だが、民事訴訟で原告と被告の代理弁護士が、依頼人の利益を代弁して真っ向から異なる意見を戦わすのを見て、弁護士が必ずしも真実のみを主張することに疑念を持つとも書いた。
では刑事裁判の検事の立場はどうか。
刑事裁判の場合、原告の立場の検事と被疑者の代理人弁護士が被告の有罪・無罪について法廷で火花を散らす争いを演じるシーンを映画などで見ることができる。
■押紙訴訟は原告・被告代理人弁護士の馴れ合い訴訟・・・・三文芝居・・・茶番劇?
民事訴訟の場合、利益の相反する原告・被告それぞれの代理人弁護士が、法廷の場では鎬を削る対決をしても、法廷外ではお互いに連絡を取り合って適当な場面で和解に持ち込むことはよく聞く話だ。
同じ和解でも原告被告両者が望む和解ならともかく、お互い勝訴を望んでいるのに、裁判官を間に入れそれぞれの代理人が「これ以上長引かすと裁判官の心証を悪くする」などと半ば脅迫的に「望まざる和解」に持ち込むケースはよくある。
例えば圧倒的権力を持つ新聞社と「売れない新聞」を押し売りされ経営に行き詰った弱い立場の販売店の間で行われる「押紙訴訟」などは、新聞社の代理人弁護士と販売店側の弁護士が、最初から裏で連絡を取り合って行う三文芝居の場合がほとんどだ。
その結果、販売店の弁護士が販売店の意向を無視し、和解に持ち込むのはよく知られた事実である。
押紙訴訟の場合、時間を掛けてお互いの口頭弁論を実行するが、お互いの代理人弁護士の関心事は裁判の勝ち負けではなく、どの時期にどの程度の和解金で和解に持ち込むかの一点だけである。
和解金は新聞社側から販売店側に支払われるのがパターンであり和解金額は販売店が有する購読者の数によって決まる。
■検事vs代理人弁護士の場合
一方、刑事裁判の場合、原告の立場の検事は、被告が有罪か否かをめぐり被告の代理人弁護士と法廷で対決する。
この場合民事訴訟のように原告の立場の検事と被告代理人弁護士が、裏で馴れ合いの三文芝居をするとは一般的には考えにくい。
検事に過ちが有るとしたら被告の犯罪を憎むがあまり、捜査の段階で強制的に自白を迫り冤罪を引き起こす恐れが有るくらいだ。
少なくとも法廷の場で、検事が被告人に有利な言動をするとは考えにくい。
■山城被告に有利な言動をしたと思われる那覇地検
山城被告の裁判で、当初は報復を恐れた証人の警察官が、姿の遮蔽(しゃへい)を那覇地裁に求めていることが分かった。
ところが、その後検察側の証人喚問の手続きに不備があると弁護側代理人により指摘され、遮蔽の申し出は却下されたという。
ところが、この検察側の「証人喚問」に検察側と弁護側代理人との間で、馴れ合いがあった疑いが生じたのだ。
とりあえず、問題整理のため関連ブログ引用する。
以下引用
山城被告の裁判は、報復を恐れる「恐怖の裁判」、暴力団裁判 2017-03-24 沖縄2紙が「反権力のヒーロー」に仕立て上げた山城博治被告の裁判が、暴力団裁判と同じく、報復を恐れる「恐怖の裁判」であることを沖縄タイムスが暴露してくれた。 ということは、これまでの沖縄2紙の「高江報道」はフェイクニュースであったことを自ら認めたことになる。 沖縄タイムス+プラス ニュース 姿を隠しての証言を要求 検察証人の警官と防衛職員 山城議長公判「報復恐れ」2017年3月22日 07:26米軍基地建設の反対運動中に逮捕・起訴され、威力業務妨害罪などに問われている沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)=保釈中=の次回公判で、那覇地検は8日付で「議長や関係者の報復を恐れている」として、検察側証人2人の遮蔽(しゃへい)を那覇地裁に求めていることが分かった。
拡大する弁護側は「遮蔽の必要はなく、裁判公開の原則に反する」と反論する意見書を21日付で地裁に出した。三宅俊司弁護士は「性犯罪や暴力団事件で、一般市民が証言するのとは違う。遮蔽が認められれば、公務員は姿を隠したまま好き勝手に権力を行使できることになる」と訴えた。
27日の第2回と4月17日の第3回公判では、昨年1月に名護市辺野古で起きた威力業務妨害事件を目撃したとされる警察官と沖縄防衛局職員がそれぞれ出廷する。
☆ http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/89582
暴力団がらみの裁判の証人が、報復を恐れ顔を遮蔽して証言台に立つ話はよく聞く。
だが今回の裁判の被告は沖縄2紙が「市民」と報じる平和活動家のリーダーだ。
しかも証人は一般市民ではなく警察官だ。
警察官が報復を恐れるのは、彼ら「市民団体」が、警察官の名前や顔写真を公表し、本人のみならず家族まで脅迫するというのだ。
↓「お前たちの家もわかっているのだぞ!妻子だってわかるんだ、ばか者!」
警察官だって家族を脅迫されては、たまったものではない。
顔を遮蔽しての証言を誰も責めることは出来ない。
相手が「クルサリンドー山城」とあっては、なおさらのこと。
しかも沖縄2紙が「市民」と報道する反基地活動家の中には、過激派と呼ばれる極左暴力集団が含まれているというのだ。
高江・辺野古での反基地活動家の中に、過激派が含まれていることは、過去二度にわたり国会質疑で警察庁や国家公安委員会が明言している。警察庁や県警本部長の証言を待つまでも無い。
反基地活動家の大群が山城被告の保釈を求めて裁判所に乱入し、身の危険を感じた裁判所職員がすべての鍵を掛けて難を避けてみたり、山城被告の公判の日には裁判所にバリケードを築かざるを得ないほど反基地活動家は凶暴化している。
反基地活動家の凶暴化は他にもある。
何と拘留中の仲間を奪回に、拘置所に乱入の恐れもあるというから、本物の暴力団も真っ青である。
基地建設の抗議防止が目的か 那覇拘置所壁にフェンス設置?2017年3月23日 07:44
那覇市樋川の那覇拘置支所駐車場側の外壁上部に、直径約10センチ、深さ約20センチほどの穴が、少なくとも12カ所開けられていることが21日、分かった。何らかの工作物を設置する作業が始まったとみられる。同日地裁前であった集会に参加した市民は「外壁には今後高さ1メートルほどのアルミ製のフェンスを設置すると聞いた」と話した。
拡大する那覇拘置支所の駐車場側外壁の上部に開けられた穴=日、那覇市樋川・同所
付近は米軍基地建設の反対運動中に逮捕・起訴され、身柄拘束が続いていた沖縄平和運動センターの山城博治議長ら3人の釈放を求める市民らが、拘置所内に声が届くようたびたび抗議活動をしてきた場所。市民の一人は「今後、ここで抗議させないようにフェンスを設置するのではないか」と話した。同支所の担当者は沖縄タイムスの取材に対して「工事の詳細については答えられない」と回答した。
☆
一旦、検察は検察側証人の顔を遮断して証言することを申し出たが、検察側の手続き不備を被告側代理人に指摘され、「遮断証言」は取り下げられたという。
だが、検察側の手続き不備を被告代理人が容易に、しかも今回のように瞬時に指摘できるものだろうか。
今回の山城博治訴訟で反基地活動家に同情的な検事が原告側検事だったらどうなるか。
山城ヒロジ訴訟は、検事と山城側代理人弁護士が、お互いに情報を提供しあう茶番劇の可能性が浮上してきた。
まるで押紙訴訟の原告・被告の代理人弁護士のように・・・。
つづく
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