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異論を許さぬ「全体主義の島沖縄」by小林よしのり

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 当日記で何度か紹介したヒジャイさんのブログの紹介です。

八重山教科書問題では沖縄2紙の歪曲報道を徹底的に批判し、竹富教委の暴走を是正指導するどころか支援に回った県教育庁も俎上に乗せその違法性を糾弾する論調は「ヒジャイ(左)」というブログ名には似つかわしくないと思っていた。

が、よく考えて見たら八重山教科書問題は、当初のイデオロギー論争から、法律論争に論点が変わり、「適法か否か」が論議されていた。

さらには米留学帰りの女子高生まで参戦し「民主主義か否か」の論議に発展した。

こうなるとイデオロギー論争というよりむしろ法律論争の様相を呈していた。

ヒジャイさんの論調は新聞の紙面に登場する「識者」とは真逆の立場なので、沖縄では「右翼」と看做されがちだ。

だがよく読んでみると「何が事実で、何が適法か」に徹している。 

これでは右も左も関係無いはずだ。

だがその右も左も関係なく書いた文章でも、結果的に沖縄2紙や極悪複合体を批判した場合、沖縄では「右翼」のレッテルを貼られ、論壇から抹殺される。 

「右も左も関係ない」をモットーに沖縄戦の真実を追究した上原正稔さんが、沖縄論壇から村八分になったのが好例である。

ヒジャイさんは、これまでまとめた論考を出版しようと思ったが、沖縄2紙を批判する論調から判断し、沖縄の出版社で普通に出版するのは不可能と考え自費出版を思いついた。

そこで自費出版募集の広告を出している県内出版社に連絡したら、驚いたことに内容に問題があるという理由で断られたと言う。

以下はその顛末を書いたヒジャイさんのブログの引用です。


信じられないことが起きた

自費出版しようと県内のある出版社に原稿を送ったら、なんと出版を断られた。
 
ブログを休憩しているのは、自費出版する本の原稿を書くためだった。
 
先週の火曜日の朝に、ネットで自費出版を募集している県内のある出版社に、自費出版したいから見積もりをお願いしますという文章を携えて原稿を送った。翌日の水曜日には出版社に届いたはずなのに、出版社からは原稿が届いたという連絡はなかった。
 
木曜日にはあるだろうと思ったが、出版社からは電話もメールもなかった。もしかしたら届かなかったのだろうかという不安が脳裏をかすめたが、まさかそんなことはないだろうと、出版社からの連絡を待ったが、出版社からは木曜日だけでなく金曜日も土曜日も連絡が来なかった。
 
月曜日は公休日だったので、火曜日に出版社に電話をした。受付けの女性に私の名前を告げ、私の原稿は届いたのかどうかを聞くと、受付けの女性は原稿は編集部の人しか分からないが、編集部の人は会社に居ないといい、私の電話番号を聞いた。
 
しばらくすると編集部の人間から電話が掛かってきた。彼は沖縄の出版界を盛り上げようと頑張っている人で、新聞にエッセーなども書く、沖縄の出版界では有名な人である。彼はストレートにではなく、間接的に私の自費出版はできないような話をしたので、だらだら話をするのが嫌いな私は、「自費出版ができないということか」とストレートに聞いた。すると彼はそうだと言った。
 
信じられないことであるが、自費出版を宣伝している出版社に自費出版を希望して原稿を送ったら、自費出版できないと言われたのだ。私が自費出版したかった本のタイトルは、ブログでもテーマにしている「沖縄に内なる民主主義はあるか」である。
 
タイトル 沖縄に内なる民主主義はあるか
 
目次
 一 琉球処分はなにを処分したか
 二 ソテツ地獄と命どぅ宝
 三 米軍基地全面返還したら9155億5千万円経済効果の嘘 
 四 普天間飛行場の移設は辺野古しかない
 五 八重山教科書問題はなにが問題だったか
 
出版できない理由は、「四 普天間飛行場の移設は辺野古しかない」の内容が最近出版社から出した本とは反対の内容になっているからと彼は説明した。
 私は彼の話に文句を言わなかった。「ああ、そうですか」という風に聞いていただけだ。
 
まさか、自費出版が断られるとは全然予想していなかった。断るなら断るでいいが、断るのであれば早く客に連絡するのが当然だと思うのだが、出版社は連絡をしなかった。もしかすると私に電話するつもりはなかったかもしれない。信じられないことだ。
 
会話の中で、彼は出版できないことで私に一度も謝らなかった。もちろん連絡が遅れたことに対する詫びの一言もなかった。
 
出版社のやり方に怒りは湧いてこない。うまく説明できないが、むなしさやさびしさのような感情があるだけだ。
 
できることなら沖縄の出版社で自費出版したいが、こういう状況になったので、本土の二つの出版社に原稿を送った。するとすぐに原稿を受けたこと、数週間以内に連絡するというメールが来た。
 あまりにも違いすぎる対応に、本土の業者は素晴らしいという感情ではなく、沖縄の現状へのみじめな気持ちが残った。

              ☆

新聞社や出版社には編集権というものがある。

したがって持ち込まれた原稿が全て掲載されるわけではなく、全てが出版され店頭並ぶわけではないのはいうまでも無い。

だが新聞社や出版社が広告を出して自費出版を募集した場合、通常の編集権とは別の枠組みに入ることになる。

公序良俗に反しない限り、どんな拙い内容でも、読解が困難な悪文であっても、顧客の希望と出版社が提示するコストが合致すれば、これは編集権の及ばない別の世界である。

これを内容に問題があると言う理由で断ると言うことは他府県では考えられない出来事である。

小林よしのり氏が異論を許さぬ「全体主義の島沖縄」と皮肉るのも的を射た発言になる。

実は」ヒジャイさんからは上記ブログをアップする前に問題の原稿を送って頂き一応目を通してみたがこれまでの沖縄本に見られない新鮮な切り口に興味を覚え、ぜひとも県民には読んで欲しい本だと直感した。

上原さんの著作もそうだが、極悪複合体が言論封殺するような著作こそ、異論を許さぬ「全体主義の島」の住民に読んで欲しい本なのである。

ヒジャイさんは当日記の上原さんの記事などを読んで沖縄の「言論封殺」を一応理解はしていたつもりだったが、自費出版にまでも言論封殺の魔の手がのびていることを身を持って体験し驚いたと言う。

以下は沖縄の言論封殺を知る資料として、筆者の独断でヒジャイさんのメールを引用する。


≪突然の原稿を送ってすみません。

実は、ボーダーインクで自費出版しようと原稿を送ったら、断られました。新城和博氏の説明では、ボーダーインクで出版した「私たちの教室からは 米軍基地が見えます」の内容と私の原稿の「普天間飛行場の移設は辺野古しかない」とは内容が反対だからということでした。 

そんな理由で自費出版をことわるのは信じられないことだが本当です。新城氏に他の出版社を紹介してくれと頼むと、新城氏が紹介したのは正式な出版社ではないようなちょっと怪しい南部の会社と琉球新報と沖縄タイムスでした。それは紹介しないのと同じです。

私は出版社を知りません。狼魔人さんは私の本を出版してくれそうな出版社を知っていないですか。できることなら沖縄の出版社から本を出したいです。

 問題は私の原稿を編集・添削できる人が必要であり、沖縄の書店に本を置けることです。

 出版費用は200ページ以内で、四六版○00冊で約000円くらいの経費だったら歓迎です。

 それ以上だったら話し合いで妥協点をみつけようと思います。

 本の売るために私も営業をするつもりです。私は尺八演奏ができるので書店の前や路上で尺八を演奏しながら本を売ることも考えています。

 もし、出版社を知っていたら紹介をよろしくお願いします。≫

 

その後ヒジャイさんと会って出版のことや沖縄の新聞や沖教組など極悪複合体について話す機会を得た。

話題は尽きず初対面にも関わらず4時間以上も話し込んでしまった。

で肝心の出版の話だが、御本人がどうしても沖縄の出版社から出したいとのことで目下数社に頼んで返事待ちの状況。

いずれにせよ、どんなことがあっても出版までこぎつけるよう全面支援体勢ですのでご期待下さい。

ちなみに「ヒジャイとは左翼のことか」と尋ねてみたら、ご本人の「左利き」をもじったとのこと。

ところが学生時代は学生運動真っ盛りの時期で、ヒジャイさんも社会の不条理に義憤に燃え、学生運動に身を投じ革マル派に属した。

そしてマルクスレーニン主義もかなり勉強したとのこと。

ご本人には言わなかったが、談論風発の最中にチャーチルが言ったとされる次の言葉がふと脳裏を過ぎった。

「二十歳までに共産主義にかぶれない者は情熱が足りないが、

二十歳を過ぎて共産主義にかぶれている者は知能が足りない。」  

                ☆

 【おまけ】

読者の情報提供でこれが話題を呼んでいる。

 

「沖縄人は豚ですか?」〈日米琉40年:上〉

写真:比嘉陽花さんは大阪に暮らし始めて1年。「でもやっぱり本土には慣れない」=9日、大阪市北区、竹花徹朗撮影拡大比嘉陽花さんは大阪に暮らし始めて1年。「でもやっぱり本土には慣れない」=9日、大阪市北区、竹花徹朗撮影

 

 「やっぱり私たちは『豚』なんだ」。劇団比嘉座の座長・比嘉陽花(ひが・はるか)さん(29)は今、大阪で暮らす。「海きれい?」と興味深そうに近づいてくる本土出身者(ナイチャー)たち。私の沖縄は悲しい島。灰色だ。本当の私たちを見ていない。

 昨年、自作の演劇「わーわー」を沖縄県内で演じた。わーは沖縄の言葉(ウチナーグチ)で「豚」。「人間」の社会に組み込まれ、笑われ、無視される。そこから逃れるために、豚語を捨て、姿も変える。

 「人間」は日本人、「豚」は沖縄の人(ウチナーンチュ)。「強烈な芝居」と話題になり、公民館や中学校からも依頼がきた。上演後の反応は割れた。「沖縄と本土を分けるのはおかしい」「いや、これこそ現実だ」

 昨年まで住んだ実家は米軍嘉手納基地のそば。母が通った小学校には53年前に米軍機が墜落し児童ら17人が死んだ。母は生き、私が生まれた。ではあの子たちは、なぜ死なねばならなかったのか。

 普天間飛行場の県内移設を訴える政治家を見て気づいた。私たちを見ていない、うつろな目。

 我慢してください。1億の「人間」のために――。「そうか。私たちは『人間』じゃないんだ」

 劇のクライマックス。「豚」たちは結局「人間」に食われる存在ではないかと自問する。老いた「豚」が観客に語りかける。「『豚』が『人間』になれるわけがない。本当は差別されているんだよ」

 大学院生の親川志奈子さん(31)は宜野湾市でウチナーグチ講座を開いている。9年前、ハワイ大学で先住民について学んだ。米国に王制を倒され、言葉を奪われ、基地を置かれたハワイ。まるで植民地。沖縄と日本の関係と同じだと気づいた。日本の言葉しか話せない自分に涙ぐんだ。

 かつては痛みを他者に押しつけまいと思ったが、いまは違う。「基地は日本へ引き取って」

              ☆

ネッ上でもこの通り話題騒然だがこんな基地外女が沖縄県人を代表すると看做されるとは、迷惑な話だ。(怒)http://netouyonews.net/archives/7062925.html

ちなみに記事にも登場する親川志奈子なる被害妄想の女史は、当日記でも取り上げたことがある。

グアムのいいがかり姉さん集団

銀色の侍魂さんが取り上げています。

 

沖縄県祖国復帰40周年記念大会について

         ■■お知らせ■■

政府や沖縄県は特定の限られた人々で復帰40周年の式典を行う予定です。
当然の事ながら、祖国復帰40周年は、県民あげ、国民をあげて祝うべきものと思います。
私共は、以下のように県内外の有志により、祝賀行事の実行委員会を立ち上げ記念行事を企画致しましたので、多くの方々の参加をお願い申し上げます。

◆日の丸パレード (自由参加)
5月12日(土)11時30分普天間宮集合 同45分出発⇒徒歩20分⇒宜野湾市民会館着
*小旗を用意しております。国旗の持参は大歓迎*300人程度の参加を予定しております。

◆記念大会 
5月12日(土)会場:宜野湾市民会館 
入場料:500円(学生以下は無料だそうです) 会場1200席

オープニングセレモニー:13時30分 
県内外の有識者挨拶
特別提言:ペマ・ギャルポ桐蔭横浜大教授「我が祖国チベットと沖縄」

基調講演:津川雅彦(俳優)
       「日本人の誇り―沖縄県祖国復帰40周年を迎えて」
琉球・国まつり太鼓 若手30人による演舞
閉会16時

◆祝賀レセプション
16時15分より
会場:ジュビランス(宜野湾市民会館向い)
会費:4,000円(検討中)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
主催:沖縄県祖国復帰40周年記念大会実行委員会
連絡先:波の上宮内 090−6831―0989 坂本まで
          Fax098(868)4219

 

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