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日本を代表する2大新聞が偶然にも同じ日に、「独裁」と「平和」という大きな命題についての世界ランキングをコラムを書いた。
日本の「平和度指数」は世界ランキング3位だとのこと。
65年間一度も戦争をしなかった事実や、「スパイ天国」であったり、「非核三原則」はおろか「非核四原則」がはびこる国だから、平和な国どころか「平和ボケ」の国でであることは間違いない。
ところが昨日の沖縄タイムスで、「次の参院選を何と命名するか」という囲み特集をやっており、うるま市の宜保五十一さん(42)が次のように命名しているのを報じていた。
「戦争終わらせて選挙」。
「平和度指数」世界第三位にランキングされる平和な国に住んでいながら、自国の国政選挙に「戦争終わらせて選挙」もないものだが、 これは平和ボケが行き過ぎた結果の「戦争過敏症」なのではないか。
次に引用のコラムは少し古い記事だが、既に読んだ方も酒席の話題のタネに、もう一度ざっと目をとして頂きたい。
天声人語 2010年6月28日(月)付
異論はあまりないだろう。米国の外交専門誌フォーリン・ポリシーが先ごろ発表した世界の「独裁者番付」で、北朝鮮の金正日総書記が「最悪」に選ばれた。2位はジンバブエのムガベ大統領で、これもうなずける▼3位のミャンマー(ビルマ)のタン・シュエ大将は、悪名高い軍事政権を率いる。肩書は「国家平和発展評議会議長」だが、国情は平和からほど遠い。その圧政下で自宅軟禁が続く民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが、65歳の誕生日を迎えたと小紙記事が伝えていた▼軟禁は通算14年におよぶ。独裁者がこの人をいかに恐れているかの証しだろう。誕生日を前に、オバマ米大統領は解放を求めたが、応じる気配はない。この国では、他にも数千人の政治犯が獄につながれている▼情報の乏しい中、先ごろ公開されたドキュメンタリー映画「ビルマVJ 消された革命」から、国境の向こうが垣間見える。VJとはビデオジャーナリストを言う。小型ビデオで隠し撮りして、自国の真実を世界に伝える。命がけの映像に頭が下がる▼民意によらない独裁者には、国民すべてが脅威であることが伝わってくる。猜疑心(さいぎしん)は募り、市中に密偵を潜ませ、強制と恐怖で支配する。いわば全国民が縛られた国の、スー・チーさんは象徴といえる▼この手の国では、いとも軽く人が死ぬ。「あなたの持っている自由を、持たない人のために用いてください」という彼女の言は、持てる者の胸に重い。無関心が大きな理不尽を許してきた歴史は、なおも現在進行形である。 ◇ 6月28日付 編集手帳
平和を数値で計ることができるのか、疑問がないわけではないが、英誌エコノミストの調査研究部門EIUなどが2007年から世界各国の「平和度指数」を集計している◆今月初めに発表された2010年版で、日本は昨年の7位から3位へとランクを上げた。1位はニュージーランド、2位はアイスランドだった。日本は防衛費の対国内総生産(GDP)比が1%未満で、犯罪率も低いことが評価されたという◆平和な国だと言われて悪い気はしない。では同盟国アメリカは、と探せば85位で、ああ戦時国家なのだと改めて思う◆「平和が望ましいと信じているだけでは平和を実現できない」。昨年12月のノーベル平和賞授賞式でそう力説したオバマ大統領は、テロ組織アル・カーイダの根絶を図るアフガニスタン戦争を、「必要な戦争、正しい戦争」と位置づけ、兵力を10万人に増強した◆その戦いが思うようにいかない。戦死者は1000人を超し、ベトナム戦争を上回る最も長い戦争になった。政権批判の発言をした駐留米軍司令官を解任した。「平和は犠牲を伴う」という大統領の言葉が重く響く。 (2010年6月28日01時56分 読売新聞)
◇ 独裁者世界第3位の栄誉を勝ち取ったのは、ミャンマー(ビルマ)の軍事政権を率いるタン・シュエ大将だという。 天声人語によると、タン・シュエ大将の正式の肩書は「国家平和発展評議会議長」だというから、朝日の指摘を待つまでもなくこの大将、平和の付く肩書きは相応しくない。 朝日は、平和とはほど遠いこの独裁者を、「民意によらない独裁者には、国民すべてが脅威である」と報じているが、独裁者が登場するのは軍事クーデターや暴力革命だけとは限らない。 民意により登場した独裁者は歴史上数多くいる。 歴史上民主主義的手段で独裁者の地位を手にした最も有名な例を上げるとすれば誰でもヒトラーを連想するであろう。 昨年の総選挙で圧倒的勝利を得た民主党は、選挙上手の小沢幹事長の党内独裁の下、あわよくば参議院戦でも単独過半数を手に入れて、選挙という民主的手段で小沢独裁政権の樹立を試みた。 だが鳩山首相の迷走により道連れ心中の屈辱を余儀なくされ、独裁政権の夢も砂上の楼閣に終わった。 権力の座を追われた小沢氏は参院選で今度は一体何を狙っているのか。 菅首相に「しばらくは静かにしていた方が日本のため」といわれてしばし臥薪嘗胆かと思われたが、自分以上の独裁体質を菅首相に見出し、静かにしておれず、「ウソはついてはいかん」とさかんに民主党執行部批判を続けているようだが、一旦目覚めた菅独裁王は、もう、どうにも止まらないようだ。 一方の読売コラムは、日本は世界で3位の平和国家であるとのランキングを報じている。 平和ボケした「九条教徒」の方々は、「平和が望ましいと信じているだけでは平和を実現できない」というノーベル平和賞授賞式でのオバマ大統領の言葉を、どう受け取るのか。 じっくり考える時期ではないのか。 同盟国アメリカの核の傘の下に、世界一の核保有国に守られた平和を享受しながら「非拡3原則」も「核密約」もないだろう。 核密約を暴露して得意満面の岡田外相はよっぽどの外交オンチなのか。 日本の周辺に核保持の軍事大国が存在する以上、安保条約の下に核密約が暗黙の了解であったことくらい少しでも外交を勉強した者なら、中学生でも容易に想像できるはずだ。 だが、岡田外相の硬直した脳ミソでは想像もつかなかったのであろう。 安保改定50周年を機に、「普天間移設」から「日米安保」⇒「自主防衛」⇒「憲法改正」、そして「核武装」に至る国民の生命と安全を守る根本問題を議論するチャンスではないのか。 ちなみに世界一平和な国とランキングされたニュージーランドは先住民マオリ人を武力で侵略して樹立した白人国家である。 武器なき国が侵略される好例だろう。 侵略だろうが植民地だろうが、結果が良ければ世界一平和な国と認定される皮肉な例ではある。 一方で侵略された訳でもないのに被害妄想に駆られ、連日「平和学習」「平和教育」「平和運動」「平和ガイド」等々と何にでも「平和」をくっ付ければ「平和がやってくる」と勘違いしている沖縄左翼の方々よ! 再度言おう。 オバマ大統領の「平和が望ましいと信じているだけでは平和を実現できない」という言葉は、アメリカが世界一の核保有大国である現実を見るならば「平和にもコストがかかる」ということぐらい自明であろう。 手垢にまみれた「平和」という言葉で、実は平和を冒涜している左翼勢力に次のエントリーを捧げる。 「日本海→平和の海」 「平和通り」で想うこと 続・「平和通り」で思うこと 朝日新聞は「奴隷的平和主義者 」 因みに今朝の沖縄タイムスは、米軍基地のない社会を目指すという「沖縄平和クラブ」が今月末に設立されると報じている。 平和クラブの設立で平和が訪れるのなら、こんな楽な話はないのだが。 人気blogランキングへ クリックお願いします ブログセンターランキングへ。
異論はあまりないだろう。米国の外交専門誌フォーリン・ポリシーが先ごろ発表した世界の「独裁者番付」で、北朝鮮の金正日総書記が「最悪」に選ばれた。2位はジンバブエのムガベ大統領で、これもうなずける▼3位のミャンマー(ビルマ)のタン・シュエ大将は、悪名高い軍事政権を率いる。肩書は「国家平和発展評議会議長」だが、国情は平和からほど遠い。その圧政下で自宅軟禁が続く民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが、65歳の誕生日を迎えたと小紙記事が伝えていた▼軟禁は通算14年におよぶ。独裁者がこの人をいかに恐れているかの証しだろう。誕生日を前に、オバマ米大統領は解放を求めたが、応じる気配はない。この国では、他にも数千人の政治犯が獄につながれている▼情報の乏しい中、先ごろ公開されたドキュメンタリー映画「ビルマVJ 消された革命」から、国境の向こうが垣間見える。VJとはビデオジャーナリストを言う。小型ビデオで隠し撮りして、自国の真実を世界に伝える。命がけの映像に頭が下がる▼民意によらない独裁者には、国民すべてが脅威であることが伝わってくる。猜疑心(さいぎしん)は募り、市中に密偵を潜ませ、強制と恐怖で支配する。いわば全国民が縛られた国の、スー・チーさんは象徴といえる▼この手の国では、いとも軽く人が死ぬ。「あなたの持っている自由を、持たない人のために用いてください」という彼女の言は、持てる者の胸に重い。無関心が大きな理不尽を許してきた歴史は、なおも現在進行形である。 ◇ 6月28日付 編集手帳
平和を数値で計ることができるのか、疑問がないわけではないが、英誌エコノミストの調査研究部門EIUなどが2007年から世界各国の「平和度指数」を集計している◆今月初めに発表された2010年版で、日本は昨年の7位から3位へとランクを上げた。1位はニュージーランド、2位はアイスランドだった。日本は防衛費の対国内総生産(GDP)比が1%未満で、犯罪率も低いことが評価されたという◆平和な国だと言われて悪い気はしない。では同盟国アメリカは、と探せば85位で、ああ戦時国家なのだと改めて思う◆「平和が望ましいと信じているだけでは平和を実現できない」。昨年12月のノーベル平和賞授賞式でそう力説したオバマ大統領は、テロ組織アル・カーイダの根絶を図るアフガニスタン戦争を、「必要な戦争、正しい戦争」と位置づけ、兵力を10万人に増強した◆その戦いが思うようにいかない。戦死者は1000人を超し、ベトナム戦争を上回る最も長い戦争になった。政権批判の発言をした駐留米軍司令官を解任した。「平和は犠牲を伴う」という大統領の言葉が重く響く。 (2010年6月28日01時56分 読売新聞)
◇ 独裁者世界第3位の栄誉を勝ち取ったのは、ミャンマー(ビルマ)の軍事政権を率いるタン・シュエ大将だという。 天声人語によると、タン・シュエ大将の正式の肩書は「国家平和発展評議会議長」だというから、朝日の指摘を待つまでもなくこの大将、平和の付く肩書きは相応しくない。 朝日は、平和とはほど遠いこの独裁者を、「民意によらない独裁者には、国民すべてが脅威である」と報じているが、独裁者が登場するのは軍事クーデターや暴力革命だけとは限らない。 民意により登場した独裁者は歴史上数多くいる。 歴史上民主主義的手段で独裁者の地位を手にした最も有名な例を上げるとすれば誰でもヒトラーを連想するであろう。 昨年の総選挙で圧倒的勝利を得た民主党は、選挙上手の小沢幹事長の党内独裁の下、あわよくば参議院戦でも単独過半数を手に入れて、選挙という民主的手段で小沢独裁政権の樹立を試みた。 だが鳩山首相の迷走により道連れ心中の屈辱を余儀なくされ、独裁政権の夢も砂上の楼閣に終わった。 権力の座を追われた小沢氏は参院選で今度は一体何を狙っているのか。 菅首相に「しばらくは静かにしていた方が日本のため」といわれてしばし臥薪嘗胆かと思われたが、自分以上の独裁体質を菅首相に見出し、静かにしておれず、「ウソはついてはいかん」とさかんに民主党執行部批判を続けているようだが、一旦目覚めた菅独裁王は、もう、どうにも止まらないようだ。 一方の読売コラムは、日本は世界で3位の平和国家であるとのランキングを報じている。 平和ボケした「九条教徒」の方々は、「平和が望ましいと信じているだけでは平和を実現できない」というノーベル平和賞授賞式でのオバマ大統領の言葉を、どう受け取るのか。 じっくり考える時期ではないのか。 同盟国アメリカの核の傘の下に、世界一の核保有国に守られた平和を享受しながら「非拡3原則」も「核密約」もないだろう。 核密約を暴露して得意満面の岡田外相はよっぽどの外交オンチなのか。 日本の周辺に核保持の軍事大国が存在する以上、安保条約の下に核密約が暗黙の了解であったことくらい少しでも外交を勉強した者なら、中学生でも容易に想像できるはずだ。 だが、岡田外相の硬直した脳ミソでは想像もつかなかったのであろう。 安保改定50周年を機に、「普天間移設」から「日米安保」⇒「自主防衛」⇒「憲法改正」、そして「核武装」に至る国民の生命と安全を守る根本問題を議論するチャンスではないのか。 ちなみに世界一平和な国とランキングされたニュージーランドは先住民マオリ人を武力で侵略して樹立した白人国家である。 武器なき国が侵略される好例だろう。 侵略だろうが植民地だろうが、結果が良ければ世界一平和な国と認定される皮肉な例ではある。 一方で侵略された訳でもないのに被害妄想に駆られ、連日「平和学習」「平和教育」「平和運動」「平和ガイド」等々と何にでも「平和」をくっ付ければ「平和がやってくる」と勘違いしている沖縄左翼の方々よ! 再度言おう。 オバマ大統領の「平和が望ましいと信じているだけでは平和を実現できない」という言葉は、アメリカが世界一の核保有大国である現実を見るならば「平和にもコストがかかる」ということぐらい自明であろう。 手垢にまみれた「平和」という言葉で、実は平和を冒涜している左翼勢力に次のエントリーを捧げる。 「日本海→平和の海」 「平和通り」で想うこと 続・「平和通り」で思うこと 朝日新聞は「奴隷的平和主義者 」 因みに今朝の沖縄タイムスは、米軍基地のない社会を目指すという「沖縄平和クラブ」が今月末に設立されると報じている。 平和クラブの設立で平和が訪れるのなら、こんな楽な話はないのだが。 人気blogランキングへ クリックお願いします ブログセンターランキングへ。