源とする埋蔵金の活用には与謝野氏は批判的である。 したがって、与謝野氏が真っ先に仕分けする対象は、子供手当てであり農家の個別補償のはず。 さもなければわざわざ入閣した財政再建論者としての理論的整合性がきわめて怪しいことになってくる。 これで、与謝野氏が朱に交わってバラマキを容認する立場に豹変したら、それこそ「君、恥かきたまうことなかれ」(石原慎太郎都知事)ということになり、政治家としてより人間としての人格を疑う人も出てくるのも当然である。 ⇒「人として信用できない」自公、与謝野氏入閣を批判 「晩節を汚す」を地でいくのが、まさに現在の与謝野経済財政相である。 【おまけ】 菅内閣の人気回復を期待された与謝野氏だが、逆に菅内閣の命を縮める可能性が大である。 日本を救うために菅内閣へ潜入した刺客だという穿った見方もあるが、これはよくできたブラックジョークにすぎず、与謝野氏がそれほどの国士であるとは万に一つも無いだろう。(笑) よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします ブログセンターランキングへクリックで応援願います