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中国漁船逮捕、国内法にこだわる政府の弱腰

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よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします   ブログセンターランキングへクリックで応援願います    東シナ海では4月から5月にかけ、中国海軍の艦載ヘリコプターが海上自衛隊の護衛艦に近接飛行したり、 中国の海洋調査船が日本の海上保安庁の測量船を追跡したりするなど、トラブルが相次いでいる。 そんな矢先の、しかも国家観の欠如した二人の候補者が首相の座を争って泥仕合の真っ最中に中国漁船の領海侵犯があった。 中国は絶好のこのタイミングを逃さず、迷走する民主党政権に今までにない大きな踏み絵を突きつけることになった。 この領海侵犯事件を、何も知らない素朴な中国漁船が、間違って領海侵犯したと解する者がいたら、よっぽどの能天気か平和ボケであろう。 領海侵犯を犯した中国漁船は確信犯であり、民主党政権の対中防衛政策を推し測るための政府工作船であると断言できる。 その根拠は後で述べるが、この手の中国報道では目立たぬベタ記事でお茶を濁してきた沖縄タイムスが今日の一面トップで写真と海図つきで大きく報じているの驚きである。 共同配信と思われる同記事の見出しだけを紹介する。 中国漁船、巡視船に接触 尖閣諸島 停船従わず 妨害容疑で船長逮捕へ この時点では中国漁船の船長の逮捕はまだ執行されていないようだが、逮捕の容疑が公務執行妨害ということに注目すべきである。 共同通信の逮捕執行の記事はこれ。 巡視船と接触の中国船長を逮捕 海保の公務妨害容疑  
 海上保安庁の巡視船と接触後、立ち入り検査を受ける中国のトロール漁船=7日午後2時15分ごろ、沖縄県・尖閣諸島の久場島沖(第11管区海上保安本部提供)
 沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領海内で、海上保安庁の巡視船と操業中の中国トロール漁船が接触した事故で、海上保安庁は8日未明、公務執行妨害の疑いで中国船の中国人船長(41)を逮捕した。漁業法違反(立ち入り検査忌避)の疑いでも調べる。政府筋によると、沖縄県石垣市(石垣島)に連行する方針。  中国船は巡視船「よなくに」に接触後、逃走。停船命令に従わず、次に巡視船「みずき」に接触した。海保関係者によると、船長は追跡してきたみずきに漁船を接触させ、海保の公務を妨害した疑いが持たれている。  一方、外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長は7日夜、中国の程永華駐日大使に電話で厳重抗議。国内法に基づき対処するとの政府の考えを伝えた上で「日中関係に大きな影響を及ぼさないよう冷静に対応してほしい」と述べた。北野充アジア大洋州局審議官は「漁船が日本の領海に入り違法に操業した」と指摘した。  中国外務省の姜瑜副報道局長は「中国は深刻な懸念を抱いており、日本側に厳重な申し入れを行っている」と述べ、「(尖閣諸島は)昔から中国の領土だ」と主張した。新華社電によると、中国の宋濤外務次官は7日、丹羽宇一郎駐中国大使に会い、抗議した。 2010/09/08 02:18   【共同通信】                       ◇ 今回の海保の逮捕劇は一見、民主党政権にしてはよくやったとの見方もあるが、明らかに領海を侵犯されていながら国内法でこれに対処しようという姑息なたいどは民主党の屈中姿勢をあらわしている。 今回の逮捕劇ではロシアがわが国の漁船にやるような拿捕はありえないのである。 拿捕とは国内法にはなじまないからである。 海保が、「漁業法違反(立ち入り検査忌避)」とか、「公務執行妨害」とかの国内法で外国船の領海侵犯に対処するのに四苦八苦するのが覗われ、まことにお気の毒と言わざるを得ない。 これは国内法準拠の「軽装備」で海外の危険地帯に派遣される自衛隊の悲劇に相通ずるものがある。 冒頭で今回の中国漁船の領海侵犯が中国政府の国策行為であると述べた。 鳩山政権以来、普天間問題で日米の信頼関係に亀裂が入った状況を見据えた中国が、菅内閣の対中姿勢を探るために派遣した工作船だったということが出来るからだ。 次に今回の中国漁船の領海侵犯がもたらした意味を列挙し、工作船である根拠を探ってみよう。 (1)岡田首相の「国内法で粛々と対処する」という言葉で、中国側は今回の逮捕劇は「領海侵犯による拿捕ではない」と理解した。 (公務執行妨害程度なら、今後も領海侵犯を続行し、中国の領海を主張し続ける魂胆) (2)これまで中国側で、「尖閣諸島の領有権」を明言していたのは民間団体や学者の論文を通じてのみであったが、今回の逮捕劇で、中国政府は中国外務省の姜瑜副報道局長の発言として、公式に、 「(尖閣諸島は)昔から中国の領土だ」と主張した。 (3)領海侵犯に謝罪するどころか、中国の宋濤外務次官は7日、丹羽宇一郎駐中国大使に会い、抗議した。 中国礼賛者によく見られる意見だが「友好平和を掲げる中国とは話し合いで何でも解決する」といったきれい事は、 今回の(2)と(3)を見れば中国がいかに盗人猛々しいか分かるというもの。 特に「お客様は神様」とばかり、揉み手をしながら中国大使に就任した民間人の商売人、丹羽大使が中国の理不尽な言動に果たしてどのように対処できるか見ものである。 尖閣諸島近海では2008年6月、海保の巡視船と衝突した台湾の遊漁船が沈没する事故があった。だが、海保関係者によると、中国漁船と巡視船が衝突したケースは「記憶にない」という。(朝日新聞) 相手は漁船とはいえ中国国籍の船舶と海保巡視船が衝突し、船長が逮捕されたことは、今後国内法では処しきれない外交問題に発展することは必至である。 時あたかも民主党代表選が直前で、菅首相や小沢氏の頭には尖閣諸島の領有権などどうでもよいことのようだが、 どちらが勝っても民主党政権が続く限り、尖閣諸島が第2の竹島になることは火を見るより明らかである。 当日記は小沢氏が勝って、首相職に耐え切れず早期の解散総選挙に突入すると予想し、小沢支持を主張したが、 テレ朝「TVタックル」のビートたけしの意見は、 「小沢が負けて、大勢の子分を引きつれ離党し、民主党が分裂すれば再度政権交代が起きる」、 という理由で小沢氏が負ければよい、とのこと。 これも納得。 となると今回の代表選はやっぱり共食い状態であり、どちらが勝っても民主党の命運は尽きたと見る。 公共の電波を使って連日グダグダと不毛な泥仕合は、 早く終わってくれ! というのが当日記の本音である。 【追記】沖縄タイムスのウェブ記事による続報です。 中国漁船船長を公務執行妨害で逮捕 11管海上保安本部 乗組員も石垣港へ連行中国漁船船長を公務執行妨害で逮捕 11管海上保安本部組員垣港へ連行 石垣港へ連行された中国トロール漁船船長(右から2人目)=8日午前7時45分、同港 [画像を拡大]    【石垣】尖閣諸島の久場島北西の日本の領海内で、中国漁船が石垣海上保安部の巡視船と接触して逃走した問題で、同保安部は8日午前2時3分、海上保安官に対する公務執行妨害の容疑で漁船の船長(41)を逮捕した。船長は接触された巡視船「みずき」で石垣港へ連行され、同日午前7時45分、同保安部へ引き渡された。今後、取り調べなど所要の捜査を行うという。  船長以外の乗組員14人については巡視船伴走のもと、漁船とともに石垣港へ連行する。同日午後4時ごろ到着する予定。   【おまけ】 そうそう、 盗人猛々しいのは中国の十八番だった!   漁船衝突で丹羽大使に抗議=「妨害」中止を要求−中国 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010090700615   【北京時事】新華社電によると、中国の宋濤外務次官は7日、外務省に日本の丹羽宇一郎大使を呼び、東シナ海の尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近で同日午前、日本の巡視船と中国漁船が衝突した問題で抗議し、日本側に「(漁船への)違法な妨害活動」をやめるよう要求した。(略)
(2010/09/08-01:06) よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします   ブログセンターランキングへクリックで応援願います  

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