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沖縄タイムスは、大学教授など識者と称する人物を紙面に登場させ自己弁護するのが得意だが、時には中国に留学中の学生まで引っ張り出して、援護射撃を請う場合がある。
八重山教科書採択問題で沖縄2紙が連日、キチガイじみた記事を連発し、ネットでは批判の総攻撃を受けていた時期の9月4日。
沖縄タイムスのオピニオン面に「新聞の影響力 強さを再認識」と題する囲み記事が掲載された。
寄稿者は県内某大学生4年生のKYさん。 大学の専攻が産業情報学部産業情報科ということが筆者の目を引いた。
概略こうだ。
時代はネット全盛を謳歌しているが、やはり、新聞に比べたらその影響力は微々たるもので、依然として新聞の影響力は大きい、と新聞讃歌の内容。 新聞への寄稿ならやむを得ないとしても、情報専攻の学生のブログ認識としては、疑念を抱かざるを得ない内容だ。
まず、その記事からKYさんのブログ論を引用すると、こう説明されている。
≪ブロガーの中でも秀逸な記事を書き、多くのアクセスを獲得する人のことをアルファーブロガーという。 ブロガーといわれる人は、どのくらいのアクセスを獲得しているのか。 それは月間5万PV以上といわれている。 5万PVとは一ヶ月に5万回以上のアクセスがあるということだ。5万回というと、とてつもない数字のような気がする。1日に1700回のアクセスである。私もブログをやっているがアルファブロガーの20分の1程度のアクセスしかない。 そのため、5万PVのすごさがわかる≫(沖縄タイムス9月4日)
アルファブロガーの凄さを散々持ち上げておいて、突然月間5万回のアクセスも沖縄タイムスの毎日20万部の発行部数に較べればたいしたことはない、と新聞におべっかを使い始める。 ちなみに当日記は秀逸な記事を書くかどうかはさて措いて、一日平均1・4万回前後のアクセスがあるので、月間42万PVもあることになる。 これは沖縄タイムスの発行20万部に較べたらたいしたことはないかも知れない。
だが、ここでKYさんは、ブログと新聞の特質の大きな違いを見落としている。
最近紙面を賑わした八重山教科書問題を例に挙げて説明しよう。
拙ブログ「狼魔人日記」は、およそ一ヶ月にわたって同じテーマの教科書問題を書き続け、現在も継続中である。 このようにテーマを特化した地味なブログにわざわざアクセスしてくる読者は、意見の賛否はともかく、教科書問題に多少とも関心を持つ読者である。 したがって一日のアクセス1・4万回はほとんどが教科書問題に関心がある読者とみなすことができる。
一方、沖縄タイムスの紙面は、教科書問題は勿論、政治、経済、文化、文藝、さらにスポーツ、芸能、健康などなど多岐にわたっている。 その全てに目を通す読者がほとんどおらず、中にはテレビ・ラジオ欄だけとか、死亡広告だけに目を通すという読者が筆者の近辺にもいるくらいだ。
だとすると、20万部の発行部数のうち、ブログ読者のように教科書問題に関心を持って紙面を開く読者が果たして何割いるか。 一割にして2万人、二割にしても4万人程度だ。
さらに、ブログの一日のアクセスが1・4万回だとしても、読者が各自のブログに転載し、さらにそのブログの読者が再転載することはブログでは珍しいことではない。 最初の記事はネズミ算的に拡散され、あっという間に全国に行き渡ってしまう。 太平洋を渡るのも、ヨーロッパに飛び火するのも瞬時に行えるのが、ネットの威力であり、ブログの大きな影響力なのである。
拙ブログが当初、沖縄という一地域の、しかも更に南の八重山地区の教科書採択問題を取り上げたときは、この問題は全国的にほとんど知られておらず、アクセスが急減したものである。 だがしつこく同じテーマでエントリーしていくうちにアクセス数も急増しはじめ、転載や拡散希望ブログも増加し、現在「八重山 教科書」でググルと約21万のヒットがある。
つまり一度元のブログから転載された記事は、もはやオリジナルブログの手を離れ、幾何級数的にネット空間に拡散していく。 1・4万回のアクセスの記事が瞬時にして20万アクセス、100万アクセスと増殖していくのが、ブログの新聞とは異なる大きな特徴なのである。
さらにブログの特徴をもう一つ。
最近では元のブログ記事は通常のブログの他に、動画ブログにも飛び火するようになり、その拡散スピードに拍車をかけるようになっている。
動画に飛びした例⇒ 【必見動画】沖縄教科書問題、地元メディアのバカっぷり報道
ネットテレビで有名なチャンネル桜のような動画サイトに飛び火するということである。
沖縄タイムスに寄稿したKYさん、本来は名前とは違って、「空気の読める人」なのだろう。
新聞への寄稿という空気をしっかり読んだからこそ、「新聞の影響力」について「強さを再認識」と新聞へのおべんちゃらを書いたものと推測する。
☆
今回の沖縄タイムス、琉球新報の「発狂記事」を主導したのはそれぞれ又吉嘉例・タイムス記者、稲福政俊・新報記者である。
ネットが現在のように普及する前であったら、今回のような教科書採択問題でも、関連法規を一般読者が読む機会は少なかった。 識者と称する大学教授などが、関連法規の条文を自分の都合のいいように解釈した「歪曲解説」を掲載したら、一般読者はそれを信じる以外になす術がなかった。
ところが近年のネットの急速な普及により、一般読者でも識者が引用する関連法規の条文にクリック一つで容易にアプローチできるようになった。その結果、たとえ識者が歪曲曲した解説をしようとも、また記者がデタラメな社説で何と吠えようとも、賢明な読者は容易に騙されることはなくなっている。
民主主義と法の秩序を踏みにじった勢力を熱烈支援し、その一方で「民主主義の勝利」とか「市民の良識の勝利」などと大見出しでデタラメヲを並べ立てても、読者は冷笑で応じる時代になっている。
沖縄タイムスの又吉記者も、琉球新報の稲福記者もネットの影響力を甘く見たようである。
石垣市の極左市長を16年の独裁の座から引き釣り下ろしたのは、新聞ではなく、「ブログ告発」であったことを忘れていたのであろうか。
読者の太平山さんがウェブサイトには載っていない琉球新報稲福記者の渾身(涙)の記事を紹介されているので、じっくり鑑賞しましょう。
■太平山さんのコメント
9月11日琉球新報記事です。今や琉球新報を代表するパー人の稲福政俊記者の記事をとくとご覧下さい。
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《 逆転不採択「つくる会」系との攻防 》
玉津氏「改革」
― 規約改正へ「自作自演」―
(拙速陣営で隙与える)
石垣市、竹富町、与那国町の3教育委員会が教科書選定を諮問する教科用図書八重山採択地区協議会の定期総会が開かれた6月27日、協議会の規約改正を求める要請書が委員に配布された。委員の構成から教職員を外すこと、協議が整わない場合の決定方法を事前に定めることを求める内容。石垣市教育長が同月24日に協議会会長へ宛てたものだ。石垣市教育長も協議会会長も玉津博克氏の役職。つまり、玉津氏は自分自身へ送った要請書を規約改正の根拠にしていた。
各教育委員会が答申通り採択しない場合を想定した規約改正案第9条5項「県教育委員会の指導・助言を受け、再協議した結果を八重山採択地区の最終決定とする」は、玉津氏が定期総会直前に挿入した肝いりの条文だ。この文言を事前に竹富町教委に知らせていなかったため、定期総会は紛糾する。
「教科書採択権は教育委員会にある。主客転倒だ」。教育委員会の下部組織に当たる協議会の決定に従うとする文言を初めて見た慶田盛安三竹富町教育長は猛反発した。約3時間の議論の末、条文は「役員会で再協議することができる」と修正した。
修正によって、答申通り育鵬社版公民教科書を採択しなかった竹富町教委の権限が保証され、ひいては教科書採択の場が協議会から離れ、育鵬社版を採択した石垣市、与那国町の両教委の決定を教育委員全員による協議で覆すことが可能となった。後に玉津氏はこの修正を捉え「規約を骨抜きにされた」と語っている。
定期総会では調査員についても「会長が委嘱、任命する」とする改正案を「役員会で選任し、会長が委嘱、任命する」と修正した。
定期総会翌日の28日、玉津氏は規約で調査員は役員会で選任するとしたにもかかわらず、石垣市教委単独で調査員の委嘱状交付式を実施。その場で定期総会で話題にならなかった
教科書の順位付け廃止を調査員に言い渡した。
役員会を経ずに調査員を委嘱したことや独断で順位付けを廃止した行為が公になった7月中旬以降、「新しい歴史教科書をつくる会」系教科書の選定に向けた玉津氏のもくろみは次々と明るみに出た。用意周到に見える玉津氏の「改革」は、拙速な協議会運営で自ら付け入る隙を与えていた。 (稲福政俊)
稲福記者の断末魔の記事に較べて、八重山地区の知性を代表する元小、中学校校長の鳩間昇さんの【寄稿』がいかに問題の核心を突いていることか。 鳩間さんの疑義に対し、はたして稲福記者はまともに答えられるだろうか。
■八重山日報 9月10日 【寄稿】
県教委は勇み足か〜決定は無効であろう〜
鳩間昇
教科書問題について、先にも意見を述べてきたところであるが、9月8日の採択決定ということについて、更に問題が派生していると思うので所見を述べることにする。
(一)協議会での協議はすべての教科に選定が決定し、各教委に答申され修了した。後日に石垣、与那国両方市長は答申通り採択した。竹教委が、答申されない教科書を採択した。
(二)そのために問題が派生し、混乱を生じているのである。それを教委協会頼みにして、3市町(教育委員)全員による会合を開いてまで協議会の転覆したのである。県教委は全委員による委員会であるなら法的拘束力がある、との意向のようであるが、次に挙げる事項が更なる問題として出ていると言える。
(1)法的拘束力であるが、協議会で決定し、答申までした措置は拘束力がないのか、これについては竹教委の片手落ちであろうと述べたが、それが指導されないでいる。
(2)しかし教委協議会や合同の委員会であれば、拘束力があるのか、しかも協議会総会といいながら委員会に切り替える仕様は卑怯とも言える。
(3)更にもう一つ大きな問題は、各教委で決定したことを覆すことが出来るのか、県教委が言っていることは、当初よりその委員構成で、教科書無償措置法のいう協議即ち協議会に当てることであったならば、有効であろう、しかし正当に協議して答申したものに造反が出たから、方法を替えて拘束力ありとすることが、はたして筋だろうか、本末転倒でしかないと思う。
(4)次に本地区は、3市町独立した教委委員会を持っている、即ち教育組合ではないことでことである。 独立委員の決定を、教育組合的発想で覆す手法は、大きな違法性があろう。 委員の数が多ければよいということでもなかろう。
(三)以上のことから、教委が集まった会合は全く違法的措置であると考える。 このような行政措置が行われることは、国の監督庁も注目するであろうと思われる。 当初の協議会の選定は二つの教委で採択され決定されている。 県教委は」仕切り直して善処されることを切望する。 重ねて言いたい、本問題における指導対象は、竹教委である。
■八重山日報社 9月11日
「協議は無効」国、県に通告
市2市町教委、逆転不採択
育鵬社の中学校公民教科書が逆転不採択となった問題で、石垣市教育委員会の玉津博克
教育長、与那国町教育委員会の崎原用能教育長は10日までに、3市町教育委員の協議は無
効だと通告する文書を県教委、文科省に送付した。市教委の文書では、全教育委員の協議
について「採択に関する業務はすべて完了したことを踏まえ、今後一切変更のないことを
確認して協議に臨んだ」と強調。
「協議は県教育委員会主導のもと、各教委員会の了解を得ることをせず多数決を前提に
進められた」ため、協議について定めた教科書無償措置法の条件を満たさず、無効だと結
論づけた。
与那国町教委の文書でも、町教委が全員一致の合意を条件に協議入りしたことを挙げ、
多数決による協議の結果を無効だとしている。
玉津教育長は「県が文科省に、協議入りは3市町教委の了解済みだと報告したと聞い
た。それは違うということを文科省に報告した」と述べた。
☆
沖縄の新聞で「○○の会が抗議」という記事が出ると、大方プロ市民の団体と相場は決まっているが、実際は普通の住民の会も抗議活動をしている。 だが新聞が取り上げないだけである。
石垣市の「正しい教科書推薦する父母の会」の友寄代表が、県教育委に不当介入の抗議書」を送付し、八重山日報と『八重山毎日新聞の地元2紙に記事にするように告知した。
さて、それぞれの新聞がどのように掲載したか。
■八重山日報 9月11日
「不当介入」に抗議
父母の会が県教委に
正しい教科書を推薦する父母の会(友寄永三代表)は10日、育鵬社版公民教科書が逆転不採択になった問題で、県教育委員会に「不当介入」があったとして、抗議書を大城浩教育長、狩俣智義務教育課長に送付した。抗議書では、3市町村教育委員の協議を主導した県教育委員の行為について、竹富町教育委側に立つような行為を露骨に行ったと指摘。 「越権行為」「民主的に決まった議決を強引に覆した」と批判している。
■八重山毎日新聞 9月11日
「不当介入だ」と抗議
父母の愛が県教委に
この見出しを見た読者がどう理解するか。
父母の『会』とすべきところを『愛』にしているのは故意か不注意かは知らないが、本文記事でもご丁寧に「父母の愛」と記しているので、読者が意味を理解するのは困難だろう。
不都合な事実を隠したい八重山毎日新聞の正体が透けて見える見出しと記事である。
【おまけ】
タイムスも新報も「義家メモ」の内容を見て、よっぽど動揺したのか10日の両紙の報道で玉津教育長を「ヤクザまがいの悪代官」の印象造りに必死なのが、それを伝える見出しと記事に垣間見え爆笑してしまった。
タイムスの又吉記者は「指南」という古めかしい言葉で「悪代官」のイメージを狙ったが、記事そのものはごく普通だ。
《義家議員、玉津氏指南》 沖縄タイムス(9月10日)
新報の稲福記者は、記者を辞めて空想小説家にでもなった方がお似合いの読み応えのある筆致だ。
《 協議に政治の影 》 琉球新報 ( 9月10日 )
―国会議員文書ですごむー
「皆さん、メモを取ってじっくり聞いて下さい」文書を読み上げる玉津氏。全員協議を採択の場とするためオブザーバー参加した県教育庁の職員に「皆さんは今すぐ文科省に確認しなさい」とすごんだ。(稲福政俊)ー琉球新報
いやはや、驚いた。オブザーバーのはずの県教育委が会議を仕切っていたことにはひと言も触れず、メモを参考に発言する玉津教育長を「すごんだ」とは。 これで「ヤクザまがいの悪代官」のイメージ造りに成功したつもりなのかね、稲福さん。
折角だから同じ場面を描写した又吉タイムス記者の記事も引用しておこう。
玉津教育長は、8日の協議中に「ある方から連絡が入った」とメモを読み上げて、出席委員や報道陣に配布。メモを根拠に「石垣と与那国は協議会の結論に基づいて採択している」と正当性を主張し、県教委から「指導」されるのは不本意だとした。その後、東京書籍版を独自採択した竹富町教委を「指導すべきだ」と批判していた。(又吉嘉例)ー沖縄タイムス
★蛇足:
すごむ(新報)⇒主張し(タイムス)
★★★
「パンドラの箱掲載拒否訴訟」
第3回口頭弁論と報告会のご案内
9月13日(火)午前10より那覇地裁に於いて第3回口頭弁論が行われます。
傍聴希望される方は、9時半までにお出で下さい。
尚、裁判終了後、会場を護国神社二階大会議室に移し、報告会を行いますのでご参加下さい。参加費は無料です。
予定時間は11時から12時半です。
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