翁長県知事の独断行政が「内憂外患」を誘致しています。
「新基地建設阻止」
なんとかの一つ覚えのように翁長知事が繰り返すフレーズです。
日米安保条約の合意による「辺野古移設」に反対し、結果的にわが国の国防に反対しているのは、尖閣侵略を狙う中国を考えれば、まさしく「外患誘致」そのものです。
その一方、国内の極左暴力集団に対しては県警の検問を違法とする那覇地裁の判決を「尊重すべき」として、控訴を断念しました。 県警側が、検問は治安維持のための妥当な公務執行として控訴を要請したのを拒否しての理不尽な控訴断念です。
控訴断念のもう一つの理由は、県警が高江に向かう弁護士の車両を検問で停止させたことは、「原告の言動、服装から犯罪を犯す蓋然性が少ない」というのです。
今時犯罪を犯す風体の人物など絶滅危惧種では無いでしょうか。
そもそも人を疑うのが職務の警官が聞いたらやる気を失う県知事の発言ですね。
これでは現場で働く警察官や県警幹部の志気が著しく低下するのは目に見えています。
やる気を失った警察組織は統制の利かない烏合の衆に堕落します。
弱体化した警察は、暴力革命を目論む極左活動家の絶好の攻撃対象になります。 これは「内憂」そのものでは有りませんか。
このように「内憂外患」を誘致する翁長県政は、他にも血税を知事自らの私用に流用し県政その物を腐敗堕落させているのです。
周知の通り、「翁長知事国連演説訴訟」では、県政とは無関係なイデオロギー発言をし、自分のポケットマネーで支払うべき諸経費を県費で支払うという公私混同が指摘されています。
この件で知事は「正す会」の我那覇真子代表らに提訴されています。
そして今回、翁長知事の「汚れ仕事」を一手に引き受けてきた安慶田前副知事に対する口止め料を県民の血税で支払うというのです。
教員試験への口利きや人事介入で告発された疑惑の男、安慶田前副知事に対し、翁長知事の独断で退職金1059万円を支給すると言うのです。翁長知事の「汚れ仕事」に対する、口止め料といわれても仕方有りません。
安慶田副知事への退職金支給が納得できない理由を列挙しましょう。
1・第三者委員会が「口利きの可能性大」と事実上の「断定」しています。
2.翁長知事の部下の平敷教育長や大宜味前教育長が証言しています。
3.なによりも安慶田氏自身が口利きを「自白」しています。
これで退職金を支払うのは「口止め料」を血税で支払うことになります。
100条委員会の査問なしに、知事の独断で退職員を支払うのは、提訴の対象になるのではないでしょうか。
安慶田氏は100条委員会の査問を「係争中」という理由で拒否していますが、安慶田氏の大宜味前教育長らへの刑事告訴は不起訴に終わり、現在「係争中」の言い訳は通用しません。
退職金の支給は100条委員会で「潔白」と結論が出てからでも遅くは有りません。
100条委員会の査問では安慶田氏自身の「自白」が重要視されるはずです。
念のため安慶氏の「自白」を報じる沖縄タイムスの記事を抜粋します。
教育庁幹部人事への介入は「教育関係者の要望を前教育長に伝えた記憶は、わずかながらある」と認め、「一切ない」「記憶にない」としていた従来の説明を覆した。「意見や要望を副知事の立場で伝えれば、人事介入と受け止められてしまう。軽率なことと反省し、県民に深くおわびしたい」と頭を下げた。
「私はこのように、声も大きく、細かな表現が得意ではない。相手を怖がらせてしまったことがあったかもしれない」としながらも、指示や恫喝(どうかつ)の事実はなかったと弁明した。前教育長が「告発文書」を出した理由は「心当たりがないわけではない」と含みのある言葉も口にした。
記者団からは「なぜ辞めたのか」「(県議会の百条)委員会で答えるべきではないか」などの質問が相次いだが、「司直の手に委ねた案件」として回答を控え、代わって同席した弁護士が答えた。安慶田氏は口を閉ざし、時折大きくうなずいたり、首を横に振ったりするだけだった。
「なぜ、自身の口で答えないのか」と詰め寄る記者団の質問を弁護士が遮り、会見は約30分間で終了。記者に取り囲まれた安慶田氏は無言のまま、こわばった表情で会見場を後にした。