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那覇軍港移設問題は翁長前知事のアキレス腱といわれていた。
「新基地建設反対」を叫び続ける翁長氏は、新基地建設そのものである浦添への軍港移設に「賛成していたからだ。
普天間基地の辺野古のキャンプシュワブ内への移設(縮小統合)を「新基地建設」と称して反対した翁長前知事に「新基地建設反対」の整合性を問われる問題だ。
きょうの八重山日報は一面トップを那覇軍港移設問題で飾った。
那覇軍港移設で協議へ 浦添市長「遅くとも1月」 玉城知事と初会談 八重山日報 2018/11/27 玉城知事(右)を就任後初めて表敬訪問した浦添市の松本哲治市長=26日、県庁浦添市の松本哲治市長は26日、県庁で玉城デニー知事と会談し、那覇市の米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添市への移設に関し、来年1月末までに協議の場を設けるよう要請した。玉城氏は「移設は賛成だ」と述べ、応じる考えを示した。那覇軍港は、1995年の日米合同委員会で日本側への返還が決まった米軍施設・区域の一つ。浦添移設が条件とされたことから、県内の一部に反対意見がある。
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翁長前知事にとってのアキレス腱は「翁長氏の後継者」を辞任するデニー知事にとってもアキレス腱には違いない。
デニー知事は就任後初の県議会で野党側の激しい質問の洗礼を受けた。
那覇軍港移設の是非を問われた玉城氏は、「那覇港港湾施設は基地負担の軽減や跡地の有効利用による発展に寄与する」ため、「移設は認める」と述べた。
ところが選挙期間中は、「移設協議会(県、那覇市、浦添市などで構成)の枠組みの中で議論されており、その推移を見守りたい」と述べ、賛否を明確にしていなかった。
軍港移設をめぐっては、玉城氏を支援する政党間で温度差があり、日米安保に反対する共産党は米軍施設の建設は一切認めない立場だ。
那覇軍港は那覇市の中心部に位置し、返還後の跡地利用に地元の期待が強い。
沖縄の米軍基地負担軽減策として牧港補給地区の沿岸にある浦添埠頭地区(沖縄県浦添市)に移設することが決まっているが、紆余曲折を経てきた。
日米両政府が那覇軍港の浦添移設計画を打ち出したのは平成8年の沖縄特別行動委員会(SACO)合意だ。SACO合意後、浦添移設は地元の反対などで停滞し、25年4月に日米合意した沖縄の嘉手納基地(嘉手納町など)以南の米軍施設の統合・返還計画に組み込まれ、40年度の移設完了と那覇軍港返還を目指している。
浦添市の松本哲治市長は25年2月に初当選した際は移設に反対していた。が、27年4月に容認転じている。松本市長は「反対」から「容認」に転じた理由を詳しく説明し二期目の当選を勝ち取った。
したがって那覇軍港の浦添移設容認は浦添市民の民意である。
松本浦添市長は元那覇市長である翁長知事と那覇軍港移設について再三話し合いを希望した。
だが翁長知事は、再三訪米行脚する時間はあったが、目と鼻の先にある浦添市長との話し合いは逃げの一手で、詳しい話し合いを避けてきた。
昨日のデニー松本会談は松本市長の表敬訪問の意味合いで、立ち入った議論には至らなかったが今後の協議にはお互い合意した。
そして松本市長は最後に次のようにデニー知事に釘を刺した。
「対話を重視する玉城知事だからこそ、虚心坦懐にいろいろ話しを進めていけばいい」
さあ、デニーこれで翁長前知事の遺志を継いで「敵前逃亡」という手は使えなくなった。(涙)
県議会の有力与党の共産党が反対する「那覇軍港移設」問題。
県議会で「容認」を打ち出したデニー知事は、どのように共産党との折り合いをつけるか、県民は注目すべきである。
【追記】
翁長前知事のアキレス腱はデニー知事にとってもアキレス腱。
翁前知事とデニー知事を熱烈支援する沖タイにとっても当然アキレス腱。
案の定、今日の沖縄タイムスは、那覇軍港移設問題を二面最下部で小さくアリバイ報道。
知事に3者会議要請
浦添市長、軍港移設巡り
デニー知事の「新基地建設反対」を信じる県民に知られたくない「不都合な事実」なのだろう。
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