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バランスの取れた報道とは?

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(真犯人の逮捕など)事態を大きく変える出来事でもない限り、死刑執行日の二日前になって、死刑の当否についてあたふたと意見交換しても時間の無駄であり何の意味も持たない。

文科省の「期限日」である11月30日を目前にして、県教委は何の腹案もないまま、石垣、与那国、竹富3市町の教育長に意見交換するように指導した。 これで水と油のように対立している3教委がこれで合意を見ると考えるのなら、これほど県民を馬鹿にした話はない。

マスコミがいくら隠蔽を試みてもネットの普及により、県民は騒動の真相を熟知している。 

県教委の指導で何らかの合意を期待する県民はおそらく1人もいないだろう。

こんな屁のツッパリにもならないような「指導」でやっていけるのなら、県教委なんて気楽な商売だと羨む前に、税金ドロボーだと怒りがこみ上げてくる。

昨日のエントリーで、この意見交換について、沖縄タイムスから、玉津、崎原両教育長のコメントを紹介したが、琉球新報は両氏のコメントをもっとストレートに伝えているので引用する。

★玉津石垣市教育長:
「県教委は同一の教科書を採択していない竹富町を指導してほしい」、
「石垣市の採択は終わった。意見交換では石垣市の採択の現状について話すだけだ」
「石垣市と与那国町は法に沿って粛々とやっている。法に沿って判断していないのは県教委と竹富町だ。文科省の指導に従ってほしい」

★ 崎原与那国町教育長:
「県教委のやり方に疑問があるので説明を求めたい」、
「県教委は今月末までに文科省に需要冊数を報告しないといけないので、意見交換したというアリバイをつくりたいのではないか。報告を無用に先延ばししているように思う」

いやいや、さすが問題の本質を理解している両氏の言葉だけあって、言葉数は少ないが寸鉄人を刺すで、ショートフレーズで無為無策の県教委を皮肉っているのはお見事である。

もっとも、この皮肉さえ理解できないのが県教委のお偉方なので、適切な指導を期待するより早々に腹を切って辞任してもらったほうが県の教育界になんぼか貢献できるはずである。

一方、石垣市の仲本英立前教育委員長が、違法な「採択会議」を招集した疑義や公文書偽造の疑義で教育委員長を辞任し、さらに今回は任期半ばで教育委員そのものを辞任するという衝撃的出来事が起きたが、沖縄タイムスはこれをベタ記事で誤魔化し、仲本氏が石垣市教育委員長の要職に会ったことには一言も触れていなかった。 お得意の「不都合な真実」の隠蔽である。

ではバランスの取れた報道で県民の知る権利を守っている八重山日報は仲本氏辞任のニュースをどのように報じているか。

以下に引用する。

仲本英立さん
市教委を辞任
健康上の理由で

 石垣市教育委員会の前教育委員長で現委員の仲本英立氏(64)
が健康上の問題を理由に辞職願いを提出し25日、市教委定例会で
承認された。中山義隆市長は後任の人選に入る。仲本氏は2009
年12月、教育委員に就任し、任期は13年まで残っていた。
 教科書問題では育鵬社の公民教科書に反対する立場で、八重山教
育委員協会の会長として、東京書籍版を採択した全教育委員による
協議を招集した。(八重山日報 11月26日)

さすが、である。

短い記事ながら要点は漏らしていない。

「前教育委員長で現委員」「八重山教育委員協会の会長として、東京書籍版を採択した協議を召集した」と、

県民の知る権利を守ってくれているではないか。

仲本前市教育委員長の委員の辞任は、表面上「健康のため」としているが、元々名誉職的要素の多い教育委員を任期半ばで辞めるのはよっぽどの重病のとき以外には考えられないという。 

仲本氏は、9月までは県教委や竹富教育委と連帯し違法な「9・8協議」を仕切ってみたり、公文書偽造をする元気もあった。

こんな活動的な人物が、「死刑執行日」直前になって急遽辞任するということは、県教委の誤った指導の下に犯した数々の違法行為が心労となって健康を害したのではないか、と気の毒になる。

一方誤った指導をした元凶の県教委はカエルの面に小便の厚顔無恥である。

平気で今頃「意見交換せよ」などと寝言を言って「指導」したつもりなのだから、呆れを通り越して怒りを覚える。

 

バランスの取れた報道とは何か。

答えは極めて単純である。

記者の恣意的発想に封印して、「不都合な事実」でも隠蔽することなく、

淡々と読者に伝えることである。

そう、「発狂3紙」を反面教師にすればよい。


             ★

■八重山日報 11月26日

 教科書問題
那覇で28日再協議
一本化見通し暗く
 
八重山地区の公民教科書問題で、県教育委員会は石垣市、竹富
町、与那国町の3教育長を呼び、大城浩県教育長も含めた四者で28
日に意見交換を行う方針を固めた。3教育長とも出席する方針だ
が、石垣市と与那国町は育鵬社版、竹富町は東京書籍版を採択する
考えを変えておらず、一本化に向けた見通しは立っていない。
 意見交換会は県教委会議室で開かれる。県教委が教科書問題に関
する文科省と県教委の見解を説明したあと、3教育長の意見を聞く
予定。崎原用能与那国町教育長は「文科省が指導した通り、竹富町
を指導して育鵬社版を採択させるよう県教委にお願いする」と述
べ、竹富町が拒否する場合は、東京書籍版を有償とする文科省方針
に従うことを求めた。
 市教委からは、県教委が意見交換を行う方針を示したことについ
て、東京書籍版での一本化を「だまし討ちのように求めてくる可能
性がある」と警戒する声が上がっている。
 玉津博克石垣市教育長は「われわれの教科書採択業務は終わって
いる」と強調、意見交換には出席するものの、県主導の「一本化協
議」には応じない構えを示した。慶田盛安三竹富町教育長も出席の
意向を示している。
 文科省は、3市町で必要な教科書の冊数を今月中に報告するよう
県教委に求めており、公民教科書の一本化は事実上、今月末が期限
になっている。
 3市町がまとまらない場合、文科省は、八重山採択地区協議会の
答申に沿って育鵬社版を採択した石垣市、与那国町のみに公民教科
書を無償給与する方針。これに対し県教委は、3市町に一本化に向
けた再協議を改めて求める考えを示している。

意見交換、何のため?
市、与那国町は警戒

 八重山地区の公民教科書問題で、県教育委員会は石垣市、竹富
町、与那国町の3教育長を呼び、大城浩県教育長も含めた四者で28
日に意見交換を行う方針を固めた。3教育長とも出席する方針。し
かし教科書問題の焦点は、竹富町教委が育鵬社版を採択する決断を
するかどうかに移った。文科省が設定した期限ぎりぎりになってな
お、3市町に再協議を求めるかのような県教委の言動に、石垣市、
与那国町教委は不信感を募らせている。
 育鵬社版を選定した八重山採択地区協議会での審議は「会長が独
断で規約を変更し、議論もなく教科書を決めていた」などと批判さ
れてきたが、実際にはこうした指摘はむしろ、東京書籍版を採択し
た全教育委員による協議こそ当てはまる。八重山採択地区協議会の
選定を有効とし、全教育委員による協議を無効とした文科省の判断
は当然といえる。
 ただ、全教育委員による協議は県教委主導で進められ、県教委は
現在も文科省方針に反し、協議が有効という立場を崩していない。
市教委が「だまし討ちする気ではないか」と警戒するのは、県教委
が「意見交換」の名のもとに、教科書の一本化に向けた「再協議」
を要求する可能性があると見ているためだ。
 崎原用能与那国町教育長は「文科省が指導した通り、竹富町を指
導して育鵬社版を採択させるよう県教委にお願いする」、玉津博克
石垣市教育長は「われわれの教科書採択業務は終わっている」と強
調、ともに意見交換には出席するものの、県教委主導の再協議に
は、あくまで応じない構えを示す。意見交換で県教委が再協議を求
め、強引に東京書籍版での一本化を図ろうとするなら市教委、与那
国町教委の反発は必至。話し合いで解決できる見通しは全く立って
おらず、何のための意見交換なのか、疑問の声が出そうだ。



■八重山毎日 11月26日

社説
県教委は早く着地点を定めよ
―時間がない、決断し処理作業を急げ―
 ▲県教委はアクティブに
 教科書問題は5カ月にも及ぼうとしているが、一向に収束に向か
う気配がない。論点が多岐にわたり談論風発。加えて三者がねじれ
の位置関係にあるため解決の決めてを欠いている。県教委は文科省
の指導に乗らず、石教委、与教委は県教委の助言を受け付けない―
という本来の指導助言体系が機能していない。あまつさえ政治が介
入している。その上、議会、住民運動、訴訟、PTAと三者を取り巻
く状況はますます過熱。歩み寄る隙間はない。そんな中、県教委に
はもっとアクティブなリードをしてもらいたい。今月末の教科書冊
数報告に向けての動きが見えないからだ。「一本化に向けて合意に
努力してほしい」だけでは前に進まない。空念仏にしか聞こえな
い。残念なことであり、恥ずかしいことだが、「八重山教科書問
題」は八重山だけでは解決できない状態になった。法制的にも採択
システム上からも文字どおり八重山だけの問題ではなくなったこと
は自明だ。途中、はしごを外されたとはいえ、県教委は文科省の指
導を受け解決に努めてきた。その責任は残る。「ぶれない」との評
価を受けるが、一方、このままでは県教育行政のトップとしての指
導力が問われかねない。住民運動等の動きとは別に自らの立場を考
慮すべきだ。
▲窮すれば通ずるのでは
 竹富町教委に何らかのペナルティーを課さなければメンツが立た
ない―これが文科省の本音だろう。よもや教科書有償となって返っ
てくるとは―竹教委として理不尽この上なしということだろう。父
母に負担させるなどまかり成らぬことだ。このまま進展がなく、ま
た、打開策がない場合、つまり、財政措置をするということだ。な
ぜなら県教委の指導を受けて混乱収拾に努めてきたのは竹教委だか
らである。加えて、「有償の理不尽さ」も取り除いてやらねばなら
ない。来年以降の無償を、理を尽くして文科省と対峙(たいじ)し
なければならない。県教委には、文科省の指導を受けての収拾で
あったという利がある。それを生かすべきだ。法制上の不備が長期
間の混乱を招いた。では、教科書無償措置法が成立する前の採択は
どうであったか。校長が採択していた。そのため、学校によって教
科書が異なっていた。現在も、国立や私立学校の教科書採択権者は
校長である。何も、教育委員会に教科書採択の絶対権があるわけで
はない。もっと学校現場を重要視してもいい。効率性を勘案しての
現行の制度であるということを知りたい。そこで、混乱を鎮める方
策としてこんな特例措置はどうか。
(1)三市町教委とも育鵬社、東京書籍を無償購入する。
(2)使用教科書は校長に委ねる。
(3)他教科書は副読本として使用する―
そうすれば、長短を補い合い教材研究も充実したものになるのでは
ないか。法制上の不備を補う公平さもある。その文科省折衝は当然
にして県教委に当たってもらう。
▲とにかく時間がない
 あと数日もすれば12月。3月までの学校の日程を考えれば、次
年度への引き継ぎまで時間が残されているわけではない。県教委は
早く着地点を定め八重山の教育環境を整えてほしい。学校現場感覚
を持って対処すべきだ。石教委は本年度3学期制に戻した。各学校
は、これから学期末、学年末の処理に追われることだろう。高校入
試に向けた進路相談もめじろ押しだ。やがて「冬休み」には入り学
校は休業。年が明ければ総合テスト、入学願書、調査書、三者面談
等で高校入試一色。指導要録記入も加わる。人事異動内示や教職員
評価システムによる教育長面接、中体連行事もある。そんな中で、
次年度の教育改革作成、引き継ぎの準備をしなければならない。こ
れらのことは毎年のことだが、今年は事情が違う。「教科書問題」
という落ち着きのない状況でやらなければならないからだ。教師、
保護者、生徒に早く平穏を取り戻させたい。教科書が定まらなくて
は、教育課程編成、年間指導計画作成がかなわない。人事異動で他
郡に転出する教員も多い。引き継ぎに難渋し滞ることが予想され
る。このようなことで正常な学校運営ができるだろうか。教育目標
や努力事項の設定はどうなるのか。学校内に広がる虚脱感を一掃
し、鋭気を取り戻したい。そのために県教委は着地点を定め、地な
らし作業を急がねばならない。


抗議決議文提出
市教通知に住民大会実行委
 「東京書籍版公民教科書を子どもたちに!住民大会」の実行委員
会のメンバーが25日、18日の大会で採択した抗議決議文を石垣市
教育委員会に提出した。決議文は、玉津博克教育長名で市教委が小
中学校長に通知した「八重山地区中学校社会科公民教科書の採択に
関する要請文について」と題する文書に抗議し、撤回を求める内
容。市教委は、東京書籍を同一教科書として確認を求める保護者の
会の署名要請文が校内で出回っているとして、小中学校長に「適切
な対応」を求めている。
 前花雄二教育部長は「学校現場で特定の教科書をああしろこうし
ろという行動は慎んでもらいたい」と説明、市役所の庁舎管理規則
を定めた条例を準用できるとの認識を示した。ただ、学校管理規則
には禁止する規定はないため、「適切な対応」など抑制した文書に
したという。メンバーは「管理規則の拡大解釈だ」「勤務時間外に
自分の意思を表明する機会があってもよい。通知は圧力でしかな
い」と抗議したが、議論は平行線だった。


見出しのみ

仲本英立委員が辞職願
健康状態不良を理由に

28日に4教育長が意見交換
教科書問題
県教委が通知
3市町教育長出席へ

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