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昨日今日と二日続きで、沖縄2紙は開店休業。
地元新聞には「玉城デニー出馬」関連の記事はどこも無い。
何故か。
翁長知事の後継者の決定権が東京の小沢一郎氏手中に委ねられているからだ。
「沖縄のことは沖縄が決める」が口癖だった翁長知事の決定権が東京の永田町に在るのだ。
翁長知事がジュネーブの国連人権理事会まで出向いて「沖縄の自己決定権がないがしろにされている」と訴えた事実が、小沢一郎氏によりいま沖縄で行われようとしている。
「オール沖縄」側の知事選候補者選定が大幅に遅れた理由は、翁長知事自身にあった。
翁長知事は、意識混濁で業務遂行が困難になる死の直前まで、知事選出馬に「意欲を示し」ていたからだ。 死の直前まで「翁長知事の後継者は知事自身」といわれるほどカリスマ化していた。
そんな状況で8月8日、知事が死去した瞬間、後継者選定のどたばた劇が始まった。
「オール沖縄」を支援する候補者選定の調整会議には、糸数慶子参院議員、城間那覇市長、呉屋金秀グループ会長、謝花副知事らの名前が出ては消えたりしたが、終始名前が出続けたのは謝花副知事の2人だけだった。
そして8月17日。
突然、「神の声」が降って湧いてきた。
翁長知事が「後継者を指名した音声記録」が「遺言となって残っていたというのだ。
まさに17日は調整会議が知事選候補者を呉屋氏、謝花副知事に絞る作業をしていた日だ。
しかし、呉屋氏は当初から立候補を固辞しているので、候補者は事実上態度を明確にしていない謝花副知事1人に決定する寸前だった。
ただ、謝花副知事にも候補者としては問題があった。
謝花氏は8月8日知事死去直前のの記者会見で、知事職務の委任を受けたが「撤回の委任を受けた」とは明言していない。
事実上知事の追悼集会になった11日の県民大会でも、「知事の遺志を受け継ぐ」との掛け声に「毅然と判断する」とは発言したが「撤回を毅然と行う」とは発言していない。
知事の死後行われた聴聞も終了し、「撤回」の準備は整っているにもかかわらず、「撤回を執行する」という声は聞こえてこない。
反基地活動家の中には「撤回詐欺ではないか」との声さえ聞こえてくる。
確かに撤回を「毅然と判断」する必要もないし、「毅然と実行する必要もない。
知事の権限を引き継いで実行するなら「粛々と撤回」すれば済むことである。
だが、ベテラン行政マンの謝花氏が根拠法の疑わしい「撤回」の実行には政治判断が不可欠なのは承知のことである。 ただ選挙の洗礼を受けていない謝花氏が政治判断の伴う「撤回」を実行することは知事権限逸脱の可能性がある。
謝花氏の「撤回実行」に対する逡巡を感じ取った新里県議会議長と、謝花氏の両人が謀議したのが「遺言詐欺」の真相ではないのか。
玉城デニー氏を後継者に仕立て上げることにより、謝花氏は「撤回実行」の悪夢から脱却できるし、あわよくば「撤回」を玉城氏にたらいまわしすることも可能である。
したがって「公開拒否」の条件付で「遺言」の音源を新里氏に持ち込んだ「ある人」とは、後に「音現場にいた」と口裏を合わせた謝花副知事といえばつじつまが合ってくる。
後継者をを指名した「神の声」(遺言)が沖縄から東京に、たらい回しされる経緯。
翁長知事(沖縄)⇒謝花副知事⇒新里氏⇒調整会議⇒玉城デニー⇒小沢一郎(東京)
【おまけ】
玉城氏、29日出馬表明=小沢代表と最終調整-沖縄知事選 沖縄県の翁長雄志知事の死去に伴う県知事選(9月30日投開票)で、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する「オール沖縄」勢力から出馬要請されていた自由党の玉城デニー幹事長(衆院沖縄3区)は29日、那覇市内で記者会見し、立候補を表明する。オール沖縄の「調整会議」が27日、明らかにした。
上京中の玉城氏は28日、共同歩調を取る各党を回って支援を要請する。玉城氏は27日、衆院議員会館で自由党の小沢一郎代表と出馬に向けた最終調整を行った。小沢氏はこの後、記者団に「各党のしかるべき人たちにあいさつし、ご理解をいただいたら(玉城氏が)出馬を決意する」と明言した。
共産党の小池晃書記局長は27日の記者会見で「一日も早い正式表明を期待したい。翁長氏の実績を引き継げるのは玉城氏しかいない」と述べ、全面支援する方針を強調した。(2018/08/27-19:35)
2018年8月25日
〝後継指名〟あったのか 候補者選び急転、翁長氏音声に疑問の声も 知事選 「音声」の存在が明らかになったことを受け、知事選の候補者を玉城氏と呉屋氏に絞り込んだと発表する調整会議メンバー=19日、自治労県本部
9月30日の知事選で、県政与党側は死去した翁長雄志知事の後継者として自由党幹事長の玉城デニー衆院議員(58)を擁立する方針を決めた。ただ、擁立の決め手となった翁長氏生前の「音声」は公開されておらず、聞いたと主張する人も限られているため、その内容は曖昧なまま。そもそも翁長氏による〝後継指名〟があったのかも疑問視される。自民党は「音声」をめぐって急転した県政与党側の候補者選考に批判を強めており、今後の選挙戦で火種になる可能性もある
玉城氏が29日出馬表明 沖縄県知事選 きょう党と最終協議2018年8月27日 06:30
沖縄県知事選 玉城デニー 自由党 小沢一郎 オール沖縄
9月30日投開票の県知事選に向け、県政与党が出馬を要請した玉城デニー衆院議員(58)と同後援会幹部、与党などでつくる調整会議の正副議長による会合が26日、沖縄市内であった。出席者によると、玉城氏は29日に出馬を正式表明することを出席者に伝えた。会合後、玉城氏は記者団に「後援会から一致団結して知事選に臨んでほしいという力強い声をもらった」と述べ、重ねて出馬する意向を示した。
玉城氏は27日に上京し、所属する自由党の小沢一郎共同代表と面談し、出馬表明前の最後の協議を行う予定。併せて国政野党の幹部らとも面談し、知事選への協力などを求める考え。玉城氏は記者団に「あと少し詰めるところを詰めて、来たるべき発表をさせていただきたい」と話した。
会合では、調整会議の照屋大河議長から玉城氏の擁立を決めた経緯などの説明があった。説明に対して後援会幹部からは、4年前の翁長雄志知事誕生を後押しした「オール沖縄」体制の再構築や資金面での支援を求める意見が上がった。念頭には、今回の知事選で自主投票を決めたかりゆしグループの存在があり、後援会幹部は「県民投票実施に向けた議論をきっかけに(与党内で)不協和音が広がる流れがある。足並みをそろえ、一枚岩にならないと戦えない。そこは調整会議に注文した」と語った。
オール沖縄に不協和音? 玉城デニー氏、知事選出馬表明を“再”延期
2018.8.27沖縄県知事選(9月13日告示、同30日投開票)に立候補する意向を固めている自由党幹事長の玉城デニー衆院議員(58)は26日、同県沖縄市内で後援会幹部と会合を開き、同日に予定していた正式表明を29日に延期すると説明した。「オール沖縄」に不協和音が生じているようだ。
玉城氏は、8日に死去した翁長雄志知事の「後継者」と位置付けられているが、翁長氏が後継指名したとされる音声データは開示されていない。共産党や社民党、沖縄社会大衆党を中心とする支援態勢も不明確だ。
玉城氏を支持する県議は「オール沖縄の中には選んだら『はい、おしまい』で何もしない人が出かねない」と懸念する。
玉城氏は記者団に「あと少し、詰めることを詰めて発表したい」と語った。27日に都内で自由党の小沢一郎代表と再度、面会する。
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