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米比合同軍事演習:中国にらみ、連携アピール 「地域安定に貢献」
【パラワン島(フィリピン南西部)矢野純一】フィリピン南西沖のスルー海域で28日始まった米海軍第7艦隊とフィリピン海軍との合同軍事演習は、南シナ海で領有権を主張し活動を活発化させる中国海軍などの動きをけん制する狙いがある。会見した第7艦隊のバスカーク中将は「合同演習が地域の安定に貢献することを望む」と強調。昨年の同じ演習で1隻だったイージス艦を2隻投入し、両国の緊密な連携をアピールした。中国側の反発を招くのは必至とみられる。
合同演習はCARAT(定例海上合同演習)と呼ばれ、米海軍側からは約800人、比海軍側からは450人余りが参加。29日には、従軍取材で基地に入った毎日新聞など一部メディアに対し、イージス艦「ハワード」内で行う合同演習を公開する。また、パラワン島沖で艦船を停船させ船内を捜索する海上臨検や潜水、救難訓練などを行う。
このほか、同島内での医療支援活動も実施。米比両軍は地元の小学校を訪問するなど軍事演習とは直接関係のない活動も行い、協力関係をPRする。
フィリピン国軍西部管区の基地内で28日開催されたオープニングセレモニーで両軍幹部は「今回の演習は南シナ海の問題とは(直接)関係ない」と、中国側を露骨に刺激することは避けた。
地元選出の下院議員や、南シナ海の南沙諸島でフィリピンが実効支配する9カ所の島、環礁を管轄するカラヤン町のビトオノン町長ら地元自治体幹部が出席。米軍との連携に対する期待の高さをうかがわせた。また、南シナ海の領有権をフィリピンと争う中国や台湾など海外の報道機関も取材に参加した。
中国は95年、南シナ海の南沙諸島に軍事拠点を構築。フィリピンは翌96年から、米軍との合同演習に参加した。南シナ海の南沙諸島一帯では、今年に入ってさらに中国側の活動が活発化している。フィリピン外務省によると、今年2月以降に確認された中国艦船による「侵略的な活動」は少なくとも9件。「中国側の活動が頻繁になり、以前より侵略的になっている」という。中国の艦船が同海域で操業中のフィリピン漁船に発砲したり、海中にくいを設置したことなどが確認されている。
フィリピン側は中国政府に対し、南シナ海に新たな構造物を設けないことなどを定めた02年の「行動宣言」(東南アジア諸国連合=ASEAN=と中国間で署名)に違反するとして抗議。中国側は、構造物建設の「事実はない」と否定。各国に対し、同海域での石油探査活動をいったん中止し、調査を行う場合は事前に中国側と協議したうえで行うことを提案している。
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■ことば
◇CARAT(定例海上合同演習)
米海軍と東アジア各国が個別に毎年実施する軍事訓練の総称。各国海軍の相互運用能力の向上などを目的にしている。95年にタイ海軍と演習を行ったのが最初で、翌96年、フィリピンやインドネシア、マレーシア、シンガポール、ブルネイが新たに参加した。昨年からはカンボジアとバングラデシュも加わり、参加国は計8カ国となった。
毎日新聞 2011年6月29日 東京朝刊
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民主主義にはコストがつき物であるが、安易な気持ちで民主党に政権を委ねたコストは、民主主義のコストにしてはあまりにも大きすぎた。
連日国益を損ないながら尚且つ居直りを続ける無能首相を辞任させることが出来ないのだ。
民主党に政権交代したら全てがうまくいくと国民を煽ったマスコミ、そしてその扇動に乗せられて民主党に投票した国民からひと言の反省もないのはどうしたことか。
わが国と同じ同じく民主主義のフィリピンは、市民活動家の反米軍基地運動に動かされ米軍基地を追放した。
米軍基地撤去は民主主義のコストにしてはあまりにも大きすぎた。
米軍の空白を狙うようにヤクザ国家がすばやく動いたのだ。
フィリピンのスービック基地とクラーク基地から米軍が撤退すtるのを待っていたかのように中国がフィリピンの島を占領した。
・1992年⇒フィリピンの基地から米軍撤退
・1995年⇒中国はミスチーフ環礁を占領
中国は1994年には米軍基地撤退に乗じてフィリピンが確保していたミスチーフ礁に侵攻し、シナ漁民の支援名目で矢継ぎ早に施設を建設した。
そして1995年にはヘリポートも設置して実効支配を確立した。
ミスチーフ環礁は、 タガログ語でPanganibanと呼ばれ、フィリピンがこの領域をコントロール下に置いていた。 1995年に中国は、フィリピン海軍の隙を突いて、ここに建築物を建造したが、この海域はフィリピンのEEZ内であった。
この時期、在フィリピン米軍は撤退を完了していた。 フィリピンの抗議に対し、中国は、建造物は「自国の漁師を守るためのもの」であると主張した。
6月に入ってからの南シナ海での中国がベトナム、フィリピン等アセアン諸国とが米国を巻き込んでただならぬ緊張関係を続けているが、わが国の南シナ海のシーレーンは中国と重なっている。
南シナ海で中国が海域封鎖をしたら、反原発運動でエネルギー不足が危惧されるわが国の石油ルートを中国が公然と封鎖することになる。
そうなれば中国は南シナ海の」緊張を口実にして宿敵日本を労せずして壊滅に追い込むことが出来る。
以下は軍事評論家=佐藤守のブログ日記 よりの引用である。
< 南シナ海を取り巻くフィリピン、マレーシア、インドネシア、そしてベトナム諸国は、中国の動きにピリピリしているのだが、ASEAN会議に参加した首相は気がつかないらしい。温家宝首相は既にこれらの国に切り込んでいる。
その昔、アキノ率いるフィリピンが『ヤンキーゴーホーム!』と米軍撤退を要求し、愛想をつかした米軍はフィリピンから撤退したが、直ぐに中国が目と鼻の先の岩礁地帯に軍事基地を建設した。あわてたフィリピンは追い払おうとしたもの微弱な軍事力ではかなわない。そこで『シェーン、カムバック!』になり、米海軍基地を復活させたことを日本人はお忘れのようである。
これらの広大な海域を“監視”しているのは第7艦隊であり、その基地は横須賀である。米軍基地はシナ海一体にはないから、一番近接しているのは沖縄であるが、今やそこから米軍を撤退させようという。
このパトロールのおかげで日本のシーレーンは守られているのだが、この海域の軍事的バランスが崩れた場合、台湾から中近東までのシーレーンは中国の支配下に入る。>
米軍基地を追い出したフィリピンが中国の恫喝に抗すべく米軍との共同演習をしていると言うのに、沖縄ではどうなっているか。
演習してこそ値打ちのある米軍に、
演習を中止せよと議会が決議。
訓練を禁じられた軍隊なんて張子のトラも同然である。
この県議の面々、平和ボケというより、中国への利敵行為と見た方が的を射ているだろう。
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