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【編集日誌】 前代未聞の挑発に覚醒2013.4.28 08:09尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で中国の海洋監視船が一気に8隻も領海侵犯したニュースは日本のメディアで大きく報じられたが、この話には続きがあった。
同じ日に中国軍の新型戦闘機など40機以上が尖閣周辺に飛来し、航空自衛隊機がスクランブルに追われた−という27日付朝刊1面の独自材(特ダネ)が、それだ。
一方で中国は、本紙が発表した「国民の憲法」要綱について、「軍隊の合法化を鼓舞」とか「日本の軍事大国化をもくろんでいる」と、相手にするのもあほらしいような紋切り型の非難をしている。
他国の自衛力を否定しつつ、自らは軍事力を誇示して前代未聞の挑発を続ける中国。多くの日本国民が、長い「平和ボケ」から目覚めつつあるのも当然だろう。(編集局次長兼外信部長 村上大介
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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
第103号(4月30日)
*米中接近せず
4月23日 中国空軍の戦闘機J11等延べ40機が尖閣領空に接近し、航空自衛隊F15が繰り返し緊急発進する事態になっていた(産経新聞4月27日)。
この日は中国公船8隻が尖閣領海に侵入しており、日本の一部マスコミは日本の閣僚の靖国参拝への中国の反発として報道しているが、中国外務省の報道官は26日に記者会見で「尖閣は核心的利益」と明言しており、靖国参拝への反発と見るのは正しくなかろう。
この記者会見では米軍統合参謀本部議長デンプシー大将の訪中・訪日に関連して「尖閣は核心的利益」という今まで非公式に使われても公式には断言されていなかった言明を敢えてしていることから、22日のデンプシーと中国軍高官との会談との関連で見るべきだろう。
デンプシーは25日に横田基地で米兵を前に「もうこれ以上、海外の米軍は削減されない」と発言している。オバマ政権2期目は「リバランス」を掲げ対中軟化を示唆していたから、中国は米軍が東シナ海における中国覇権を承認することを期待したに違いなく、デンプシーはそれを拒否したと推測できる。
つまり23日の尖閣侵入は中国の失望の表明だったのだ。日本ではニクソンショック以来の米中接近があるのではないかと懸念されていたが、米国はその選択をしなかったといえるだろう。
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1月12日号の当メルマガで、1月10日に中国空軍のJ10戦闘機等10機が尖閣領空接近したのに対して、「どうしてJ10なんて欠陥機しか来ないのか?。新鋭機J11が出て来ない所を見ると、J11はそれ以上のポンコツなんだろう」みたいな趣旨で書いた。
これを読んだ空軍出身の許其亮・中国軍事副主席が猛り狂って遂にJ11がやって来た、と言う訳でもなかろうが、誰が見たって新鋭機が出て来ないのはやっぱり変だろう。致命的な欠陥を疑われても仕方がない。
いわばその疑念を打ち消すためにJ11がようやく出て来たと言った所か。その間なんと3ヶ月、ロシアに法外な改修費を支払って修理して貰って何とか飛ぶ機体になったのだろう。延べ40機というが、同じ飛行機が尖閣周辺と飛行場の間を何度も往復したということだ。
尖閣に近づいて空自機が来ると、慌てて姿を消し、空自機が帰還するとまた近づいて来る。ロシア機が領空接近するときは、こんな泥棒猫みたいな真似はしない。空自機を観察するように堂々とやってくる。
飛行機同士が接近すれば、相手の技量などパイロットには一目でわかる。中国機が慌てて姿を消すのは、とても見せられるような技量ではないからである。「J11が欠陥機ではないか?」と言う疑念は解消どころか却って深まったと言って良い。
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とはいうものの、中国海洋警察の公船と空軍機が連携した事実は大きい。従来のように海洋警察船だけならば、これをどうしても追い払いたければ自衛隊に海上警備行動を発令すればよかった。これは野田内閣のときに現に検討されている。だが軍との連携が明らかになった以上、今後は海上警備行動と同時に防衛出動待機命令の発令を検討する必要があろう。
ぼくは一九九六年六月一日から、琉球新報文化欄でグレン・シアレスさんの手記「沖縄戦ショウダウン」十三回シリーズを発表した。その中で渡嘉敷の集団自決の真相を発表した。その物語を発表する前年の九五年に、ぼくは二度渡嘉敷を訪れ、裏付け調査をした。その調査の過程で、大城良平さんと金城武徳さんは、「集団自決」について驚くべき真相を語ってくれた。二人は「赤松嘉次さんは自決命令を出していない。それどころか、集団自決を止めようとしたのだ。少ない軍の食料も住民に分けてくれた立派な人物だ。村の人たちで赤松さんを悪く言う者は、一人もいないはずだ。みんな感謝している。」と言うのだ。感謝しているとはどういうことなのか。ちょうど、その頃だった。九五年六月二十二日、二十三日、二十四日の沖縄タイムスの文化欄に宮城晴美さんが「母の遺言−切り取られた“自決命令”」を発表した。凄まじい衝撃波が走った。曽野綾子さんの『ある神話の背景』を読んでも共感できなかったが、今、全てがはっきり見えてきた。座間味村女子青年団長だった晴美さんの母初枝さんは、戦後、その著作物で「住民は男女を問わず、軍の戦闘に協力し、老人、子供は村の忠魂碑の前に集合し、玉砕すべし、と梅澤隊長から命令が出された」と記していたが、その部分は“嘘”だった、と晴美さんがコラムで発表したのだ。「母はどうして座間味の“集団自決”が隊長の命令だ、と書かなければならなかったのか」晴美さんはいきさつを
説明した。
一九四五年三月二十五日。その夜、初枝さんは、島の有力者四人と共に、梅澤隊長に面会した。意味もわからぬまま、四人に従いていった。有力者の一人が梅澤隊長に申し入れたことは「もはや、最後の時がきた。若者たちは軍に協力させ、老人子供たちは軍の足手まといにならぬよう忠魂碑の前で玉砕させたい」というものだった。初枝さんは息も詰まらんばかりのショックを受けた。だが、隊長は“玉砕の申し入れ”を断り、五人はそのまま壕に引き返した。
戦後、沖縄に救護法が適用されることになったが、救護法は本来、軍人、軍属に適用されるもので、一般住民には適用されないものだ。そこで、村当局は「隊長の命令で自決が行われており、亡くなった人は「戦闘協力者」として遺族に年金を支払うべきだ、と主張した。
「そうか、そうだったのか。」全て、納得がいった。
二〇〇六年一月二十七日産経新聞は琉球政府援護課で援護業務に携わっていた照屋昇雄さんに取材、報道した。照屋さんは「軍による命令ということにし、自分たちで書類を作った。当時、軍命令とする住民は一人もいなかった。」と証言した。さらに照屋さんは「うそをつき通してきたが、もう真実を話さなければならない、と思った。赤松隊長の悪口を書かれるたびに、心が張り裂ける思いだった」と語った。
最後に、ぼくが大切に保存していた二通の手紙を紹介しよう。それは一九七〇年三月下旬、「赤松帰れ」「人殺し帰れ」と激しい攻撃に晒された赤松嘉次さんが数日後、比嘉喜順さんに宛てた手紙だ。一九七〇年四月二日付の手紙は言う。「(前略)村の戦史については軍事補償其の他の関係からあの通りになったと推察致し、出来るだけ触れたくなかったのですが、あのような結果となり、人々から弁解の様にとられたことと存じます。何時か正しい歴史と私たちの善意が通じることと信じております。(後略)」同じく四月十七日の手紙は言う。「先日元琉球新報の記者より手記を書いてくれ、と言われましたが、一度世に出しこれ程流布されてからでは難しいだろうから、新に真実のものは出したらどうかと言っておきました。何れにしても私たちは真相が明白にされ、私たちの汚名が拭ひ去られる日を期待して努力しております。一日も早く沖縄の人々にも理解して頂き、私たちと島民が心を合わせて共に戦ったように次の世代が憎しみ合ふことなく本土の人々と仲よくやってゆけることを祈ってやみません。」
これで、パンドラの箱を閉じる。パンドラの箱に残ったの、それは人間の真実だ。
(おわり)
新しい憲法をつくる沖縄県民の集』ご案内
謹啓 陽春の候 皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、今年も憲法記念日を迎えようとしております。日本の国に相応しい、また今の時代に適した憲法について皆様方と共に考えて参りたく下記の通りご案内申し上げます。
ご多忙とは存じますが皆様お誘いあわせのうえご出席賜りますようお願い申し上げます。
*日時/平成25年5月3日(金)午後2時開会
*場所/カルチャリゾート・フェストーネ(宜野湾、旧沖縄ハイツ)
*講師/近大姫路大学教授東 裕先生(憲法学会理事、日本法政学会理事)
*テーマ/『現憲法で日本の平和は守れるのか』
*会費/1000円(資料代等)
自主憲法制定沖縄県民会議
会長 西田健次郎
問合せ 090−3014−0183(小湊)
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今年も祖国復帰をお祝いします!
特別ゲストに、TVでおなじみ「櫻井よしこ先生」をお呼びして、祖国復帰の理念に立ち戻り、沖縄の様々な問題に切り込んでいく大会としたいと思います。
◯祖国復帰日の丸パレード 10時30分 普天満宮集合 11時 パレードスタート(宜野湾市民会館まで約1,4キロ】 ◯テーマ 「現在の沖縄問題を解決し、子や孫に誇れる沖縄県へ」
◯日 時 5月19日(日)14時開会(13時開場)
◯場 所 宜野湾市民会館大ホール(宜野湾市役所の隣です)
第一部 沖縄県祖国復帰41周年記念式典
第二部 記念講演 櫻井よしこ先生(ジャーナリスト)
◯会 費 500円
◯主 催 沖縄県祖国復帰記念大会実行委員会
那覇市若狭1−25−11波上宮内
祖国復帰の「5月15日」に「琉球民族独立総合研究学会」が設立されます。ほかならぬ祖国日本に帰ってきた歴史的事実を冒涜するこの動きに対して、私たちは祖国復帰の事実を確認する必要があります。
昨年は祖国復帰より四十周年という記念すべき年であり、多くの行事が開催されました。
しかし、私どもは五年や十年に一度ではなく、毎年の記念大会開催を通して祖国復帰の歴史的意義を確認すべきであると考えております。県の内外問わず祖国復帰の意義を発信し、祖国復帰にかけた先達の貴重な体験や歴史を、次世代を担う青少年に受け継ぐべく記念大会を開催致します。
「沖縄県祖国復帰四十一周年大会」では、四十年の歴史を振り返った昨年の大会から、新たな一歩を踏み出すべく、基地問題や安全保障など沖縄をとりまく問題にも取り組んで参りたいと思います。
お問い合わせ
電話 098-868-3697 FAX 098-868-4219
携帯090-6831-0989(坂本)
E-mail npnkig.okinawa@gmail.com
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