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私はスケープゴートにされただけ」一本釣りの浜田総務政務官
2011.7.1 22:08
本紙政治部の単独インタビューに応じる 浜田和幸 総務政務官=1日午後、東京・霞が関(栗橋隆悦撮影)
自民党に離党届を提出し、菅直人内閣の総務政務官に就任した浜田和幸参院議員が1日、産経新聞のインタビューに応じ、今回の一本釣り人事について「私はスケープゴートにされただけ」などと語った。主なやりとりは次の通り。(新井好典)
−−今回の離党劇で、村上正邦・元自民党参院議員会長や国民新党の亀井静香代表から説得は?
「政務官に就任する1週間ぐらい前、村上氏から『意見交換をしたい』と誘われ会いに行くと、そこに亀井氏もいた。2人とも初対面だったが、『今はみんなで力を合わせるべきだ』という話を聞いた」
−−その際、内閣に入れとの要請は
「それはない。その時は海外から協力の申し出や提案が来ているが、(政府に)取り上げてもらえないという話をした。それを亀井氏が首相の耳に入れたと思う。数日後、枝野幸男官房長官から連絡があった」
−−枝野氏からは?
「復興対策本部に入ってほしいと。ただ、副大臣か政務官になっていないと責任のある仕事ができないので、外務省か総務省かどちらかでお願いしたいと」
−−これまで被災地に何回入ったのか?
「一度も行ってない。2日に初めていくが、宮城県石巻市や福島第1原発などを視察する」
−−今回の離党騒動で国会は1週間止まった。
「私がスケープゴートにされたというだけの話だ」
−−首相が交代すれば与野党協力が進むという声は強い
「議論としては分かる。大連立とかパーシャル連合とか。でも、誰も首相の首に鈴を付けられていない」
−−菅政権は8月末までというのが大方の見方。大した仕事はできない
「決して望ましい状況ではないが、8月以降もずるずると菅政権が続く可能性はゼロではない。それに、今を無駄にしたくない」
−−自民党にいても復興対策はできるはず
「そういう人は多いが、所詮は一年生議員。どんな提言をしても10年早いと なる。だから、対策本部の中に入って動かしていくことが重要で、その場を首相が与えてくれた」
−−自民党公認で当選した。議員を辞めて民間人として協力すべきでは
「自民党鳥取県連は文句を言っているが、昨夏の参院選では借金して県連に寄付したし、党本部から来た金も私の口座に入ったけど、(県連が)引き出して相談なく使っている。その金を返せって言うのはどういうことか」
−−政務官が終わったら政治家を辞める気は
「6年間の任期はまっとうする」
−−政府の一員だが、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や外国人参政権にも賛成するのか
「こんなことやったら国がますますおかしな方向になると思ったら、良心に従って判断する。無条件に賛成するわけではない」
☆
人間の言動に不自然さが生じたら、“何か”あると考えるのは、下衆でなくとも誰もが勘ぐること。
菅首相が自民党の浜田和幸議員を一本釣りした釣り糸の先にぶら下っていた餌が、復興担当政務官という一年生議員にとっては美味しいポストだったことは誰の目にも明らかだった。
野党の一年生議員に復興担当を委ねなければならぬほど民主党は人材に枯渇しているかどうかは措くとして、浜田氏が野党の立場にいながらも被災地に駆けつけ大活躍をしているのを知っての一本釣りかと思いきや、何と浜田氏はこれまで一度も被災地に行ったこともなく、復興担当政務官になって初めて現地視察をするというから驚きである。
驚きはこれだけではない。
上記インタビュー記事で次のようなくだりがある。
>「自民党鳥取県連は文句を言っているが、昨夏の参院選では借金して県連に寄付したし、党本部から来た金も私の口座に入ったけど、(県連が)引き出して相談なく使っている。その金を返せって言うのはどういうことか」
浜田氏の異常な行動の裏にはポストという餌の他に金に纏わる腐臭が当初から漂っていた。
浜田氏の起用に絡んで、機密費を直接管理する枝野官房長官は次のように語っていた。
機密費使用を否定 浜田氏起用で枝野氏
2011.6.29 12:49
枝野幸男官房長官は29日午前の記者会見で、自民党の浜田和幸参院議員を総務政務官に起用した人事に絡み、内閣官房報償費(機密費)が使われたのではないかとの一部の指摘に対し「機密費の具体的な使い方は答えないが、そういうことに使われる性質の金ではないと思う」と否定した。
機密費の使途公開については「個人の思いだけで判断できるものではない。時の官房長官の判断で考え方が変わって良い性質のものではない」と慎重な姿勢を示した。
☆
ところが夕刊フジによると、一本釣りの餌はポストの他に浜田氏が自民党に残した借金の肩代わりだったというから、話は一段とおぞましくなって来る。
人の道に反する!“一本釣り”浜田が自民に2千万借金してた
(夕刊フジ 7月1日)
浜田氏は自民党鳥取県連に2000万円以上の借金を残しており、離党届提出の前に借金は返済されていないというのだ。 上記インタビュー記事で浜田氏が弁解している謝金の件を、県連の宇田川隆久事務局長は次のように説明している。
(1)浜田氏は昨年夏の参院選で初当選したが、選挙費用や政治活動費として、県連は約4776万円を立て替えていた。
(2)その後の県連大会で「2000万円は寄付する」と決まり、昨年9月末、約2776万円の借金が確定した。
(3)ところが、浜田氏は「領収書を精査する」「使った記憶がない」などといい、返却を先延ばしにした。
(4)さすがに県連内でも問題となり、今年3月末、「約2776万円を無利子で4年間で返却する」という契約書が交わされ、4月末に1回目の約694万円は返却された。
自民党への借金について、浜田事務所は、夕刊フジの取材に対し、「契約書を交わしているので、現段階ではとりあえず、その方向(=4年間で返却する)で考えている」とコメントしている。
ということは、浜田氏は公認を受けた自民党に2000万円以上の借金を残したまま、民主党に寝返ったことになるが、浜田氏が借金はないと言い張るなら、その際に機密費で肩代わりしたと記者団は勘ぐっているのである。
一本釣りの餌がポストだけならまだしも、「借金返済の肩代わり」だったとしたら、釣った菅首相も釣られた浜田氏も「人の道」を踏みはずし外道を爆走していることになる。
恥知らずが政(まつりごと)を行うと国は滅びる!
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