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頭かかえる全教委協会長

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さて今朝の沖縄タイムスのおめざ記事は・・・

一面からは昨日に続き完全撤退で、社会面トップは不発弾騒動をデカデカと取り上げ、まるで戦争でも勃発したような狂乱の見出し。

で、肝心の教科書問題は、・・・写真付きながら社会面の中断に次の小さな見出し。

やはりフェイド・アウェイを目論んでいるのか。

育鵬社不採択へ声

那覇で集会アピール承認

昨日は沖縄タイムスが完全撤退だったので、本日の「メディアリテラシィー」テキストは八重山毎日新聞と八重山日報の対決記事を・・・。

さすがに「不都合な事実」を隠し通すのが苦しくなったのか、八重山毎日新聞の「仲本会長、頭かかええ込む」の見出しには笑ってしまった。

単なる親睦団体の意味しか持たない全教委協。

沖縄2紙によって全知全能の組織のように祭り上げられた仲本会長が、頭をかかえ込んで、困惑する気持ちはわかる、ワカル、よくわかる。(涙目)

■八重山日報社 9月4日

「推薦に拘束性なし」事前確認
  中学校教科書選定で

来春以降使用される中学校教科書を選定した教科用図書八重山採択地区協議会
(会長・玉津博克石垣市教育長)が7月19日の会合で、調査員(教員)による
教科書の推薦に「拘束性を持たせない」と確認していることが3日、関係者の
話で分かった。
 当時の出席者から特に反論は出なかったという。育鵬社の公民教科書が選定
されたことについて「調査員が推薦していない教科書が選定された」と批判
する声が上がっているが、玉津教育長は「当時の会合では反論がなかったのに、
後から批判するのはルール違反ではないか」疑問視している。
 関係者によると、同日の会合では、玉津教育長が「今回は(教科書)の順位
付けはしないことにした」「拘束性を持たせない推薦という手法は、従来から
考えていますので、調査員の意見を聞く方向で、それを含めた評価のための
話し合いをしたい」と提案。いずれの方針も会合で確認されていた。
教科書は8月23日の会合で選定された。

■八重山毎日新聞 9月4日

最大の焦点は意思統一の仕方
プロセスをどうするか
仲本会長、頭を抱える

 八重山郡内の中学校で来年度から4年間使用される公民教科書が石垣市と与那国
町で育鵬社、竹富町で東京書籍と採択結果が異なり、違法状態に陥っている八重山
地区の教科書採択をめぐる問題で8日開催される八重山教育委員協会(会長・仲本
英立石垣市教育委員長)の臨時総会は、異なる意見をどう集約して意志統一を図る
かが最大の焦点となる。仲本会長は3日、本紙取材に「そこまでもっていくプロセ
スをどうするか」と頭を抱え、「竹富、与那国の委員長と議論の進め方を話し合い
たい」と述べるにとどめた。「法的根拠のない単なる話し合いだ」と反発する意見
も出ており、役員は難しいかじ取りを迫られそうだ。

仲本会長は、臨時総会を招集した理由について「役員会で決裂したことをかんがみた」
と説明。「この問題は協会のも目的に合致する。そこしか(解決の道は)ないと思う。
八重山の教育行政の課題といったら今はこれしかない」と意欲をみせた。
 8月31日に再協議を行った教科用図書八重山採択地区協議会の役員会(3市町
教育長)は、協議会にしか絞り込む権限はないと答申通りの採択を求める石垣・与那国
と、採択権は各教委にあるとする竹富の主張がぶつかって決裂。育鵬社、東京書籍
それぞれの内容に関する議論は行われず、法律論や手続き論に終始した。このため
総会では内容に踏み込んだ議論が求められそうだ。
 育鵬社は、調査員が作成した報告書で「推薦したい図書」にも「特徴・特色ある
教科書」にも挙っていない上、協議会で6分程度の意見交換のあとに投票した結果、
5票を獲得して選定された経緯がある。
 選定理由には3点しか挙げられておらず、推薦外図書を選んだ割には説得力に
乏しかった。仲本会長は「説明責任を果たしていないからこういう事態になって
いる」と指摘する。臨時総会ではこの点を追求する声が出るのは確実で、これに
育鵬社を推す委員がどう具体的に答えていくかも注目点の1つ。
 一方、総会の召集自体に「まだ議題も決まっていないし、総会ができるのか、
協会に採択の法的効力はなく、話し合い程度にしかならないのではないか」と
疑問視する見方が出ており、仲本会長は「合意形成を図りたいが、委員が納得
しないと元にもどる」と総会の進め方に慎重を期す考えだ。

          ☆

八重山地区の教科書の根底に横たわる「自衛隊問題」について八重山日報の仲新城誠記者が9月4日付八重山日報にコラム記事を書いているので紹介する。

■八重山日報 8月4日コラム

教科書問題を読み解く

本質は「自衛隊問題」

教科書問題に対する一般住民の関心は高いものの「では、どう思いますか」と聞くと「何が問題になっているか分からない」と答える人が多い。 教科書の話となると何となく難しいきがして議論は教育の専門家に任せましょうという風潮すら感じる。 
しかし教科書問題の本質を読み解くと「教科書問題」は「自衛隊問題」にほかならないと気づく。 教科書をめぐる攻防は「自衛隊の存在をどう考えるか」「八重山への自衛隊誘致を認めtるか」という問題と底流でつながっているのだ。 
反対派から問題視されている育鵬社の公民教科書。 「自衛隊は日本の国防に不可欠な存在であり、また災害の救助活動などの面でも国民から大きくきたいされています」「戦後の日本の平和は自衛隊の存在とともにアメリカ軍の抑止力に負うところも大きいといえます」と自衛隊の役割を積極的に評価している。 
一方、八重山採択地区協議会の調査員(教員)が推薦し、竹富町教育委員会が採択した東京書籍版は「平和を安全を守るためであっても、武器をもたないというのが日本国憲法の立場ではなかったという意見もあります」(ママ)とあり、自衛隊が憲法違反だとする指摘に重点を置いているようにも読めます。 
調査員の報告書を詠むと、育鵬社、自由社が相応しくない理由として「軍事力に頼らない平和への努力や、憲法9条が果たしてきた役割がほとんど記述されていない」「自衛隊による軍事抑止力を強調し、憲法9条を改正する方向へ誘導する内容」などと自衛隊についての書き方が槍玉に上がっていることが分かる。 
この報告書の指摘は育鵬社、自由社の採択に反対するパンフレットから丸写しした文章であることが判明、報告書としての信頼度が揺らいでいるのだが、それは別にしても、両者の教科書に反対する人がイコール自衛隊に批判的な人だという図式は見える。 
事実、八重山で育鵬社、自由社版に対する反対行動を繰り広げている人たちはは「反自衛隊」を訴える人たちとぴったり重なる。 反対派が3日に開いた集会の決議でも、「自衛隊の存在についても最近の先島への自衛隊配備問題を見越してか、それを教育の場に持ち込み、戦争を容認する子どもを育てる」と育鵬社版を非難する一節があった。 
教科書問題の議論を分かりにくくしているのは、自衛隊の評価をめぐる考え方の違いが、実は最大の論点であるだということが、覆い隠されているからだ。 
この日の集会では、教科書問題について、「調査員が推薦しない教科書が選定されたから問題」「育鵬社版の教科書はふさわしくない」という議論がメイン。 それでは、一般住民には手の届かない議論にになりかねない。まさに「何が問題化分からない」という話になってしまう。 
与那国町では、基地建設計画が本格化し、石垣島、宮古島でも自衛隊配備計画が取りざたされるなど、自衛隊をめぐる議論は、八重山の住民にとってもはや避けられない。
尖閣諸島を」めぐる中国などとの摩擦、東日本大震災で自衛隊が示した存在感も、議論の必要性を後押しする。 
防災訓練で自衛官が続々と石垣市入りした中で、教科書問題がヒートアップしたのは、いかにも象徴的だ。
 一般住民がより良く教科書問題を理解し、自分たちの問題として考えるにはこうした視点も必要になる。(仲新城 誠)

             ☆

知人の1人に、「沖縄にも八重山日報のような保守系の新聞があるのは頼もしい」といわれた。

即座にこう答えた。 「保守系というより中立・バランス系じゃないの」と。

この数週間、八重山日報の報道を見ていて感じるのは、沖縄のように極左新聞が圧倒的シェアーを占める地域では、読者が左側から物を見る習慣が無意識についてしまう。

左から見れば、八重山日報が保守系に見えるのだろう。 極左とは左側の端であるから、立ち場を左の端に置いて見ると、おのずと見るもの全ては右に見える。 

八重山日報は沖縄タイムス、琉球新報、八重山毎日新聞という極左3紙に慣れ親しんだ読者には保守系に見えるだろう。

だが、その実、八重山日報は、極左3紙が決して報道することのない「不都合な事実」を県民の前に暴露し、読者の知る権利に応えてるに過ぎないのである。

上記コラムも教科書問題が表面は「教育問題」のように見えても、問題の本質は保守、革新を問わず「政治問題」であり、さらに焦点を絞ると「自衛隊問題」であり、行き着くところは「安全保障問題」であると喝破している。

育鵬社版教科書に反対する側は、よく議論に子どもを引っ張り出して「子どもの目線で」とか「教育に政治を持ち込むな」などと大合唱するのが常套手段だが、その行為自体が政治活動そのものである。

仲新城記者は、今回の教科書騒動を契機に「自衛隊問題」「安全保障問題」を真剣に議論すべきと示唆しているがこれは保守・革新に関係のない極めて的を射た正論である。

 ■慶田盛教育長は腹を切って詫びよ!   9月に入り、来週から石垣市・竹富町で、議会が開催される。   竹富町教育長は、このままでは議会を乗り切れないので、町議会開催を前にして、今年12月で任期を迎える慶田盛教育長の振り上げたこぶしの納めどころとして「辞任」という声も、町議会関係者の間では囁かれている。   これだけ世間を騒がせたのだから、教科書の有料負担という重荷を竹富町民に負わす愚を避けるため、いつまでもガキのように駄々をこねるのはいい加減にして、ここらで腹を切って辞任というのが当然考えられる「大人の知恵」だろう。   石垣市議会でも、教科書問題が最大のテーマとなると予想されるが、議会勢力で多数『13対9(保守系野党が2名)』となる与党が一枚岩となれるはず。これも石垣市民が、長年の極左政権から、市長、市議会とも保守系への「政権交代」を支持した結果に他ならない。      先週9月2日(金)、石垣市で仲新城記者が指摘する現在の教科書騒動の本質を象徴する二つの出来事が同じ日に重なった。   その一つ新港埠頭を主会場とした開催された「沖縄県総合防災訓練」。   今回の防災訓練は、3月11日の東日本大震災後、沖縄県で初めて行われる総合防災訓練で、過去(1771年)に明和の大津波に襲われた八重山地方での防災訓練ということもあり、陸海空自衛隊が700名余りが参加する過去最大規模の訓練となった。   また、この防災訓練では、陸海空自衛隊それぞれの総監も来島したが、全国でも陸海空自衛隊のそれぞれの総監が顔を揃えるのは異例中の異例とのことで、防衛省自衛隊のこの地域に対する並々ならぬ意思が感じ取れる。   ところが今回の防災訓練には、石垣市議会の革新系野党議員は一人も参加ていなかった。
市議会に対して、担当する石垣市総務課が事前に防災訓練の概要説明を行い、市議会議員専用の席も用意していたにも関わらずである。   市民の生命財産を守る防災訓練に多くの自衛隊が参加しているからという理由でなのか。   イデオロギーを優先させ欠席するとは言語道断である。    驚くのそれだけではない。    この革新系野党議員は、同じこの日の夜行われた教科書糾弾集会には参加しているのだ。   市民の生命の安全よりイデオロギーを優先するこの革新議員たちを、良識ある石垣市民は決して許さないだろう。   奇しくも同じ日に行われた「防災訓練」と「教科書糾弾集会」という二つの催し物。 これに対処する左翼議員達の行動は、極佐前市長の残した負の遺産の象徴であると同時に、仲新城記者が指摘する教科書問題の本質を象徴して余りある。   【おまけ】   石垣港には自衛隊艦船が入港し、昨日は石垣市民に一般公開された。    石垣市の長年続いた極左政権では、自衛隊艦船の入港は許可されなかった。 現政権になってから海上自衛隊の艦船の入港が許可されるようになり、石垣港や石垣港周辺の状況が確認によって今回の汎用護衛艦の入港接岸が出来たことは、災害時・有事の際の自衛隊の活動にとって大きな意義がある。  今回の護衛艦「ゆうだち」の一般公開は、朝8時半から午後4時まで行われましたが、訪れた市民は、2,020名だったという。

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