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秦 郁彦
PHP研究所
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午後から始まった証人尋問。
原告側代理人の井口博弁護士の勝ち誇ったような尋問の声が法廷に響き渡った。
正攻法の尋問では不利と考えたのか、井口弁護士は午前中の尋問でも「からめ手」のような質問を連発した。
そのからめ手に崎原用能証人(与那国町教育長)がからめ取られたと判断した井口弁護士は、詰め掛けた原告応援団に「見せ場」を作ったつもりだった。
崎原証人が9月8日の「全教委協議」を退席し、別室で女子サッカーを見ていたという言質をとった井口博弁護士が大声で証人に迫った。
「他の教育委員が真剣に協議しているのに、貴方は別室でサッカーを見ていたのですか!」
「はい」
「証人はそれを不謹慎とは思いませんでしたか」
井口弁護士は、獲物を追い詰めるような口調でたたみかけた。
だが、崎原証人は全く動じる様子もなく平然と答えた。
「別に不謹慎とは思いません」
「では、あなたは、退席したら何をしても良いというのですか」
とどめを刺したつもりの井口弁護士の怒声に対し、崎原氏も負けずに大声で反撃にでた。
「はい、何をしても勝手です」
「あの“話し合い”を私は有効とは認めていません」
「時間の無駄だと考えていました」
「ですから退席して何をしようが私の勝手です。 むしろ家に帰ろうかと思ったのですが、別室にテレビがあったから見ただけです」
崎原証人は井口弁護士がいう“話し合い”(協議)自体の存在意義さえ認めておらず、”話し合い”自体が「時間の無駄」と言い切ってしまった。
だとしたら退席した後何をしようが自分の勝手である。 井口弁護士は退席した後、正座し黙祷合掌の上で待機すべきとでもいうつもりだったのか。
返す言葉を失った井口弁護士は、絶句したまま証言台の傍を離れ、代理人の定位置に戻らざるを得なかった。
崎原証人の完勝である。
午後からの証人尋問は午前中の玉津証人への尋問の続きと、崎原証人の尋問が行われた。
午前の尋問に引き続き、井口弁護士は9月8日の全教委協議に一旦出席した玉津証人が、一時退席した後席に戻った理由を、しつこく尋問した。
退席した理由について玉津証人は、無償法に明記されている同じ採択地区で同一教科書が採択されなかった場合の「再協議」について、次のように証言した。
「8月31日に協議会の役員会を開いて再協議したが、竹富町教委は意見を変えなかったため協議は不調に終わった。協議会の業務は8月31日で終了している」
9月8日の全教委協を退席した理由については、「親睦会のはずの全教委協が開会後、早々に閉会し教科書選定の「再協議」に移行し、多数決で教科書選定するとしたから」と述べ、再協議のため協議会を開会するには「各市町村の教委がそれぞれで合意しなければならず、石垣市教委は合意していないので、全教委協を有効と認めるわけにはいかなかった」と証言した。
退席後再度席に戻った理由については「同席していた県教委の狩俣課長に、強く戻るよう指導されたから。 そしてもう一つの理由は協議会会長としてことの成り行きを見届けたいと言う責任感からだ」と証言した。
その間、井口弁護士がしつこく「席に戻ったのは、無償法第13条4項の再協議と認めたからではないか」と迫ったが、「協議会の仕事は8月31日の役員会の再協議で既に終了している」と突っぱねた。
全体として原告側の尋問はピント外れが多く、被告側代理人から再三「質問は裁判の趣旨と関係ない」などとクレームが付いたがその度に「後で関係してくる」などと強弁し強引に尋問を押し進めた。
非礼を承知で言わせてもらうと、教育長というよりマグロ漁船の船長といった風貌の崎原証人は、玉津教育長よりはるかに自由人の様子で、3人の裁判官が見守る厳粛な雰囲気の法廷の証言台に立っても、少しもひるむ所はなかった。
ひるむどころか、9月8日の「話し合い」で過半数で教科書選定をしようとした愚かさを、尋問の間をかいくぐって次のような趣旨の批判をした。
「石垣市、竹富町、与那国町はそれぞれ独立した行政組織であり、それぞれの教育委員会も他地区の教育委員会からは独立している」
「与那国教委が採択した育鵬社版教科書を全教委協の「話し合い」の多数決で決められたら数で負けて、与那国町教委の採択が踏みにじられてしまう」
正論である。
八重山地区の人口の一割にも満たない竹富町の慶田盛教育長のごり押しのために「有効な協議会で選定し」さらに与那国町教委が採択した育鵬社版が9月8日の「話し合い」で多数決という数の暴力で、否定されてはたまったものではない。これが崎原証人の訴えた真意である。
竹富町教委は自分で無償給付の権利を放棄したのだから、自腹で教科書給付をするというのが筋と言うもの。
自業自得である。
それ「無償給付を請求する」と裁判に持ち込んだのだから、最初から無理筋だった。
それも請求の相手が文科省ではなく、石垣市と与那国町にしたと言うことは二重の無理筋な裁判と言うことができる。
■■自費出版の戦い
ここまで来て、ヒジャイこと又吉康隆さんの「自費出版の戦い」をふと思い出した。
実は沖縄の出版界から出版拒否にあった又吉さんは持ち前の反骨精神が頭をもたげ、出版社にボイコットされたら自分で出版社を作ればよいと考え、自分自身で「ヒジャイ出版」という出版社を立ち上げていた。
そして「沖縄に内なる民主主義はあるか」と題する本は既に完成しており、筆者の手元にも送られてきたが、なかなか立派な出来上がりである。
その第6章「八重山教科書問題は何があったか」に、この裁判の問題点が関連法令も含めて詳しく説明されていることを思い出したのだ。
第6章の小見出しから抜粋する。
■小中学校で使用する教科書は市町村の教育委員会が決める。
■八重山地区に学校に無償給付する教科書は一種類だけ。
■八重山採択地区協議会は地方教育行政法によって設置したのかそれとも無償措置法によって設置したのか。
■竹富町は違法行為をしたわけではない。
■竹富町は教科書の有償を自ら選択した
■使用する教科書を三市町村が同一にしなければならない法律はない。
■憲法の精神を踏みにじった竹富町。
■合法でも無償給付しないケースがある。
■竹富町は無償措置法の呪縛を解いた。
■9月8日の全委員協議は成立しない。
裁判傍聴記を執筆中に「自費出版の戦い」を想いだしたのは、原告の保護者たちが事前にこの本を読んでいたら、こんな馬鹿げた裁判など起こす必要はなかったと考えたのだ。
上記見出しを見ただけで、裁判の疑問点にすべて触れていることに気がつくはずだ。
本ができあがったので、全国の読者に沖縄の実情を知ってもらうため読んでほしいと考え、ネットで宣伝し、予約註文をとりたいと思ったのだが、又吉さんは今度は沖縄の本の卸元に交渉して、沖縄の書店の店頭に並べ先ず沖縄の読者に読んでほしいとのこと。
そこで当日記は沖縄の出版業界から出版拒否にあった問題の書「沖縄に内なる民主主義はあるか」を勝手に宣伝させてもらう。
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沖縄での店頭発売までもうしばらくお待ち下さい。
ただ一日も早く読みたい方は、当日記でも予約註文取りたいと思います。
予約註文は⇒ezaki0222@ybb.ne.jp
『沖縄に内なる民主主義はあるか』
著者:又吉康隆
出版社:ヒジャイ出版
定価は1500円(税別)(税込み1575円)
目次
第1章 琉球処分は何を処分したか
第2章 命どぅ宝とソテツ地獄
第3章 県議会事務局の米軍基地全面返還したら9155億5千万円経済効果の試算は真っ赤な嘘
第4章 基地経済と交付金の沖縄経済に占める深刻さ
第5章 普天間飛行場の移設は辺野古しかない
第6章 八重山教科書問題は何が問題だったか
自費出版の広告を出している複数の地元出版社が原稿を読んだ上で出版を拒否した理由は、特に「第5章 普天間飛行場の移設は辺野古しかない」と「第6章 八重山教科書問題は何が問題だったか」という二つの章に問題があるから、だとのこと。
某出版社は、「辺野古移設反対は県民の総意」と信じて疑わぬ様子だったし、某出版社は「八重山教科書問題は係争中だか」といのが断りの理由だったが、又吉さんの論調は結果的に沖縄2紙の論調を批判しているのが出版拒否の理由だ考えられる。
係争中だろうが難だろうが一個人が自分の考えを自費出版で出版希望しているのだ。
内容が公序良俗を乱さない限り、言論・出版の自由が認められているわが国で、出版を拒否する理由にはならない。
★
1日の証人尋問に戻るが、当日は昼休みの休憩の他に午後の審理でも短い休憩を一度はさんで行われた。
休憩時間に廊下などで記者団が傍聴者たちと親しげに話している光景を見るに付け、傍聴席はほとんどが原告側応援団で占められていると思われた。
記者席には何時もの口頭弁論より多く、6名ほどの記者が最後まで傍聴していた。
裁判所の職員が2人最後まで傍聴席におり、ボイスレコーダーやノート型パソコン等の持ち込みは禁止するとのことで目を光らせていた。
一方、記者席の記者団はノート型パソコンは勿論、ボイスレコーダーなどを堂々と持ち込み取材していたが、公開された法廷で一般傍聴人と記者団との差別待遇の意味が理解できない。
電子機器の使用を禁止されメモ書き程度で長丁場の裁判劇を再現するのが困難なことを感じた。
記者団は優遇されているにも関わらず、当日の報道をしたのは沖縄タイムス一社だけ、それも原告団支援のデタラメ記事と言うのだから、沖縄の言論封殺もここに極まれり、と感じた。
【おまけ】
昨日今日と5日の「反オスプレイ集会」を目前にして沖縄タイムスは、裏取りなしのガセネタ記者・平安名純代米国特約記者の配信で「反オスプレイ記事」の大発狂である。
読者よりのメールを紹介する。
オスプレイ反対県民大会の『陰湿』な主催者達
一方的なオスプレイ反対運動に警鐘を鳴らす為に張った横断幕が、陰湿な者達によって破かれ、持ち去られています
? 「切り取られた」: 普天間の道沿いに張った横断幕は、両端の棒のみ残され、幕自体は無残に切り取られています
? 「持ち去られた」: 宜野湾市役所の道路沿い、市職員の駐車場入口に張った横断幕2枚が持ち去られました。また、
宜野湾市の高速道路入口付近に張ったもの、那覇市松山の湾岸道路沿いに張ったも糸満市に張ったものが各1枚づつ無くなっている
? 「頻繁にたたまれている」: 宜野湾市佐真下公園沿い(普天間基地南ゲート)の横断幕は、張ると数日で巻きたたまれてしまうので、張り直しても、また、たたまれてしまう
以上のような陰湿な行いを主催者がやっているとは言い切れないが、主催者である共産主義者そのものは、被害者意識が強く、常に自分たちは権力者から差別され搾取されているという思い込みが異常に強い。そして、彼等の活動の原動力は、権力者や財産家、国家に対する憎しみである。
それ故、彼らが政権を握った国家では、例外なく血の粛清が行われているのである。
情だけではなく理性的に判断してオスプレイ配備に反対する事が沖縄のためになる、日本のためになる、アジアのためになると判った方々はマスコミの報道に対してNoと声を上げています。
☆
反日左翼により切り取られた宜野湾市内の横断幕。
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読みやすいように一枚ずつ拡大してみました。
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★
■■お知らせ■■
反日左翼の吹き溜まりと見られる沖縄の大学で反日左翼大学教授が「反オスプレイ」の政治活動をしているが、その一方でネットに目覚めた学生たちが次のような行動を起こしている。
沖縄の新聞が蛇蝎のように忌み嫌うあの田母神元航空幕僚長の講演会を大スクリーンで放映する集会を学生たちが主催して開催すると言うのである。
★
日本会議広島県本部が毎年8月6日に田母神氏をお呼びして行う「平和ミーティング」というイベントがあります。 被爆者団体も加わり、「2度と原爆を落とさせないために日本を強くする必要がある」としてシンポジウムを行っているのです。 かなり好評を博しており毎年規模が拡大され、広島の良識を発信しています。琉球大学生が行う田母神講演会ネット中継
⇒必見案内チラシ
日時 8月6日18時から
場所 琉球大学 共通教育棟四号館 103教室 入場 無料です原爆が投下された8月6日、広島市で行われ2000名近くの人が詰めかける画期的なシンポジウムがあります。
田母神元航空幕僚長が登壇し、「本当の平和とは何か、ヒロシマの平和は本当か」を追求する「8/6広島平和ミーティング」です。
琉球大学の学生達が、「沖縄県でもネット中継したい」「広島と沖縄を平和でつなぎたい」ということで、その模様を琉球大学内でネット中継することになりました。
沖縄でも安全保障の抜け落ちた「空想平和論」が暴走していますが、学生たちはもうウンザリしているのです。
頭の固い人達が邪魔してくるでしょうが、どうにか応援したいものです。
お問い合わせは
okinawa@jp-pride.com
★
「オスプレイ配備の疑問を解消する講演会」
■■お知らせ■■
今や県内が連日オスプレイの話題でヒートアップしている。
そこで、以下のように専門家を招いき、配備の賛否は問わずに、
オスプレイに関する疑問を解消する為の講演と質疑応答の会を設けました。
皆様ふるって御参加下さい。
☆
日時:平成24年8月11日(土) 開演18:30 (開場18:00)
開場:沖縄県立博物館美術館三階講堂
入場料:無料 定員200名 予約優先
お問合せ先:オスプレイの配備について考える県民有志の会
070−5484−4617(にしこり)まで
☆
■【拡散依頼】
8・8辺野古区民の真実の声を全国に広げる市民集会
「普天間基地の辺野古移設は地元の反対が強いから不可能である。」
これは、真っ赤な嘘です。プロパガンダです。
移設先の本当の地元とは、移設先の米軍キャンプのある名護市辺野古区です。
<名護市辺野古区のホームページ>
http://www.henoko.uchina.jp/
辺野古区のホームページには、
「私たちは今まで基地との交流によりまちを発展させてきました。」
と書かれています。
実際にキャンプ・シュワブの米海兵隊隊員と辺野古区住民は溶け込んだように生活しているようで、辺野古区の恒例の運動会では、キャンプシュワブの隊員は第11班の住
民として参加しているとのことです。
<写真:辺野古区運動会に参加している米海兵隊隊員とその家族>
辺野古区民は首尾一貫して、普天間飛行場の危険性の除去を願い、代替地として受け入れを容認(条件付き)してきたのです。
しかし沖縄のマスコミ、全国のマスコミはその事実と辺野古区民の思いを一切報道せず、辺野古区民の意志を黙殺した情報操作が繰り返され、結果として全国民も国会議
員さえその事実をしらず、国家の利益を大きく失うことになってしまいました。
そのような中、名護市民が立ち上がり8月8日に「辺野古区民の真実の声を全国に広げる市民集会」が再開される事になりました。
地元マスコミに封殺されてきた辺野古区民の真実の声、そして辺野古テント村の実態や被害状況などを直接聞くことができます。
沖縄在住の方は、万障お繰り合わせの上是非、ご参加ください。
そして、沖縄のマスコミの報道が嘘だらけであることを多くの沖縄県民にお伝え下さい。
また、沖縄県外にお住まいの方も、ご都合のつく方は是非沖縄まで足を運ぶようお願い申し上げます。
マスコミの報道と沖縄の真実のギャップを体で感じ取り、その事実を全国に広げていただきたく存じます。
特に辺野古区民の真実の声を全国に広げていただきたく切にお願い申しあげます。
◇関連ブログ記事◇
<■立ち上がった「辺野古漁港の不法占拠を許さない名護市民の会」>
http://goo.gl/bP3AB
<■辺野古テント村の不法占拠を許すな!不法占拠を応援する名護市長を許すな!>
http://goo.gl/8gRFk
<■韓国の左翼団体と連帯している辺野古テント村>
http://goo.gl/KHUu7
(仲村覚)
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チラシのダウンロードはこちらから http://goo.gl/WBccb
【拡散依頼】
◆辺野古区民の真実の声を全国に広げる市民集会◆
◎日時:8月8日(水) 開場 午後6:30 開演 午後07:00
◎場所:名護市民会館・大ホール
( 〒905-0014 沖縄県名護市港2丁目1番1号電話:0980-53-5427 )
◎参加費:無料・カンパ大歓迎
◎主な登壇予定者:
◇前名護市長 島袋吉和氏
◇名護市議会議員 宮城安秀氏
辺野古移設拒否の根底には、マスメディアと左翼勢力による「辺野古区民の声黙殺工作」がありました。
辺野古区民は、首尾一貫して、住宅が密集する宜野湾市の危険性の除去を、心から願い、そのために基地の代替地として受け入れを容認(条件付き)してきたのです、ま
さに沖縄のウムイ(思い)そのものです。
しかしマスコミはその思いを一切報道せず、沖縄県民だけではなく、多くの国民・国会議員にもその事実を知らせないまま、辺野古区民の意志を黙殺した情報操作が繰り
返され、結果として日本の安全保障を揺るがす大きな問題へと炎上させてしまいました。
今こそ良識ある沖縄県民は、報道されない沖縄県民の声を、そして辺野古区民の声を、力あわせて全国に発信し、日本国における沖縄の果たすべき役割を自ら宣言すべき
なのです。
いままで、辺野古区民が自ら先頭に立ち表明しようとすると、反対する勢力による多くの妨害や嫌がらせが発生し、辺野古の人間関係や住民の方々の精神を蝕んできまし
た。
今こそ、沖縄県民有志による、「辺野古区民の真実の声を全国に広げる県民集会」実行委員会の設立を提案し、マスコミが報道しない沖縄の真の声を全国に発信できるよ
う、関係各位と力を合わせていきたいと考えておりますので、ご賛同、ご協力を心からお願い申し上げます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ Image may be NSFW.
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秦 郁彦
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