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昨日は用事が三つ重なって朝からてんてこ舞いかと思ったが・・・。 用件のひとつが流れ、おかげで午後6時半から那覇市のてんぶす館で行われた「植草一秀・喜納昌吉シンポ」に参加することが出来た。 沖縄に住みながら生まれた初めての「喜納昌吉ライブ」。 「ハイサイおじさん」は意外と「まともなおじさん」だった。
客の入りは思ったより少なく、250席の6・5〜7割弱というところか。 喜納氏の「暴走」のため票が割れると懸念する翁長陣営からの圧力や嫌がらせが強い、と主催者側からの説明があった。
喜納氏にも嫌がらせはあり、自転車が2台もパンクさせられたとのこと。
喜納、植草という2大スター勢ぞろいのわりに客の入りが悪かったのは翁長陣営からの圧力が強かったせいなのかも。
当日出演予定の真喜志好一氏がドタキャンした。 ドタキャンの理由がシンポに参加すると、自身は翁長氏を支援しているので、喜納氏の支援者と誤解されるから、というのには呆れた。
ならば真喜志氏は疑心暗鬼のままで、胡散臭い翁長氏を支援するというのか。
喜納氏と立場は異なっても堂々と出演し、翁長氏支援の正当性を主張すれば済むことだ。
その結果、喜納氏の立候補を断念させていたら、真喜志氏男を上げていただろうに・・・残念である。
逆に言えば理路整然と翁長氏の矛盾点を抉り出す植草氏や、「埋め立て撤回を公約に入れる」と主張する喜納氏の正論に太刀打ちできないと考えた結果の敵前逃亡だったのだろう。
だとしたら真喜志氏の敵前逃亡こそが、現在翁長氏陣営で渦巻いている翁長氏に対する疑心暗鬼を象徴的に表しているのではないか。
「埋め立て承認撤回なくして辺野古は守れない」と題するシンポは植草氏の基調講演は、氏のブログにある「翁長氏の9月13日の曖昧記者会見」を中心に行われた。
講演の要旨を列挙する。
1)シンポジウムは喜納昌吉氏が知事選に出馬を表明する前に開催が決まった。
2)したがって、植草氏は喜納氏の知事選出馬意思表明はまったく想定していなかった。
3)知事選を通じて辺野古米軍基地建設を阻止してゆくためには、米軍基地建設阻止を訴える候補者が、仲井真知事の埋立申請承認を取消又は撤回することを確約することが必要不可欠。
4)このことを確約する候補者に辺野古米軍基地建設阻止を希求する県民が投票を一本化するべき。
5)翁長雄志氏が埋立申請承認を取消又は撤回することを確約することが、最も望ましい。
6)この確約が確保されれば、喜納氏は出馬を取り止めて翁長氏を支持することになると(植草氏は)考えている。
7)翁長氏の支援者に対しては、公約に「埋め立て撤回」を明記させてから支援すべき。
8)翁長氏が、仮に公約として「埋め立て撤回」の明記を拒むようなら、翁長氏と自民党政府(安倍・菅)とは裏で手を握っており、当選しても県民は裏切られる結果になる。
9)その見返りとして仲井真知事に負けない額の交付金を貰う約束を裏で取り付けている・・・「翁長陰謀説」である。
真喜志氏のピンチヒッターとして出演した民主党県連の上里直司幹事長は、翁長氏の選挙事務所幹部に「埋め立て申請撤去」を公約に入れるように申し入れしたら、あっさりと「それは出来ない」と断られたと話し、植草氏の「翁長陰謀説」に信憑性を持たせた。
喜納氏の話は、半分ほどしか聞き取れなかったが、言葉の端々からキラリと光るものを感じた。
植草氏が9月13日の翁長氏出馬会見を論理的に詰めていって翁長氏の胡散臭さを炙り出したのに対し、喜納氏は動物的直感で翁長氏の胡散臭さを嗅ぎ取った模様。
それだけに喜納氏の論は明快だ。
「辺野古移設は基地問題ではない」
「辺野古移設は土建屋問題だ」
これには会場から拍手が沸いた。
喜納氏によれば辺野古埋め立てに反対する「オール沖縄」は、保革癒着で土建屋利権を漁る「利権のオール沖縄」ということになり、説得力もある。
喜納氏は、翁長氏の支援者の中に革新利権屋の典型といえる宮城篤実前嘉手納町長の顔を見た瞬間、翁長氏の胡散臭さを感じ取ったという。
宮城篤実・前嘉手納町長については過去ブログにこう書いている。 強請りの名人は誰か!宮城前嘉手納町長、勇退を表明の訳は 2011-04-01宮城市長が残したゆすりの手法は、補助金を引き出して箱物を作るといった単純なものではない。 米軍基地と自衛隊を諸悪の根源のように罵倒しながら、米軍基地公害で強請った金で箱物をつくり、そこに防衛庁を店子として入れるという離れ業をやってのけているのだ。 これで店子の家賃は国によって補償されるという一挙両得の強請り技である。 おかげで那覇にあった防衛庁官舎のほとんどが嘉手納町の箱物に店子として移転した。 だが、これを知る県民は少ない。
昨日の沖縄タイムスに2009年度一人当たりの市町村民所得ランキング表が掲載されている。
多い順にベスト10を挙げるとこうなる。
(1)北大東村
(2)南大東村
(3)渡名喜村
(4)嘉手納村
(5)渡嘉敷村
嘉手納町はベスト4に位置しているが、他は全て離島であり本島の都市部に限れば嘉手納は堂々の第一位になる。
離島の一人当たりの所得が多い理由を沖縄タイムスは、「人口に占める就業者の割合が高いことが主な要因だ」と記しているが、サトウキビに対する高額な国の補助金も要因のひとつだと考えられる。
またタイムスは「前年度と比べ増加率が最も大きかったのは嘉手納町で、沖縄防衛局などの移転により、財産所得が増加した」と報じているが、高額の家賃収入付の箱物を強請り取るとはさすが「ゆすりの名人」とメア氏が驚嘆するのも当然である。
町の中心街はシャッター通りばかりで、これといった産業の無い嘉手納町が、強請りだけで一人当たり本島で第一位の栄誉に輝くとは、宮城町長が「ゆすりの名人」と賞賛されるゆえんである。
宮城嘉手納町長は「反戦平和」を標榜しながら一方では、毎年年末には基地内で、米軍司令官と忘年会を楽しむという別の顔を持っている。
⇒嘉手納町長が基地内で忘年会!米軍司令官と
理論派の植草氏の論とは違う意味での、ある種の「純粋さ」を、喜納氏の話から感じ取ったのは筆者だけではなかった。
与那国の自衛隊配備に反対の意見を述べた、その同じ口で「自衛隊だけで尖閣を守れるなら自衛隊配備も賛成」みたいな発言には、同行したG氏も「喜納氏には我々の知らない唯のサヨクではない別の面がある」と、その寸鉄人を刺す文言に感服していた。
喜納氏の論は「米軍基地に反対」ではなく、基地利権に群がるウジムシ(シロアリではなくウジムシだとのこと)がけしからん」というのだ。
その点サヨク利権屋の宮城嘉手納前町長が支援する翁長氏などウジムシの親玉ということになる。
会場から明らかに翁長氏陣営からの「喜納下ろし」の命を受けた刺客と思われるM氏が質問に立ち、こう述べた。
「喜納さんのような大きな人物が、実現できそうもない埋め立て反対などの小さな問題で立候補するのはやめてほしい」「もっと大きな世界平和を目指してほしい・(概略、要旨)
褒め殺しによる、立候補取りやめの提言である。
これに対し、喜納氏は「小さなことが出来ずに大きなことができるか」(要旨)と見事に切り捨てた。
なおも食い下がろうとする質問者に司会者が「我々は(埋め立て撤回は)実現不可能と思っていない」と発言を制した。
下記のニュースは今朝初めて知ったが、喜納氏は昨夜のシンポの前、民主党県連とバトルを演じていたようだ。
2014年10月7日 1、8時33分 民主党本部が県連に代表変更を指示11月の県知事選挙に民主党の喜納昌吉代表が党の方針に反して出馬を表明していることを受け民主党本部は7日、県連に対し、代表を変えるよう指示しました。
県知事選挙をめぐっては、党本部が、独自候補の擁立を見送った上で県連に対し自主投票にするよう指示。出馬を取りやめない場合は処分することを伝えていました。
7日、東京で開かれた党本部臨時常任幹事会では喜納代表の立候補は県民や有権者の混乱をまねき党に対する信用を失墜させるもので党の名誉を傷つける行為だとして代表を変更するよう指示することを決めました。
これに対し喜納代表は「前近代的な指示だと思います。今の(民主主義の)時代をどう思っているのか。あなた(枝野幹事長)には民主党を復活させる能力はないと伝えてください」と話していました。
党本部では、今月10日までに党本部に報告するよう指示していて県連では8日に会議を開くことにしています。
☆ 今朝は普段より1時間遅く起きたのでチラ見だが、沖縄タイムスによると、喜納氏は党本部の会長交代勧告に対し、 「党本部に私を下ろす権利はないし、下りる気持ちもない。 たとえ除籍されても出馬する」と益々意気軒昂のもよう。 翁長氏の「オール沖縄」を利権に群がる保革野合による「基地利権のオール沖縄」と喝破した喜名昌吉の出馬を止めるものはもはや誰もいない。 質問者の最後に辺野古に泊まりこみで反対運動をしているというY氏(名前とアクセントあら明らかにヤマトゥンチュ)がマイクを持ち、「現在辺野古で命がけの反対運動している方々は、植草先生の指摘する翁長氏の胡散臭さに気が付いていない。主に中高年の反対派の方々にも翁長氏の胡散臭さを周知させて頂きたい」と発言し会場の拍手を受けていた。 つまり辺野古現場の反対派やその指揮官と翁長氏の主張とはギャップがあるというのだ。 ということは現在辺野古で連日抗議活動をしている活動家たちは翁長氏の曖昧発言を妄信して、命がけの抗議をしていることになる。 哀れな光景である。 【追記】10;40 当日の動画がアップされたようだ。 ⇒http://iwj.co.jp/wj/open/archives/177154 【おまけ】 今朝の沖縄タイムス3面の最下部に、要虫眼鏡の小さなこんな記事が。 「日米豪 宮城で防災訓練 来月、米軍オスプレイ参加 日経によると⇒日米豪、日本で初の合同訓練 よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします
第37回世日フォーラム沖縄
沖縄と日本の未来を考える講演会
9月7日の統一地方選挙が終わり、いよいよ11月16日投開票の県知事選挙戦に突入しました。3選を目指す自民党推薦の仲井真弘多知事に対し、「オール沖縄」を掲げて、革新諸派の支持を受けた翁長雄志那覇市長、それに元郵政民営化担当相の下地幹郎氏が出馬表明し、保革中道の三つ巴の様相を呈しています。
そこで当フォーラムでは、全国的に人気の高いブログ「狼魔人日記」の管理人である江崎孝氏を招いて、最近の沖縄情勢から見た知事選の行方について講演していただくことになりました。ご多忙とは存じますが、読者の皆様始め、知人、友人の方、万障お繰り合わせの上、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。
演 題 「沖縄がアジアの中心となる日」
〜沖縄の将来にとって誰が知事にふさわしいか〜
講 師 江崎 孝 氏(コラムニスト)
プロフィール;江崎 孝 えざきたかし
1941年 沖縄生まれ。 慶應義塾大学(経済学部)卒業、
東京にて商社勤務の後、沖縄にて貿易会社経営。
同時に雑誌『WILL』や『正論』などで評論活動開始。
現在人気ブログ「狼魔人日記」の管理人、チャンネル桜沖縄支局
のレギュラーキャスターを務めている。
著書『マルチ商法を斬る』、『沖縄「集団自決」の謎と真実』(共著)
【日 時】平成26年10月12日(日)午後1時30分開場
午後2時開演、4時終了
【会 場】沖縄県立博物館・美術館 講座室
〒900-0006 那覇市おもろまち3−1−1
電話 098(851)5401(博物館班直通)
【会 費】 500円
【主 催】世日フォーラム沖縄
【後 援】世界日報社那覇支局、自主憲法制定沖縄県民会議、勁草会
【連絡先】世日フォーラム沖縄事務局 電話&FAX:098 (862) 9195
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