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星雅彦というスリル

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 ブログセンターランキングへクリックで応援願 茨城県人さんの沖縄旅行レポートを読んで、若い人が沖縄発の沖縄戦情報を無批判に受け入れることの危険を悟っていることを知り、同時に高校生でも独自の検証で沖縄戦を見直すことができると知り、大変心強く思った。 そして偶然ではあるが東京で勉強する沖縄出身の若き学究がお決まりの沖縄戦記を無批判に受け入れることの危うさを述べていることを知り、沖縄戦の検証も変わってくると感じた。 その契機となったのが、「うらそえ文芸」で沖縄戦の欺瞞を告発した星雅彦さんだという。 最近沖縄戦関連のエントリーが絶えて久しいが、同時多発的に偶然が重なり、どのように料理していいか交通整理が難しい。 茨城県人さんの沖縄レポート⇒天声人語⇒屋良健一郎さん⇒星雅彦さん。 はたしてこの結末はどうなるやら。 16日の沖縄「正論」の会の講演会と忘年会に参加した。 忘年会の楽しい状況のレポートは縁側さんに譲るとして、当日多くの当日記の読者とお会いすることができ、激励の言葉を頂いたことが何よりの喜びでした。 当日は星雅彦さんも参加されたが、実は星さんとはその前日、別件で宜野湾市の某所でお会いしていた。 そのとき翌日の「正論」の会の話が出たが、星さんはこれまで何度も案内は受けたが、一度も参加したことがなかった。 そこで、強く勧誘した結果の当日の参加だった。 星さんは沖縄文化協会会長という立場上、地元新聞関連の友人・知人が多く、リベラル派の集会にはよく顔を出してきたが、昨年の「うらそえ文芸」による沖縄2紙の告発以来、現在村八分状態にあるという。 知識人が沖縄で新聞社を批判することの厳しい情況を星さんの例が物語っている。 そして、唐突ではあるが昨日(20日)がコザ暴動の40周年目ということで関連記事を書いた天声人語を引用する。 そこに登場する若き研究者が茨城県人さんと同じようにこれまで「無批判に受け入れてきた、沖縄戦に関する情報は、果たして事実なのか」という素朴な疑問を投げかけている。  天声人語
.2010年12月20日
. 東京で読んだ本紙夕刊に、沖縄生まれの若い歌人、屋良健一郎さんの歌があった。「コザ暴動あるいはコザ騒動」と題した連作から一首を引くと、〈モノクロの写真の街は白く燃ゆ コザの暴力美(は)しかりにけむ〉▼何千人もの群衆が80台を超す米兵らの車両を焼き払った。沖縄戦後史に刻まれるコザの出来事は40年前のきょう、12月20日未明に起きた。積もりに積もった怒りの爆発だった。さらに一首引かせてもらうと、〈植民地(コロニー)の冬夜の空をねじらせて米軍車より直(す)ぐ起(た)つ炎〉▼時のコザ市長は大山朝常(ちょうじょう)さんだった。炎をにらみながら、「沖縄の怨念が燃えている」とうめいた言葉が伝説のように伝わる。晩年にお会いしたとき、「それは米軍の圧政への怨念ですね」と尋ねたことがある▼すると哀れむような目を向けて黙り込んだ。沈黙の間に、気づかざるをえなかった。怨念の炎の中に大山さんが見ていたのは、アメリカではなくて日本(ヤマト)ではなかったか――。対日講和条約で沖縄は切り捨てられ、きびしい戦後を強いられてきた▼暴動、騒動、民衆蜂起など、コザの出来事は様々に呼ばれてきた。「暴動」は日米の側から見た名称であろう。同じように、沖縄で菅首相が語った「辺野古移設がベター」は、地元にとっては政府の論理に他なるまい▼屋良さんは東大大学院で、16〜17世紀の薩摩と琉球の関係を研究している。「今の状況はそれ以来の歴史の凝縮です」と言う。根ざす所は深い。40年間に怒りのマグマが減じてはいないことを、ヤマトは知る必要がある。                                                          ☆           これも偶然だが、一週間ほど前、知人から、文芸誌「日差し」第11号のコピーをいただいた。                                県出身で、東大大学院で16〜17世紀の薩摩と琉球の関係を研究している屋良健一郎氏の、星雅彦氏について書いた文章のコピーである。 以下引用。〈太字強調は引用者〉 星雅彦というスリル  屋良健一郎 集団自決をめぐる発言で昨年(主に本土のメディアで))で話題になった星雅彦氏。
私が彼を初めて知ったのは2004年発行の「うらそえ文芸」第九号紙上だ。
この号には沖縄の短歌についての座談会が収録されており、星氏はその司会であった。 「戦争中の沖縄の歌人、極端にいうと戦争賛美を作歌し、戦争を扇動した歌人がいたとして、戦争責任を問われずにいる人たちいるのかどうか」と疑問を呈したかと思えば、戦後の沖縄県民についてカンカラ三線を例に、「沖縄戦で自分の身内が何人も死んでいるのに、それに対する悲しみなどの感情を全て打ち消そうと、楽器を取ったわけです。つまり反省というかたちが見出せず」と批判する彼の発言を読んだ私は憤るのとは違う、奇妙な興奮を覚えた。 なるほど、沖縄の人達は戦争に関して本土を非難するけれど、同胞の戦争責任については寛容すぎるのではないだろうか。 私が星氏の発言に感じた興奮は、自分が生きてきた短い人生の中で、沖縄に対して冷静に、批判を浴びせる人物に初めて出会った驚きに由来するわけだと思う。
その星氏が、2009年6月9日に沖縄県庁記者クラブで行った会見は衝撃的であった。 四十年ほど前、星氏が渡嘉敷島の戦争体験者の証言を収集した際には、集団自決が隊長命令であったという発言は一切得られなかったというのである。
四十年の沈黙を経ての星氏のこの会見は、自決を隊長命令と断定することで沖縄戦の真実を矮小化しかねない新聞報道を憂いての行動だったという(2009年6月15日放送「チャンネル桜」星雅彦氏・上原正稔氏記者会見)。だが、この会見や彼が同年に「うらそえ文芸」第14号に書いた集団自決に関する見解は、星氏の言葉をそのまま引用すると「新聞社は全く黙殺だ」という情況だったという(2009年7月28日放送「チャンネル桜」星雅彦氏インタビュー)。 その後も星氏の沖縄批判は続いた。「「鉄の暴風」はGHQの宣撫工作だった」(「正論」2009年12月号)という文章では、沖縄戦の記録として信頼されてきた『鉄の暴風』が多くの「虚偽記録」を含むことを喝破した上で、日本軍を悪者にしようとする米軍の思惑のもとに編集されたのではないかと指摘している。 さらに驚くべきことがこの文章に記載されている。 星氏が1970年頃に『沖縄県史』編纂のため各地の戦争体験者にインタビューをしていると、日本兵が住民を助けた話がいくつか話題に出たので、彼はそのまま記述した。 そうしたところ、県史編纂関係者から「なぜ日本兵の善行を書くのか」と詰問を受けたというのである。 戦後の沖縄には日本兵をなにがなんでも悪者にしたい知識人も少なからずいたようだ。
さらに、星氏が今年発表した「「集団自決」その真相を墓場の中まで」(「うらそえ文芸」第15号)が私達の常識を揺さぶる。 『那覇市史(資料篇第3巻)7』収録の知念勇氏という人物の戦争体験が書き換えれられているというのである。星氏が知念氏に確認したところによれば、同氏の父親は米軍に殺されており、それを市史のインタビュアーに何度も伝えたが、出版されたものでは日本兵に殺されたことになっているという。もちろん、書き換えは知念氏の体験談に限ったことかもしれないが、一つとはいえ、このような事例が確認されたことで、同書の信憑性に傷がついたのは残念である。
以上のような星氏の調査・発言により、私達は一つの疑問を持たないといけなくなった。 私達が今まで無批判に受け入れてきた、沖縄戦に関する情報は、果たして事実なのか、ということである。 もちろん発言者の発言自体は真実だと信じたい。 
だが、その体験談が、日本兵を悪者にしようとする編集者の手を経ることで、あるいは日本と沖縄を切り離そうとする米軍の思惑に翻弄されることで、歪曲されてきた可能性は大いにあるのだ。
いま、私達に必要なことは、自分の周りの戦争体験者からナマの戦争体験を聞き、沖縄戦の事実を自分なりに構築することである。 あるいは、編纂物の戦争体験談を読む場合、その本のテキストクリティークをきちんと行うことである。 新聞が伝えること、戦争体験者ではない他者から聞いたこと(たとえば学生時代に学校で受けた沖縄戦の教育』などのすべてを無批判に受け入れることは危険だ。 私達は、自分の考えを持ち、自分で見聞し、取捨選択した上で残ったものこそを沖縄戦の真実と認定し、次代へ伝えるべきである。
ウチナンチュであり、沖縄文化協会長を努める星雅彦氏が、なぜ、沖縄の〈常識〉に」異を唱えるスリリングな発言を続けているのか。 その真意を、私達は感じ取りたい。 最後に「うらそえ文芸」第15号105頁の星氏の文章を引用しておこう。 今や軍命に異を唱えて探求すると、変人扱いされるか、他人の傷跡を暴く悪趣味にすぎないと批判されるだろう。 しかし、沖縄戦の真実は、隠蔽された影の部分を剥がさない限り、見えてこないだろうし、そのような経緯にこそ重要な意味があるような気がしてならない。 引用終了。 >私が星氏の発言に感じた興奮は、自分が生きてきた短い人生の中で、沖縄に対して冷静に、批判を浴びせる人物に初めて出会った驚きに由来するわけだと思う。
沖縄の近・現代史を研究する若き研究者が、このように発言すること自体、沖縄が「異論を許さない全体主義」であることの証左である。 関連⇒日本兵と米兵を入れ替えた捏造の沖縄戦史 集団自決:公的刊行物の捏造を暴く!星雅彦氏が新証言発掘で よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

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