沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所
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「忘れかけたオスプレイ阻止運動」に続いて、本日のテーマは「忘れた頃の八重山教科書問題」である。
沖縄タイムス、琉球新報、八重山毎日の「発狂3紙」が、あれほど狂いまくった八重山教科書問題は、その後どうなったのか。
去年の夏から今年の3月にかけて、地元「識者」を巻き込んで大騒動を引き起こしたのがまるで嘘だったかのような「発狂3紙」の今日この頃の紙面である。
係争中の「八重山教科書訴訟」は、年末の判決を待たずして原告敗訴は決定的。
原告側が2度も行った「無償給付を受けるための地位確認請求」の仮処分が、いずれも却下された事実が、原告敗訴と断言する根拠である。
「八重山教科書問題」など無かったような沖縄タイムスの今朝の社会面中段の目立たぬ場所に、こんな見出しが。
「国の責任で解決を」
八重山教科書 石垣で全国集会
八重山教科書問題に対する沖縄タイムスの発狂報道を考えれば、全国から教科書関連の左翼団体が終結したのだから、一面トップか少なくとも社会面のトップを飾ってもおかしくないはずだ。
「国の責任で解決を」などというが、そもそも国の指導を拒否して問題をこじらした元凶の極悪複合体(反日左翼)を、熱烈支援したのは沖縄タイムスではなかったのか。
沖縄タイムスは己の発狂に恥じて記事をウェブサイトに載せることはないだろう。
そこで本日の八重山日報から当該記事を引用する。
2012
「教育委員に判断不能」 教員の意見尊重求める 教科書選定で俵氏 俵義文氏教科書採択問題全国交流会・市民集会(主催・子どもと教科書を考える八重山住民の会など)が25日、官公労共済会館で開かれた。教科書ネット21事務局長の俵義文氏が、自由社、育鵬社の中学校教科書採択を阻止するよう呼び掛け「教育委員が、どの教科書が良いか判断できることは有り得ない。判断できるのは、教科書を毎日使っている教員だ」と主張した。
教育委員が、どの教科書が良いか判断できない理由として「元教員であっても、自分の専門科目でない教科は判断できない」ためだとした。現場教員の判断を尊重するよう改めて求めた。
昨年、八重山で採択された育鵬社の中学校公民教科書については「現場から(問題点の指摘は)なかなか上がってきていない。本格的に公民の授業が始まっていないところが多いためでもある」と述べた。
今後については「それぞれの地域で運動し(自由社、育鵬社の教科書は)ノーだという世論を作らないといけない。どの地区でも(両社の教科書に賛意を示す)市長や教育委員がいるところでは、採択の可能性がある」と危機感を募らせた。
集会には首都圏を中心に30人近くが参加。夜には一般向けの講演会もあった。昨年の中学校教科書採択では、八重山採択地区協議会は育鵬社の公民教科書を選定した。教員は他社の教科書を推薦したが、石垣市、与那国町教育委員会は、育鵬社、竹富町教委は教員の意見を尊重して他社の教科書を採択した。
☆
沖縄タイムスの記事では参加者は90人となっているが八重山日報では30人近くとなっている。(笑)
これまでの八重山教科書問題に関する沖縄タイムスと八重山日報両紙の報道の信憑性を考えれば、沖縄タイムスの報道を信じるものはいないだろう。 念のため石垣在住の知人に問い合わせてみたところ、「多くて30人」と言うのが実数だとのこと。 少なくとも「主催者発表」さえ出来ないほどの仲間内の集会だった模様。
主催団体は次の左翼団体
「子どもと教科書を考える地域住民の会」
「沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育を進めるか」
「子どもと教科書全国ネットワーク」
「沖縄戦の史実歪曲を許さず沖縄の真実を広める首都圏の会」
これだけの禍々しい名称の左翼団体が仰々しく一堂に会しても、参加人員がわずか30人足らずでは、さすがの発狂新聞もベタ扱いにせざるを得なかったのだろう。(爆)
裁判では原告敗訴がほぼ確定なので、左翼集団をかつての南の島の「ペンギン王国」を夢見て垣市に集結し、「極左・破廉恥ペンギン市長時代の夢よもう一度」を目論んだのだが、この体たらくではアリバイ記事が精一杯ということだろう(涙)。
発狂2紙にも何度か登場した教科書左翼の元凶、俵義文氏が何か吠えているようだが、ことここに至っては、何度も例に挙げた「負け犬の遠吠え」あるいは「引かれ者の小唄」にしか聞こえず、一々取り上げて論評する気にもなれない。
【追記】
琉球新報 2012年8月26日
教科書採択の現状を報告した市民集会=25日、石垣市の大川公民館
【八重山】八重山の教科書問題に取り組む「子どもと教科書を考える八重山地区住民の会」などは25日、教科書問題全国交流会および市民集会を石垣市の大川公民館で開いた。集会には約70人が参加。横浜市や東京・杉並区など「新しい歴史教科書をつくる会」系の教科書を採択した地域の住民が参加し、採択後の取り組みを報告した。
集会では国の責任で解決の場を設け、保護者や現場教員の意見を尊重した教科書を採択することや、竹富町へ教科書を無償給付することなどを求めた集会アピールを採択した。
子どもと教科書全国ネットの俵義文事務局長は、石垣市、与那国町に配布されている育鵬社版の公民教科書について「本年度の採択は増えたものの、数パーセント程度。『大躍進』と言っているが、採択率は低い」と指摘。「育鵬社の教科書の狙いは日本が戦争をできる国にすることだ」と話した。
県教育委員会の需要冊数報告が控えており「八重山の教育委員全員の協議で決めた東京書籍版を報告するよう働き掛けよう」と呼び掛けた。
横浜市や東京都の住民は、保守系首長の誕生が、つくる会系教科書の採択につながっている現状を報告した。
☆
それよりも「県紙」(発狂2紙」は一切報じていないが、昨日の八重山日報が教科書問題に関連して興味深い記事を掲載している。
それがこれ。
■八重山日報 2012年8月24日
教科書問題調査で来島 早大ゼミ学生ら 八重山教科書問題を調査している早大のゼミ学生=23日午前、八重山日報社 早稲田大法学部の水島朝穂ゼミの学生7人が、八重山教科書問題の調査のため22日から石垣入りしている。23日には八重山日報社を訪れ、当時の担当記者から話を聞いた。
代表者の大野雅仁さん(22)は、八重山教科書問題の報道が激化した昨年8月、県紙で職場実習しており、この問題に関心を持ったという。調査の目的を「玉津博克教育長は悪の権化のように報道されていたが、尖閣問題や自衛隊誘致問題など、八重山の特殊性も背景にあるのではと思った」と説明した。
石垣市には24日まで滞在し、関係者から話を聞く予定。11月ごろに報告書をまとめる。同ゼミは、早稲田大の水島朝穂法学部教授が主催している。
☆
>代表者の大野雅仁さん(22)は、八重山教科書問題の報道が激化した昨年8月、県紙で職場実習しており
ジャーナリストなどが、「沖縄に現地取材に行く」という場合、通常、「県紙」(沖縄2紙)を訪ね記者のブリーフを受け、それを「現地取材」などと称する。 結局「県紙」の言いなりになるジャーナリストが多い。
学生の表の大野さんら7名の学生が、八重山教科書問題の取材のため「県紙」(沖縄2紙)を訪問せずにあえて八重山日報を取材したことには大きな意味がある。
昨年8月「県紙」で職場実習をしていながら、わざわざ沖縄一小さな八重山日報を選んで取材に訪問した理由は何か。
「県紙」といえば琉球新報か沖縄タイムスに決まっているが、大野さんが昨年八月職場実習をしていた時期は「県紙」は教科書問題で大発狂の真っ最中であった。
学生の素直な目には、法に則って教科書選定をした玉津石垣市教育長のことを、「悪の権化」のように報道する「県紙」に違和感を持ったのだろう。
「県紙」に加えて八重山毎日が「発狂3紙」となって県内外の「識者」を総動員し「玉津バッシング」を行う様は異様に見えたのだろう。
法学部の学生がゼミの取材に発狂報道を垂れ流す「県紙」に、幻滅は感じても取材などするはずはない。
「県紙」を自認する琉球新報、沖縄タイムスは、法学部ゼミの学生たちが自社に取材に来ずに、反対の論陣を張っていた八重山日報に取材し行ったのは、八重山日報が事実を報道したからだ。
デタラメ記事を垂れ流した又吉カレー記者など恥ずかしくて道を歩くのも憚れるだろうに。
何しろ発狂報道が激化した昨年8月には大野さんは「県紙」で職場実習をしていたというのだ。
面目丸潰れはなおさらだ。
☆
【おまけ】
八重山教科書問題は「尖閣問題」「自衛隊配備問題」に大きく関わっていると書いた。
尖閣問題に関する八重山日報の記事を保存資料として引用する。
2012年月23日
不法上陸 次回は阻止を 国の購入 信頼できず 避難港設置など都に要請 尖閣問題で中山市長 インタビューに答える中山市長=22日午後、市役所香港の反日団体メンバーの活動家が尖閣諸島(石垣市登野城)の魚釣島に不法上陸して1週間となった22日、八重山日報社は、中山義隆市長に尖閣諸島問題に対する考え方をインタビューした。
―香港の活動家の不法上陸をどう思うか。
「本来なら不法上陸は止めるべきだった。上陸させてしまったあとに、不法入国だけで、強制退去で処理してしまったことには非常に不満が残る。逮捕から2日後という超短期で出してしまった。その後の香港、中国での報道や本人たちの言動を見るにつけ、もう少し毅然とした態度で慎重に捜査し、対応するべきだった」
―活動家は帰国後に英雄扱いされていたが、それを見てどう感じたか。
「中国漁船衝突事件の船長が帰国するときにVサインして飛行機に乗り込み、向こうに着いて英雄扱いされたのと同じだ。映像を見ていい気持ちはしなかった。日本の対応のまずさが露呈した」
―活動家は10月に再上陸する意向だが。
「今度は絶対に上陸させてはいけない。上陸を試みて日本の領海に入ってきた場合は、領海に入った時点で不法入国として逮捕し、処罰の対象として厳正に取り扱ってほしい」
―尖閣諸島問題に対する従来の日本政府の対応をどう思うか。
「かつて?小平(とう・しょうへい)さんが、尖閣については後世の人たちに解決を任せようと言った。それに日本政府も乗って、これまで問題の棚上げ論で進めてきた。その結果として今、中国が尖閣に対して核心的利益と発言したり、公船で領海侵犯してくる状況になってしまった。40年前に決着をつけておくべきだった。これから先も同じように棚上げしていくと、5年後、10年後に禍根を残すことになる。現時点のリーダー、政治家が、しっかりとした判断で、日本の領土である尖閣をどのように守るか、明確に行動を起こすべきだ」
―東京都の購入計画についての考えは。
「賛成だ。国有化の話もあるが、市が固定資産税の調査や環境調査などで上陸を求めても、政府は上陸を認めないと言い続けてきた。その姿勢の国が所有権を持っても、上陸は今以上に困難になる。国の購入については今のところ信頼していない。もし国が国有化に本気で動くなら、その前に灯台や無線基地の整備をするなどの作業に入ればいい。都には、購入後に緊急時の避難港設置、灯台の整備、漁業無線の中継局設置、野生化したヤギの駆除などを行うよう要請している。都知事は、私たちが希望していることは前向きに検討して、一緒にやっていきたいと話している。都が購入したほうが(市にとって)得策だ」
―中国の反発が強まった場合、観光に対する影響が懸念される。
「影響が全くないとは言い切れないが、経済的な損失を恐れて、自国の領土について明確な主張を控えるようなことがあれば、今後さらに事態は悪化する。領土に関する問題と経済問題、人的交流については全く別物と考え、堂々と対応していけばいい」
―日本人10人の上陸をどう思うか。
「衝動的、突発的なことだったと思う。香港の活動家の上陸がなければ、そういう行動もなかった」
石原慎太郎都知事の尖閣諸島購入計画を支持する決議を6月に行ったさいたま市議会(加藤得二議長)の自民党議員団など8人が22日、石垣市役所を訪れ、中山義隆市長に決議書を手渡した。
魚釣島などの地権者の男性は、さいたま市に在住している。荻原章弘団長は「さいたま市民である地権者が、尖閣を都に買ってほしいという意思を示している。市議会としても、その思いを実現するのは当然。決議を直接届けるため来た」と話した。
中山市長は「(決議は)ありがたい」と感謝。「国に対して上陸を申請しても認めてくれない。国が尖閣を購入した場合、何もしないままになり、今より状況が悪くなる」と指摘し、石原都知事と連携して都の購入計画を推進し、避難港整備などの実効支配強化策を進めたい考えを示した。
決議では、都の「沖ノ鳥島周辺における漁業活動の振興、世界自然遺産である小笠原諸島における自然保護などの実績を踏まえ、荒廃の危機に直面する尖閣諸島の蘇生と復興につながる石原東京都知事の尖閣諸島購入計画について、強く支持する」としている。
尖閣諸島(石垣市登野城)の魚釣島などの地権者の男性=埼玉県さいたま市在=が、石原慎太郎都知事による尖閣諸島購入計画について「石原都知事と中山義隆市長の、どちらが欠けてもだめだった」とさいたま市議会の自民党議員団に話していたことが分かった。議員団が22日、市役所で中山市長と会い、明らかにした。
議員団は7月26日、地権者と面会した。議員団によると地権者は、都と石垣市が連携して購入計画を進めていることについて「石原さんと中山市長だからできた。(都に売るのは)このタイミングしかない」と強調したという。
中山市長と地権者がこれまでに面会したことはないが、地権者側としては、石原都知事だけでなく、尖閣諸島問題に関する中山市長の言動にも強い期待感を抱いているようだ。
さいたま市議団との面会で地権者は、尖閣諸島の国有化計画について「石原さんを信用している。石原さん以外に売る気はない」と改めて強調したという。中山市長は取材に対し、地権者の発言について「信頼していただけるのであれば、大変ありがたいこと」と話した。
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『沖縄に内なる民主主義はあるか』
著者:又吉康隆
出版社:ヒジャイ出版
定価:税込み1575円
目次
第1章 琉球処分は何を処分したか
第2章 命どぅ宝とソテツ地獄
第3章 県議会事務局の米軍基地全面返還したら9155億5千万円経済効果の試算は真っ赤な嘘
第4章 基地経済と交付金の沖縄経済に占める深刻さ
第5章 普天間飛行場の移設は辺野古しかない
第6章 八重山教科書問題は何が問題だったか
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【店名】七〇八 (読み ナナゼロハチ)
【店番】708 【預金種目】普通預金 【口座番号】0555798
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