デニー県政は、「物理的理由」を根拠に防衛局の本部港使用申請を不許可にした。
これは、「辺野古阻止」を目的にするデニー知事の恣意的判断だ。
地方自治体は特別の理由が無い限り、申請業務を許可しなければならない。
建築許可でも関連法規を満たしておれば、政治判断などで不許可にすることはできない。
防衛局は1日に町に使用許可を求めたが、台風で岸壁の一部が被害を受けていることや、すでに他の使用許可が45件出されていることを理由に難色を示されたという。
本部町が不許可にした理由は「台風の影響」だが、台風さえ来なければ許可せざるを得ない。
他に45件許可したことを不許可の理由にすることは出来ない。
反基地活動家が妨害のため許可申請する可能性が有るからだ。
地方自治体の行政裁量には覊束行為がある。
覊束行為とは、一定の要件に該当する場合に、行政庁が一定の行為をしなければならないことをいう。
本部長の不許可は明らかに「反基地活動」の政治的判断であり、地方自治の覊束裁量に違反しており、不作為で訴えられる可能性がある。
きのう(10日)付八重山日報の一面左トップは、デニー知事の国防問題に強気一辺倒の大見出し。
玉城知事
辺野古阻止へ知事権限駆使
土砂「まだ一粒も」と強気
デニー知事は国防問題である辺野古移設の阻止に反対していながら、中国の脅威を聞かれると「国防は国の専権事項」と逃げている。
自分の支離滅裂なコメントに気がついているのだろうか。
小沢一郎氏の「御輿(みこし)は軽くてパーがよい」を想いだした。
デニーさん、「パー」ではないでしょうね。
辺野古阻止へ知事権限駆使 土砂「まだ一粒も」と強気 玉城知事 八重山日報 2018/11/10
玉城デニー知事は9日、日本外国特派員協会で記者会見し、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設について「計画変更が生じるたびに知事の許可を求めないといけない。そのつど工事がストップし、何年かかるか分からない事態に陥らないために、今の段階でストップすべきだ」と強調。知事権限を駆使して移設を阻止する考えを改めて示した。(・・・・・)
香港の記者からは「沖縄にとって中国は脅威か」との質問があり、玉城氏は「琉球王国の時代から中国と朝貢貿易をして国を成り立たせていた歴史がある」とした上で「国防や外交は国の専権事項だから、沖縄が方向を変えることは出来ないかもしれない。 (しかし)これ以上、沖縄が米軍基地負担を負わされることがないよう、アジア全体の平和の環境作りをしたい」と期待した。
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>「国防や外交は国の専権事項だから、沖縄が方向を変えることは出来ないかもしれない。 (しかし)これ以上、沖縄が米軍基地負担を負わされることがないよう、アジア全体の平和の環境作りをしたい
デニー知事は県民投票推進派だが、「米軍基地負担軽減」を主張する同じ口で、「普天間移設は別問題」と逃げを打つ。
辺野古移設の原点は「普天間移設」である。
住宅密集地に隣接する普天間移設を隠した県民投票に意味は無い。
県民投票の協力を求められた宜野湾市の松川市長は「原点である普天間の危険性の除去が全く見えない」と言っている。
普天間の危険性の除去の為の対案をデニー知事が出さない限り、県民投票に不参加すればよい。
肝心の宜野湾市を無視した形で県民投票を行うと他の市町村が基地を押し付けた構図が出来上る。
普天間基地返還と辺野古移設は表裏一体で不可分の案件だ。
辺野古米軍基地の埋め立ての賛否だけを問う「二択」の民意は、県民を騙しており「民意」とはいえない。
普天間の危険性の除去の賛否を問えば、反対する県民はほとんどいない。
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そしてきょう(11日)の沖縄タイムス一面トップ
知事 辺野古断念訴え
防衛相会談 「民意揺るがぬ」
デニーさん、「普天間返還」の民意は何処に消えたのでしょうか。
デニーさん、法治国家の知事なら最低限の知事の権限を学んでほしい、
以下引用の記事を繰り返し読んで「行政手続き」と「政治判断」の違いを勉強してほしい。
八重山日報 2018/11/11
玉城デニー知事は9日、日本外国特派員協者会見し、米軍普天間飛行場の辺野古移設について「計画変更が生じるたびに知事の許可を求めないといけない。そのつど工事がストップし、何年かかるか分からない」などと述べた。設計変更の許可などの知事権限を駆使して移設を阻止する考えを示したものだが、恣意的な行政の運用は問題だ。発言は慎重であってほしい。
行政の許認可権限は法律や条例などの手続きに基づいて行使される。「法の支配」の原理である。そこには基地反対などの政治的主張が介入する余地はない。
基地反対派のシンボルとなっている翁長雄志前知事でさえ、沖縄防衛局が辺野古移設工事の資材搬出のため申請した国頭村奥港の使用を許可せざるを得なかった。埋め立て海域で見つかった希少サンゴを移植するための採捕申請も許可した。いずれも基地反対派からは厳しい批判を浴びたが、辺野古移設に反対という理由だけで申請を不許可にすれば、法治国家の原則が揺らぐ。
知事権限の駆使による移設阻止は、戦う相手が政府だから、県のせめてもの「抵抗」のように見える。しかし相手が政府でなく、一県民だったらどうか。知事が県民の申請に対し、個人的な好き嫌いで許可を出したり、出さなかったりすれば「権力の乱用」と糾弾されるだろう。そんなことが許容されるのかという問題だ。元国会議員ではあるが、行政経験のない玉城知事の危うさを露呈してしまったのではないか。
辺野古沿岸埋め立ての土砂搬出に向け、沖縄防衛局が申請している本部港の使用も、台風で港が破損していることを理由に町の許可が下りない。
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■沖タイ2面トップ
平行線の顔見世会談
対話解決 行き先不透明
「5年以内停止」「厳しい」防衛相
“普天間”移設への理解求める 岩屋防衛相沖縄訪問
2018/11/11 01:29
©株式会社フジテレビジョン
岩屋防衛相は、10日、就任後初めて沖縄県を訪問し、玉城知事や名護市長などにアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設について理解を求めた。
玉城知事「県民の理解が得られない辺野古の新基地建設を断念していただきたい」
岩屋防衛相「(辺野古移設で)今度は飛行経路が海上になるので、安全性も向上すると思う」
会談で、玉城知事が普天間基地の5年以内の運用停止などを求めたのに対し、岩屋防衛相は、「抑止力を維持しながら、負担軽減に全力を尽くしたい」と述べ、移設工事を進める方針をあらためて明確にした。
一方で、岩屋防衛相は、記者団に対し、普天間基地の運用を停止する新たな目標期限の設定を示唆し、沖縄側に協力を呼びかけた。
また、辺野古がある名護市で、岩屋防衛相は、渡具知市長にも理解を求めたが、市長は辺野古移設への賛否には触れず、住民の負担軽減に取り組むよう政府に要請した。
「協議」と言ってもいつか来た道をたどるだけ。
県民を騙すインチキ民意で、何度協議しても「平行線」。
翁長前知事が演じた筋書き通りの猿芝居を再度デニー知事が演じても、ケツの割れた退屈なドラマなど時間の無駄である。
その後、デニー知事は訪米して米国で「辺野古阻止」を訴えるとのこと。
これも手垢の付いた「翁長ドラマ」 の二番煎じ、いや三番煎じか。
県税の無駄使いである。
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