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経過報告、パンドラの箱掲載拒否訴訟の

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三善会事務局より、「パンドラの箱掲載拒否訴訟」の経過報告。

 厚いご支持ご支援を頂いております、狼魔人様並びに本日記の読者の皆様の御陰で上原正稔氏の裁判は、被告側の守備戦線を突破して、順調に進撃を進めております。既に狼魔人様のレポートによって裁判の経緯をご理解頂いておられる事と思いますが、争点となっている点を事務局よりご報告申し上げます。

琉球新報が上原正稔氏の「パンドラの箱を開ける時」の第二話「慶良間で何が起きたのか」(集団自決の真実)を掲載しなかった理由は、?過去に書いたものと同じ文章を出したからという事、?掲載を180回で打ち切ったのは、連載開始前に150回程度の契約だった事、?連載を締めくくる181回目の文章を掲載しなかったのは、?と同じ理由の三点としているが、この何れも全くの出鱈目、嘘、犯罪行為の隠蔽の為の作り言です。事実は、次の通りです。

ドキュメンタリー作家の上原正稔氏の作風は、事実を積み重ねながら、そこから真実を追求するという手法です。創作の小説ならいざ知らず、作品がドキュメントである限り、沖縄戦というジャンルで毎回新しいものが出せるはずもありません。ましてや、掲載を拒否された原稿は、当時渡嘉敷島に斥候上陸した元米軍人のグレンシアレス氏の手記「沖縄戦ショウダウン」からの抜粋文章です。

問題の文章は、1996年 6月から琉球新報に掲載したものとほぼ同じ内容の文章で2007年 6月の「パンドラの箱を開ける時」の第2話に掲載しょうとしたものです。しかしながら、新たに書き加えられた説明文によってその意味するところは全く違ってしまうものとなっています。

すなわち、グレンシアレス氏の手記に登場する渡嘉敷島の集団自決の現場で目撃されている日本軍人は、新たに加えかれた説明文では、後に彼らは、実は軍人ではなく、防衛隊員であった事が明らかになったという事実です。以前同じ文章を読んだ人も、新たに明らかとなった説明文の挿入で新たな真実を知る文章となっています。故に、琉球新報が掲載拒否する理由にはなり得ません。

第2の理由としている連載回数ですが、上原氏の連載は過去にも琉球新報と回数を取り決めした事も無ければ、「パンドラの箱を開ける時」を連載する時も連載の終了時期が事前に決められていたことはありません。事実は、上原氏に一任されていたのであり、その証拠に被告側の途中からの連載の責任者前泊氏の反論となる準備書面には、50回から70回程度(15週間)と記し、裁判所に提出する前に50と 70に 1という文字を手書きで慌てて加えて、150回 〜170回にしているが、15週はそのままになっている。悪い事はすぐばれるという良い例である。

第3の理由としている181回目の連載の終了を告げる文章では、慶良間の守備隊長だった赤松嘉次氏と梅澤裕氏は自決命令を出してはおらず、両守備隊長の汚名を晴らさなければ沖縄県民は人間としての尊厳性を失いと警鐘を鳴らすものとなっています。

2007年の歴史教科書問題で「軍命」があったという論陣を張っていた琉球新報にとって、上原正稔氏の「慶良間で何があったのか」(集団自決の真実)は、絶対に出したくない文章であった事は、明らかです。それが証拠には、2007年3月から2011年 9月の4箇月間に琉球新報に掲載された集団自決関連記事や社説の総数は、354もありながら、集団自決に「軍命」は無かったとする識者の論文や当事者の証言は、全く(0)掲載されていません。これだけでも、状況証拠は十分に琉球新報社が「軍命」があったという報道のみを行うという社の方針で、掲載を拒否した事を示してますが、更に致命的な状況証拠が実は後幾つもあるのです。

この致命的な状況証拠については、これからの口頭弁論で明らかにされます。

第5回の口頭弁論は、明日(1月24日)午前10時30分より、那覇地裁にて行われます。また、その後の報告会は、11時30分より奥武山護国神社社務所2階会議室にて行いますので、ご都合の付く限り参席を賜りますようにお願い申し上げます。

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