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続・砕け散った琉球新報の詭弁

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沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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話が前後するが当日の一番目の尋問は星雅彦証人であり、原告側尋問は上原弁護士が受け持った。

星氏は現在沖縄県文化協会会長、浦添市文化協会会長、総合文芸誌「うらそえ文藝」の編集長を17年にわたり務める沖縄の代表的文化人である。 星氏は戦後早い時期に当時の琉球政府の委託を受け、沖縄戦の聞き取り調査を行ったことがあり、その結果を地元雑等に発表していた。

上原弁護士は尋問の中で、星氏が琉球新報に上原氏と同じように言論封殺を受けた経験を聞きだした。 

上原弁護士が聞きだした証言はこうだ。

2007年の8月頃、琉球新報の依頼を受けて星氏が書いた沖縄戦に関する論考を掲載拒否された自分の経験を証言した。 

星氏はその原稿の中で自分が慶良間島の生存者から聞き取った数多くの証言を基に「慶良間島の集団自決に軍命は無かった」と言う趣旨の結論を書いた。 その年、2007年は琉球新報が「慶良間島の集団自決は軍命による」という大キャンペーンを張っていた年であり、9月29日には文科省検定の撤回を求める「県民大会(「11万人集会)」が開かれた年である。 星氏は,掲載拒否の理由は「社の方針に合わない」と言われたが、内心では「集団自決に軍命はなかった」と主張した部分が「社の方針合わなかった」のだろうと推測した。

それまで星氏は琉球新報に定期的に美術評論や文藝・美術の「年間回顧」などを寄稿する琉球新報文化面の常連の1人であった。 したがって琉球新報とは友好的間柄を保っていたが、新聞側から依頼された原稿の掲載を拒否されたのは初めての経験だった。 担当の文化部長は気まずそうな口調で「原稿料は払います」といったが、掲載もされていない原稿の対価を受取るわけにはいかないので、受け取りを断ったと言う。 

■私は今まで琉球新報に原稿の持込をしたことは一度もありません。

星氏の証言は琉球新報の言論封殺体質を証明して余りあるものだった。

星氏に対する被告側の反対尋問は池宮城主任弁護士によって開始された。

池宮城「星さんは『うらそえ文藝』の編集長を何年務めていますか」

星「今年で17年です」

池宮城「琉球新報の投稿欄や『論壇』があるのをご存知ですよね」

星「はい」

池宮城「長年編集長をされた星さんならご存知でしょうが新聞には編集権というものがあるのをご存知ですよね。

星「はい」

池宮城「では、新聞社に持ち込まれた原稿がすべて掲載されるとは限らないこともご存知ですよね」

星「はい」

池宮城「星さんはこれまで、琉球新報に原稿を持ち込んで断られたことは何度ありますか」

星「(毅然とした大きな声で)私は今まで琉球新報に原稿の持込をしたことは一度もありません。 したがって断られたことも一度もありません」

実は証人尋問の前日、星さんから電話が入り、「長い人生で初めて法廷に立つので緊張する」といった心境を語られ、何か気がついたことがあれば、とアドバイスが欲しいいわれた。 筆者のような法律の門外漢にアドバイスを求めると言うのは、星さんのような人生経験の豊かな落ち着いた方でも初めて法廷に立つとなると緊張するものだ、と改めて感じ入った。

専門的アドバイスは弁護士の先生方が抜かりなく手配のこと思ったが、次のひと言だけは伝えておいた。

「嘘の証言を頼まれているのならともかく、星さんが体験した真実をありのままに証言すれば良いと思います。 ありのままの証言がそのまま原告への強力な援護射撃になるので、安心と自信を持って真実ありのままに証言して下さい」

大体このような当たり前のことをアドバイス(?)しておいた。

被告代理人の反対尋問は途中から若手の赤嶺弁護士にバトンタッチされた。

被告側の目論見は、星さんの原稿が掲載拒否されたのは、編集権の発動により持ち込み原稿が掲載拒否されたという新聞では良くある事例に、星さんの掲載拒否を当てはめようとしていることが見え見えであった。

だが被告側のその目論見も星さんの「私は今まで琉球新報に原稿の持込をしたことは一度もありません。 したがって断られたことも一度もありません」という毅然としたひと言でもろくも打ち砕かれてしまった。

証人尋問は星さんの尋問により原告側有利の雰囲気で前泊沖国大教授のピンチヒッターとして急遽法廷に引き釣り出された枝川証人の「法廷の血祭り劇」へと続くのである。

枝川証人が「法廷の惨劇」ともいえる原告側徳永弁護士の容赦ない質問の刃で、滅多切りされたことは前回書いた。

■首吊りの足を引っ張った名城証人

枝川氏が茫然自失、空ろな目のまま証言台を去った後、証言台に立った被告側証人の名城氏は、それでも必死になって失地回復を試みるが、徳永弁護士の鋭い反対尋問の前には虚しい悪足掻きに見えた。、

名城氏はもごもごした小声ながら、一次資料の「2重掲載」に次のような趣旨の強弁をした。

「確かに1次資料は書き換えることは出来ないが、引用した分量があまりにも多すぎる場合、原稿の主たる部分が引用だけになってしまい、上原さんの地(じ)の文章が従たる部分になってしまう。それでは引用文に原稿料を支払うことになり、新聞社としては許すわけにはいかない」

実として「兵士の日記」の長い引用が、3回にまたがったことがあった。名城氏の弁明を聞けばもっともだと思われる節もあるが、これも徳永弁護士の必殺の反対尋問の前に、空中分解を晒すことになる。

「パンドラの箱を開ける時」の新聞連載は180回で終了するのだが、同じ資料の引用は180回のうちの僅か3回分である。 しかも「パンドラ・・」掲載の前年に上原氏は同じ琉球新報に「沖縄戦記ー生き残ったものの記録」を長期連載しており、「パンドラ・・・」の書き始めの部分に「これは『沖縄戦記ー生き残った者の記録」の続編に当たる」と記している。

だとしたら名城氏が主張する「3回にも及ぶ1次資料の引用は主たる内容だ」と言う主張は、「生き残った者の記録」と「パンドラ・・」の前編後編あわせると300数十回にも及ぶ長期連載のうちわずか3回である。 

つまり「3回続いた資料引用が全原稿の主たる内容」と言う主張が詭弁であることが一目瞭然である。

徳永弁護士の次のように止めを刺した。

「上原さんは慶良間島の集団自決の様子を克明に記した米兵士の日記を重要な一次資料として3回にわたって引用したわけであり、これは300回以上にも及ぶ全体の内容を勘案したら主たる内容とはいえないのではないか」

勿論名城証人からは、まともな返答を聞くこともなく被告側の証人尋問は終了した。

枝川証人の尋問でこの裁判の勝負はあったと書いたが、名城証人の尋問は失地回復どころか首吊りの足を引っ張るような惨めな結果に終わった。

最後の登場した証人が本裁判の主役とも言える原告の上原生稔氏であるが、上原氏の証人尋問については次の機会に書く予定である。

つづく

■カンパ協力のお願い■

琉球新報の言論封殺に戦いを挑んでいる上原さんの訴訟へのカンパ協力は支援団体の三善会へお願いしております。

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ゆうちょ銀行からの振込の場合
【金融機関】ゆうちょ銀行
【口座番号】記号:17010 口座番号:10347971
【名  義】サンゼンカイ.
--------------------------------------------------------------------------------
ゆうちょ銀行以外の金融機関からの振込の場合
【金融機関】ゆうちょ銀行
【店  名】七〇八(読み:ナナゼロハチ)
【店  番】708
【口座番号】普通:1034797
【名  義】サンゼンカイ.

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秦 郁彦
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■【拡散依頼】

 

8・8辺野古区民の真実の声を全国に広げる市民集会

 

「普天間基地の辺野古移設は地元の反対が強いから不可能である。」
これは、真っ赤な嘘です。プロパガンダです。
移設先の本当の地元とは、移設先の米軍キャンプのある名護市辺野古区です。

 

<名護市辺野古区のホームページ>
http://www.henoko.uchina.jp/

 

辺野古区のホームページには、
「私たちは今まで基地との交流によりまちを発展させてきました。」
と書かれています。
実際にキャンプ・シュワブの米海兵隊隊員と辺野古区住民は溶け込んだように生活しているようで、辺野古区の恒例の運動会では、キャンプシュワブの隊員は第11班の住
民として参加しているとのことです。

 

<写真:辺野古区運動会に参加している米海兵隊隊員とその家族>
http://goo.gl/otxat

 

辺野古区民は首尾一貫して、普天間飛行場の危険性の除去を願い、代替地として受け入れを容認(条件付き)してきたのです。
しかし沖縄のマスコミ、全国のマスコミはその事実と辺野古区民の思いを一切報道せず、辺野古区民の意志を黙殺した情報操作が繰り返され、結果として全国民も国会議
員さえその事実をしらず、国家の利益を大きく失うことになってしまいました。

 

そのような中、名護市民が立ち上がり8月8日に「辺野古区民の真実の声を全国に広げる市民集会」が再開される事になりました。

 

地元マスコミに封殺されてきた辺野古区民の真実の声、そして辺野古テント村の実態や被害状況などを直接聞くことができます。

 

沖縄在住の方は、万障お繰り合わせの上是非、ご参加ください。
そして、沖縄のマスコミの報道が嘘だらけであることを多くの沖縄県民にお伝え下さい。

 

また、沖縄県外にお住まいの方も、ご都合のつく方は是非沖縄まで足を運ぶようお願い申し上げます。

 

マスコミの報道と沖縄の真実のギャップを体で感じ取り、その事実を全国に広げていただきたく存じます。
特に辺野古区民の真実の声を全国に広げていただきたく切にお願い申しあげます。

 

◇関連ブログ記事◇

 

<■立ち上がった「辺野古漁港の不法占拠を許さない名護市民の会」>
http://goo.gl/bP3AB

 

<■辺野古テント村の不法占拠を許すな!不法占拠を応援する名護市長を許すな!>
http://goo.gl/8gRFk

 

<■韓国の左翼団体と連帯している辺野古テント村>
http://goo.gl/KHUu7

 


(仲村覚)

 

 

 

チラシのダウンロードはこちらから http://goo.gl/WBccb

 

【拡散依頼】

 

◆辺野古区民の真実の声を全国に広げる市民集会◆

 

◎日時:8月8日(水) 開場 午後6:30 開演 午後07:00

 

◎場所:名護市民会館・大ホール
( 〒905-0014 沖縄県名護市港2丁目1番1号電話:0980-53-5427 )

 

◎参加費:無料・カンパ大歓迎

 

◎主な登壇予定者:
◇前名護市長 島袋吉和氏
◇名護市議会議員 宮城安秀氏

 

辺野古移設拒否の根底には、マスメディアと左翼勢力による「辺野古区民の声黙殺工作」がありました。
辺野古区民は、首尾一貫して、住宅が密集する宜野湾市の危険性の除去を、心から願い、そのために基地の代替地として受け入れを容認(条件付き)してきたのです、ま
さに沖縄のウムイ(思い)そのものです。

 

しかしマスコミはその思いを一切報道せず、沖縄県民だけではなく、多くの国民・国会議員にもその事実を知らせないまま、辺野古区民の意志を黙殺した情報操作が繰り
返され、結果として日本の安全保障を揺るがす大きな問題へと炎上させてしまいました。

 

今こそ良識ある沖縄県民は、報道されない沖縄県民の声を、そして辺野古区民の声を、力あわせて全国に発信し、日本国における沖縄の果たすべき役割を自ら宣言すべき
なのです。

 

いままで、辺野古区民が自ら先頭に立ち表明しようとすると、反対する勢力による多くの妨害や嫌がらせが発生し、辺野古の人間関係や住民の方々の精神を蝕んできまし
た。

 

今こそ、沖縄県民有志による、「辺野古区民の真実の声を全国に広げる県民集会」実行委員会の設立を提案し、マスコミが報道しない沖縄の真の声を全国に発信できるよ
う、関係各位と力を合わせていきたいと考えておりますので、ご賛同、ご協力を心からお願い申し上げます。
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