沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所
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『沖縄に内なる民主主義はあるか』
著者:又吉康隆 定価:税込み1575円
ネット販売註文先 ezaki0222@ybb.ne.jp
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昨日29日、森本敏防衛大臣が来沖し、オスプレイ配備に関し仲井真県知事と佐喜真宜野湾市長と面談した。
モロッコでの事故は操縦士のミスにとる「人的要因」であり、構造上に問題はない、という防衛省の分析を知事らに報告した。
オスプレイに関しては、5日に予定していた集会が神風に吹き飛ばされ、最近ではすっかり意気消沈の沖縄タイムス。
今朝の紙面は、森本防衛大臣の来沖で、「突発性」発狂に襲われたのか。
第一面、社会面トップを含む合計5面を使って此処を先途とばかりの大発狂である。
各紙面に躍る発狂見出しをざっと数えてたら27もあった。 すべてを掲載するのは疲れるので、一部抜粋して紹介しよう。
首長に広がる不信
県民視点の姿勢欠く
「全部アリバイづくり」
首長反発 面談は平行線
独自検証 批判の的
「どの国の大臣か」
首長「何のために来たのか」
ふー、発狂見出しに付き合うのは本当に疲れるが、こんな見出しのベタ記事もあった。
県庁前「声聞いて」
記事によると森本大臣と仲井真知事が面談する直前の夕刻、県庁前に200人の市民団体が集まって「大臣は県民の声を聞け」とか「大臣帰れ」と怒りの声をぶっつけたという。
200人の真偽はさておき、「県民の声を聞け」と叫ぶその一方で「大臣帰れ」は無いと思う。
さらにそれは措いても、基地の県内移設に反対する県民会議の山田義勝議長の怒りのコメントもトンチンカンだ。
「総決起して県民大会を開く準備をしている最中に、沖縄に来るとは県民をバカにしている」だってさ。
沖縄に担当大臣がわざわざ説明に来たのに常套句の「県民をバカにしている」は無いだろう。(怒)
そもそも彼らは普通の県民でもなんでもない。 森本大臣の来沖を聞いて急遽結成された「オスプレイ配備を押し付ける森本防衛大臣来県に反対する緊急行動緊急行動実行委員会」の懲りない面々ではないか。
その構成員は次の反日左翼団体だ。
基地の県内移設に反対する県民会議、
普天間基地爆音訴訟団、
嘉手納基地爆音訴訟団、
ヘリパッドいらない住民の会
こんな連中が「県民をばかにしている」などと勝手に言ってほしくない。
「反オスプレイ集会」の前だからこそ、防衛大臣が説明に来たのではないか。それを「沖縄に来るとは県民をバカにしている」とは、一体どういう了見なのだ。(怒)
☆
さて朝っぱらから紙面をめくる度に雲霞のように湧いてくる発狂見出しに付き合っているとこちらまで、おかしくなりそうなので、同じニュースを報じる読売新聞の記事を
森本防衛相は29日、沖縄県を訪問し、仲井真弘多(ひろかず)知事、米軍普天間飛行場を抱える同県宜野湾市の佐喜真淳(さきまあつし)市長とそれぞれ会談した。
森本氏は、4月にモロッコで起きた米軍の新型輸送機MV22オスプレイの墜落事故調査をめぐり、「人的要因」などと日本政府が独自分析した検証結果を説明し、普天間配備への理解を求めた。
森本氏は県庁で行われた仲井真知事との会談で「日米合同委員会で安全性を確保する話し合いをしている」と述べ、10月に予定されるオスプレイの運用開始にあたり、米側に安全確保を最大限働きかける考えを強調した。
これに対し、知事は会談後、県庁で記者団に「安全が保証でき、県民を納得させることができるか(が重要だ)。頭からノーとは言っていない」と語った。
(2012年8月30日02時25分 読売新聞)
☆
■仲井真知事が「全基地閉鎖」と発言?!
7月に来沖したとき、仲井真知事は発狂新聞による誤誘導により、酷い目にあった経緯がある。
仲井真知事が、森本大臣との面談を終えて廊下にでたとき記者団に取り囲まれ「オスプレイ配備なら全基地閉鎖する」と発言したというのだ。
沖縄タイムスの紙面にはこんなショッキングな見出しが躍った。
米軍基地は日米安保という国と国の条約に基づいて執行されている。
そもそも、安全保障の問題は国の専管事項であり、地方自治体の長が反対したからと言って、米軍基地を全面閉鎖できるものではない。
仲井真知事の発言が事実だとしたら、知事がお歳のせいでカニハンリ(※「おまけ」参照)てしまったか、さもなくば琉球王国の夢よもう一度と日本政府に反乱を起こしたことになる。
で、実際はどうだったのか。
平伏す森本大臣の前でふんぞり返る知事の写真で印象操作した沖縄タイムスはこのように報じていた。
沖縄タイムス 2012年7月2日 09時45分
仲井真弘多知事は1日、森本敏防衛相と県庁で会談し、米軍が普天間飛行場へ配備予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて「システムの性能の問題だ。安全性に疑問があるものは拒否するしかない」と述べ、あらためて受け入れ反対を表明した。会談後記者団に、米国が配備を強行し、事故などが起きた場合は「(県内の米軍の)全基地即時閉鎖という動きにいかざるを得なくなる」と述べ、県民感情悪化への強い懸念を示した。
会談で知事は「米軍が何でも持ち込めるというのは、どうみても信じがたい。日米安保条約、日米同盟以前の話だ」と強調。「オバマ大統領なのかどなたか知らないが、もし事件、事故が起こったら誰が責任を持つのか」と述べ、日米両政府に再考を求めた。森本氏は「知事の言葉をできるだけ忠実に首相に報告したい」と述べるにとどめた。
知事は会談後、日米地位協定で米軍の運用に日本の法律が適用されない問題点を指摘し「(オスプレイが)人口密集地で治外法権的な運用が可能であることを地域住民や行政を預かる者が『分かりました』と言うはずがない」と不快感を示した。
一方、配備をめぐる県民大会の県による主催を求められていることについて「検討させてください」と明言を避けた。
知事は会談で、(1)オスプレイ配備見直し(2)普天間の県外移設(3)地位協定改定(4)嘉手納より南の施設・区域返還の早期実現―など9項目を盛り込んだ要望書を森本氏に提出。「基地は沖縄に集中し過ぎている。日本全体で公平に持つ方向で改善してほしい」とし、「地位協定にすべての原因があると考えている」と述べ、抜本的見直しを求めた。
森本氏は接受国通報の内容を説明するとともに、モロッコと米フロリダで相次いだ墜落事故の調査について「まだ完璧ではない」として、さらに詳しい情報提供を米側に求める考えを強調。会談後、配備見直しを米側に求める可能性を記者団に問われ「すべての情報を受け取ってから判断したい」と言及を避けた。
☆
当時のテレビのニュースを見た限りでは、仲井真知事の「全基地閉鎖」の発言は直接、森本大臣に言ったのではなく、会談後の廊下での記者とのやり取りでの発言だった。
沖縄タイムスも全くの嘘は遠慮したのか次のように書いている。
>会談後記者団に、米国が配備を強行し、事故などが起きた場合は「(県内の米軍の)全基地即時閉鎖という動きにいかざるを得なくなる」と述べ、県民感情悪化への強い懸念を示した。
ニュース映像を見た印象では、「全基地即時閉鎖という動きにいかざるを得なくなる」の主語は県民であり、それは記事の「県民感情悪化への強い懸念を示した」という文言で狡猾なアリバイつくりをしている。
結局森本防衛大臣対し、仲井真県知事が「全基地閉鎖」と言及したということは真っ赤な嘘であり、発狂2紙の典型的印象操作によるな誤誘導であった。
参考までに琉球新報の同じ記事を引用しておく。
琉球新報 2012年7月1日
森本防衛相が仲井真知事と会談 森本防衛大臣(左)と会談をする仲井真県知事(右)=1日午前9時すぎ、沖縄県庁
来県中の森本敏防衛相は1日午前、県庁で仲井真弘多知事と面談し、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを米軍普天間飛行場に配備する米側の計画を説明した。仲井真知事は面談後、記者団に「配備を強行したら、全基地即時閉鎖という動きに行かざるを得ない」と強く日米両政府を非難した。(略)
☆
話題を昨日の森本大臣の来沖に戻す。
■最初から「反対ありき」の宜野湾市長
大臣は知事との会談の前に佐喜真宜野湾市長と会談しているが、市長は次のように発言している。
「(オスプレイの)機体に不具合はないというが、事故が起こった現実は変わらない。配備ありきの前提のなかでの、そういう姿勢のなかでの説明を受けた段階では、我々はこれからも反対せざるを得ない」(29日・テレ朝・小田川雄一記者報告)
>事故が起こった現実は変わらない。
当たり前だろうが。
誰も事故が起きていないなんて言ってはいない。(怒)
これでは、「集団自決の軍命論争」で「集団自決が起こった事実は変わらない」とトンチンカンな発言をする高校生と同じレベル。
>配備ありき
日米安全保障上の軍用機の機種更新であるから日米両国が配備が適当であると判断したら「配備ありき」も当然である。
ただ、佐喜真市長はすっかり反日左翼に取り込まれてしまい、オスプレイ問題を安全性の問題から政治問題化、いやイデオロギー問題化しているのに気が付いていない。
自分が先頭に立って旗振りしている「オスプレイ阻止運動」が「基地撤去運動」、「安保反対運動」に地下茎で結びついていることに気が付いていない。
反日左翼の先頭で赤旗を振る保守系市長にこの言葉を返しておく。
「最初から反対ありき」はお前のほうだろうが。(怒)
佐喜真宜野湾市長の意見は、今や伊波洋一元宜野湾市長と同じレベルの反日極左の様相を呈している。
このまま突き進むと「本物バカ」のレベルへ真っ逆さまに陥ることになる
【おまけ】
古い記事だが、これも知事の発言が事実なら「カニハンリ」を疑ってしまう。
オスプレイ:事故検証に「意味分からぬ」
政治 2012年8月29日 09時50分
仲井真弘多知事は28日、オスプレイのモロッコでの墜落事故に関する日本政府の検証報告書について「機体に不具合がなくても海兵隊が墜落させたことに問題がある」と指摘した上で「操縦が要らない自動機械ならまだしも、操縦をしないといけないのに、(原因は)操縦ミスでしたとしゃあしゃあと言うのは全く意味が分からない」と批判した。
☆
操縦ミスでは「意味わからぬ」とはどういう意味ですか、県知事さん。
まさかカニハンリでは?
ならば、人為的運転ミスで事故の起きた自動車を片っ端から使用禁止にせよというのですか。
運転手の不注意で、毎日数多くの死亡事故を含む自動車事故が起きているのですよ。
カニハンリについてはここで詳しく説明してある。
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