よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします
今朝の沖縄2紙の大狂乱の報道を見たら、教科書問題は昨日で決着したものと誤認する人もいるだろう。
だが実際は何も解決しておらず、日本が法治国家である以上、無法者たちの仮面が引っ剥がされるのはこれからである。
沖縄タイムスは、左翼活動家の高嶋琉球大名誉教授を「識者評論」題するコラムに登場させ、次のようなコメントを掲載している。
「・・・採択地区協議会会長のようなどんな権限と責任がある人でも不当な行為は許されないこと、民主主義とはこういうことだということを、社会化教科書の採択を通して、主権者である八重山の人が子どもたちに実行してみせた」と。
発言者の高嶋氏も掲載した沖縄タイムスも、本気で民主主義を考えているとしたらこ、これほどのブラックジョークを他に知らない。
民主主義を踏みにじった張本人が「民主主義とはこんなものだ」と自慢する姿は、屈強な男にボコボコにされやっと立ち上がり、「今日はこくらいで勘弁してやる」と強がりを言う池野めだかさんのギャグをつい連想してしまう。
民主主義だって?
勘弁してよ、高嶋さん。
今朝の新聞を見て怒り心頭の、県内PTA関係者と思われる「沖縄本島保護者」さんのコメントを紹介する。
勝利宣言? 沖縄本島保護者さん
今朝の新聞は、まるでマスコミ挙げての勝利宣言のようです。
自分たちが気に入らない結果が出れば、勝つまでやりつづける。
何の効力も無い話し合いを、ここまで大きく取り上げ狂喜するなんて・・・
沖縄の民主主義は、この瞬間消えない汚点を残したと思います。
60%の県民が反対していると煽りもありましたが、そのうちどれだけの方々が、この教科書を実際手に取り読んだのでしょう。
おそらくほとんどいないと思います。
コメントした政党関係者のコメントも、この問題の重要性を考えていないのかがよく判ります。
なんとも情けない。
子供のことより、60%と書かれた虚偽の民意、つまり票を心配しているのでしょう。
マスコミ報道だけを鵜呑みにし、それに便乗するように自らの欲望を成就させようとする教育庁、沖教組、そして慶田盛氏に、子供の為にと語る資格はありません。
この混乱を県のトップである仲井真知事はどう考えていたのでしょうか?
全く顔も見えませんでしたが、中国や韓国から観光客を呼び込むことだけに汲々としておられだったのでしょうか。
県教育庁の暴走を止めることをしなかった知事の責任は重いと考えます。
子供無視のイデオロギーが、この沖縄を暗雲のように覆いつくそうとしています。
これはまるでフアッショではないですか?
いくら勝利宣言で狂気乱舞しても、法的に教科書採択はまだ決着していない。
なぜなら、多数決で決めた結論に全会一致の合意を求めた全教委協が法的裏づけの無い親睦団体である事実。 その上に、全会一致が出来ず再度、多数決で決めた合意だから、である。
最終的には文科省の裁可を仰ぐことになる。
繰り返すが、ここで「政治主導」など発揮されて「普天間移設」とのバーター取引でもされることが一番の懸念である。
今時、八重山教科書問題の実態を知るため、狂気乱舞の沖縄2紙だけから情報を得ようとする人は、眉に唾して読むだろうが、それでも安全を期して洗脳されたくない人のために、産経新聞の的を射た記事3連発を紹介する。
産経新聞
八重山地区 育鵬社を逆転不採択 石垣・与那国は「無効」と反発
沖縄県石垣市と与那国町、竹富町からなる「教科用図書八重山採択地区協議会」が選定した育鵬社の公民教科書を、竹富町教委のみが不採択とした問題で、3市町の教育委員全員による協議が8日、石垣市内で開かれた。県教委の指導で採択のやり直しとなり、賛成多数で育鵬社が逆転不採択とされた。適正な手続きを踏んだ協議会の決定が別の協議体により覆されたのは、昭和38年に現行の教科書制度が始まって以来、初めて。民主主義のルールに反する決定といえ、波紋を広げそうだ。
石垣、与那国両市町側は「3市町間の合意を得ておらず無効」と強く反発。与那国町側は育鵬社採択を維持する意向で、さらなる混乱が予想される。
3市町の教育委員13人全員が集まった八重山教育委員協会の臨時総会で、県教委はこの日の協議を新たな採択の場とするよう求めた。しかし、同協会は任意の親睦団体で、採択に関する法的権限はない。
このため適正な手続きに基づく協議会の決定通りに育鵬社を採択した石垣市の玉津博克教育長と与那国町の崎原用能教育長が反発。協議が紛糾する中、採決による採択方法が提案され、玉津、崎原両教育長は拒否して退席。協議は約1時間にわたり中断した。
協議では結局、採決で採択することが賛成多数で決定。採決では議長を除く賛成7人、反対4人で育鵬社が不採択とされた。崎原教育長は棄権した。代わりに、竹富町が採択していた東京書籍が採択された。
八重山教科書採択 “ゴネ得”は制度崩壊の危機
沖縄県教委はこれまでの八重山採択地区協議会とは別に、3市町の教育委員全員による新たな協議の場を設け、多数決で育鵬社を不採択にした。すでに石垣市と与那国町の両教委は協議会の結論を踏まえ、採択手続きを終えていた。県教委のやり方は法的にみても、疑問だらけだ。
採択制度とは、党派的な圧力や政治的な糾弾、妨害などから教育委員を守り、彼らのめがねにかなった教科書を選び、子供に届けるという大切な制度だ。公教育を守るためにあるといえる。協議会は、地区内の教科書を同一にするという法律に基づいた組織で、すでに議決は終わっている。
「不採択運動が激しい」「地元メディアの糾弾キャンペーンが収まらない」との理由で、いったん決まった特定教科書を狙い撃ちし、新たな協議の場を設けて議決を覆すのでは、一体、何のための採択制度なのか。
守るべきは協議会の議決に基づく選択であり、指導すべきは違法状態を生んだ竹富町だったはずだ。こうした要求を通せば、“ゴネ得”が際限なくまかり通り、採択制度は崩壊する。
県教委の「不当な採択介入」とともに、文部科学省の動きが鈍かったことも重大な問題だ。採択制度の崩壊は、民主主義に基づく教育委員会制度の危機でもある。協議会の決定を横暴に覆した県教委。制度の危機を黙認し、なすべき指導をしなかった文科省。両者の責任は厳しく問われそうだ。(安藤慶太)
◎産経新聞・
「沖縄県教委は無法状態」。8日、石垣市と与那国町、竹富町からなる「教科用図書八重山採択地区協議会」で選定された育鵬社の教科書が一転、不採択とされた。識者からは県教委の“ご都合主義”の指導に「育鵬社反対運動と一体」と批判の声が上がった。
「協議に戻らないと、地方教育行政法違反になりますよ」
8日に開かれた3市町の教育委員全員による協議。県教委の関係者は石垣市教委の関係者にささやいた。
採決による採択のやり直しを強引に求める県教委に対し、石垣市の玉津博克教育長は退席。約1時間にわたり“抵抗”を続けた。
育鵬社を選定した8月の同協議会では、3市町の教育長を含む教育委員2人ずつと学識経験者、保護者代表(PTA)の8人による採決で、賛成5、反対3だった。しかし、教育委員全員の13人では竹富町の5人が全員反対のため、採決に持ち込まれれば不採択が目に見えていたからだ。
同法は、教育長にすべての会議への出席を求めている。県教委の「指導」で、法律違反を恐れた玉津氏は協議に戻った。案の定、同協議会の決定は覆った。
法律に基づき、玉津氏を指導した県教委だが、そもそも教育委員全員による8日の協議は、採択に関する法的権限のないものだった。竹富町側が育鵬社を2度にわたり拒否したため、県教委が打開策検討の場として開催を要請した。
ところが前日に急遽(きゅうきょ)、採択やり直しの場として位置づけると決定。協議では県教委の担当課長が「協議には法的拘束力がある」と強調し、議論を進めた。文科省は「3市町の合意」を条件に協議を採択の場として認めたが、石垣、与那国両市町側が「合意はない」としており、今後、採択の有効性が焦点となる。その文科省は、これまで「県教委が事態を収拾すべきだ」という態度を崩していない。
同協議会関係者は「まるで育鵬社を不採択とするためのような指導で、県教委は無法状態だ」と非難。ある教育委員経験者も「民主的に決まった議決を県教委が横暴に覆した。各地で同様の事態が起きた場合、採択制度に基づく議決が守れなくなる」と懸念を示す。
ジャーナリストの櫻井よしこさんは「育鵬社の教科書は国の検定を合格したにもかかわらず、沖縄のメディアは連日、キャンペーンを張り、批判し続けた。県教委は本来、公正な採択を守る立場のはずなのに、批判に流され、加担してしまった」と批判する。
◇
【用語解説】八重山地区の教科書採択問題
沖縄県石垣市と与那国町、竹富町の3市町からなる八重山採択地区協議会は8月23日、来春から地区の21中学で使われる歴史教科書を帝国書院、公民教科書を育鵬社と決定した。石垣市と与那国町の両教委は協議会の議決通りに採択したが、竹富町は不採択と、「地区内同一」を定めた無償措置法に違反する状態になった。通常、協議会決定を軸に一本化が図られるが、県教委は教育委員全員による協議を提案し、採択のやり直しを求めた。協議への合意がないまま多数決となり、育鵬社は不採択で、東京書籍が採択された。
★
【おまけ】
当日記のコメント欄以外の個人メルアドに多くの発送済みの激励文や抗議文のコピーを送って下さる方がいます。
昨日の理不尽な「井戸端会議の決議」の後に送られた2件を紹介します、 いずれも「村八分」を避けるため名前を付します。
■抗議文
沖縄県教育委員会教育長 大城 浩殿
平成23年9月9日
私は、○○と申します。
本日、メール致しましたのは、昨日八重山教育委員協議会とやらで、法的根拠のない教科書採択を決議したというニュースを聞き及んだからです。
貴殿も熟知されておられるように、教科書採択は八重山地区教科書採択協議会において既に結論が出されているのであり、他の如何なる機関によってもこれを変える事は出来ず、これを行えば、法的根拠がないというばかりか、違法行為に他なりません。
過去二度の採択を拒否している竹富町が、ルールを無視した行為を行っているのであり、貴殿が指導、助言しなければならないのは、他ならない慶田盛氏の方です。どうしても、東京書籍の公民教科書を使いたければ、竹富町のみ有料で行えば済むことです。
ここ二か月間の県内紙の報道ぶりは、ミスリードそのものであり、はっきり申し上げて偏向報道以外の何物でもありません。これを承知しておられるはずの貴殿が、これを許して置くようなことがあれば、沖縄の青少年問題の改善は絶望的と言わなければなりません。
県教育委員会のHPから貴殿の就任の挨拶を読ませて頂きました。
そこには、「新しい教育の流れを創るために確かな『実践力』が必要になります。そのために、次の『5つのC』を肝に銘じながら『組織力』『連携』をキーワードに日々の教育行政に携わっていきたいと考えています。」とあり、その5Cとは、Challenge・Control・Consider・CommunicationとCompliance(法令遵守)となっております。
私は義憤を抱きつつ、八重山教育委員協議会の方々と特に竹富町教育長慶田盛氏に法令を守らせるように、貴殿の適切な指導を強く要望致します。
■激励文
石垣市教育委員会 教育長 玉津博克様
与那国町教育委員会 教育長 崎原用能様
その他の見識のある委員の皆様
今日は大変お疲れさまでした。法的権限のない会合で、反対意見をさんざん聞かされさぞお疲れだったでしょう。
それで多数決をして不採択が決まったですって?なんか沖縄タイムスとか琉球新報が先走った希望的情報を流しているようですけど、教育長におかれましてはまったく意に介することはありません。なぜなら、今度の会合は全く法的な権限がないからです。
「今回の決定は、あくまで権限のない会合で多数決をとってみたら、不採択にしたいと考えている方が多かった」と言うことに過ぎません。法的な権限がないのに「不採択が決まった」というような沖縄タイムスや琉球新報の報道など誤報もいいところです。
そんなことで不採択でしたら、私も勝手に内地八重山教科書委員会とかいう団体を作って、勝手に育鵬社の「歴史教科書」を採択してしまいます。法的権限のない人が何を言っても関係ありません。仮に個々の自治体の委員会と教育委員協会のメンバーがオーバーラップしていたって、権限がないものがいくら何を決めようが決定権はまったく存在しません。
例えば、国会議員が福岡ドームかどこかに集まって、衆議院委員会なんて名前のものを作って多数決をしたって、ちゃんとした法案は何も決められないでしょう。最終的にはちゃんと権限のある国会で手続きをふんで正式に決めない限り、何も決めることはできません。いくら福岡で多数をとっても、最終的に国会で多数を取らないと意味がないのです。
今回の会合など、構成員から判断すると多数決をすれば、育鵬社に対して否定的な結論が出ることなど、分かりきったことでした。だからこの場で多数決をしたって、分かりきったことがそのまま分かっただけにすぎません。そんなのは例えば左翼だけの会合で、自衛隊の可否の多数決をするようなものです。それにわざわざ出向いて行かれて本当にお疲れさまでした。
さて、今朝のメールでも書きましたが、教育長らが正式なプロセスを経て審議してお決めになったことは、すでに教育長ご自身でも覆すことはできません。だから今後におよんで、誰が何を決めようと、今更覆すことはできません。
しかし、もし今日の会議で教育長らが翻意して全会一致にでもなれば、違法状態のままことを進めるのが一層やりやすくなったことでしょう。つまり、協議会での採択決定とは異なっているので、いずれ違法なのだけど、教育長らが折れたのなら誰も文句をいわないだろうということで、違法なままことが進む可能性が高くなったでしょう。どだい違法なのですけど、だれも文句をいわんだろうということで、うやむやにごまかそうという作戦です。その点で教育長をはじめ5名の方が原則を貫かれたことは、心より敬服いたします。誠に素晴らしいことでした。
特に強調したいのは、先ほど述べましたように、多数決では不採択が多いことなど最初から分かっていたことでしたから大した意味はありません。今回の会合で向こう側にとって唯一意味が有る成果だったのは、教育長らが県やマスコミの圧力に屈して折れて、全会一致で、不採択に賛成するということでした。そうなると、違法状態を免れ得ぬものの、教育長らが折れたので文句ないだろうということで押し切りやすいということでした。しかし教育長らは折れなかった。道理を貫ぬかれた。したがって向こう側に取って今回の成果はゼロということです。本当に良かった。子供たちの未来を考えると左翼が支配する教育環境を一刻も早く改善してあげなくてはなりません。
教育長らがこの先なされることは、「八重山地区教育委員協会での多数の意見はとりあえず認識した。それらはひょっとすると次の採択時に参考にするかもしれない。しかし、今回はもう正当な手続きで結論をだしたことであるので、どうあっても覆すことはできない。石垣島と与那国町は粛々と、正規の手続きによって決定されたことを進めるのみである。」と主張されることです。決して退りぞかず、頑張ってほしいと思います。
なにより子供たちの未来のために、道理を貫いていただきたく思います。
若輩者の私がはるかに先輩の皆様に僭越な意見を申しまして誠に恐縮に思います。
皆様の益々の御健康と御発展、八重山の発展を祈念致します。
よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします