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沖縄の新聞で県民の民意はわからない(『WILL』2010年11月臨時増刊号掲載記事)

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 最近のメア氏に対に対する集団リンチや米海兵隊の被災地支援に対する暴言など、沖縄2紙の偏向を通り越した卑屈な異常体質が全国民の目に晒されるようになった。

周知の通り沖縄の新聞は極端に左傾した地元2紙の独占状態にある。

当日記は、一握りのサヨク活動家の大きな声のみを反映する地元紙の扇動で民意が大きく揺れ動くことを再三指摘してきた。

当日記がしつこいほど繰り返すテーマが「沖縄の新聞で県民の民意はわからない」である。

雑誌『WILL』2010年11月増刊号でもこのテーマで寄稿させて頂いたが、発売と同時に沖縄ではどの書店も売り切れ状態。 それとも危険図書扱いで仕入れを控えていたのか。(笑)

先日も友人の一人から、何処に行けば買えるのかとの問い合わせがあったので手持ちの一冊を提供し、廻し読みするように頼んでおいた。

まさか左翼勢力が買占めするほどの内容でもないが、地元紙とそこに登場する「識者」の方々も、実名を挙げて批判しておいたので一人でも多くの県人に読んでほしい内容である。

まだ同記事を読んでいない方のために、鮮度は多少落ちたが、校正前の原稿を紹介する。

侵略国家中国。守れ、尖閣諸島 ! 2010年 11月号 [雑誌]

侵略国家中国。守れ、尖閣諸島 ! 2010年 11月号 [雑誌]

  「WILL」 11月緊急増刊号 


略奪国家中国

守れ、尖閣諸島!

 目次抜粋

 ・民主党政権でわが領土は守れない 安倍晋三

 ・尖閣に自衛隊を常駐させよ!    櫻井よしこ

 ・無惨なり!売国的敗退        西村眞悟

 ・中国の二つの誓い           青山繁春 

 ・検察タブーを犯した那覇地検    井上 薫

 ・国難来る、西・北より来る      塚本三郎 

 ・中国ネットの悪口雑言罵詈讒謗集 宇都宮 慧 

 ・日本メディアが自殺した日      山際澄夫

 ・日本メディアが伝えない尖閣問題 有本 香

 ・中国の最終目標は「日本自治区」 柿谷勲夫

 ・米中に挟撃される日本       西尾幹二

 ・日中戦争は始まっている      小林よしのり

 ・何度騙されたらわかるのか    金 美齢  

 ・沖縄の新聞で県民の民意は   江崎 孝
  わからない

 ・中国に海洋法は通じない     宇都宮 慧 

 ・日本のメディアが伝えない尖閣 有本 香

 ・中国の最終目標は「日本自治区」 柿谷勲夫

 ・尖閣列島を開拓した古賀辰四郎 山本皓一

                         ☆

 

沖縄の新聞で県民の民意はわからない (『WILL』2010年11月臨時増刊号掲載記事)

■尖閣問題と地元紙の報道

 尖閣問題に関し、沖縄県が一番の当事者であるのにもかかわらず、日頃中国は平和勢力だとする沖縄二紙の論調は、「反基地」の派手な報道に比べ、いかにも腰が引けているとの批判がある。全国の良識ある国民が中国に怒りの声を発しているというのに肝心の沖縄はどうなっているのか。 こんなお叱りの声も筆者の耳に漏れ聞こえてくる。反米軍基地と反自衛隊では、タッグを組んで共闘する沖縄二紙が、尖閣問題をどのように報じたか。これが本稿のテーマだが、紙面の都合で二紙の中でも特に偏向度が激しいといわれる沖縄タイムスに絞って論評してみた。
 
  米軍関連なら些細の事故でもすぐに抗議集会を開く「平和団体」が、中国の領海侵犯には沈黙しているのはおかしい。 そんな声が聞こえたのか、9月21日に那覇市議会が全国に先駆け中国政府に対する抗議決議と、日本政府に中国側への毅然とした対応を求める意見書を全会一致で可決した。
 翌日の沖縄タイムスが那覇市議会の議会決議を、一面トップトップで飾ると期待したのだが、一面のほとんどを埋めたのは、宮古島に寄港した米軍掃海艇に対する抗議の記事と、赤旗で拳を突き上げる「平和団体」の写真であった。

 試みに那覇市議会が抗議決議をした翌日9月22日付沖縄タイムスから「米軍への抗議」に関連する記事の見出しを拾ってみた。

◆1面

「嘉手納機 普天間を使用」、「米艦船が宮古初入港」、「自粛要請の中、強行」

◆2面

「嘉手納機 普天間を使用」、「危険性の増大不可避」

「米艦船入港」、「先島で実績、着々」

◆30面

「沖縄犠牲の構図」、「平和団体、抗議へ」、「『騒音倍増』と指摘」

◆31面

「欠陥基地 危険上積み」、「普天間周辺住民怒り」

「米軍艦入港」、「厳重警備米兵市街へ」、「宮古島市民『利用許さぬ』」

 ざっと拾っただけでもこの有様なので、記事本文や「識者」の解説、それに関連写真を含めると、まるで「島ぐるみ」で米軍へ抗議しているような印象を受ける。 紙面を見る限り、中国船衝突事件はまるでどこか消し飛んでしまい、島ぐるみで米軍に抗議をしている印象だ。
ところが、実際現場に行った宮古島在住の知人によると、港で抗議をしていたのはたったの20名程度の市民団体だったというから、沖縄タイムスの報道には県外の人たちだけでなく本島に住む県人まで騙されてしまう。 肝心の那覇市議会の抗議決議の記事をは31面下部の目立たない所に人目を忍ぶようなベタ記事で掲載されていた。
 その後、宮古島市議会、石垣市議会、沖縄県議会と次々中国への抗議決議が採択されたが、これを沖縄タイムスはアリバイ記事のように小さく報道している。 ちなみに沖縄タイムスが派手に報道する「米艦船の寄港」や「軍用機の飛来」はいずれも日米安保条約に基ずく適法行為である。

 同盟国の適法な行為には声高に抗議集会を開くが、その一方で領海侵犯をした上、尖閣は自分の領土と主張し、国際法を踏みにじる中国の違法行為に対しては、抗議の一声も上げることがない。 これが連日沖縄の新聞をにぎわす市民団体の実態である。

 尖閣諸島を行政区域にする石垣市の中山義隆市長が、9月24日、中国船長が起訴保留のまま釈放された直後、石垣市庁舎で釈放に対する抗議の記者会見を開いた。 だが、沖縄タイムスはこれをスルーし、中山市長が那覇に出張して県庁で再度記者会見をして初めてベタ記事で紹介する有様である。
 さらには中国の領海侵犯の被害を被る県魚連が、政権与党の民主党県連に抗議声明を出しても、沖縄タイムスはこれを一切報道しなかった。

■沖縄タイムスの危惧は「国防の強化」

 沖縄タイムスは、7日の中国人船長の逮捕以来、何度か尖閣関連の社説を書いているが、そのいずれも「冷静に」を繰り返し、中国側の恫喝を毅然と批判しているものはないない。 そして那覇地検が起訴保留のまま中国人船長を釈放した後の26日、「対話こそ関係改善の道」と題する社説でとんでもない本音を暴露している。その一部を抜粋してみよう。

<今後心配なのは国内の言論が内向きになることだ。・・・・

・・・憂さ晴らしとばかりに「海上自衛隊を出せ」という極端な意見が出るとやっかいだ。そんな歪(ゆが)んだナショナリズムに沖縄が巻き込まれてしまうことを最も危惧(きぐ)する。

 米国は領土問題は当事国間で解決するよう求め、干渉しない立場を明確にした。それでも同盟にすがろうと沖縄基地の重要性を強調する言論が起きそうな雲行きだ。

 海兵隊削減を含む沖縄の負担軽減にブレーキがかかったり、陸上自衛隊の先島配備計画を後押しする材料に使われるかもしれない。

 「普天間」県内移設反対の言論を抑えようとする内向きな議論に勢いがつくようでは、この国にとって不幸だ。>(9月26日付沖縄タイムス・社説)

沖縄タイムスは、我が国の主権が中国によって損なわれることには一欠けらの関心も示さず、国民の素直な愛国心を「歪んだナショナリズム」と危惧してみせ、さらには日米同盟による国防の強化に対して「この国にとって不幸だ」と嘆いてみせてる。
 中国による領海侵犯は、国の基礎である主権の侵害であり、これに怒りを表すのは国民の率直かつ当然の行為である。 それを偏狭なナショナリズムと批判する沖縄タイムスの心の内には、国民の素朴な怒りが、国防意識を目覚めさせ、結果として沖縄の米軍基地の必要性や自衛隊配備の必要性を主張する声が沸き起こることが恐怖となって渦巻いている。
 同じ日の沖縄タイムのコラムは船長を釈放した政府の対応を「大人の対応」と評価している。

 <船長釈放で沈静化を図った日本政府の対応に批判が多いが、むしろ大人の対応だったとも思う。大きな摩擦が生じているが、日中双方とも平和外交を望む国民が大半だと信じたい。>(沖縄タイムス・「大弦小弦」)

沖縄タイムスは、中国に閣僚級の交流停止という屈辱的対応を受けながらも、中国に対して「対話を求め」と、常に「大人の対応」で土下座しろと主張していることになる。

(つづく)

 


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